あるジェダイが世界を変える為に命を掛けて戦う話 作:スッパーン//
師の言葉
前回のあらすじ!!金をたかられて、女王暗殺の濡れ衣を着せられて現在国家反逆罪の罪をかけられて絶賛親衛隊の人達と十分間くらい命を賭けた鬼ごっこ中だぞ☆
[あーこんな事なら俺もルミアと一緒に逃げれば良かった。なんでカッコつけて囮役なんか引き受けぇぇぇぇ!!チッお前らレイピアは投げるために出来て.....あぁ後見なきゃよかった。]
剣を粗雑に扱うのに腹が立ったアーサーが後ろを振り向くとそこには、空を被うほどの無数の飛び道具やレイピアがアーサーに向かって飛んできていた。あまりの光景に一時的に思考停止したが、直ぐに我に返り、敵のいない方向に駆けるが、ふとアーサーの脳裏に違和感が走る。
(なんかおかしいぞ....なんであからさまに道を.....成る程誘導されてるな..
あえて親衛隊の奴を配置しないで、道を開けてる、んで向こうの一本道に誘いこんでるな。古典的なやり方だ...だが...)
アーサーは苦虫を噛んだ表情をする。何故ならもはやどこにいこうと、上がろうと親衛隊が待ち構えてる、逃げ場なし完全に詰み状態だ、無理矢理上に上がろうとしても、空中では身動きが取れないし格好の的だ。
[もうこうなったら....]
アーサーの目が据わった瞬間、ルミアから使い魔を通した連絡が来た...
-----数分前
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[大丈夫かな...アーサー]
心配そうな声でアーサーの事を考えながら金髪を靡かせている少女がいたルミアだ。王族として乗馬は必須事項だったのか完全にグリントを乗りこなしている。
[ワンワン!]
一度止まり後ろを見ていたルミアをウルフが早くいくぞと急かすように吠えると
[ごめんね、案内してもらってるのに..,じゃあ先を急ごうか]
そう言って手綱を持とうとした瞬間聞き慣れた声が聞こえた。
[待ってくれ!ルミア!!]
[グレン先生!?どうしてここに!?]
その声の主はグレンだった。そしてその後ろには、軍のマークが胸に刻まれた服を身に纏った、グレンより少し年上のような目がナイフのように鋭い男と、小柄でルミアより年下に見える少女がいた。ルミアはグリントを降りて事態を説明した。
[わかった...これは思ったより...]
ルミアからの説明を受けたグレンは不安を隠しきれていないようだ、グレンもいきなりのこれに巻き込まれた、先程普通に生徒の応援をしていた時にアルベルト達に無理矢理拉致されて、ここにいるようで、事態の収集がつかない様子だ
[危険な状況だ、そのアーサーとか言う生徒を救出に向かった方が良いだろう、戦闘経験が少ないとは言え親衛隊の連中は精鋭...しかも大人数..とても学生の手に負えない...最悪の場合]
グレンがアルベルトを睨みつけ、言葉を遮る
[うるせぇ!!俺の生徒はそんなやわじゃねぇ!!ルミア!アーサーと連絡させてくれ!]
ルミアがウルフを通してアーサーに連絡を取った。
[アーサーお願い...出て]
ルミアが祈るように目を瞑ると、アーサーが通信に応じた。
《ルミア!無事か?》
[うん!こっちは大丈夫!そっちは?]
《え?こっち?ぜ、全然平気、あ、っやべ、《ーノイズ音ー》ふぅ、今絶賛怖いお兄さん達と鬼ごっこ中だよ、全然平気平気、ワンチャン死ぬくらいだからハハッ、あぁ、マジでそれはヤバい...《ーノイズ音ー》》
酷いノイズ音と共に、少し遠くで爆炎が上がった!!ルミアは口を手で覆って動けなくなり、グレンは半狂乱で叫ぶ
[アーサー!!おい!!聞こえてるか!!大丈夫か!!おい!おい!]
《聞こえてるよ〜今のはマジでヤバかった、どうやらそっちはグレン先生がいるみたいだね、後ウルフの視界からだと二人など見えるけど、今は自己紹介ぃい!してる場合ィィィ!ちょっと親衛隊の人達少しは待ってくれよ!!!とにかくここは俺に任せて!!丁度妙案が浮かんだ所だから!後で合流する!!、ってちょっと待って!君達近隣住民の被害とか考えた事あるぅぅぅぅ》
そこでブツリと通信が切れた、遠くの方で爆炎が何個も上がる。グレンはアーサーの言葉を無視して助けに入ろうとするが、アルベルトがそれを止めた
[アーサー?アーサー!!おい!返事しろ!!]
[待て、グレン。今はこの状況をなんとかするのが先だ。]
[はぁ!?お前何言ってんだ!アルベルト!!アーサーを助ける方が先だろ!!]
グレンが激昂しながら、アルベルトに掴み掛かるが、彼は表情をかえず淡々と
[お前は生徒の言葉を少しは信じた方が良いんじゃないか?アーサーとか言う生徒は、ここまで冷静にルミアを守り、多くの精鋭部隊を捌きながら生き残ってる、本当に危険な状況になれば彼はきっと逃げる事ができる。今はこの事件をなんとかするのが先だ....だから俺はアーサーを信じる...お前はどうする?グレン]
アルベルトはアーサーを何故だか信頼しているようだ、そしてその横にいたリィエルと言う少女も眠たげな顔を覇気のない声で
[私もそのあーさー?だっけ?それを信じる。グレンは?]
[....俺もアーサーを信じる...よしお前ら...俺達も本題に入ろう...セリカと連絡を取ってみる..,]
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[よし....やるか...フォースを集中させろ、感覚を研ぎ澄ませ....]
今現在爆撃からなんとか逃れ、身を隠しているが敵が辺りを巡回している為、バレるのは時間の問題であろう。
[スタンダール隊長。応援が来ました、しかしターゲットとは言えあれだけの攻撃を学生にやるのは.,.流石に死んでしまったのでは?]
[恐らく死んではいない、そのうち...]
するとスタンダールの魔術通信機が青く光る、どうやら部活からの連絡のようだ
[私だ]
《スタンダール隊長、ターゲット動き出しました。》
[よし....ポイントに誘い込め...]
《了解、通信終了》
[私達も行くぞ。応援を全て注ぎ込め、ターゲットを確実に捕らえよ]
鋭い眼光を光らせながら、裏道に消えていった。
《こちらα部隊ターゲットを捕捉、負傷しているようですが、道のど真ん中を走っていますが速度50は出ています。どうやら白魔術の肉体強化系を使用していると見られる、魔術での補足は難しいどうぞ》
《了解、作戦通り威嚇射撃を行いターゲットを誘導しろ》
そう告げると、アーサーに向けて無数の軍用魔術が飛んでくるが彼はそれを難なく避けそのまま裏路地に入ったかと思うと、別の大通りに入った。なんとか誘導から逃れようとしているようだ。しかしそれを予想していないはずも無く、アーサーから1キロメトラ離れたここら一帯を見渡せる時計塔に応援で呼ばれたスナイパーが鎮座していた、怪しく光るスコープが完璧にアーサーを捉えている。
《こちらβターゲットが円のように回ってこちらに来ている、対応求む》
《こちらスタンダール、発砲を許可する。任意で撃て》
[《了解》....恨むなよこれも仕事だ]
そう言ってアーサーの胸元に照準を合わせる、確実に当たるタイミングで引き金を引こうとしたその瞬間
[!?....目が...いや..それどころかこちらを見てニヤついてる...?]
アーサーと確実に目が合ったそして、笑っていた.,.撃ってみろよと言わんばかりのニヤつきだった。スナイパーは何か悪寒を感じ、確実に殺せたであろうタイミングを逃してしまった。
《こちらβ..,ターゲットを取り逃がした、以前円を描きながら逃走を図っている。あのガキ笑っていやがった、スコープが奴の心臓を捉えていたのに》
《らしくないな...お前程の凄腕が》
《すみません...》
《まぁ良い少し休め...後はこちらに任せろ》
《気をつけて下さい隊長...奴は只者じゃ無い》
《わかってる》
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[よし...後は...]
[ターゲット発見!!こちらにいるぞ!!]
[さっすが女王陛下専属部隊の名は伊達じゃ無いね]
駆ける駆ける駆ける、弾丸も雷撃も風も炎も冷気も掻い潜り、走り続ける、が....アーサーが道を抜け大広間に出た瞬間、四方八方に親衛隊のメンバーがアーサーを完全に囲っていた。
[しまっ...]
[....今だ]
スタンダールが命令を出すと、そこにいる全員がアーサーに向けて軍用魔術を使い攻撃してきた、最早生捕りにする気はないようだ。だが今のアーサーの感覚は人間のそれではない、自分の感覚に従い全て避けようとするが、いくらなんでも40人の全方向の魔術は避けようが無く、六発程体に受け、その場で撃ち落とされ、地面に叩きつけられた。
[うぐぁ...痛え...これ俺超絶大ピンチ...?なんとかしないと....ぐぁぁぁぁ!!]
アーサーが這いずって壁に手をつこうとした瞬間、スタンダールの足が彼の右手をグリグリと踏み潰した。
[フン...矮小な小物の癖に私達をここまでイラつかせるとは、誉めてやる!!]
スタンダールが苛立ちながらアーサーの左手をレイピアで突き刺す。
[ぐぅぅっっっ!!痛いな〜もう、、もうちょい優しくできないの?ぐふぅぅ]
スタンダールがアーサーの腹を蹴り飛ばし、アーサーは壁に叩きつけられた。
[貴様の、お喋りに付き合っている暇は無い.,..最後にチャンスをやろう今ここで、使い魔の位置情報とルミア嬢に付けた発信器を渡してもらおうか?]
[ゲホッゲホッあれ?バレてた?ルミアに発信器つけてたの...]
[壊そうとしても無駄だ、さあ、最後のチャンスだ。その胴と首がくっついている内に言った方が身のためだ]
スタンダールがアーサーに近づき首筋に刃を向けて、脅しを掛けたその瞬間アーサーはニヤリと笑う、ステンダールはそれを不思議がって見ていた。
[ふん、いきなりのニヤつくとは気でも触れたか?]
[勝利の瞬間には誰だって笑みが溢れるものだろ?]
[なんだと?]
ーーー-バチリーーー
アーサーが告げた瞬間、弾けるような音を立てながらここら一体が怪しく光り始めた、その光は線から線を結び至る所に繋がっていく.,..そして線は円となり、半径10キロメトラ以内を完全に囲う巨大な魔術陣となった。
[なんだ!?これは!?体が動かん....貴様何をした!!]
[見てわからないか?魔術だよ?ゲホッゲホッ...この人数全員にやるのはほぼ賭けみたいなもんだったけどね]
[馬鹿な!?ここまで大きなものが学生に出来るわけが!!]
[できちゃうんだな、これが....まぁ自動でしか発動しないけどね]
アーサーが立ち上がり埃を払いながら言うと、スタンダールが口をパクパクさせながらアーサーに聞いた
[まさか....条件起動式...か?]
[ご名答、流石は女王に使える身の人間と言った所かな?]
[だ、だがそんな事出来るはずが!!]
[でも実際出来てるでしょ?簡単だよ、わざと誘導に引っかかるフリをして、コイツをずっと巻いてた]
ポケットからアーサーが何かを取り出した。
[それは...血液か?]
[そうそう、こんなこともあろうかと予め溜めておいた、これには俺の魔力も流れてる、んでそのまま使って後は魔力を流し込めば良いだけって訳、それで後はずーっと円状にアンタらを囲うようにグルーっと移動しながから、垂らしていってちょくちょくバレないようにジグザグに移動したりしながらゆっくりと作っていたって訳、因みに条件は、俺をその剣で首筋に突きつけ脅してきた瞬間、この範囲にいるすべての敵の動きを止めるってやつね。縛りは縛るほど強力になる....知ってた?]
[....貴様我々の作戦を全て逆手に取っていたのか?]
[さぁね〜、んじゃ俺仲間の元に戻るんで]
そう言ってその場から去るアーサーの背中を見ながら
[....やられたよ、私たちの負けだ]
負けを認めて潔くその場に留まるのだった。
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[ゲホッゲホッゲホッ..,あぁやべぇ治癒限界が来ちまった...なんとかアイツらの元に....]
どうやら先程受けた傷の一つが腹部を貫き、その箇所から出血しているようだ、ここまで深いとアーサーの腕では治癒する事が出来ない....フォースで痛みを抑える事は出来るが治す事はできない....
[うぐ....なんか俺最近ずっと傷だらけじゃねぇか?ついこの間死にかけたばかりなのに、また死にそうになってるし...ハハハ....]
いつもの軽口も余裕が無い、震えと動悸が止まらない...呼吸が浅い視界が霞む血の気が引いている、このままでは死ぬと、アーサーが一番わかっていた。
[早く....行かないと]
壁に寄りかかりながら傷口を手で強く抑えゆっくりと移動するアーサーなんとか魔術競技祭の会場の近くまで着いた。
[花火が上がってる....どうやら終わったらしいな...ウチのクラス勝ったかな...?アハハ....行かないと...]
ど警備に回っていた者はどうやら閉会式を見に行ったのかそこにはいなかった為、アーサーは容易に会場に入ることが出来た、そして階段を額に嫌な汗を流しながら登る。すると近くでやかましい聞き慣れた声が聞こえてきた、アーサーはそれに吸い寄せられるように近づくとそこには見慣れた銀髪の少女がいた。
[よぉ...システィーナ...どっちが勝った?]
アーサーが声を上げると、銀髪の少女が勢いよくこちらに振り返る文句を言ってきた。
[あ!!アーサー貴方何処行ってたのよ!!もう競技祭は....ってちょっとアーサー重い!!いきなり倒れ無いで.,.アーサー?]
[へへっ....悪りぃ...ちょっと頼む..,]
[貴方...どうしたのこれ?まさか...血?何が合ったの?アーサー?ねぇちょっと返事して!!]
アーサーはそのまま意識を失い、その場に倒れてしまった。システィーナは一度彼を仰向けにして、手で抑えていた腹部を見て血の気が引く。
[酷い...本当に何があったのアーサー?いいえ今はそれどころじゃ無いわ]
システィーナが応急処置をしようとした時、騒ぎを聞きつけたカッシュ達が野次馬をかき分けてやってきた。
[おい!何があったんだ!!システィーナ!!アーサーは!?]
[丁度良かった!カッシュ達急いでセシリア先生呼んできて!!大至急!!!]
[お、おう!!わかった!!行くぞお前ら!!]
カッシュ達が走ってセシリア先生を呼びに行くのを尻目に、システィーナが急いで治療する、取り敢えず治癒魔術で応急処置をするが....
[ダメだわ...私の治癒魔術じゃとてもじゃないけど...ルミアレベルじゃ無いとこれは...なんて無力なの私は..,今はアーサーの手を握るしか出来ないなんて]
アーサーの手を優しく握り、ただ励ます事しか出来ない自分の無力さに打ちひしがれるシスティーナ、するとセシリア先生が走ってやってきた。
[システィーナさん!]
[セシリア先生!!]
[どうなってますか?.....これは、急がないと手遅れになる!]
セシリア先生が素早い手つきで、アーサーの服を引っ剥がし傷口に治癒魔術をかけるが.....
[まずい....呼吸が止まった]
[そんな!!アーサー!!]
治癒するより先にアーサーの呼吸が止まったようだ、セシリア先生が急いで心臓マッサージと人工呼吸をする。
[お願いお願い戻ってきて、アーサー君ここで死んじゃダメだよ!]
セシリア先生が必死に心臓マッサージと人工呼吸器をしていると
[何があった?]
そこにきたのはアルフォネア教授だった、世界最強の魔術師として君臨する第七階梯であり、不死者として200年以上生きている、生きた化石のような人だ
[アルフォネア教授!!お願いしますアーサーを助けて!!]
[安心しろシスティーナ私が来たからには、死にはしないさ]
そう言うと、魔術式をアーサーを囲うように地面に描くと、白魔儀リバイバルを発動した。するとアーサーの腹部の傷がみるみるうちに塞がり血の気が戻っていた。数分すると目を覚ました
[あれ?絶世の美女が3人?ここは天国か?]
[生死を彷徨って早々に軽口を叩けるなんて大した奴だなお前は]
[良かった...]
[アーサー!!本当に死んじゃうかと思ったんだから!!]
セリカは呆れセシリアは安堵して、システィーナは泣き目で文句を言ってきた。
[ありがとうございますアルフォネア教授、セシリア先生。後システィーナも]
[アーサー!!良かった!!生き返ったんだな!!]
[カッシュ!!いてぇ抱きつくな!!また傷口開くから!!!]
なんやかんやでドタバタな魔術競技祭は終わりを迎えるのだった。
続く