あるジェダイが世界を変える為に命を掛けて戦う話 作:スッパーン//
引用 いつか現れる敵より
学院のテロリスト襲撃事件からおよそ3時間と少し、テロリスト4人を撃破したグレンとアーサーだったが、二人して気を失い、グレンはシスティーナに引きずられ保健室にて治療を受けているが、アーサーは正体を隠しているのと、灰色のダスターコートにちょっと怖い仮面と見るからにテロリスト側の格好が災いしてその場に取り残されてしまった。それでもしぶといアーサーはグレンが治療を受け眠りから覚める1時間前に覚醒した。
[ぅ、、?ここは、そうだった....テロリストを倒してそのまま気を失ったの.....か?グレン先生と...システィーナの姿が無い.....そうか医務室...行ったのか...え?俺置き去りにされた?...,いやまあ....はぁはぁ、よくよく考えたらこんな格好して一緒に倒れてる奴、敵と間違えられてもしょうがない.....よな、取り敢えず...行かないと]
激痛が体に走りながらも、立ち上がるアーサーだったが、その足取りは重く壁に寄りかかりながらなんとか歩行している、傷がかなり深くまで行ってしまっている今のアーサーでは治癒魔術を使ってもマナ欠乏症になってこの場で死ぬのが落ちだしかし、このまま治療せずにいてもどのみち死ぬと判断したアーサーは医務室に向かい、強壮剤と鎮静剤を取りに行く事にした。途中で意識が飛びかけながらもそれを必死に耐えなんとか医務室に着いたアーサー、ドアを開けるとグレンを治療した後のシスティーナが怯えながらもグレンを守るように必死な形相で睨みつけ戦闘の構えをとっていた。
[あ、貴方は何者!?あのテロリストの仲間なの?答えて!!]
[.....]
最早余裕の無いアーサーはシスティーナを無視して、強壮剤と鎮静剤を探そうと引き出しや、金属性のトレーの中に入っている薬などを手に取ろうとするが、もうアーサーには薬を持つ力すら残っておらず、腕の力が抜けてその金属のトレーを派手にぶちまけ、その場に倒れてしまった、意識はあるものの危険な状態だ。それを見たシスティーナは何か不思議と彼を助けなければ一生後悔すると、何故か直感で感じとる
[あ、貴方大丈夫!?傷が酷い、このままだと....でも今の私に出来るの?いややるしか無いわ、じゃ無いとこの人が死んでしまう!]
臆病な自分を奮い立たせ、治療に取り掛かる、そうは言ってもグレンを治療した直後であるため治癒限界すんでの所であり傷が深いところを優先して治癒する事にした、傷口をアルコールで流して殺菌した後治癒魔術で丁寧に傷口を塞ぐ、治癒限界になったら、医務室にあった傷口を縫う
道具の説明を読み、見よう見まねながらも、他の傷口を全て縫って見せた。しばらくしたのちアーサーはだいぶ回復したのか、初めて口を開く。
[ありがとう、治療してくれて。にしても凄いな...君医者としてもやっていけそうじゃ無いか]
[あ、ありがとうございます、それで....貴方は何者ですか?]
システィーナが恐る恐る聞くと、アーサーが優しい声色で自己紹介し始める。
[俺はレイブンと言う者だ、安心して?君たちの味方だよ。取り敢えず君は今からグレンを連れてここから逃げるんだ、教室にいた生徒は逃がして応援を呼んでもらった、学院の外に待機してるはずだ、でも人質がいるから恐らく動けていない、君達が脱出すれば動ける筈だ]
[待ってください!私の友達が、親友がまだ敵に捕まっているんです!!あの子を置いて逃げるなんて私には出来ません!!]
[....大丈夫、俺が助けるから]
[な!?ダメですよ!!今貴方は動ける状態じゃ無いです!!]
[うぐ....それでも俺は行く、安心してくれ....この治療の対価は払うから]
鎮静剤と強壮剤を打ち無理矢理動くアーサーを慌てて止めるシスティーナだったがその静止の腕を振り払い、足を引きずりながら医務室を去るのだった。システィーナはその後ろを追う事は出来なかった....
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[....この感覚...ルミアのフォースだ...あの塔からだな]
そう言い暫く中庭を歩くと、警備用ゴーレムが4体ほど動いているのを確認した。
[警部用ゴーレムが起動してやがる、まぁそりゃ一筋縄では行かないわな、それに狙いが彼女なら敵がその場に絶対いるはずだ、ここでゴーレムに気を取られる場合ではないけど、さっきの戦闘で足をやられちまって上手く動かせない...ここでフィジカルブーストでも使えば二度も足は動かなくなるだろうな....フォースで肉体強化なんてすればもっと酷い事になるだろうな...]
アーサーは一度考える、ゴーレムは魔力を動力源に動く、機械のような者で、圧倒的な質量と硬度で侵入者を震え上がらせる、まず今の状態で物理攻撃をすればこちらがやられら、遠距離、中距離からの魔術を使ったとしても、あの硬度の前では少し穴が開く程度で決定打にかけるし、先にこちらが魔力切れを起こしてやられるであろう....フォースを使った攻撃でもしたいところだが、完全にスタミナ切れだ....
[となれば近距離戦でさっさと片付けないといけないか....ここなら誰にも見られていない....久々にあれを使うか....消し炭にしてやるよ、ゴーレム共]
そういうと迫り来るゴーレム達を尻目に右手の手袋を外すアーサーだった..
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アーサーが医務室を出て数十分後
[んあ?ここは?白猫?どうしてここに?]
[あ、やっと起きた!!良かった....大丈夫ですか?傷はまだ痛みますか?]
[あぁ、まだ痛えけど、白猫が治療してくれたお陰でだいぶマシだ、ありがとな]
グレンがニコりと笑いながらいうと、システィーナは少し顔を赤くしならぶっきらぼうに、どういたしましてと言った後、一つグレンに質問する。
[あの、レイブンと言う方はグレン先生の知り合いですか?]
[...いや俺は知らない、でもアイツは俺の事を知っていた、俺は一度も名乗って無いのに、名前と俺の過去の素性を知ってやがった...でも..]
[でも?]
[あの時俺の事を助けて、協力してくれた、それだけで俺は良いんだ。別にレイブンの素性やらなんやらはどうだって良い、でも一つ言えるのは...アイツは何か裏がある気がするんだ]
[.....]
[取り敢えず次あった時に聞けば良い、なんだがアイツとはまた合いそうだ、それとさっさとルミアを助けにいかねぇとな]
そう言うと、ベットから立ち上がり、レイブンから受け取った回転式銃をしっかりと握り、ルミア救出の為に準備するグレンだった。
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塔の周りにあるのは、白く炭となっていた恐らくゴーレムだった物と燃えた草木、原型は無く形も崩れている、灰が辺りを舞い、辺りは白眼の雪景色のように真っ白だ、そしてその中心にはアーサーがいた、今まさに塔の中に入っていく所だ。
[この一番上だな....さっさと片をつけよう]
螺旋階段を登り、丁度塔の中心付近まで行くと、誰かの声が聞こえてきた、恐らく女性の声だ、そしてもう一つは男の声だ、でもどちらも聴き慣れた声であった、アーサーは何処か不安な表情で階段を登りきり、ドアを開けると、そこにいたのは...何かの魔術式の上に座らされているルミアとその術式を操作しているであろう、先月失踪したとされたヒューイ先生だった。
[あ、貴方は?]
ルミアが誰か分からず困惑する表情を浮かべるとヒューイがアーサーに尋ねる。
[貴方は誰ですか??私の仲間ではありませんね]
[唯の魔術師だよ...俺は...アンタが計画してたんだなヒューイ先...いやヒューイ]
アーサーの中に失望と悲しみが心の中に出てくるが、それを直ぐ様切り替えると...みるみるうちに目が据わっていった。
[何故?私の名前を?貴方学園の関係者か何かですか?]
[そんな事はどうでもいいんだよ、ヒューイ、大人しく言う事を聞いてくれ、アンタを殺したくないんだ...この術式を解除して彼女を解放しろ...そして貴様らの目的を言え...そうすれば皆安全は保証する]
[残念ですがそれは出来ない要求です、私の任務はルミアティンジェルを転送後この学園を破壊する事ですので]
そうヒューイが言うと、アーサーは残念そうな声を上げると、瞬間ドス黒い地獄底から響くような冷酷な声で
[そうか....なら無理矢理でも言うことを聞いてもらう、さっさと吐け]
フォースを喉元に集中させると、ヒューイは苦悶の表情を浮かべながら宙に浮いた
[カッあぁ...苦しい...うぐっっう]
[言え...ルミアを狙う理由と、この術式を解除する方法は?]
淡々と唯の事務作業のように淡々と拷問するアーサー、裏切ったとは言えかつて自分が慕っていた教員だった筈の人間、そんな人すら躊躇無く拷問する姿は何処か狂気すら覚える。その光景を目の当たりにしているルミアは完全に怯えきり、涙を浮かべそうになっていた。
[やめて...ください...その人に乱暴しないであげて下さい、ヒューイ先生も何かやむを得ない事情があったはずです...]
涙を浮かべながら懇願するように言うルミア、それを見たアーサーはハッとして正気に戻り、ヒューイを離した。
[すまない、俺は...、君にそんな顔をさせるつもりじゃ無かった、軽率だった、許してくれ]
必死に許しを乞うアーサー、先程拷問していた人間とは別人のようだった。
[さてと、もうすぐ白魔儀サクリファイスによって、ルミアさんは組織の元に連れて行かれ、そしてそれによって、この法陣と直結してある私の魂は食い潰してきた莫大な魔力で、この学院事爆破します。]
[[!?]]
[僕の霊魂はそれ用に調整されているので、それくらいの威力は出るでしょう。僕は王族や政府関係者が学院に入学した際それを自爆テロで殺害する為の人間爆弾...それが僕です]
[成る程...つまりその子は王族か、あるいは政府関係者の人間か...いやでもなら何故?初めから殺さないで転送なんだ?あ、そうだった...彼女は、いや待てそれも違うな...たしかにこの子は膨大な力を持っているのは確かだ...でも何故この子なんだ?この子の代わりくらいお前らなら容易に作るか何かする事は出来るだろ?]
[それはわたしには分かりません、あくまで私は一部しか聞かされてはいないので...それと術式の発動まで後10分程ですよ、貴方が私を拷問しなければ十分時間はあった、私を殺した所でこの術式は解除されない、けど貴方は幸運だ、この学園には地下迷宮がある、そこに隠れれば貴方だけでも助かる事でしょう....どうしますか?]
[逃げて下さい!貴方が誰かは存じませんが...私の為に死なないで下さい!]
[フォースじゃ、間に合わないか....ならば]
そう言うと、ナイフを取り出し、手首を切るとその血で法陣にルーン文字を書きこみ解除にかかる。
[《原初の力よ・我が血潮を通いて・道をなせ》!!]
[迷いは無いですか...流石ですね]
[ダメです!!逃げて!!]
ルミアが叫ぶがアーサーには届かない、極限の集中状態に入っている。
[《終えよ天鎖・静寂の基底・理の頸木はここに解放すべし》]
[早い..予め解除ルートをイメージしていましたか]
[よし...ゴボッ、ゴボッ..次だ]
次の層に行こうとするが、一度手が止まる...明らかに複雑になっている...この状態で解くのは無理だ...と頭の中ではわかっているが、それを振り払い、また手を動かす...
[お願いです!逃げて下さい!!]
[勝手な事言ってんじゃねぇ!!まだグレンとシスティーナも残ってんだよ!!アイツら置いて逃げるとか、絶対にごめんだね!!それに俺の師匠の遺言その219にな可愛い子は死んでも助けなさいって言われてんだよ!!わかったらそこで見てろ!!]
アーサーは叫ぶが、ルミアが泣きながら
[それ以上その体で魔術を行使すれば死んでしまいます!!逃げたって、誰にも責められません!!それに見ず知らずの私をどうしてそこまで助けようとするのですか!!]
アーサーは解呪しながら、語り始めた。
[俺はな、昔から失敗だらけの人生だった...大事な人間は俺の手の中からこぼれてしまった、俺の親も、師匠も、親友も、愛した人はさえも...あの時選択を間違えなければって後悔する事ばかりだ...でもせめて後悔するなら!!俺が正しいと思った方を選ぶ!!!]
[間に合え!!《終えよ天鎖・静寂の基底・理の頸木はここに解放すべし》!!]
[[解呪!!]]
最後の層を解いたその瞬間、パリィんと音を立てて術式は解除された。
ヒューイは何処か悟ったとも取れるし観念したとも取れる表情を浮かべた。
[僕の負け...ですか、不思議ですね。計画は頓挫したのに、生徒が無事なのをホッとした自分がいるんですよ...]
[......,]
アーサーは無言で聴き続けた
[僕はどうすれば良かったのでしょうか?...組織の言いなりになって死ぬべきだったのでしょうか?それとも、生徒の為に死ぬべきだったのでしょうか...こうなった今でもわかりません..,]
[アンタの気持ちは痛い程分かる....でも選択には代償がつきものだ、、それがアンタの選んだ選択ならその代償を払わないといけない....歯ぁ食いしばれ]
そう言うとドスンと鈍い音がすると、そのままヒューイは気絶した。
[今回はこれで済ませてやるよ...ちょっといてぇけど、死ぬよりましだろ]
そして足早にその場を離れようと
[ありがとうございました!!私を助けて頂いて、貴方のお陰です!]
ルミアが感謝の文言を言ってくると、アーサーはぶっきらぼうにいいんだよと手を挙げるだけで去って行った。
そうして暫くすると、グレンがドンっとドアを蹴破り入ってきた。
[だらっしゃぁ!!敵は何処だ!!]
[せ、先生、も、もう終わりました、仮面をした男の人が助けてくれて...]
[え?マジで?レイブンの野郎、美味しい所全部持っていきやがって、ついでにアイツに銃返そうと思ってたのに...]
ブツブツ言うグレンを尻目に、ルミアはいつかまた会った時にレイブンに恩返しをしようと誓うのだった。
続く
最近キングダムカムデリバランスやってるせいで時間をわすれてしまう