あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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ウインディちゃん側の過去(妄想)編。


まさか話数が三桁いくとは……。

ここはトレセン学園のトレーナー室。

オレはいつもの如くパソコンの前で作業を行なっていた。

カタカタカタカタカタッ…。

変わったことといえば…。

カタカタカタカタカタカタ…。

「エヘヘ〜♪」べったり

ウインディがトレーナー室にやって来るなり急に後ろから抱きついてきたことくらいか。

キーボードを打つ手を止め、ウインディに話しかける。

「ウインディ〜?どうした〜?」

ウインディはオレの背中に寄りかかるように引っ付いて、仕事の様子を眺めている。可愛い。

「ん〜、ヒマだったからトレーナーのお仕事みてたのだ〜♪」

まぁ〜確かにトレーニング開始まで後一時間以上あるが。

「あむあむ〜♪」

甘噛みまでし出したなぁ〜。可愛い。

「よ〜しよしよし……」

ちょうど撫でやすいところに頭があったので、撫でてみるとご満悦の表情を浮かべるウインディ。可愛い。

「♪〜〜」

こうやって甘えて来ることが増えたのも、やっぱりレースが近づいて緊張しているのが原因なんだろうか。

しっかりしないとなぁ〜。

ここまでウインディが気を許してくれている以上、その期待を裏切りたくはないし。

ウチのウインディことシンコウウインディ。

彼女は今でこそダートウマ娘のホープとして周囲の信頼や期待を背負ってこそいるものの、中等部時代の彼女はやんちゃの盛りだったそうだ。

と言うのも、彼女は幼少の頃より両親の愛情をこれでもかと受けて育った。

これは本人から聞いた話だから間違いない。

特に父親は幼い彼女がかまって欲しそうに服の裾を引っ張ると、どんなに忙しい中でも必ず相手をしてあげていたほど溺愛していたらしい。

それ故か、ウインディは両親が家にいる時は基本的にべったりで、同年代の子どもと遊ぶということにあまり関心を示さなかった。

ただ、ウマ娘であるが故に走ることは大好きで、勝っても褒めてもらえたし、負けても慰めてもらえたそうだ。

彼女がトレセン学園に入学したのは、かけっこで一着を取っていつものように両親に褒めてもらっている最中のことだった。

「キミ!!トレセン学園に入学してみないか?」

スカウトにそう声をかけられた彼女は困惑していたが、両親はたいそう喜んでいたという。

まぁ無理もない。

何せ、トレセン学園と言えば日本で知らない者はいないほどの超エリート学校。

広く門を広げていることで有名だが、そこのスカウトの目に留まったということは誰の目から見ても名誉なことだったのだ。

歓喜に震える両親に、彼女は嫌だと言ってその表情を曇らせて欲しくない。

それを思えば孝行娘の彼女は頷くしかなかった。

「がんばるのだ〜!!」と、明るく振る舞って。

そして小学校の卒業と同時に、彼女はトレセン学園の寮で暮らすことになったそうだ。

同室の子は不安ばかりだった彼女に優しく接してくれた。

しかし、幼い頃から両親にべったりで、誰かと遊んだりに関心をあまり示さない子だった彼女が、同年代の子たちと果たして友好関係をうまく築けるだろうか。

「う〜……」

答えは否だった。

クラスメイトに話しかけてくれる子も中にはいたが、言葉が詰まって上手くいかなかった。

結果、あちらが気を遣って「ごめんねー?」といって物理的にも精神的にも距離を取られてしまう日々。

「辛ければいつでも帰ってきていい」

両親は入寮する日にそう言ってくれたそうだし、実際何度もホームシックにはなったが自身より遠くから入学してきた子たちを思うとそう切り出すのも憚られた。

多分だが、この頃のウインディを本当に心から気にかけてくれていたのは寮長のヒシアマゾンと同室の子の両者くらいなものだったろう。

無論、教官やトレーナーといった教職員も相談に乗ろうとはしたが、見栄からか、それともから元気か、彼女はそれにも乗り気ではなかった。

やがて、模擬レースや選抜レースの話題が上がるようになってもすっぽかすようになってしまう。

かと言って、彼女が本質的にかまってちゃんなのは変わらず、しかし素直にもなれない彼女が最終的に至ったのはいたずらっ子という道だった。

最初こそ気が咎めたが、慣れて来ると次第に楽しくなって来る。

「ふふ〜ん♪ウインディちゃんワルなのだ〜♪」

結果、教員に注意を促されたり、叱られたりして時たま渋々走ったりもしたが、そんな時に走っても結果が振るうはずも無く…。

緊張のあまり教職員に噛みついてしまうことも少なくなかったそうだ。

「ガブーーー!!」

「痛〜〜?!」

結果、同期の中でも腫れ物に触れるような扱いをされるようになったのだった。

「ふ〜ん!!べつにウインディちゃんはいっぴきおーかみでいいのだ〜!!」

だからこそ、あの日のスカウトは運命だったのかもしれない。

そう思うと笑みがこぼれる。

「エヘー♪トレーナー、ありがとなのだ〜♪」

「うん?どうしたんだ急に?」

「急に言いたくなったのだ〜♪」

「そっかそっかー。よ〜しよしよし…」

ナ〜デナデナデ…。

「のだ〜〜♪」

 

 

のだ〜?

 

ウインディちゃんがトレーナーにかみつくりゆーなのだ〜?

 

おちつくからなのだ〜♪




妄想100%
収拾つかなそうだったのでだいぶ端折りました。
間違ってたら知らん。
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