あるジェダイが世界を変える為に命を掛けて戦う話 作:スッパーン//
引用 傲慢な弟子を諭す、師より
油断と慢心は身を滅ぼす
運命の歯車がガチャリと動く、ここフェジテだけでなく、この国この世界全て万物すら取り巻く物語のページがパラリと捲られる....
[....すまない、ここに割って入るわけには行かないんだ...グレン先生早くしてくれ...頼む]
アーサーが歯痒さを感じながら、悔しそうな表情する。アーサーが使い魔を通して見ている映像は、今まさにアーサーの大好きなクラスが外道魔術師...天の知恵研究会と言われる、アルザーノ帝国と長くに渡り死闘を繰り広げてきた奴らに襲われている最中なのだ。教室には3人の外道魔術師がおりクラスメイトを拘束していた。そしてその中の一際小物クサイ奴がルミアを探すために、クラスメイトに脅しをかけていた。
[さて、こん中に、ルミアちゃんって子いる?]
(どうしてルミアを?)
[君かな〜?]
下衆が目をつけたのはリンであった。リンは怯え切りながらも、クラスメイトを売ろうとはしなかったが、奴は子供であろうと関係ないように、醜悪な脅しをかける。
そんな様子を見ていたシスティーナが下衆に向かって食って掛かる。
[貴方達、、ルミアって子をどうするつもりなの?]
[お、さっきの、もしかしてルミアちゃん知ってるの?それとも]
[質問に答えなさい!!]
[うぜぇよ、お前]
その物言いに腹が立ったのか、下衆がシスティーナの額に向けて、手をかざし魔術を発動させようとしたその瞬間。
[私がルミアです。他の生徒に手を出すのはやめて下さい]
[へぇーまぁ知ってたんだけどねw自分で出てくるまでにクラスメイト達全員殺そうゲームしてたのに、クリアすんの早すぎだよw]
男がケタケタと下衆な笑い声をあげる、そして外道魔術師二人がそれぞれルミアとシスティーナを連れて行く、そしてもう一人の深くフードを被ったの男が教室にいるクラスメイトを魔術結界で拘束していた。
[目的は私でしょう?皆んなをどうするつもりですか?]
[卵とは言え、若い魔術師だ、我組織の実験材料として求める者も多いだろう。]
[そんな事許される筈が!]
外道魔術師が淡々と語る、その余りの邪悪さに、ルミアも声を荒げるが
[他人の心配より、己の心配をした方が良いのでは無いか?
ルミア・ティンジェル、いやエルミアナ王女...]
(先生...!!)
あまりの事態に心の中でグレンの名を呼ぶ事しか出来ない、ルミアだった。
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[ドレイクの兄貴達が行ったことだし、俺も楽しませて貰おっかな〜]
そう言うと男がフードを脱ぐ、その顔は皮膚が抉れ、酷い火傷をおっていた、そしてその表情は猟奇的な血走った笑みだった、皆怯えて口をぱくぱくとさせている。
[見てくれよこの傷を..火傷を美しいだろ?]
そう言うと、ウェンディを結界の中から無理矢理出して、嫌がり暴れるのを無理矢理拘束魔術で抑え、それに被さる
[ひっぐ...やめて下さい..]
[なぁ?そうだろ?そうって言ってくれよ!!!毎回毎回毎回毎回毎回毎回みんなそんな泣き顔をするんだ...私はこんなに美しいのに...でも最期はみんな綺麗って言ってくれるんだ...君もこうなりたいだろ?]
[てめぇ!!止めろ!!!やめてくれ!!!!!ウェンディ!!!]
狂ってる、狂気その言葉以外思い当たらない、カッシュが怒号を発するがどこ吹く風であった、そして今にも顔を燃やそうとしたところです、バァン!とドアが開く
[やめておけ...全くもう少し女性にはまともなアプローチを掛けたらどうだ?お前そんなんだからモテないんだよ]
扉の奥から、古びたダスターコートを見に纏い、金属製の仮面を被った男が落ち着いた足取りでやってきた。
[誰だ?お前?今なんて言った??モテない?私が?]
[癪にでも障ったか?]
そう言うと、ウェンディを乱暴に投げ飛ばすと仮面の男がフォースで受け止めて、優しく置く、そんな様子をフードの男は血走った双眸で睨みつけていた。
先刻
[クッソ!このままだと皆んなが!!助けに行きたいが、ここで行ってしまったら....畜生!!なる様になれだ!]
そう言って後先考えずに突っ走ってきたのだ。
(あーあやっちまった、見てられなくなって、こっち来ちまった..,これでもうこっちにどんな事があってでも、いや避けようとしても、絶対にこれから起こる事からは、逃れる事は出来なくなった)
この仮面の男はアーサーであった、友人が酷い目にあってるのを指咥えて見てられるか!と言って、飛び出してきたのだ。それがやっては行けない事だとしても飛び出さざるをえなかった...
[まぁ良いよ、私は心が広いんだ、顔を爛れさせるくらいで済ませてやろう、だがその前に名を名乗れ、それくらいは礼儀だろ?]
[....悪いが...これから死ぬ奴に名乗る名前は持ち合わせて無い]
アーサーは冷たく言い放つ、いつもとあまりに様子も雰囲気も違う為、長くいるクラスメイトすら気づいていない...そしてこの男は地獄を見るだろう、アーサーの冷酷な一面によって...
[言うじゃあないか、私が何者か知らないのか?おい?聞いているのか?]
《我祈らん・願わくば・かの者を守る力を・与え給え》白魔 遮断結界を唱え、クラスメイト全員を包み込む。フードを被った男はニタリと邪悪な笑みを浮かべる。
[優しいのですね...これから起きる事をクラスメイトに見せないように結界を...嗚呼.貴方の死様を見せられないなんてなんて悲しいんだ...そしてマナバイオリズムも知らないなんて...魔術師として終わってますよ!!]
そう言って戦闘態勢に入り、一気に殺しに掛かろうと、手をかざすが、その瞬間ズドガンと銃声と共に、マズルフラッシュが辺りを走った、フードの男は自分の体の一部が軽くなったような感覚を襲う、そして恐る恐る下腹部に触れるとべっとりと血が付着していた、そしてその箇所を目で見るとポッカリと穴が空き、向こう側の景色が見えてしまいそうだった、次の瞬間灼熱のような痛みが襲う。
[阿呆が..,安い挑発に乗り、その怒りのまま、相手を冷静に分析せずに来るからこうなる,...貴様程の魔術師ならば飛び道具の対象くらい容易であっただろうに..,油断と慢心をすれば死ぬ..,これは戦いに身を置く者なら、必修科目だと思うが?]
[がぁぁぁ、痛い痛い痛い!なんでこんな事するんだ!!ふへふへへへへへへ死ねぇぇぇぇぇぇ]
フードの男は狂った怒号を発しながら魔術を撃とうとするが、その瞬間をアーサーが見逃すはずもなく、冷静に予めフォースの身体強化を施しておいたのとプラスして
《疾風よ》
《黒魔ラピッドストリーム》で人外並のスピードで一気に男と肉薄して、そいつの心臓を穿いた後そのまま髪を引っ張り、口の中に銃を無理矢理捻こんで五発銃弾を浴びせた、脳幹を射抜き確実に命を刈り取るやり方だった。男は有無も言う前に絶命した。まさに残忍、人を殺す事に躊躇するような人間には決して出来ない所業だった。
その遺体をみんなに見せないようにとシートを掛けた後、結界を解く。
(ハァハァ、助かった奴が油断してくれたお陰で一気に畳み掛けて倒せた...仮に最初から奴がその気だったら、そこに転がってたのは俺だったな、それくらい強い相手だったら)
そう一人安堵するアーサーだったが、直ぐに切り替え、クラスメイト達に優しく語りかける。
[悪いな...怖かっただろ?]
[......]
全員心ここにあらずと言った所か...無理もない、魔術師といえどまだまだ子供、しかもこんな事に巻き込まれたらパニックになるのはしょうがない事だ。
[今そこから出してやる]
[む、無理です、スペルシールを解かないと]
カッシュがウェンディを優しく慰めながら言う。結界は厳重で、作った当事者以外解けない厄介な代物だった。
[問題ない...]
そう言うと、アーサーは深く集中する、その場に流れるフォースを導き構造を頭に浮かべる、そして厳重な鍵を一つずつ一つずつ解いていく、ものの数分で完全に解除した。
[ど、どうやって?普通解けない筈なのに....]
[話は後だ、みんな動けるか?ここから脱出するぞ]
クラスメイトの殆どが泣き目になり、顔をフルフルと怯え切りながら立ちすくんでいた。恐怖を感じ取ったアーサーはある言葉を投げかける。
[怖いのはわかる....でも生きて帰りたいなら、その恐怖を乗り越えるんだ、君達も立派な魔術師の端くれなら...今できる最善の選択をしろ]
アーサーが皆を奮起させる、そして、それに感化されたのか全員立ち上がり、アーサーの後ろについてきた。そして暫く歩いていると
[先程はありがとうございました...それで..あ、貴方は何者なんですの?]
ウェンディが質問する。
[俺は...レイブンだ...君達を影から見守る者さ]
アーサーは自分自身をレイブンと名乗った。何故そう名乗ったのかはわからない。
[レ、レイブンですか...変わった名前ですのね]
ウェンディが引き笑いをしながら言うと、レイブン(アーサー)がフッと鼻で笑う。
[5秒で考えた名前だからな]
[それ、適当って言いますの!!]
いつもの調子が戻ってきたようだ。そして脱出する為に進む、相手はこの事を想定してなかったのか、警備は手薄であっさりと入口方まで歩みを進む事が出来た。しかし
[...結界も張り替えられているか...面倒だな...でもまぁいつもより力を流し込めば、造作も無いだろうよ]
そう言うといつもの数倍力を込めたフォースを結界に流し込む、余りの力に普段なら透明な結界もその姿形が見えてしまうほどだ、そしてそのまま結界を解除では無く...硝子のように破壊した。その様子を見ていたギイブルが恐る恐る質問する。
[貴方...本当に何者ですか?どうして魔術や魔道具も使わずに手をかざすだけで、け、結界を破壊できるのですか?]
[...教えられない、それに今はそれどころでは無い、今君達がやるべき事は、ここから脱出して、応援を呼んで安全な場所にいることだ]
[...それもそうですね、失礼しました。]
[別にいいさ、後最期に...みんなこっち向いてくれ]
そう言うと、最期にレイブンがクラスメイト達に手をかざすと
《アーサーは今日一緒に教室にいたがテロリストの一人に連れて行かれた...》
そう言ってフォースマインドを掛けた、この技は芯が一本通っている人間や屈強な精神力を持っている人間又はフォースセンシティブを持つ人間には効果は無いが、精神的に不安定な人間や、未熟な者には絶大な効果を発揮するのだ。そして皆頭がふわふわとした状態で応援を呼びに行った、そしてレイブン(アーサー)はきた道を戻りもう一度学院に入って行った、目的は...
[フゥー...疲れてる場合じゃ無いな...フォースがずっと彼等に命の危機が迫ってると警告してる...急いでグレン先生の元に行かないと...]
そう言って駆け出していく