あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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次こそは、ウインディちゃん…。

お願いします…。


パール姉さん、実装おめです…。

二泊三日のウマ娘トレーナーのセミナーも無事終わり、電車でトレセン学園最寄りの駅で降りる。

オレは学園近くの居酒屋で他のトレーナー達と打ち上げというか、お疲れ会のような飲み会に参加していた。

 

「それじゃーみんなー!!お疲れ〜〜!!」

 

音頭を取るトレーナーの言葉とともにグラスを持ち、乾杯する。

 

うまい料理に舌鼓を打ちつつ、アルコールも入って皆饒舌になり出す。

ワイワイガヤガヤと、駄弁ったり真面目な仕事の話から入り、徐々にやれあの子がすごいだの、やれあの先輩が寿退職しただのといった話題がのぼり、そしてお決まりのアレもはじまった。

 

「いやぁ〜、やっぱウチの子が可愛くってなぁ〜…」

「分かる分かる。やっぱ担当ってホントかわいいよねぇ〜」

「ウチの子はちょっといじっぱりさんだけど、たまに見せる笑顔が可愛くて…」

「ウチの子も頑張り屋で、毎日毎日成長してる姿を見ると涙が出てきて…」

 

なんて、すっかりトレバカと化した同期達の担当談義が始まる。

 

「ま!!ウチの子が一番可愛いんだけどな!!」

 

と、内心皆が思っているのはご愛嬌。

 

そんな訳でオレも出番とばかりに話題に加わる。

 

「そういやぁウチのウインディもなぁ〜…」

「おぉ〜、そうかそうか〜!!」

 

やがて飲み会もお開きとなり、トレーナー達は各々自分の担当ウマ娘にこれから帰る連絡を電話やLANEで入れていた。

 

オレもウインディに連絡を入れようとは思ったが、携帯の充電がもう心もとなかったため、今から戻る旨だけを伝え、とりあえずトレーナー室に仕事道具を置きに戻ることにした。

それほど酒も飲んで無かったからか、我ながら足元はしっかりとしており、特に眠気が来たりなんかもしてはいない。

いやまぁ、寮の自室に着けば疲れと共にどっと出てきそうではあったが。

こんな時ほど自分のトレーナー室が一階で良かったと思ったことはない。

正直駅やら何やらで今日のところは階段はできれば避けたかったからだ。

廊下を歩いていると夕陽がトレセン学園全体を照らし出す。

オレはそれがなんとなく懐かしくなりながらトレーナー室の扉を開く。

 

ガララ…

 

「お、空いてる…」

 

留守の間はウインディに鍵を預けてたからなぁ…。

もしかして閉め忘れたのか?

まぁ慣れないことだろうし、貴重品は持ち歩いてるから大丈夫だとは思うけど…。

 

「あとで鍵を返してもらうときにそれとなく注意しとくか…」

 

もうすぐ暗くなる時間帯のため、そのままなるべく音を立てないようトレーナー室の扉を開ける。

すると…。

 

「zzzz…zzzz…うぅ〜ん、とれぇなぁ〜…」

 

どういうわけかウインディが、オレの仕事机につっぷして眠っていた。

正直寝顔は可愛いが、流石にこの時間にこんなところで寝ていたら体調を崩しかねない。

少々の罪悪感を抱きながらオレは意を決してウインディの肩をゆする。

 

「お〜い、ウインディ〜…もう夕方だぞ〜?」

「う…うぅ〜ん…ウインディちゃんは…トレーナーが帰ってくるまでまつのだぁ〜…」

 

寝ぼけているのか、そんなことを言うウインディ。可愛い。

 

「そっかぁ〜、ありがとなぁ〜。でも起きないとカゼひいちゃうぞ〜?」

「のだ…でもトレーナーが…トレーナー?」

 

顔を上げ、ウインディの寝ぼけまなこと目が合う。

 

「ウインディ、ただい…」

「トレーナーーー!!」

 

オレを認識するやノーモーションで飛びついてくるウインディ。可愛い。

 

「トレーナートレーナー、ウインディちゃん頑張ったのだ〜〜♪ホメるのだ〜、いっぱいいっぱいホメるのだぁ〜♪」

 

よっぽど慣れない状況で感極まったのかスリスリまでしてくるウインディ。可愛い。

 

「そっかー、頑張ったなぁウインディ。よくやったなぁ〜」

「エヘー♪こーするのもひさびさなのだ〜♪」

「そだなぁ〜」

 

しばらくするとウインディが離れ、降りる。

 

「それで、ちゃんとトレーニングは出来てたか?」

「のだぁ〜…それが…」

 

うん?

 

「最初はがんばれたけど…次の日からなんか物足りなくて…今日はトレーニング終わってからずっとここにいたのだ〜…」

 

落ち込んだようにそう言うウインディ。

 

「そっか〜…」

「のだぁ〜…」

 

肩を落としたウインディをナデナデしつつ

 

「頑張ったなぁ〜」と言うと

 

「エヘー♪」と返してくる。

 

甘えてくるウインディをおんぶしつつ美浦寮に連れていくや、ヒシアマゾンが出迎え、「お疲れさん」と労いの言葉をかけてくれた。

 

「ウインディを部屋までお願い出来るかな?」

「お安い御用だよ!!」

 

そう即答してくれた彼女は学生ながら本当に頼りになった。

 

その後、ウインディが若干ぐずったのは余談だが。

 

 

 

エヘー♪

 

トレーナーがかえってきたのだ〜♪

 

またイタズラしほーだいなのだ〜♪




トレーナー出張中のウインディちゃん

一日目

ふっふん♪トレーナーがいなくてもがんばるのだ〜♪
やっぱりウインディちゃんはスゴいのだなぁ〜♪

二日目

トレーナー!!終わったのだ〜!!

………………

のだ?
なんか物足りないのだぁ〜…。

三日目

うぅ〜…トレーナー、早くかえってくるのだぁ〜…。

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