あるジェダイが世界を変える為に命を掛けて戦う話 作:スッパーン//
まず一つ目、これはカノンでもないしレジェンズの世界でもありません、全く別の平行世界として扱って下さい。二つ目スターウォーズの設定が若干異なりますが、あえてやっているので、余り気にしないで頂けると幸いです!
そしてこれはあくまでジェダイの話なので、スターウォーズの様なはちゃめちゃ宇宙戦は多分ないです、以上3点についてはご了承下さい、、ではフォースと共にあらんこと
ここは極寒の山だ、何処を見渡しても白銀の世界、至る所に凍てつくような風に吹かれたであろう木が氷柱をなしており、川は完全に凍ってる、人がとても居られるような環境ではないが、そこには蝶の様な模様の首飾りをかけた、金髪で少し暗めの青色の目をした背丈が高く気骨な男が立っていた。近くに転移魔法陣のようなものがあった
「フゥーハァー寒いな..防寒魔術使えて良かった〜にしてもあの野郎どんな場所に俺を飛ばしてくれてんだ、俺は雪国出身じゃないってのに...うん?は?雪国?アルザーノにこんな場所あったか?いやあるにはあるが」
男は必死に周りを見渡す、確かにアルザーノにも雪が多く降る地域が存在するが、だが明らかにその国に生えていない、植物や木があるのである。
「アレは山雅の木だ、昔読んだ文献ではアルザーノにこんな植物生えてなかった気が...これは確かラマード共和国原産のものだった...ような...あれ?」
※ラマード共和国はアルザーノ帝国と一万2000メトラ(km)離れています。
「...え?嘘だろ?俺大ピンチじゃね?どうやって行けと?」
彼は一時思考が止まった、ゼンマイが止まったブリキのオモチャの様に
「待て落ち着け俺..まだ焦るような時間じゃない、こうゆう時こそ焦らず冷静にだ」
フゥーと彼は一呼吸置き、冷静に物事を考える。
「まず助けは来ない自力でやるしかない、そしてこの場所は明らかに人の手が入っていない獣道、野生動物に注意する事と、そしてこの木々を見るに、定期的にこの場所は吹雪が来る、さっさと離れるべきだな..」
そう言って暫く歩み出したがそう上手くはいかない、何処に行っても同じ景色正直何処を歩いているのか分からなくなり、気づけば月が登っていた。
「クソ...アレが使えれば」
彼は苦虫を噛んだ様な表情をしながら悪態を付く、とその時ガサッという音が茂みから聞こえた、彼は咄嗟に腰に掛けていた銃を抜く
「!この感覚...明らかな敵意....何か来る」
その何かが茂みからサッと姿を表す、巨大な体躯を持ち、鋭い爪と犬歯そして獲物を狩るために発達した筋肉と、猛々しく風格のある遠吠え
「コイツはホルケウ....狼種の中で最も強いと言われてる狼..滅多に人前に出ないのに、何故だ?もしかしてテリトリーに入ったのか?だがコイツらは山の頂上の方にテリトリーがあるはずだ、だから山神と言われているんだ、おかしい、何かおかしい」
男は冷静に状況を分析していたが、ヴヴヴッと歯をむき出しにしながら既に戦闘態勢に入り、次の瞬間襲いかかってきた、男は身を翻し、リボルバーを空に向けて発砲する、パーンという乾いた音が辺りを木霊した、それでも怯まずこちらを睨んでくるので、今度は足元に発砲するがそれでもこちらを睨み続ける。
「....やるしかないか」
男は銃の照準をホルケウの胸に置き引き金を引くが
「なに!」
そこにはもうホルケウの姿は無くかったが、次の瞬間脇腹にドンという重い衝撃と共に男は木に叩きつけられた
「うぐっあッ...ガハッ、クソッなんてスピードだ...一瞬で死角から横に回り込んで来たのか....今の状態の俺が真正面から戦って勝てる相手じゃなかった..本当は体力を使うから使いたく無かったが....そんな事言ってる場合じゃない!」
男はホルケウに向かって接近し魔術を起動した
【吼えよ炎獅子】黒魔 ブレイブ・バースト
炎の塊が唸りを上げながらホルケウに迫るが、間一髪の所で避けられ後ろの木が爆炎を上げた。
「...はぁ..はぁ..今の俺は唯の軍用魔術一個の詠唱でこのザマか..」
男は肩で息を吸いながら、地面に手をついた、それを奴が見逃すはずもなく、喉笛を食いちぎらんばかりに飛びかかってきた。
「それを待ってたんだよ」
男はニヤリした、空中では身動きが取れないからだ、故に避けることができまない、男は銃を腰ら辺まで下ろし、ズドガン、ズドガン、ズドガンと3連発した。二発は奴の強靭な肉体に弾かれたが、一発は確実に胸元に命中した。しかしホルケウは構わず突撃してきた。
「おいおい、マジかよォォ」
ホルケウは首筋に噛み付いてくる、間一髪の所で銃をホルケウの口に咥えさせる事に成功したが、馬乗りの様な体勢になりがっちりホールドされている。
「クソがァァァァァ!こんなとこで死んでたまるかぁぁぁ!」
そう叫びながら一心不乱に殴る蹴るなどをしても、びくともせず、以前危険な状況であることは変わりない、まさしく絶対絶命だが、その時別の方向からウォーンという少し幼さが混じる甲高い鳴き声が響き渡り、ホルケウは男を襲うのを辞めてそれに共鳴する様に天に向かって吠えた、その姿はまさしく山神、死にそうになりながらも見慣れてしまう程だ、そしてそのままホルケウは遠吠えの方向に駆けていった。
「助かったのか?ぁあー死ぬかと思った、強すぎだろあの狼...いや今の俺が弱すぎるのもあるのか...力が全然戻らない」
男は安堵した同時に落ち込んだ、いくらホルケウが狼種の中で強いとは言え、いってしまえば唯の狼、それに手こずったのだ。言い訳をするのならば彼は少し嫌かなり特殊な転移をしたせいで、体に異常が発生し本来の力の2割も出せていない、加えて複雑な事情のせいで、魔術師として1番の生命線である左手が使えないのである、これでは魔術師としては死んだも同然だ。《もう一つの力も上手く使うことが出来ない》
「フウーさっき馬乗りにされた時、激情とは別に子供への愛情を感じた、あれは間違いなく子を思う親の感情だった...そうか!こんな山の下降方面に現れるはずがないのに奴が現れた原因は子供を....探していたんだ、そして人間にあそこまで敵対心剥き出しだったのは恐らく..どっかのアホが奴の子供を奪ったからだ..んで吠えた方向に一目散に向かったってことは、そこに奴の子供とそれを攫った人間がいる可能性が極めて高いな、このまま迷うくらいなら、そっち向かった方がマシかもな...本当ならこれ防寒魔術維持しながらやる自信ないから、マジで使いたくないけど...しょうがない、寒いくらいは我慢するか」
そう言うと男はくるりと方向を変えシュトロムと言われる魔術を用いた技術を駆使しながら一気に駆けて行った
ーーーーーー
雪山を飛ぶように駆ける駆ける駆ける凍る地面も木々も関係ないと言わんばかりに。とその時山の上で乾いた銃声がいくつも響いた
「.遅かったか、だからと言って行かないわけにも行かないが」
そう言って男は雪山を駆けるが、だんだん銃声が悲鳴と共に小さくなっていく山の麓についたが、そこは大量の血痕と死屍累々といえるほど屍の山、外傷は首を噛み切られた跡と鋭い爪で引き裂かれた跡が多くあった、そして血痕はキャンプの奥へと続いていた
「生命を感じる、、まだ誰か生きている!」
そう男は言うとキャンプの奥へ走り出す、その奥にいたのは子狼を人質にとり銃を向ける手負いの男と、銃痕だらけで傷から血が溢れ出し今にも力尽きそうな、先程対峙したホルケウがいた。
「畜生仲間を何人も殺しやがって!そこから動くんじゃねえぞ雌犬野郎がこいつの頭が飛ばされてもいいのか!!クソ泣くんじゃねえ!」
緊迫した状況、手負いの男は今にも発砲する勢いだ、ホルケウは今にも倒れそうだが、我が子の叫びでなんとか意識を保っている状況だ、俺は急いで木の陰から身を出しこう持ちかける
「やめろ!その子狼を離すんだ!!そうすればこいつは離れる!!」
「誰だ!てめえいきなりしゃしゃり出てきやがって!状況みたら分かんだろ!てめぇ頭沸いてんのか!」
男はそいつに手を上げながらこう続ける
「俺はアーサー、アーサー=モーガンだ!少し旅をしているものだ!俺もさっきそいつに襲われた!だがそいつは普段人を襲わない襲うのは理由がある!お前らの誰かがその子狼を攫ったんだろ!!その子を離せばその狼もこの場を去る!」
「何を根拠に言ってやがる!例えこいつを手放しても、あの狼が襲ってこない確証がどこにある!!」
「その狼は頭のいい種類の狼だ!目的を果たしたら帰って行く!わざわざ互いに手負いの状態で殺し合うような不毛なことをしない!」
「ああそうかよ、知ったこっちゃねえ」
そういうと手負いの男はホロケウに向かい三発発砲した、ホロケウはその場に倒れこみ、子狼は悲鳴のようにキャインキャインと手負いの男の腕の中で泣き叫ぶ。
「....」
「あん?なんだよしょうがねえだろ、こっちは殺されかけたんだ、いきなり出てきた人間の言葉なんて信用できるわけないだろ」
「...確かにそうですね、貴方の言ってることは至極真っ当です、その子狼はどうするんですか?」
「殺して毛皮にでもするさ」
「その子は関係ないでしょう」
「んなこと関係ない、それよりここまで首を突っ込んだんだ、物や死体を片付けを手伝ってもらう余った物資とかはお前にやる」
「.わかりましたお手伝いします」
そう言うと二人はキャンプに戻り散らかった物資を片付け、死体を弔い火葬した
「終わったな、助かるよ...仲間を弔うのを手伝ってくれてよ」
「最後に一つお聞きしたのですが、これは何でしょうか?先ほどこのような袋を見つけまして」
アーサはあるものを投げ捨てる、そこにあったのは、このような男には分不相応な金の王冠や大量の宝石が入っていた。男はそれをみた瞬間は暗く低い声色をしながら、アーサーを睨みつける
「お前...知りすぎたな、殺さないといけなくなった」
手負いの男は撃鉄を上げ引き金に指をかけ標準をアーサーに向けた
「動くなよ、動いたら楽に死ねないぜ?」
そんな脅し文句を吐くが、アーサーは気にせず立ち上がりこう一言口を開く
「やめておけ、銃を下ろしたほうがいい」
男はその言葉を鼻で笑う
「お前何言ってんだ?ww武器も構えてないのになんでお前の言うことに従わなきゃいけないんだ?」
「通じなかったか?お前の国の主要言語で喋ったはずだが?」
アーサーは男を馬鹿にするように挑発する、それに頭にきたのか男はアーサーに向かって引き金を引こうとするが...
「引き金が...引けない...指が動かない、いや違う体全体が動かない...てめぇ俺に何をしやがった!」
アーサーは手をかざしながら、こう答える
「《フォース》だよ..いやあんたらの知ってる単語で行くと魔法って言うべきか?」
アーサーのもう一つの力...フォース万物を操る目に見えない神秘の力、魔法とも呼ばれる、世界と自分自身を繋げる、原初の力..それを解放したのだ。そしてアーサーは男に向かい力を込める様に手を押し出す、すると男はいきなり何かに吹き飛ばされる様に木に叩きつけられ、奴は自分に何が起こったのか理解できず痛みに悶えながら問い詰める
「てめぇ...何者だ!」
「俺はジェ...ただの旅人だ」
「クソガァぁぁぁぁぁ」
叫びながら銃を構えるが、次の瞬間銃は男の手から離れアーサーの手の中に収まる、何をしたんだと言う顔をする男に向かって、アーサーはこう口を開く
「《フォース・プル》っていう技だよ...さてとこれでお前の武器は無くなった、最後の警告だおとなしく降参してくれ目的以外で俺は人を殺めたくない」
アーサーがそうやって降参しろと促すが、それを無視するように男は気味の悪い笑い声を上げながらあるものを出してきた
「ヒヒヒ、なあお前隷属刻印って知ってるか?さっきあの子狼と無理やり契約したんだよ、お前あれにエラく気をかけてたよな?俺の言ってる意味わかるよな?あの子狼を殺されたくなかったら銃を下ろせ、そして俺に渡せ!」
アーサーは手を男に向けながらで自分の手の甲見てみなと言った
「嘘..だろ?」
「これもフォースの力のひとつでね、どんなものでも構造が頭に入っていたら魔術であろうとなんであろうと解除できる、まぁ流石に戦闘中とかには使用出来ないが...でもそうやってお前がペラペラと喋っている間に悪いが解かせてもらった」
男は戦慄した契約紋が消えているのだ、、そしてこれは自分の引けるカードを使い切ってしまったということになり、男は助けてくれと命乞いをし始めた、ほんの魔が差しただけなんだと、だがアーサーはそれを無視するように男に接近しひたいに向けて引き金を引く....フリをして、男に渾身の右ストレートを食らわせた、男は地面に力なく倒れ込んだ。
「ふぅー終わった...疲れたな...にしても奴に対する怒りからかまたフォースが使える様になるとはな...本当は恥ずべき事なんだが...今は素直に喜ぶべきなんだろうか..んな事よりあの子狼どこだ?」
そういって辺りを探すがどこにもいない..まさかと思いキャンプの奥の方に行くと、自分の母親の顔を舐めたり、足に噛み付いてあの手この手で必死に起こそうとしている子狼を見つける
「....すまない俺があの時...あの男を撃てばキミの母親は助かっていたのに...俺にはそれができなかった...許してくれ..」
暫くすると子狼はもう自分の母親はどうやっても起きないと悟ったのか、悲痛な叫びに似た遠吠えを上げた、アーサーはそれをみてひどい罪悪感を感じたのかフォースを使い子狼に語りかける
《...一緒に来るか?》
最初は死んだ母の元から離れたくないのか拒絶したが、このままだと野垂れ死ぬぞと語りかけると渋々ながら後ろについてくるようになった。キャンプから使える物資を持てるだけ持ち、盗まれた盗品とさっき気絶させた男をソリに縄で動けないようにくくりつけ地図を見ながら街に向かって下山する、暫く歩くと時間とは早いもので朝日が登ってきた、それをみながら心の中であることを強く誓う。
(例え様々な人間が死のうと、この子の母親が死のうと、自分が死のうと、朝日は昇り世界は回り続ける、だから俺は生き続ける残り短い命を使って、使命を果たすまで...)
そう誓い歩み続けるのだった...
続く
アーサー=モーガンのプロフィール
身長180センチ、体重85.5キロ、魔力容量:1356.MP魔力濃度:150AMP
出身地:不明
趣味:本を読み音楽を嗜む他に、筋トレしたり、生物の生態や街の風景をスケッチすることを好む
特技:子供の頃様々な場所に飛び回ったため語学が堪能、落ちたコインの音で何リルかクレスか当てれる
性格:基本的に温厚で気さくな一方で激情に駆られやすく歯止めが効かない事がある、基本的に自分から積極的に話したりするタイプではない為友達は少ないが、友達になった人はすごく大切にし自分の身を呈してでも命をかけてでも守ろうとするタイプである。