あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
特にワールドワイドウインディのお昼寝の話すき。
ハロウィンのたい焼きのお話もすき。
って言うかウインディちゃんの出るお話ぜんぶすき。
それは、とある日のトレーニング前のこと…。
「よ〜し出来た。あとはこの書類を…」
トレーナー室でいつものごとく仕事をしていたオレ。
ドタドタドタドタドタドタドタドタ…。
「お?来たなぁ〜ウインディ〜」
そんな呑気に構えつつ、ウインディが扉を開けるのを待っていると…。
バタァン!!
「うわーーん!!トレーナーーーー!!」
「うおぅ!?どうしたウインディ〜!?」
ウインディが扉を開けるなり泣きながら駆け寄ってくる。
何かあったのだろうか?
「く…」
「く?」
「ぐやじいのだぁ〜〜!!」
オレはそう言うウインディに訳を聞くことにした。
「うぅ…実はさっき…」
□
「スズカー!!いざじんじょーにしょーぶなのだー!!」
教室にウインディの元気な声が響く。
「……??えぇっと…勝負って?」
いきなり勝負を持ちかけられたスズカことサイレンススズカは困惑している。
と言うのも仮に勝負するとして、距離はマイルで良いが、コースは双方の適正の違いから芝とダートどちらのコースでやるにしてもどちらかには不利に働くためどちらが勝っても「それはそうか」としかならないからだ。
しかしウインディからの提案は意外なもので…。
「ふっふん!!オマエがペン回しが得意という事はわかってるのだ!!」
ネタはあがってるのだ〜!!とビシッと指をさし、ポーズを決めるウインディ。
「え?ペン回し?確かにささやかな特技だけど…ちなみにそれは誰から聞いたの?」
勝負内容がレースではないと知り、安心やら残念やらといった表情を一瞬浮かべると、サイレンススズカは問いを投げかけた。
「ふふ〜ん。ゴルシから聞いたのだ〜♪」
得意満面でそう言うウインディ。
何気にウインディはゴルシことゴールドシップとイタズラ仲間で意外と仲が良い。
「あぁ…」
それを聞いたサイレンススズカは呆れながらも納得した様子だ。
「でも、それでわたしに勝ったとしてどうするつもりなの?」
ウインディに再び問いかけるサイレンススズカ。
「のだぁ〜♪トレーナーにホメてもらうのだぁ〜」
ニコニコしながらウインディはそう言う。
その言葉に、ふとサイレンススズカは更に質問を投げかける。
「?貴女、自分のトレーナーに褒められた事がないの?」
「のだ?そんな事ないのだ?むしろいっつもホメてもらってるのだ〜♪」
「それじゃ、なんで?」
「もっと勝っても〜っとトレーナーにホメられたいからなのだ〜♪」
ニコニコ笑顔でそう言うウインディは尻尾をブンブン振ってワクワクを隠しきれない様子だ。
「そう…」
そう言うとサイレンススズカはペンを取り出す。
「のだ?やるきになったのだ〜?」
「休み時間の間でいいならね」
そう言うサイレンススズカはまんざらでもなさそうだ。
そして、約十分にわたる激闘を制したのは……。
□
「サイレンススズカだったと…」
「のだぁ〜……」
そっかぁ〜なるほどなぁ〜。
でもまぁ…これはこれでいい傾向…なのかな?
何であれ、負けず嫌いなのは良いことだ。
少なくとも負けて泣き寝入りするよりは遥かに良いし、その悔しさは必ず宝になる。
ウチのウインディはクラシック級になってもまだまだ成長できる余地がある。
それがわかっただけでも収穫だ。
なにより、誰にでも物怖じせずに挑みに行くその姿勢自体は良いものだ。
失敗や敗北をバネにできるのはそれだけで強みだし。
…まぁ、今回の内容はペン回しだったわけだけど。
未だに悔しがり落ち込むウインディに、オレは声をかける。
「じゃあウインディ。その悔しさをトレーニングにぶつけようか!!」
これを機にもう少しキツめのトレーニングをしてみても良いかもしれない。
もちろんそれが原因で怪我をしたりなど無理のない範囲でというのが大前提だが。
「分かったのだ〜!!でも、その前に…」
「うん?」
とてとてと歩いてこっちに来るウインディ。可愛い。
「ナデナデして欲しいのだぁ〜♪」
そういうと、ウインディは甘えたそうに頭をこちらに向けてくる。
え?この子ちょっと、いやかなり可愛い過ぎない?知ってたけど。
「よ〜しよしよしよしよしよし…」
「のだぁ〜♪」
「ウインディは強い子だぞ〜」
「エヘー♪しってるのだぁ〜♪」
その後、ウインディはトレーニングで著しい成長を見せたのだった。
◇
のだぁ〜…。
かってトレーナーにジマンしたかったけど…。
これはこれでいいのだなぁ〜♪
ウインディちゃんがんばるのだぁ〜♪
なお、筆者はソウル系は脳筋ビルド大好きマンです。