三次創作 とある装蹄師に自覚と反省を促す取材記録   作:zenra

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今回は突然の取材に快く応じて頂きありがとうございました

 

 

「いえいえ、今は忙しくしている訳でも無いですからね」

 

 

そう言って頂けるとありがたいです

ですが忙しくない、というのは?

 

 

「あぁ、今の仕事はシーズン以外だと余り忙しくないので」

 

 

ええと、確か御実家の旅館を継いだとか

夏の合宿シーズンになると学園の生徒であふれかえっている、と聞いてます

 

 

「ええ、いわゆる若女将ってやつですかね?(笑」

「リギルやスピカの一流どころじゃなくて、新人さん達でも気軽に泊まれるようにしてみたら大当たりしまして…」

「理事長から直々にシーズン毎の契約にまでなったのは想定外もいいところでしたが(遠い眼」

 

 

あー…学園の生徒の大半はトレーナーがついてない、という現実に対して、せめて教官同伴での合宿くらいはと提案したそうですね?

収容人数パンパンになるほどだとか

 

 

「えぇ、まぁ、シーズン中だけはアルバイトも増やしてるんですけどね」

「トレーナーを目指してる人達が口コミで聞きつけて募集に駆けつけてくれたので何とか回ってる感じです」

「いや、ホントに…私はトレーナーさんが居たのでピンと来てなかったんですけど、みんなチャンスを掴むために必死なんですよね…」

「収容人数の関係で、上級生の希望者からになってしまうのが申し訳ないくらいですけど」

 

 

いえいえ、貴女が始めたこの取り組みは少しづつですが広がっています

ゆっくりと、ですけど合宿に辿り着けるウマ娘は確実に増えています

ですから、そこは誇っていいと思いますよ?

 

 

「…私が走っていた頃より、レースも増えましたからね。 後輩達が、そのゲートに辿り着く手伝いが出来れば、嬉しいですね」

 

 

大きな短距離レースが少なかった時期ですね

結果として有力なスプリンターが集中して潰しあいの様相を呈していたのは、惜しいと思いました

もう少し短距離レースが多ければ、或いはスプリンターとしての結果を出すウマ娘は増えていたかもしれませんね

 

 

「まぁ、そのへんはたらればでしかないですがね。私も34戦して7勝しか出来ませんでしたし」

 

 

いやいやいや、G3とG2で見事に勝利してるじゃないですか!

G1レースでもスプリンターズSであのサクラバクシンオーさんを筆頭とした強力なスプリンターとしのぎを削り、入着していらっしゃる

これは十分に誇れる結果ですよ!

 

 

「ありがとうございます、でも、私はあの娘達に勝ちたかったんです」

「スプリンターズSという、最高のスプリンターが集まる場所で」

 

 

3回の出走でぶれなかったタイムにハイペースがマイペースと言われてましたね

勝利したレースからマイラーだと思われていたそうですが?

 

 

「マイルにあの娘達が出てこなかったから勝てただけですよ?」

 

 

(そんな台詞が真顔で言える辺り、本人の意識はスプリンターなんですね…)

いやぁ、出走した面子も結構なものでしたから…

 

 

「えぇ、速かったし強かったと思いますよ? でも短距離でのあの娘達ほどじゃなかった…あの娘達のような怖さが無かった、と言う事ですよ」

 

 

怖さ、ですか?

ハナをとっても取らなくても逃げ続けたマイペースな貴方からそんな言葉が出るとは

 

 

「いやいや、マイペースでも怖いものは怖いですよ(笑」

「ペースなど知ったものかと爆走…ええと、バクシン?でしたっけ、する彼女は私のペースまで破壊しかねない怖さもありましたし」

「追い込みや差し脚も、私をペースメーカーに出来る相手だとやっぱり怖かったですね」

 

 

なるほど…

しかし、なんでまたスプリンターに拘ったんですか?

幸い、マイルでなら十分に力を発揮できていたと思えるのですが

サクラバクシンオーさんを筆頭に、ニシノフラワーさん、バンブーメモリーさん等の超強力スプリンターと同世代だったのですから、回避する選択肢もあったのでは

 

 

「だから、ですよ」

 

 

は?

 

 

「最高峰のスプリンターが集った世代、なら挑戦するしかないでしょう?」

「勝てる勝負を選ぶのも選択でしょう、でも私は、私が選んだのはそうじゃなかった」

「ウマ娘と産まれたからには、誰もが一度は夢見る、地上最強のウマ娘」

「私はそれを目指し、阻まれた。それだけですよ(笑」

 

 

おおう…思ってたよりずいぶんと凄い理由が飛び出してきましたね

 

 

「私たちは1着を目指して走る、それがレースの一着だけじゃなかった。それだけですよ?」

「まぁ、私も先生に言われて成程と思ったんですけど」

 

 

おっ、彼の話ですね?

それが聞きたかった!どうぞ、続けてください!

 

 

「えっ? えぇ…良いですけど…一着を目指して走るんだから、最終的にテッペンを目指す事に変わりはない、だったら最強を目指したっていいだろ」

「無敗でも無敵でもなくていい、あいつが一番だって言われるような最強を目指すのに資格も何もないだろ」

「だから、納得いくまで走ってみろよ、と」

 

 

それはまた、随分と男の子なご意見ですねぇ(苦笑

 

 

「えぇ、でも可愛いとおもいません?」

「それに、私たちが走る理由、一番になるという思いは、確かに最強を目指すものかもしれないなって」

「それもあって、納得いくまで走ったんですよ(笑」

 

 

それで、納得したんですか?

 

 

「ええ、私じゃ届かない事にも納得しました。 すっごく悔しかったですけど」

「代わりに、私が出来る事で最強を…一番を目指す子を手助けしたくなったんです」

 

 

その答えが、先程の?

 

 

「ですね、そうなります(笑」

「それだけが理由って訳じゃないですけどね?」

 

 

ほほう?

その理由は伺っても?

 

 

「これはナイショですね、流石にこういう場所で言う事じゃないですから」

 

 

あっ(察し

ええと、はい

それでは、取材に御協力頂きありがとうございました、ナルシスノワールさん

今度は合宿の時期にでもお会いするかもしれませんね?

 

 

「流石に忙しいのでその時期はお話しできるかわかりませんが(苦笑」

 

 

わかってます(笑

それでは、失礼します

 

 

 

 

輝くような艶を持つ黒鹿毛の逃げウマ娘、マイペースハイペースなナルシスノワールさん

大きなレース数の少ない短距離で、有名どころのスプリンターと鎬を削りあったウマ娘です

彼女の幸運と不幸は短距離版黄金世代とでもいうべき面子が揃っていたことだと、私は今回のインタビューで感じました

もし、主戦場がマイルであったなら、もし、世代がずれていたら

或いは、名バとして名前を残していたのは彼女だったかもしれません

 

 

さて、次のインタビューは…

次のインタビュー相手は

  • 90年代後半がモデル
  • 90年代前半がモデル
  • 80年代後半がモデル
  • 80年代前半がモデル
  • むしろ2000年以降がモデル
  • 私にいい考えがある(推薦したいウッマが
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