あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
「よしよしよしよし!!頑張ったなぁ〜〜!!ウインディ〜〜!!勝ったなぁ〜〜!!よ〜しよしよしよしよしよし……」
それは東京レース場の控え室でのこと。
オレはついさっきレースを終えたウインディに早速構い倒していた。
もちろん、アイシングや水分補給なんかは済ませた後でだ。
トレーナーの端くれとしてその辺に抜かりは無いね。
「えっへん!!もっとホメてもいいのだ〜〜♪」
ウチのウインディはムフーとご満悦の表情だ。可愛い。
実際、オープン戦とは言えジュニア級に引き続きクラシックの初戦を勝利で飾れたのは大きい。
だからこれはご褒美なのであって決して甘やかしでは無い(キリッ)!!
「よ〜し!!ウインディ!!次はどのレースに出る!?」
オレはカバンからピラっと今後のダートレースの予定表を取り出しウインディに確認を取る。
「ふっふ〜ん!!とーぜん、じゅーしょーのユニコーンステークスできまりなのだ〜!!」
左手を腰に当て、右手で堂々とユニコーンステークスを指差すウインディ。可愛い。
『ユニコーンステークス』。それはクラシック級ダートに於ける最初の重賞であり、G3ながらかつてはダート三冠の一角を担ったこともある重要なレースだ。
尤も、G3とは言え重賞は重賞。
そして、芝・ダート問わず新米トレーナーが一皮剥けて重賞トレーナーとなれるかどうかの鬼門でもある。
実際、ある程度トレーナー歴のある人でもG1勝利の経験者というのは本当に一握りだ。
しかし、ウインディなら出来るとオレは強く深く信じているつもりだし、ウインディの実力も着実について来ているのは事実だ。
なんならG1ウマ娘だって射程内に入る可能性だって十分にあり得る。
「いいねぇ〜、じゃあその前に東京レース場にもうちょい慣れておくためにも青竜ステークスにも出ておこうか〜?ちょうど距離も左回りも同じだし」
オレはウインディに問いかける。
参加の意思はあくまで当人によるものでないとだしなぁ。
「そこはトレーナーにまかせるのだ〜♪」
ウインディはそう笑顔で返してくれる。可愛い。
信頼してくれて嬉しいなぁ。これからも色々と頑張んないとなぁ〜。
「よ〜し、それじゃあ青竜ステークスの開催は五月だな。それまで頑張ってトレーニングしようなぁ〜」
「のだ〜♪」
うんうん。いいお返事だ。可愛い。
レースというのは出場しすぎても疲労してしまうが、走らなすぎてもせっかくのレース勘をなまらせてしまうからなぁ。
「あっ、それとトレーナー!!」
ウインディが不意に声をかけてくる。
「うん?どうした?ウインディ?」
何かあったのだろうか。
まさか、どこか怪我でも!?
オレが身構えていると……。
「ウインディちゃんお腹すいたからどっか食べに行きたいのだ〜……」
お腹を押さえてそう言うウインディ。可愛い。
くぅ…とお腹が可愛くなると、ウインディはテヘヘと照れ笑いを浮かべる。
「よ〜し!!それじゃどこか行きたい場所あるか?」
せっかくのクラシック初勝利だからね!!
それにご褒美があるか無いかは今後のパフォーマンスにも影響するだろう。
トレーナー奮発しちゃうぞ〜!!
もちろん栄養管理は…後ですればいいや!!
「エヘー♪いまウインディちゃんガッツリたべたいのだ〜♪」
「いいねぇ〜。それじゃあこないだ行った焼き肉屋とかどうかな?」
「さんせーーーなのだーー!!」
ぴょいんと飛び跳ねるウインディ。可愛い。
「それと、寮に帰ったら嬉しいからって夜更かしはしないでな。ちゃんと疲れを癒やすことに専念してくれなぁ〜」
「わかったのだぁ〜♪」
そう言うウインディは、レース後だと言うのに元気いっぱいだった。可愛い。
◇
う〜〜ん。
あの前をふさがれたときの感覚……。
あれなんだったのだぁ〜?
ふしぎなのだぁ〜〜………。
もうほんと、星一でいいから…。
勝負服は自力で解放しますから…。