あるジェダイが世界を変える為に命を掛けて戦う話   作:スッパーン//

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そうか...なら俺が覆す!!






引用 宿敵を前にしたジェダイの言葉


いずれ殺し合う宿命

[傷がマジでいてぇ、ぁあ畜生....ここまでやったなら報酬としてどさくさに紛れて、ルミアの胸揉んでおけば良かった...]

 

ベッドの上で、治療を受けている男がいたアーサーだ、全身包帯でぐるぐる巻きになっている...そしてその横にはツンツンとした髪型の眼鏡をかけて、目が死んでる女性がいた、彼女は女医さんと言われてる、名前は誰も知らない、この小さな闇医者を一人で切り盛りしてるらしい。

 

[下らない事言わないで、さっさと薬を飲みなさい、というかあの傷を負って生きてただけ神に感謝しなさい..]

 

[そりゃ、女医さんの治療が完璧だったおかげですよ]

 

[ええ、そんな事知っているわ、後これを飲んで]

 

そう言うとクソ不味いと評判の薬と水をベットの横の机に置いてきた、それを見るとアーサーはあからさまに嫌な表情を浮かべる。

 

[えぇ、女医さんその薬不味いから嫌ですよ]

 

[飲まないと良くならないわ]

 

[嫌ですよ絶対に!それ飲むくらいなら普通に自然回復を待ちますぅ!]

 

[そう..なら力ずくでいくわね]

 

[ん?あれ?めちゃくちゃ嫌な予感が...]

 

そう言うと表情を変えずに薬をアーサーの口の中に無理矢理捩じ込み、水を流し込む、アーサーは涙目になりながらも薬を飲み、そのまま意気消沈した。

 

[全く...この子はいつも予約無しでいきなり来るんだから...しかもいつも重症で、その内何かの拍子でコロっと死ぬんじゃ無いかしら]

 

三日前、テロリスト襲撃事件の後、治療されたとは言え重症だったアーサーはそのまま、繁華街の路地裏にあるルチアーノ家お抱えの医者の所を満身創痍の状態で訪ねて、そのまま治療を受けたのだ。そのお陰であの傷を負いながら後遺症無く、順調に回復している。後数日経てば、退院できるだろう。

暫くすると病院の中でベルが鳴り響いた、誰か来たようで、女医が確認しに行くと,...そこにいたのは、ルチアーノ組で出世株として期待され、いろいろ裏で情報や支援をしてくれたハミッシュがドアの前で立っていた。

 

[どうぞ、お入り下さい]

 

[失礼するよ]

 

女医は彼を招き入れて、アーサーのベッドの横に椅子を置くと、買い物に行くと言って足早にその場からいなくなった。

 

[相変わらず空気を読む女だ...さて、アーサーお前こっぴどくやられたな?随分と強い相手だったみてぇだな?]

 

[えぇ、かなり強い相手でした、なんとか勝ちましたけど危うくあの世に行くところでした...それで頼んで置いた情報は手に入れましたか?]

 

[ほらよ....]

 

アーサーがハミッシュに尋ねると、鞄の中から数枚のプリントを取り出して、アーサーに手渡した、帝国軍の今回の事件の全てが書き記されたレポートだった。

 

[ありがとうございます、ふむ...奴らかなりの手練れだったみたいですね....成る程、ルミアティンジェルは元は王族の人間だったと異能が原因で病死した事にした後、名門ファーベル家に預けたと..そして天の知恵研究会はこれからも狙う可能性が高いと、これは思った以上に..]

 

[あぁ、思った以上にお前はヤバい話に首を突っ込んでる、帝国もこの件に関しては徹底的に情報統制してる、後正直天の知恵研究会とルチアーノ家はやり合ってもなんの旨味も無いしそれは俺たちの役割では無い...もう組の人間としてはこれ以上助けることは出来ない、それが組の決定だ...]

 

[そりゃそうですよね...ルチアーノ家がこの件に関わっているのが明るみに出たら...どんな報復が待っているか...考えたくも無い]

 

[でも...俺個人の助けなら貸せる...ルチアーノの人間としてではなく、ひとりの友人としてのな...]

 

ハミッシュの言葉に胸が熱くなるこの人との縁は大切にしていきたいと強く思うアーサーだった。

 

[ハミッシュさん...ありがとうございます]

 

[いいんだよ、、それと知りたい情報が有れば俺に聞いてくれ...俺個人の情報網から探ってみる]

 

[本当にありがとうござます。この恩は必ず....]

 

[気にすんなって言ってんだろ]

 

やはり幹部レベルの人間ともなると、組織の情報網以外にも、横の繋がりによって、個人的な情報網があるようだ、今はそれに只々感謝するアーサーだった

 

 

 

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天の知恵研究会襲撃事件から、数週間、修復工事も終わり学院は再び平穏を取り戻していた、生徒達の負った心の傷はだいぶ癒えてきたようだ、やはりまだ未熟とは言え心構えは魔術師である。

 

[ダメだよアーサー!利き手がまだ折れてるし、まだ怪我が癒えて無いんだから!]

 

ルミアが言うと、アーサーが恥ずかしそうに顔を赤くしあたふたする

 

[い、いくらなんでも飯を君の手で食べさせて貰うのはちょっと...,]

 

現在アーサーは利き腕が粉砕骨折している、普通に骨折していたら、治癒魔術で一発だが、粉砕骨折はそうはいかない、骨片が体の中に残ってしまうため、少しずつ治癒していかなければならないのだ、そしてその為日常生活に支障を来たし、困っている所をルミアに甲斐甲斐しく世話をしてもらっていた。

 

[ちょっと?]

 

ルミアが不思議そうに首を傾げると、アーサーの背筋にゾワりと悪寒が走る、その方向を向くと、クラスの男子が嫉妬に狂った血走った目で睨みつけきた、何も言ってないが恐らくルミアに恥かかせたら殺すと言っている、直感で分かる。

 

[い、いやめっちゃ嬉しいな!ほらルミアは学院のマドンナ的存在だからさ!そんな人に世話されるのはめっちゃ嬉しいな!!ソノウチダレカニササレソウダケド]

 

[もぉーからかわないでよ〜]

 

ルミアがひまわりのように、優しい笑みを浮かべながら、スプーンをアーサーの口の中に運ぶ....その姿はまるでカップルだ、死ねばいいのに..あ、違った失礼作者の主観が混じってしまいました。えーごほん、

その姿を死んだ魚の目でみるシスティーナとカッシュからなる、その他取り巻き、その中にはグレンもいた、彼は生徒の恋愛模様なんて興味は無いようで、飯を黙々と食べていた。

 

[あれどうなんですの?カッシュ?]

 

[ちょっと待ってくれウェンディ、今アーサーを埋める山を探してる所だ、ギイブル見つかったか?]

 

[ちょっと待ってくれ、今、シロコケグモの毒をナイフに塗っている所なんだ、システィーナは....]

 

[ワタシ..アイツコロス、ルミアにヘンナコトシタシュンカン、コロス]

 

[ダメそうだ、完全にバーサーカモード入っている]

 

 

[お前らいい加減にしろ!!食事中は物騒な物しまえ!!後不謹慎なワードはやめろ!!お父さんお母さんに言われませんでしたかってんだ!!白猫は早く正気に戻れ!]

 

その様子を見ていたグレンは何か一抹の不安を感じたのか、全員に溜息混じりで説教を開始、しかしそれでも止まらずシスティーナを筆頭にカッシュ達も暴走してドンチャン騒ぎになった、その光景を見るとルミアは微笑む

 

[あはは、今日はみんな、なんだが楽しそう!]

 

[...時折、君のその能天気さが羨ましく思うよ]

 

アーサーがルミアの能天気さに呆れていると、すかさず言い返してきた。

 

[むぅー!能天気じゃないよ!最近あの事件以来クラスの元気無かったし、雰囲気も暗かったけど、やっと戻ってきたなって思っただけだよー]

 

[あぁ、そうだね]

 

ルミアのように本当に芯から優しい人間だからこそ言える言葉だ、神々しさすら感じる、まるでアーサーとは正反対、その姿を見てアーサーただ一言しか言えなかった。

 

 

 

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放課後、何処にもいかず真っ直ぐ家に帰るアーサー、夕方の街の美しさを噛み締めながら、ゆっくりとした足取りで帰る、そして帰宅するなり安堵した。

 

[ふぅーカバーストーリー作っておいて良かった〜じゃないとこの傷かなり不自然だかな、学校休みたかったけど、それで怪しまれるのもごめんだしな]

 

予めフォースマインドをクラスにいた生徒に掛けておいた事によって、適当に敵に抵抗して大怪我しながら命から柄投げたんだとか言ったら、すんなりと受け入れられた、でも一番怖いのはルミアとシスティーナグレンには掛けていないせいで、何かの拍子でバレてしまうのでは無いかと不安で仕方無いアーサーだった。

 

 

 

 

 

 

 

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帝国の首都オルデランの郊外にポツンとある、今は無人の館、厳密には先程まで人はいたのだが、全員がその場に体の一部が欠損した状態で転がっている。その死体全てに何か高温度で焼き切られたような跡があるのと、まだ暖かいスープや肉がある所から食事中の所を突かれたようだ、その中には政府の高官の他に天の知恵研究会の入れ墨の入った物もいた。どうやら密会か何かをしていたようだ。そしてその館をゆっくりとした足取りで去る物がいた、身長は180程で筋肉質だが細身、全身真っ黒のフードつきのコートを着ていて、顔は見えない。

 

[フン...やはり今回も私を楽しませてくれる奴はいなかったか...もっと戦いたい、あの戦いの高揚感を味わいたい、どこかにおらぬ物か私を楽しませてくれるものは]

 

溜息を吐きながら肩を落とす、声色的に男であろう、右手には少し長い筒に近いものを持っていた。

 

[やはり、もうこの国には居らぬのか....ジェダイは....奴らの考え方はクソの掃き溜めだが、戦う時はそんな事考えなくても良い....ただ純粋に殺し合う...最高の瞬間だ]

 

[貴様!!ここで何をしている!!]

 

そうすると騒ぎを聞きつけたのか、屋敷の方に15人ほど警邏官と数人の帝国軍の魔術師が現れると、男はフードを取り、オレンジ色の血走った双眸で相手を見ると、ゾッとするような笑みを浮かべる。

 

[フフッ貴様らは...私を楽しませてくれるのか?]

 

そう言うと金属性の筒のスイッチを押す、すると赤い光剣が独特な音を立てながら姿を表す、その色は禍々しいほどの赤だった。そこから先は最早言うまでもないだろう。この男がアーサーの前に立ちはだかるのはそう遠くない未来なのだろう、それがジェダイとシスの宿命なのだから。

 

 

続く

 

 

 

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