あるジェダイが世界を変える為に命を掛けて戦う話 作:スッパーン//
引用 ありえたかも知れない世界にいたあるジェダイの言葉。
ろくでなしの登場
一人夜に染まりながら人が乗れるほどの岩で瞑想する者がいた、その姿はまるで僧のように落ち着き佇んでいるように見えるが、その額には汗が滝のように流れていた
[感じる...この学園に危機が迫っている....3人組の男がクラスに入ってくる.....ルミアとシスティーナが男に連れてかれる....カッシュの憎悪を感じる.....うぐっ、これ以上は無理か....]
アーサーは瞑想を止め、心を整えた後、怪訝な顔をしながら魔術もフォースも使えない左手に力を入れて握ったり離したらした、そう長い時間瞑想できないのも、フォースのビジョンがハッキリと見えないのもフォースを上手く扱えきれてないのも原因はこの左手にあるのだ、ある事がきっかけで今も左手にフォースも魔術も込める事ができないのだ。
[やはりアレで見た通りな事が今から起こる....いや待て未来は絶えず変化するここで見た通りの事が本当に起こるとは限らない結論を急ぐな...だがなんだこの違和感は....歪みのようなものを感じる....まさか俺がここに来た影響でか?....いやそんな事言ってもしょうがないか..,でも平気な筈だ....]
少し間を置いて、空を眺めながら、何か思い詰めたような顔でぼそりと呟いた。
[あの人ならやってくれる筈だ....必ず....あの人なら絶対にやれる筈だ俺が干渉しなくてもきっとこの学園の危機を救ってくれる....]
そう意味深な事を呟き、その場を後にするのだった。
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夜が上け、日が登っていた、今日もこの街は平和でのどかである。そんな中アーサーはカブッ!っと何かに腿を噛まれ、あまりの痛みに一瞬で目が覚めて叫ぶ。
[イッテェェェェ!!こんの馬鹿オオカミ!!!起こすときに毎回毎回太腿噛むな!!!]
ウルフは毎朝起きるとき、アーサーが寝坊常習犯である為、遅刻しないように起こしにくるのだ、太腿をオモチャのように噛んで....加減しているのだろうが、めちゃくちゃ痛い。正直毎朝泣きそうになる。
[あ、起きたかアーサー今日グリント予防接種連れて行くからな、それと飯作っといてやったから、適当に食えよ]
[あ、ありがとうございます....ていうかハンクさんそれなんですか?]
ありがたい限りだが、それよりも、気になるというか気になり過ぎる点がある、それはハンクが今着ている格好だ。
[何って裸エプロンだが?]
[え?は?いや、なんでさも当然かのように裸エプロンでいるの?]
[いや俺もまだまだいけるかなって、思ってさ]
[なんで久々に学生服着た三十路の人みたいなフロウで言ってんの?マジでオッサンの裸エプロンとか需要一ミリも無いよ?]
[需要はある!きっとこの世には俺を受け止めてくれる人達がいる!その人達のために俺は今日も....生きる]
[さっさとくたばった方が世の為人の為になりますよ]
剛毛で髭が生えている、目つき悪い身長180超えてる気骨なおっさんがハート柄と子供向けキャラクターで彩られたチャーミングなエプロンを....裸で着ていたのだ、もう一度言う裸でだ、しかもさも当然かのように、堂々と。
この一年を共にしてハンクの奇行には慣れているつもりだったが、これは流石に予想外だったのか、ゴミを見る目で対応してしまった。
これには少しハンクも悲しそうな顔をしていた。
そんなこんながあったが、アーサーは一学年の時様々な問題を起こしたが、なんとか二学年に進級できたのだ。
そして今日から突然やめてしまったヒューイの代わりに非常勤講師が来るらしい。昨日の予知の事もあり決してウキウキルンルン気分では無いが、遅れないようにと時間を見ると....
[まだ余裕だな....これなら....あ、、、]
気づいてしまったのだ、、それはハンクが最近抜け毛を気にし始めた事か?違う、グリントがハンクの馬に欲情していた事か?
いいや、シンプルに気づいてしまったのだ時計が止まっている事に、、。
この鍛冶屋はなんでもやる所だ、例えば道具の修理、魔導製品の修理、水道の修理、そして時計の修理....。そして昨日、お客さんが時計が壊れてしまって、これは思い出の品だから買い替えたくなくて、との事で修理依頼を受けた、そしてその時計の代わりとしてここにあった時計を渡したのだ。
そしてその事を忘れていたアーサーは自分の懐中時計を見て、悟った...
[あ、終わった、またやらかした余裕で遅刻だわハハッ]
時刻は8時45分そして授業開始が50分からで、家から死ぬ気で走っても40分かかる。
正直詰んでいる、アーサーは乾いた笑い声を上げた後、バッ!と神速で身支度をして置いてあったコーヒーをカブ飲みして、パンを加えて、フォースを使い反射神経を極限まで強化した後黒魔《ラピッド・ストーリーム》をありっけの魔力で発動し、砂塵を巻き上げながらトンデモないスピードで飛翔、街の屋根や壁を走り抜ける。
普段ならこんな事せずに普通に遅刻するだろう...だが今回は違う、ガチで死ぬ。学院長に、、
《私アーサー=モーガンは次問題行動した際はオーウェル=シュウザーの検証助手として1ヶ月働きます》
と念書書かされたのだ、この問題行動には勿論遅刻なども含まれている。
[いや無理無理無理無理!!あんなマッドサイエンティストと1ヶ月!?命が100個あっても足らんわ!!急げ俺!!死ぬ気でいけぇぇぇ!!じゃねぇとホントに死ぬぅぅぅ!!]
絶叫しながら街を死ぬ気で駆け抜けるアーサーだった。
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[ハァ...ハァ.....ゲホッゲホッ....ペッ!]
なんとか授業開始前に学園に着いたが、アーサーは学園の東校舎の生徒用入口前で倒れこみ、血を吐き、ゼーハーと肩で息をしていた、疲労困憊で今にも意識が飛んでいきそうだ。それもそのはず、フルスロットルでハーフマラソンくらいの距離を5分以内に着くように来たのだ、正直人間技じゃない、こんな離れ業をしたら代償は高く付く。
[あぁ...クソ.....せっ...かく...間に合っ....]
アーサーはそのまま気を失った、ここら周辺に誰もいなかったので、助けてくれる人もいなかった。そして暫くしたのち、意識を取り戻した。
[ハッ!?俺とした事が....意識を失うとはな....畜生マジで嫌だ...あのマッドサイエンティストのモルモットにだけはなりたく無い...ここはフォースマインドを学院長に使って.,.いや効くかな?あの人割と芯がしっかりしてそうだしな〜。うわ最悪、汗びっしょり、うわ!床に俺の形の汗の跡がクッキリ!!.....ハァ〜現実逃避してないでさっさと行くか]
体を無理矢理起こし、汗びっしょりの床をモップで拭いた後、どうせ遅刻なのでゆっくり歩いて教室に向かう。階段を登り、2階まで登り教室に近づくと、どこか懐かしい感覚と同時に女性の金切音のような叫び声が聞こえてくる。
[このフォースの感覚は....いや気にしないでおこう...それよりこの声システィーナの声だよな?何をそんなに叫んでるんだ?]
恐る恐る教室を覗くとシスティーナが教卓の方に向かって猛抗議をしている、こんな状況で教室に入るのはごめんだが、授業を欠席にされるのはごめんなので、渋々入る事にした。アーサーはいつものみんな知ってるアーサーモーガンの演技をして、教室のドアを開ける。
[やぁ!諸君今日はいい日だねッ!〇〇〇〇な事するにはもってこいのグッファッッ!!]
出オチのように放送禁止用語を言った後、流れるようにシスティーナに魔術で吹き飛ばされ、泡を吹いているアーサーを横目に、アーサーより少し年上であろう、黒髪黒目の長身痩躯の不思議な雰囲気を持った男がぼやいた。
[なんかヤバい奴入ってきたけど....大丈夫なのか....アレ?泡吹いて失神してね?]
[気にしないで下さい、いつもの事なので。
それよりもッ!グレン先生でしたっけ?なんで初日で遅刻してくるんですか!!]
魔術を派手にぶっ放し、男一人を失神させた事を気にしないでくださいで一蹴するシスティーナに教師は困惑するが話を続けた。
[え?あ、うん、えっと遅刻した理由だっけ?そりゃあの後、時間余ってたから公園で寝てたら本格的に熟睡しちまったからに決まってんだろ?
[想像以上にダメな理由だった....]
ツッコミどころが多すぎて何も言うことができない、異様や雰囲気がクラスを取り巻く、そんな中でグレンはチョークを持ち黒板で、白鳥が飛び立つように勢い良く、、、自習という文字を書いた。
[今日は自習な〜眠いから ]
普通では、ありえない理由を言い、クラスは大きな大きな沈黙が流れる、、そしてその沈黙を破ったのは、、、
[ちょっと待てぇぇ!!]
というシスティーナの叫びだった。この後もろくでもない授業が続いたのは言うまでもない。そしてアーサーはあの念書通り普通にマッドサイエンティストの餌食になった。
続く