いつもの神々の暇潰し(ATLUSの日常茶飯事)
あとミサイルの性能とか数字的な記述はてけとー。ホントにこれでトウキョウ破壊出来んのかな?
嘗て、『大破壊』と呼ばれる、大きな戦争が有った。
有史以前より続く、人類同士の争い。
血統としての人種。
信仰する宗教。
上昇し続ける生活水準とは反比例する様に停滞する社会基盤と、拡がり続ける貧富の格差。
他者と自己の比較でしか己の価値を見出だす事の赦されない、閉塞的な世界。
憧憬は羨望に。羨望は嫉妬に。嫉妬は、憎悪に。
『アイツが自分より幸せそうにしているのは可笑しい』『自分が世界で一番不幸』
『明日なんて永遠に来なければ良いのに』
『こんな世界、間違ってる』
剰りにも自分本位な、いっそ幼稚とも思える程に肥大した、人間のエゴ。
猴から人へ、進化の過程でより高度に複雑化してゆく霊魂の中で、唯一変化を拒むプリミティブな精神の暗黒面。
嫌悪、否定、逃避。死の欲動(デストルドー)。
人類を自滅へと導く、自分自身に向けた悪意。
或いは『大破壊』そしてその後に顕れた『人類の天敵』の存在も、人類のより普遍的な精神に蠢く巨大な悪意が気紛れに齎した、大いなる『試練』だったのかもしれない。
最初の標的はトウキョウだった。
『ソレ』が訪れたのは200X年、夏の残り香は未だ色濃く衰えを知らぬ太陽が燃え盛る、九月も半ばの事だった。
目撃者の有無については不明。
少くとも白昼、トウキョウの外縁部。遠方かつ比較的に高所の屋外で活動していた人々なら、遥かな空から燃える様にして飛翔する『ソレ』の姿を観測出来ただろう。
しかし仮に観測出来たとしても、防ぐ事も逃げる事も出来ない以上、それが観測者達にとって何の益にも為らず、慰めにも為らなかった事は、明白である。
大陸間弾道ミサイル、通称『Thurs∴day』
頂点高度1,000km、最大射程距離8,800km、平均誤差半径0.1km。
最高速度マッハ24で飛行する鉄の塊、その正体こそ『Thurs∴day』だった。
当時の最大人口約15,000,000人のトウキョウ都民。
そこで生きる人々の喜びも悲しみも怒りも、その人生さえも。
一切を無視してトウキョウの中心を目指して飛来する『Thurs∴day』は結局の処、それ自体が地上に落着する事は無かった。
高度にして凡そ地上500m程の位置で自壊、爆散。
粉々に成った部品から、更に五つの小型の塊が周辺のエリアに、ある種の規則性を持って落下してゆく。
『Thurs∴day』は多弾頭ミサイルだった。
弾頭は全てプルトニウムを使用した原子爆弾。詰まりは核弾頭。核出力は弾頭一つに付き60キロトン。それが合計で五つ。
人類の叡智の象徴とも云われた科学の結晶が放つ忌まわしき光が頭上で弾け、都市を呑み込む。
人間が、犬が、猫が、車が、道路が、家が、ビルが。街が。無数の命の灯が。
紅蓮の焔に融けて、消えてゆく。
眼も眩む輝きと空を焦がす熱が織り成す破壊の序曲。
惨劇の舞台袖から覗く、阿頼耶の淵に。
夜よりもなお昏い混沌の海の深奥で、燃える三眼の貌無き影が、嘲る様に低く喉を鳴らした。
その日、トウキョウは死んだ。
こんな感じの出だしでメガテン系の話が読みたいです。
誰か書いてクレメンス。