あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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ウインディちゃん熱は未だに冷めておりませんのでご安心を…。


今日はホワイトデー…いや、ただの平日だな!!

三月十四日。

バレンタインデーからひと月過ぎた今日は世に言うホワイトデー、つまりはバレンタインのお返しの日だ。

そして、オレもその準備は当然してある。

「ウインディ〜!!ホワイトデーだぞ〜!!バレンタインのお返しだぞ〜!!」

その日の朝、トレーナー室でオレはそう言ってチョコを差し出す。

あいにく時間がなかったため、手作りとはいかなかったが時間の許す限り考えに考えて選んだチョコだ。喜んでもらえるとこっちも嬉しい。

「のだ〜♪ありがとなのだトレーナー!!」

受け取り際、素直にお礼を言って来るウインディ。可愛い。

「よしよし。どこか行きたいとことか、食べたいものとか、したいこととかあるか?今日は特別に奮発しちゃうぞ〜?」

スケジュール的にさすがに遠出は難しいが、まあ日帰りプチ旅行くらいなら許容範囲だ。

そのために、今日はトレーニングをお休みにしてるしな。

「のだぁ〜…なんでもいいのだ?」

「もちろん!!ウインディのことで、オレに二言はない!!」

「それじゃあそれじゃあ!やってみたいことがあるのだ!!」

目をキラキラさせてそう言うウインディ。可愛い。

「うん?やってみたいこと?」

「のだぁ〜♪」

 

……で、今に至ると。

「トレーナー♪お茶入ったのだ〜♪」

とてとてと、急須と湯呑みの乗ったお盆を手にこちらにやって来るウインディ。可愛い。

「おぉ、ありがとなぁウインディ」

それを受け取り、ウインディが淹れてくれたお茶をさっそく飲んでみる。

……ちょっとだけ濃い気がするが、まぁ十分許容範囲だ。

いきなり「トレーナーのおせわをしてみたいのだ〜♪」

なんて言って来た時はビックリしたもんだが、割と出来ていることに驚きだ。

って言うか、ホワイトデーにオレが何かしてあげようって話からなんでオレのお世話の話に?って聞いたら、笑顔で「たまにはやってみたかったのだ〜」なんて、いい笑顔で言われちゃあ拒否なんてできないよなぁ…。

その後も、「お茶のおかわりはいるのだ?」とか「かたをもむのだ?」とか、色々と気遣ってくれるウインディ。可愛い。

カタカタ…カタカタ…グゥ……。

そんなこんな、しばらくの間トレーナー室で書類の確認をしていると腹の虫が空腹を告げる。

「そろそろお昼かぁ…」

突如としてなった腹をさすりつつ、時計を見やる。

バタァン!!

「トレーナー、おまたせなのだ〜♪」

そう言うや、少し部屋を開けていたウインディが弁当箱と水筒を持って再びやって来る。

「おぉ、ありがとなぁウインディ〜ちょうどハラ減ってたんだよ〜」

「エヘー♪いっぱいたべてほしいのだ〜♪」

差し出された大きめの弁当箱を受け取り、包みを広げ、蓋を開ける。

「おぉ〜…」

中身はテンプレのようなお弁当。

量もあり、足りないことはなさそうだなぁ。

卵焼きがちょっと焦げてたり、タコさん型に切られたウインナーがちょっと歪だったりしたが、それを差し引いても美味そうだ。

「ちょっとだけしっぱいしちゃったけど…ウインディちゃんがんばったのだ〜…」

弁当の中を見られて照れながらそう言うウインディ。可愛い。

「いやいや、美味しそうだぞ〜?」

そう言って、試しに卵焼きをパクリ。

すると不安げな顔をして、こちらの顔を覗いてくるウインディ。

「うん。美味しいぞ〜?ウインディ〜」ナデナデ

安心させるためにウインディの頭を撫でつつそう言うと

「あんしんしたのだぁ〜」

と、顔を綻ばせるウインディ。可愛い。

しばらくすると、「そうなのだ!!」と机に置いてあった水筒を手にするウインディ。

「おみそしるもあるのだ〜♪」

ウインディはそう言って、水筒の蓋を開けてキャップに味噌汁を注ぐ。

「おぉ〜。良い香りだなぁ〜」

ちなみに具は…油揚げとわかめか、いいねぇ〜。

「至れり尽くせりだなぁ〜」

「おだしからがんばったのだ〜♪」

うんうん。頑張ったなぁ〜ウインディ。

そう言えば、ウインディってあんまり料理のイメージ無いなぁ…。

少なくともバレンタインの時はヒシアマゾンに習いながら作ってたって言ってたし…。

ってことはちょっと待てよ?

「ウインディ…実は結構前から準備してた?」

オレは気になったことを聞いてみる。

よくよく見ると、ウインディの手には慣れない料理の跡…ちょっとした切り傷が。

「エヘ、バレたのだ〜?いちおー、火をつかうさぎょーはヒシアマ姐さんにやってもらったのだ〜…」

照れ臭そうに頬をかくウインディ。可愛い。

「そっかぁ〜、ありがとなぁ〜ウィンディ〜」

ウインディが一生懸命に作ってくれたゴハン…その気遣いに報いるためにも残すわけにはいかんなぁ。

「それで、その…トレーナー…」

「うん?どうした?」

もじもじとしながら、聞きにくいことを聞くように、ウインディは言う。

「このあとも…おでかけはいいから一日いっしょにいたいのだぁ〜…」

いつもの元気ぶりとは違い、珍しくしおらしいウインディ。

耳は垂れ、目は潤み、正に『お願い』の上目遣い。

それを、オレは担当トレーナーとして断れるわけもなかった。

 

 

エヘー♪

 

トレーナーにホメられたのだ〜♪

 

ヒシアマ姐さんといっしょに…

 

しゅぎょーなのだ〜〜!!




料理下手な子が実は陰でコッソリ練習してるのが好き。

まぁ…その…なんだ。

趣味だ!!筆者の!!

今更か!!
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