あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
う〜むむむ…コレは…どうなんだ?
オレは昼休みに立ち寄った購買部に新たに入荷したとある商品と睨めっこしていた。
その名も『ロイヤルビタージュース』
説明の通りなら、とてつも無く苦い代わりにたちまちのうちにウマ娘の疲れを癒やし、休憩を挟まずともトレーニング効率もアップする…というシロモノらしいんだが…。
「う…胡散臭い…」
まぁ、仕入れたのは他ならぬ理事長らしいし、こうして堂々と売り物として並んでいる以上はたづなさんのチェックもクリアしていると見ていい。
でもなぁ〜…。
「先輩方の話しを聞く限り、大抵の子は一度飲むと二度と飲みたがらなくなるらしいし…」
例えばアグネスタキオンやミホノブルボンのように、口にするものの味を特に気にしなかったり、エイシンフラッシュのようにレースへの姿勢がかなりストイックなウマ娘ならともかく、実際に飲んでみたと言う子達の大半が抱くのがすこぶる否定的な意見だもんなぁ…。
それも効能じゃなくて、ほぼ全てが味覚面の。
「ウチのウインディにも一回だけ試して…いや、でもなぁ…」
ウインディがイタズラに使えるのだ〜♪と、オレの飲み物にこっそり混入させてくるならまだいい。というかウエルカムなくらいなもの。
問題なのはこの不味すぎることで有名なドリンクがウチの可愛い可愛いウインディの心の傷にならないかと言うことだ。
たまたま店に立ち寄っていたヒシアマゾンにも確認をとったところ「イタズラ防止にもってこいじゃないか」と笑って言っていたが…。
もちろん、だからといってトレーニングに関しては手を抜いてはいない。というか抜けない。
ウインディとの約束のためにもそこはオレなりに真剣にやっているつもりだ。
普段は少しばかりウインディに甘い自覚はオレ自身もあるが、それはトレーニングの外でのことだ。
コースの外でも、見ることや聞くことの全てがトレーニングに繋がる…という人もまぁいるにはいるが、そう言う人も自分の担当ウマ娘に無茶なトレーニングメニューを強いると言うよりはどちらかと言うとトレーナー側が常にそのヒントを探っているといった具合だしなぁ…。
かと言ってコレが人気商品であることに変わりはなく、現に店頭に並んでいるのはコレがラスト。
店員に確認したところ、バックヤードにももう同じ商品はないとのこと。
このチャンスを逃せば、次の入荷は数ヶ月先になるかも…。
この、幸運とも不幸とも取れる出来事は結局昼休みギリギリまで続き、結局買うことになったのだった。
◇
はぁ〜…喉かわいたのだぁ〜…。
トレーナー室は涼しいのだなぁ〜♪
のだ?机の上のアレ…なんなのだ〜?
短くって申し訳ない…。