愛され過ぎて夜も眠れない炭治郎   作:紫煙隊

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条件が良すぎて揺らぐ見習い達

 

 

━━━最終選別

 

 

藤重山にて行われる鬼殺隊の入隊試験最後の関門

少年少女達は日輪刀を手に七日七晩の試練を受ける

 

 

……だが、思い出して欲しい

鬼殺隊は“政府非公認組織”である

鬼に対抗する為に“武装”までしている

 

政府や一般人からしたらば

“指定暴力団”や“テロリスト”と変わらないのだ

そんな組織の入隊試験など

キナ臭く如何わしいことこの上ない

 

 

もちろんファンの方が聴いたら怒るだろう

しかし、読者諸君に問う

“自宅の近く鬼殺隊の格好をした人が居たら”

どう思うだろうか?

“職場に日本刀をもった人が来たら”

どう思うだろうか?

 

…案件である

むしろ事件、いや事件でしかない

 

 

“ソレ”を普通に行おうというのが鬼殺隊であり、

鬼殺隊の入隊希望者である

 

 

 

 

 

 

 

・・・ゆえに、

鬼達は立ちはだかるのだ

 

 

 

 

 

「週休2日!!年齢不問!!時給もいいよ!!」

 

「くっ!!俺は鬼殺隊に入るんだ!!」

 

「ウチは社寮あるよ!!家具家電完備だよ!!」

 

「ぐぅ!!しかも駅近だなんて!!」

 

「コッチは資格も取れるよ!!手に職だよ!!」

 

「なっ!!国家資格が経費で取れる!?」

 

「アットホームで明るい職場だよ!!」

 

「そんなの嘘だ!!」

 

 

 

そう、就職先を与えることで

鬼殺隊への入隊をさせないという恐ろしい手段で、だ

この手段の恐ろしい所は

”次の就職先が見つかるまでは~“だの

“いざとなったら鬼殺隊に戻れば~”だのと

考えていたハズが

“そこそこの仕事”で“そこそこの給料”が貰え

“そこそこ幸せな生活”をしている内に

転職する気も失せてきてしまい

なんだかんだいって長い期間勤めてしまうのだ

オマケにいざ転職というときに

離職二月前に連絡したら、

上司が親身になって話を聞いてくれて、

給料や雇用形態に問題があるのであれば

解決しようと努力してくれるため、

人情的に離職しにくくなってしまう

グダグダと長く勤めている内に

年齢的に再就職も難しくなり永久就職先になってしまう

 

ゆえに、この最終選別を突破できるのは

社会不適合者選ばれた猛者のみである

 

コミュ障だったり、

我が強すぎて会社に馴染めなかったり、

頭が“お花畑”だったりするわけじゃないんだからね!

 

 

さて我等が長男、主人公である炭治朗であるが

 

 

「安定した収入、キャリアアップも狙えるよ!」

 

「俺は炭焼きの長男なんだ!!」ズバッ

 

 

「各種保険完備!!老後も安心だよ!!」

 

「俺は流されないぞ!!」サクッ

 

 

有名だったり、お得意様が居なければ

とてもではないが安定した収入が得られないであろう

“炭焼き”に拘っていた

 

“家業”なるほど、大事だろう

一族が延々と続けてきた仕事だ

自分の代で終わらせてしまうなんて

御先祖様に申し訳ないだろう

 

例え、収入が少なくとも

例え、嫁に副業をさせてでも守りたいのだろう

 

炭治朗はこういう男なのだ

長男であることに拘っている男だ

家業にも拘りがあり、捨てれない男だ

 

嫁に苦労をかけようと、

子供に不自由をさせようと、

他人に迷惑をかけようとも、

拘りを捨てれない男なのだ

 

 

IFであるが、

もし、竈門家に鬼舞辻 無惨が現れずに、

順調かつ平穏な日々が続いたならば

彼は生まれるであろう子供達に言うであろう

 

「お前は長男なんだ!!

 独立したいだとか

 自分のやりたいことをしたいだとか

 自分の夢とか、そんな我が儘を言ってないで

 “炭焼き”の仕事を継ぐべきなんだ!!

 

 

「お前は長女(or次女、三女)なんだ!!

 女性の社会進出だとか言ってないで

 嫁に行くか家業を継ぐ婿を取るんだ!!

 婿を取っても長男の方を優先するけども!!」

 

 

令和の世ならば

“旧時代的”あるいは“時代錯誤”、“恥ずべき因習”、

そう言われたに違いない

 

 

 

江戸時代、黒船来襲から始まり、

明治時代、文明開化を経て、

時は大正時代

人はエレキテルを使い、飛行機で空を飛び、

海は戦艦が進み、戦場で機関銃が火を吹く時代

 

当然、燃料といえば

炭や薪から、石炭や石油、瓦斯(ガス)へと代わる

確かに地方では炭や薪を使うだろう

地方なら炭焼きでも収入を得られたであろう

 

 

では、では、では、

“東京府”出身で“東京府”育ちの竈門 炭治朗さん

“炭”が必要な料亭だとかに卸してらっしゃる?

ほう、ほう、ほう、

街の人達だけだと

街の人達が必要な炭を売ってらっしゃると

 

…おかしいですねぇ

よほどの寒村でなければ

“鬼舞辻総合商社”によって

瓦斯(ガス)給湯器や、灯油給湯器が

完備されているハズなんですがねぇ

人によっては“鬼舞辻総合商社”の看板製品である

“オールエレキテル”になっているんですがねぇ

 

ええ、“人と共に生きる”鬼舞辻総合商社なら

問題無く可能ですよ

“血鬼術”を使用した迅速な配達に配備、

化石燃料に頼らないクリーンな発電発熱がね

 

さて、竈門 炭治朗さん

果たして“街の人達”は炭が必要だったのでしょうか

確かに炭火焼きで、焼き肉や秋刀魚を焼いたりと、

炭の出番はありますがね

そこまで必要なモノなんですかねぇ

先代、先先代から付き合いがあるからって

必要もないのに買っているんじゃありません?

 

ほら、毎回買ってくださる花子さん、

彼女の家って“血術式 へっつい”なんですよね

炭も瓦斯(ガス)エレキテルも使わずに、

血を数滴垂らすだけで使えるような

最新式の家電なんですけども、

どこに炭を使ってるんですかね?

“万が一”の為に押し入れに保管して置いて

翌年には“湿気ったかも”って捨てられてないですか?

 

 

※鬼舞辻総合商社の設定

 

時代を先駆けて環境に配慮した商社

“血鬼術”によって環境にクリーンかつ

お財布に優しい家電の開発と販売をしている

国内シェア率ナンバー1(当社調べ)

 

 

※血鬼術式へっついの設定

 

血を数的垂らすだけで使えるコンロ的なヤツ

焦げ付き防止センサーや

空焚き防止センサーもついている

アダプターをつければ髪等の人体の一部でも使える






※(求人の)鬼達の設定

個性や特技、生活サイクルに合わせて
最適な職場を紹介or勧誘してくる鬼
三ヶ月以上勤めれば就職祝い金までくれる
鬼舞辻総合商社職業安定課に所属している


※アットホームな職場の設定

ある意味で家庭的な職場である
社長は父親、父親の言うことは絶対
“働かせてもらえてる”だから給料はいらないよね?
ブラック企業の常套句である


※クレイジーサイコ長男の設定

自分の価値観が絶対に正しいと思っている長男
原作でも鬼(妹)を連れ歩き、
鬼(珠世)と内通していたりする鬼殺隊の鑑(皮肉)
妹に同人誌を描かれているけども!!


※“炭”の設定(著 禰豆子)

“炭”を右にするか左にするか…それが問題だ
炭×義もいいが義×炭もまたよい
プラトニックに見えて性欲が強い所がまた…
『…文字はここで途絶えている』
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