TS転生先がエロRPG世界っぽいので最高の敗北を味わうために全力処女プレイしてみせる! 作:北京院
ユートの熱い説得を受けて俺は反省した。よく考えなくてもユートは年頃の男の子なのだ。
おっぱいの大きい美人なお嬢様に出会ったし、可愛い幼馴染みが同じ部屋で寝ていたらおちおち処理もできまい。
素朴な村娘ばかりみていたところに飛び込んできた衝撃が忘れられずにモンモンとしていたのに邪魔が入ってどうしようもないというのをオブラートに包んだ結果が朝の説得なのだろう。
内心はともかくとして無垢な女の子としてすごしすぎた結果あまりにも性欲がわかないからそんな配慮がすっかり抜け落ちていた。
そんな子が堕とされる瞬間こそが最高なので、自分から堕ちるような行為はまったくしないでいくのはかわりないが。
おぞましい魔物に穢される少女は純粋であるほどよいというのは当然なのだ。
昨日は行けなかった薬屋にいくと振りかけると傷口が塞がる
あと魔力回復薬に判断力が回復する効果があるということは魔封じの名目で頭がボーッとする薬があるのは間違いないと思う。裏通りだと売っていたりしそうだ。えっちなことに使われてそう。使われてるに違いない。
さてと必要そうな買い物を終えて洞窟までいく日程を考える。歩いていくと3日ぐらいはかかりそうだが、近隣の村への定期の輸送馬車があるようなので乗り合わさせてもらって途中で下ろしてもらえば半日ほどでたどり着けそうだ。ファンタジーの馬は丈夫で速いみたいだ。角も翼も生えてはいなかったけれど。
腹持ちのいい保存食も買ったし帰りは村の方へいって馬車に乗せてもらってもいいかもしれない。
輸送馬車は護衛がついているので細かい魔物との遭遇だってへっちゃららしい。まぁ洞窟の方がきな臭いということで護衛の人数が増えているなんて話もあった。
途中まで乗せてくださいというお願いに不審がられるかとも思ったが、どうやら同じことを何度か『勇者』に頼まれたことがあるらしく「またか」という顔をされた。
まぁ、俺たちが明らかに世間を知らない少年少女の2人組だったので「バカなことはやめとけ」とは言われたけれども。一応は領主ロルロップ様からの依頼なので、そこを話せば納得はしてもらえたようだった。
無理をする気はないのは本当なので最終的に「大丈夫です!」のごり押しでなんとかなった。心配してくれるおじさんはきっといい人なんだと思う。
馬車の中では商人のおじさんに珍しい薬草の話だとか、魔物の肝やらを使う高級薬の話だとか、いろいろなことを話をしてもらった。ファンタジー世界の地に足の着いた話はどれも新鮮で聞いていて楽しかった。
脅すように話される恐ろしい魔物の話は正直なところ興味津々だったので詳しく聞くと「気をつけるんだぞ」と優しく諭された。解せぬ。
自称『勇者』の愚痴なんてものもあったが、なるほど酒場でくだをまいているやつがたまにいるらしい。昨日いかなくってよかった。「ここにいるユートが本物の勇者なんですよ!」とおじさんに主張したい気持ちもあったけれど可哀想なものを見る目で見られることになりそうなのでやめておいた。
実績は行動についてくる。ユートがちゃんと活躍すればみんなが俺たちを見る目が変わるだろうし俺のことも「勇者のお供の魔法使い」として名が売れるかもしれない。
そんな
ある程度馬車が走ったころに「この辺りからが一番都合がいいだろう」と一旦馬車が止まった。
雑談をした商人のおじさんも護衛のお兄さんも心配そうな顔をしていたし改めて止められはしたが、俺が村で開発した新魔法をいくらか見せていたのもあり「無理はしないように」と言われて下ろしてもらえた。
そしてそんな美少女天才魔法使いのサナリアちゃんが一緒に旅に出たユートのことをたくさん誉めたのでおじさんもお兄さんも「がんばれよ」と温かい目を送っていた。うちの勇者は努力家で優しいが自己主張をあまりしないのでアピールできるところはしておくに限る。
地図を広げて歩き始めるとすぐに何かの気配を感じる。
魔物だろうか? それにしてはこう……身を隠すような様子を感じないし堂々と歩いているような気がする。
すわ遭遇戦かと身構えたところでその気配の主が姿を見せた。
「あら! 勇者様たち、ごきげんよう!」
動きやすそうな軽装のドレスに身を包んだ彼女はまるで昼下がりの街道で会ったぐらいの気安さで挨拶をしてきた。
いや、街からかなりの距離があるはずなんですけれど……? そもそもどうしてこんなところに?
疑問を口にするより早く答えが返ってきた。
「今日から調査に入るんですのね! わたくしも走ったかいがありました、共に参りましょう!」
走って来た? ……歩きだと丸一日以上かかる距離だと思うけれど走ると意外と近いんだなぁ。現実逃避が頭をよぎる。
というか昨日の感じからするとついてくることの許可なんて取ってないに違いない。
家出してここまで走ってきて一人で調査しようとしてたんだとするととんでもないバイタリティーだ。尊敬する。
……世間知らずのお嬢様が危険な魔物の住みかに一人で乗り込む。うーん、完全に『よくあるやつ』だ。主役はこの子だったのか?
街に送り返すことを最初に考えたが馬車はもういってしまったし、たぶん言ってわかるなら最初からここにはいまい。
あとからめちゃくちゃ説教されるだろうことを覚悟した上で一緒に洞窟の調査をしてロジィさんに報告した方がいい気がする。
「シャルリア様、きっとロジィ様も心配してますよ?」
「様だなんて、つけなくて結構です。確かにお父様は心配なさるでしょうが謎の洞窟の問題の方が大きいでしょう?」
なぜここまでこだわるのだろうか。俺たちを信用していないというより、話したくない事情があるのは間違いなさそうではある。
「あの……シャルリア、さん。どうしてそんなに調査に同行したいの? 僕たちじゃ不安だから?」
どう聞いたものかと考えてるうちにユートがそのままストレートに聞いてしまった。いや、このお嬢様にはそっちのほうがよかったかもしれない。
しばらく考える素振りをしたあと真剣な表情でこちらを見るとゆっくりと話を始めた。
「じいやが……ひどい病気なのですわ」
「病気?」
「ええ。最近は起き上がるだけでも辛そうで……見ていられないんですの」
なるほど話を止められたのは家庭事情から弱みを見せてしまうのを避けるためだったのか。
……いや、なんでそれで洞窟探索に乗り出すことになるのだ?
「だから魔物の本拠地に乗り込めばお宝と魔物の素材で高級薬が作れるって寸法ですわ!」
なるほど。
……なるほど? この子は相当なパワータイプお嬢様だ。これが一般的な感性じゃないのはさっきの馬車内での雑談でもわかるし、ドン引きしているユートを見てもわかる。
そもそもお宝とかあるんだろうか。強力な魔物ほどいい薬の材料になるらしいことはさっき知ったけれど。
「……ロジィ様も心配すると思いますよ? それに、じいやさんだってシャルリアさんが危険な目に遭うのは嫌だと思います」
「ええ。それでもと飛び出したのはわたくしのエゴですわね。でもただ座して待つのでは何も変わりませんわ! 迷ったならばまず行動!」
「でしょう?」と目をキラキラ輝かせた彼女は物語の冒険者や勇者に憧れているのだろう。うーん、放って置いたら間違いなくとんでもない目にあうやつだ。
それはいけない。被害者は俺一人で十分なのだ。お説教も説得も、街に無事に帰ってからしよう。
「……わかりました。気を付けて向かいましょう」
ユートもいろいろ言いたいことがありそうだが言葉を飲み込んだようだ。
とりあえず一緒に戦うにあたって何ができるのかを確認させてほしいと聞くと胸を張って答えが返ってきた。
「わたくしの武器はこの身体ですわ! 人の上に立つものとしてじいややお父様に受けてきた教えが染みついていますの」
危ないところに近寄らないほうがいい、とは教えてもらってなかったのかな。
詳しく聞くと体内での気の循環がどう、という話になったがひらたくいえば貴族的格闘術使い、らしい。
つまり前衛ということじゃないか、大丈夫かなぁと心配になったところにツノウサギが現れた。
対応しようとしたらシャルリアのワンパンでウサギが真っ二つになって吹き飛んだ。えぇ……こわぁ……。
はしたないところを見せてしまいましたと恥ずかしそうにする顔はとても可愛かった。血で汚れてなければもっとよかったと思う。
何はともあれ、なし崩しで合流してしまった
見たところ見張りなどは居なさそうだ。山をくりぬいて作られたようなぽっかりと空いた入り口は洞窟というより人工的なトンネルみたいだな、と思った。
洞窟の内壁もいやに綺麗で、自然なものではないと確信させられる。
明かりのようなものがところどころポツポツと壁にそって灯っているのを見ると何かが中にいることも間違いないだろう。慎重にうかがってみるけれど外からはこれ以上はわからなさそうだ。
中にはいると薄暗いけれどなんとかお互いの姿は見える状態だった。魔物の不意打ちには気をつけて先に進むが驚くほど何もない。
枝分かれしているわけでもない一本道の洞窟の奥へ奥へと歩いている状況がまるで誘い込まれているようにも思えて不気味だ。ときおり振り返ってみるけれど、やっぱりなにもなかった。
不安からかどことなく重苦しい空気が流れている気がする。外ではツノウサギに会ったというのに中に入ってからゴブリンの一匹すら見ていない。
ふと。そこで何かが聞こえた気がした。
洞窟のさらに奥の方からだ。ギィギィと不愉快な鳴き声と微かな人の気配。
それも結構な数だ。慌てて駆け出す。微かに聞こえていた音の正体がわかる。ゴブリンと──襲われている、人間。
悲鳴も上げられないほど弱っているのか、ぐったりとした様子の女性にむらがって下卑た嗤いをあげるゴブリン。
その奥で様子を見て楽し気にしている、ひと際大きな身体をした腰蓑一丁の緑の身体をした豚面の魔物──オーク。
深く考えるよりも先に身体が動く。咄嗟に撃った
同時にシャルリアが飛び込み、2匹のゴブリンを蹴り飛ばす。ユートが倒れたままの女の人をかばうように前に出て剣を構える。
倒れていた女性は息はしているようだし、酷いケガはしていたがなんとか魔法で塞げる範囲のもので安心した。性的な意味での被害は受けていないようだ……今まさに、されそうになっていたようだが。
「なんだ、また『勇者』か」
意味の理解できる言葉が耳に聞こえて困惑する。それを発したのは目の前にいるさっきまで笑っていた
「……撤退前だというのに面倒な。まぁ、いい。回収していくことにするか」
心底めんどくさそうにオークがいう。巨大な体躯に言葉を解す知能。間違いない、ただものではない。
肌がピリピリするのは恐怖からだろうか、それとも……いや、今は集中しよう。
「魔王軍幹部、『破砕』のリウス。貴様らの命もいただこう」
まだこんなところで処女を破られる気も、ユートたちを犠牲にする気もないのだから。