あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
ありがとうございます!!
「え〜いが♪映画♪トレーナーと映画〜なのだ〜♪」
とある晴れた日。オレは今、ルンルンなウインディと共に映画館にまでやって来ている。
それというのも日頃頑張っているご褒美として、前々からウインディの見たがっていた映画のチケットをなんとか取れたからだ。
「ふっふ〜ん!!『正義☆オールスターvsヴィラン軍団!』予告編ではヴィラン軍団がヒーローたちをあっとーしてたのだ〜♪トレーナーもいっしょにおーえんするのだ〜♪」
「そうだなぁ〜。きっと勝てるといいなぁ〜」ナデナデ
「のだぁ〜♪」
ポップコーンとジュースの置いてあるトレーを持ちながらウインディは鼻歌混じりにそう言う。可愛い。
ちなみに席はウインディの要望で一番前の席を二つ取った。
そうしてはじまった映画だったのだが…。
「うぅ〜…」
ストーリーの序盤こそヴィラン軍団が圧倒していたものの、ヒーロー達に徐々に押し返されている。
最初こそイキイキと応援していたウインディも、この調子では泣いてしまいそうだ。
「のだぁ〜……」
どうにかしてウインディを慰めてあげたいが、しかし、ここは映画館。まして一番前の席だ。
映画館は満員御礼。頭を撫でようと手を動かせば、後ろの席のちびっ子に申し訳ない。
かと言ってこのまま悲しむウインディを放っておくわけにも…。
むむむ…。
かくなるうえは…。
チラリとウインディの方を見る。
「ぐすぐす…」
鼻をすすり、今にも泣いてしまいそうだ。
………仕方ない。
オレはウインディの手に、そっと自分のそれを乗せる。
「のだっ…」
突然のことに驚くウインディ。
こちらを見て目を見開くも、安堵の表情を浮かべる。可愛い。
結局、ヴィラン軍団は最後の最後まで戦況を巻き返せず敗北してしまった。
まぁ、これはヒーローもののお話の定番的に仕方ないところではあるが、まぁそれは言うだけ無粋というものだろう。
近場のカフェに寄って、ウインディにケーキを奢ることに。
「ヴィラン軍団、負けちゃったのだぁ〜…」
「そうだなぁ〜…」
「やっぱり、アクはヒーローにはかてないのだぁ〜?」
ウインディは切実にそう言う。
純粋に応援していただけに、ショックも大きいのだろう。
「まぁ、次に勝てればいいだろ?」
「つぎなのだ?」
「そうさ。ウインディが応援してたヴィラン達は、体を張って守られた悪玉キングの仲間たちは、一回負けたくらいで諦めるような軟弱者なのか?」
「そんなわけないのだ〜!!」
ウインディがバン!!とテーブルを叩いて立ち上がる。個室でよかった。
「それなら、信じてあげよう。彼らにも今はお休みが必要なのさ」
今のところ公式レースで勝ち続けてるウインディだって、模擬レースや併走では勝ったり負けたりの繰り返しだ。
今日負けたからって明日も負けるとは限らない。
逆に今日勝ったからと言って明日も勝てると慢心して努力を怠るなら、それは敗北への一歩に他ならないだろう。
しかし…。
「最近のヒーロー映画って結構出来がいいんだなぁ〜」
「のだぁ〜♪ビコーとは正義かアクかで言い合いになるけど、実はきょうのえいがもビコーに教えてもらったのだぁ〜♪」
ほうほう。犬猿の仲かと思いきや、意外と彼女とは仲がいいのか。
…本人に言ったら思いっきり否定されそうだけど。
正直、特撮モノとかあんまり見ないから新鮮な気持ちで見られたし、ウインディやビコーペガサスが好きになる気持ちもまぁ分からないでもない。
CGの出来も、オレが知ってた頃とは随分進化していたし、人によっては考察もはかどりそうな点も随所に見られた。
正直ただの子ども向け映画となめていたが、認識を改める必要がありそうだなぁ。
「トレーナー!!悪玉キングのムネンをはらすためにも、ウインディちゃんがんばるのだぁ〜!!」
両手を上げてむんっ!!とやる気満々のポーズをとるウインディ。可愛い。
「うんうん。そうだなぁ〜。でも無茶はダメだぞ〜?」ナデナデ
「エヘー♪分かったのだぁ〜♪」
無理を重ねて身体を壊されたら本末転倒だしなぁ〜。
やがて注文していたケーキがやって来ると、ウインディはそれを頬張り、先ほどのションボリ顔とは真逆のニッコニコ笑顔を浮かべてくれた。可愛い。
◇
エヘー♪
トレーナーに手をきゅ〜ってしてもらえたのだぁ〜♪
えーが…またいっしょにいきたいのだぁ〜♪
あと二週間で、ウインディちゃんのお誕生日ですねぇ〜。