あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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久しぶりすぎて忘れられてないよね?


ウインディちゃんと温泉やっといけましたわ〜。

さて…。

 

オレが可愛い可愛いウインディと出会って、シニア級にまでやってきた。

 

出るレース出るレース良い結果を残し、ウインディ本人との関係性も良好…のはすだ。

 

そんなオレとウインディは今…。

 

「な?ウインディ?お願いだから…」

「むぅ〜〜!!ぜぇぇぇっったいに!!イヤなのだぁ〜〜〜!!」

 

どういうわけか修羅場を迎えていた。

 

ことの発端はつい先日…。

トレセン学園を所属の全ウマ娘トレーナーへ送られてきたとある業務メールだ。

 

『各担当ウマ娘への予防接種のお知らせとお願い』

 

まぁ、こう言うのが大事なのは分かるし、逆にイヤな気持ちもわかる。

オレも子どもの頃はイヤイヤ泣いていた記憶もあるし…。

 

特にウチの可愛いウインディなどは、ほんの…ほんっっの少しばかり子供っぽいところがあるから、説得には骨が折れるのは覚悟のうえだったんだが…。

 

「ウインディ!!大人しく受けてくれたらとうもろこし食べ放題でいいから!!なっ!!」

「うぅ〜〜……」

 

両腕を上げ、唸り声をあげてこちらを威嚇してくるウインディ。可愛い。

が、しかし…今はそんなことを考えている余裕などあるはずもなく…。

 

「フン!!ちゅーしゃしろって言ってくるトレーナーなんて大っキライなのだ〜!!」

 

ダダダダダダ…。

 

「へ?」ガァァァァン!!

 

頭を鈍器で殴られたようなショックというのはこう言うことを言うんだろう。

 

怒りにほっぺたを膨らませ、そのままトレーナー室を出ていくウインディ。

一瞬呆気にとられたが、ハッとなったオレはそのままウインディを追いかけることに。

 

とは言え…ウマ娘の脚の速さに追いつけるかと言われれば答えは「NO」な訳で……。

この疲労校舎の中、オレは担当ウマ娘を割とすぐに見失ってしまった。

 

「ウインディ〜?どこにいるんだ〜?」

 

オレは当然、ウチの可愛い担当ウマ娘を探して回ることにした。

 

グラウンドに、トレーナー寮付近の森、屋上に、ヒシアマゾンに頼んで美浦寮も確認してもらったが戻ってきてはいないそうだ。

 

かと言って、学園外に逃げ出したのかもと思って生徒たちや教官の人たちに確認するも、出かけた様子はないとのこと。

携帯に連絡を入れても当然出ない。

 

学園内にいることはほぼ確実。

であれば、何か事件や事故に巻き込まれている心配は無いので、そこは安心できた。

 

結局、オレは途方に暮れて学園の廊下をトボトボと歩いていた。

やがて、高等部の教室前にやってきたオレは、ウインディの通う教室の前を通ったことに気づいて、何となしに誰もいないだろう教室を覗き見る。

 

半ば、ウインディがここにいることを期待してのことだったが。

 

結果、ウインディはそこにいた。

夕暮れに染まる教室の窓際の席で、大きな耳を力無く垂らしてしゅんとしている。

相当反省しているのか、それとも他に理由があるのか…。

兎も角、そのままにしておくわけにもいかず、オレはウインディに呼びかけることにした。

 

「ウインディ〜?大丈夫か〜?」

「…のだ?トレーナー?」

 

パッと顔を上げるも、そのすぐ後にはすんっ…と顔を伏せてしまうウインディ。

 

「…………ごめんなさいなのだ…」

「うん?何がだ?」

 

オレはしゃがんで、席に座るウインディにできる限り優しく問いかける。

 

「その…言い方が…悪かったのだ…」

「何の言い方かな?」

 

オレのその言葉に、ウインディは言いづらそうに、申し訳無さそうに続ける。

 

「ウインディちゃん…別に、トレーナーのコト、キライじゃ…ないのだ…」

「うんうん。そっかぁ、嬉しいなぁ〜ありがとなぁ〜ウインディ〜」ナデナデ…。

「…エヘー♪」

 

いつもの如く頭を撫でると、ご機嫌な声を漏らすウインディ。

 

「それと…あとひとつ、あるよね?」

「うっ…」

「ウインディ〜?」

「のだ…」

「ウインディは強い子だ。そうだろ?」

 

ウインディはしょぼくれた表情をするも、意を決したように返事をする。

 

「お…おちゅーしゃ、受けるのだ…」

「うんうん。そうだね〜?偉いぞ〜」

「ふ…ふん!!ウインディちゃんがエライのはトーゼンなのだ〜!!」

 

空元気なのか、胸のつかえが取れたからか、明るい声色でそう言うウインディ。

 

「うんうん。約束通り、ご褒美にはちゃ〜んととうもろこしもい〜〜っぱい用意しとくからなぁ〜?」

「う…痛くないように、してほしいのだ…」

 

頭が冷えたのか、オレの服の袖口を掴んで気恥ずかしそうにそう言ってくれるウインディ。えらい。

 

「うん。わかってる。それじゃあ早速…」

 

病院に予約の連絡を…と、そう思い携帯を取り出したその時だった。

 

ガラガラ…

 

うん?誰か忘れ物でも取りに来たのか?

 

そう思い振り返ると…

 

「………」ニコニコニコニコ

 

そこには笑顔のたづなさんが立っていた。

 

「トレーナーさん?」

 

なぜか怒っているような声を出すたづなさん。

 

「お話…よろしいですね?」

 

有無を言わせぬ物言いに、オレは頷くより他何もできなかった。

 

 

ふんふ〜ん♪

 

おちゅーしゃ、思ったより痛く無かったのだ〜♪

 

ウインディちゃんがつよすぎるだけかもしれないのだなぁ〜♪

 

ふふ〜ん♪




ウインディちゃんに因子繋げる用のフジ寮長ばっかり育成してましたわ…。
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