あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
「それじゃあ、ウインディ。まずはここで走り込み十五分3セットやってみようか」
「まっかせるのだ〜♪」
「それじゃあ、よ〜い…はい!!」
「のだ〜!!」
オレの声を合図に砂浜を駆けるウインディ。
砂浜ダッシュはトレーニングとしてかなり効果的なやり方だ。
体幹を鍛え、バランス感覚を養えるのはもちろんのこと、悪路にも強くなるし、スタミナもつく。
それに加えて合宿所という普段とは違うところを走ることで新鮮味も出る。
オレはバインダーとストップウォッチを手に、ウインディの様子を見る。
その後も次から次へとトレーニングをこなし、ちょうど最後のトレーニングを終えたところだ。
夕暮れに、お疲れのウインディにスポーツドリンクといっしょに塩あめを渡す。
「おつかれウインディ〜。ほ〜ら塩あめなめるか〜?」
「もらうのだ〜」
差し出した個包装になった飴玉を受け取るや、個包装をピリッと破り美味しそうに食べるウインディ。可愛い。
ゴミを受け取り、ポケットに入れる。
ふと携帯を見ると、夕飯にちょうどいい時間だ。
そして今晩は、ささやかながら七夕行事もやるらしい。
「ウインディ、短冊に書く願いは決まってるか〜?」
「のだ?たんざく?なのだ?」
小首をかしげるウインディ。可愛い。
「ほら、今日は七夕だろ?何か願い事は無いかなってさ」
「う〜ん…いまは特に思いつかないのだ〜」
「そっか〜。それじゃ、夕飯の後に笹の木のとこ集まってなぁ〜」
「りょーかいなのだ〜♪」
その後、少し喋ってウインディは着替えに戻る。
オレもまた、今日の成果の記録と準備のために部屋に戻ることとする。
「さて…オレはどうしようかなぁ…」
今回の七夕イベント。一応、トレーナー側にも短冊は配られてはいるが…。
「必勝…は、自分達で掴み取るものだからなぁ…」
これに関してはたぶん、オレ以外のトレーナーも同意見だろう。
もちろん書いちゃいけないってわけじゃないんだろうけども…。
「かと言って、その他だと金銭…健康…勉強…恋愛…ご利益でパッと思いつくのはこのくらいかなぁ…」
金銭は、まぁ忙しいなりに給料はいいし、健康もウインディのためにも気を使った食事してるし、勉強も、まぁ人並みにはして来たつもりだし、誰に言われずともこれからもしていきたい。
恋愛は…そもそも出会いがないからなぁ…。
あったとしても、忙しくてデートだとか夜中のあれやこれやなんてしてる暇無いだろうし…。
となると、それ以外かなぁ…。
『ウインディが、いつまでも元気で幸せでいてくれますように』
まぁ、こんなとこかな。
さて…夜まで時間があるし、さっさと仕事をすませちゃおうかなぁ。
そして、夕飯を済ませ、笹の木のところに集まったオレとウインディ。
トレーニングに使ったのが海側だが、こちらは山側に面している。
なお、オレはいつものスーツ姿だが、ウインディは浴衣を着てる。可愛い。
「うお〜。けっこうデカいなぁ」
「のだ〜♪」
流石はトレセン学園というべきか。
側から見ても相当に立派な笹の木だ。
やがて時間が経つにつれて、続々とトレーナーとウマ娘が集まって来る。
「やっぱり、みんなイベント事って好きだよなぁ〜」
「エヘー♪トレーナーとのおもいでなのだ〜♪」
元気よくそう言ってくれるウインディ。可愛い。
「さて、それじゃ書いた短冊を飾りに行こうか」
比較的空いてるところをウインディと手を繋いで進む。
「ウインディちゃん、ここがいいのだ〜♪」
にこーっと笑うと、ウインディは気に入ったのだろう場所を指差す。
「それじゃ、ウインディから…」
「トレーナー!!」
「うん?どうした?ウインディ?」
「エヘー♪肩車して欲しいのだ〜♪」
「えっ?」
確かに人混みからは割と離れた位置だけども…。
「いやぁ、ウインディ?出来れば普通に手が届くところにだなぁ…」
「トレーナー、ダメなのだ〜?」ウルウル
「よっしゃまかせろ!!」キッパリ
そんなこんなで短冊を結び終えたウインディ。
ついでだからと、オレの短冊も吊るしてもらった。
「そういえば…ウインディはどんなお願いを書いたのかなぁ?」
「のだ〜?ヒミツなのだ〜♪」
そっか〜。
可愛い。
◇
エヘー♪
一番目立つところに短冊つけたのだ〜♪
これでウインディちゃんのお願い…。
かなうといいのだ〜♪
彦星と織姫って、恋人じゃなくて夫婦らしいですね。