あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
それと遅くなって申し訳ありません。
今回は屋外です。
「次に行きたいトコがあるのだ〜♪」
そうウインディに言われて、オレとウインディは『ハロンタワー』に向かう。
ハロンタワーとは、ここらで知らない人はいないほどに大きく、そして人気の商業施設で毎年、毎シーズン何かしらのイベントごとにライトアップされ、それが評判で親しまれている。
ここからだと電車で二駅だから本当にすぐだ。
ICカード乗車券を使って電車に乗り、すぐ降りるので入り口の近くに邪魔にならないよう立って待つことに。
座ってても良いと言っても、ウインディは「ダイジョーブなのだ〜」と隣でニコニコしていた。可愛い。
そうして十五分ほど経過した頃、オレ達は特にトラブルも無く目的地に到着した。
ライトアップまではまだ時間に余裕があるので、時間潰しも兼ねてオレとウインディは散策する。
「わ〜いなのだ〜♪」
「お、ウインディこういう小物とかどうだ?」
「エヘー♪それじゃあいっこ買うのだ〜♪」
「はちみー屋ってここにもあるんだなぁ〜」
歩き回るのも疲れたのでベンチに腰掛けて、屋台で買ったはちみーに舌鼓をうちながらご機嫌な様子のウインディ。可愛い。
こういう子には是非とも将来幸せを掴んで欲しいものだ。
トレーナーの中には意識的にせよ無意識にせよ、担当ウマ娘を甘やかしに甘やかし、依存されてしまうこともあるとか。
不埒なヤツもいたもんだなぁまったく。
その辺のリスク管理が出来ていないトレーナーがウマ娘に求婚されたり、卒業の際に記者会見で婚約発表されたりなんだりするんだろう。
いやまぁ、ウチのウインディは大丈夫だと思うけどね!!
高等部の割に子どもっぽいところも可愛いし、頑固で寂しがりやなところもあるけど根は良い子なのは分かってるし、魔王軍の時みたくひとつの目標に向かう場合はリーダーシップも発揮できる。つよい。
ウインディとしばらくまったりと過ごして、ふと周囲を見ると、人混みが増えて来た。
そろそろイベントが始まる頃合いなんだろう。
腕時計を見ると、ウインディに教えてもらった開始時間の十分前を指していた。
オレは隣ではちみーに夢中なウインディに問いかける。
「ウインディ〜?そろそろ移動しなくて大丈夫か〜?」
「のだぁ?ちゃんと穴場を教えてもらったからダイジョーブなのだ〜♪」
そう言って立ち上がり、飲み終わったはちみーのカップをベンチ横のゴミ箱に捨てるウインディ。えらい。
「ウインディちゃんについてくるのだ〜♪」
そう言って、ウインディはオレの手を引っ張る。
やがて大通りを少し過ぎた辺りに辿り着くと、カラフルなイルミネーションが施された木々やライトアップされたここら一帯の建物に圧倒され、童心に帰るような気持ちだった。
特に並木道をウインディに引っ張られながら軽く駆けた時なんかは光のトンネルを抜けているようで、気分も良く心なしか晴れやかな気持ちになれた気もする。
「エヘー♪みんなおっきいタワーの方ばっかり見てるけど、こっちもこっちでいいのだ〜♪」
確かに、穴場というだけあって大通りほど人はいない。
どちらかと言うと一時的に休憩するために年配者や家族連れが利用しているようにも見える。
その後もウインディといっしょにおしゃべりに興じたり、時たま散策したりして、気がつけばあっという間に終了時間が迫って来ていた。
「昨日このイベントをクラスメイトから聞いて、今日が最終日だったから、ちょっと急いじゃったけど…楽しかったのだ?」
振り回した自覚はあるんだろう。ウインディが帰り際にそう聞いて来た。
「もちろん。ウインディといっしょなら何でも楽しいぞ〜?」
「エヘー♪それならよかったのだ〜♪」
くすぐったそうに笑いながら、ウインディはそう言っていた。可愛い。
◇
エヘヘ〜。だいせーこーなのだ〜。
のだ?そっちは逆?
でも反対側ってきゅーけー?用のホテルばっかりだったのだ〜?
ウインディちゃんってなんとなく卒業後もトレーナーと一緒にいることを微塵も疑ってなさそう。