あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
これは大失態だ!!
と言うわけで、遅ればせながら…。
その日…その事故は起こってしまった。
「ごめんよウインディ〜!!」
「うう〜…ヒリヒリするのだぁ〜…」
きっかけは、トレセン学園のトレーナー達の間で人気が出つつあると言う、とあるインドカレー屋の話を聞いたことだった。
「それでなぁ、そこのカレーってのがまぁ〜絶品でよ〜!!ナンにサモサも生地から手作りで、これがまた自家製のルーに合うんだなぁ!!」
同期は満足げな表情で、早速昼に食べてきたと言うそのカレー屋のホームページを見せながらそう言ってきた。
ふむふむ…。
サイトを見る限り、辛さもかなり細かく設定されている…。
辛いのが苦手な人への配慮もバッチリってことか…。
「なるほど…それはいい話を聞いた」
「お前も今度担当と食べてくるといいさ」
「うん。そうさせてもらうよ。情報提供ありがとう」
それで…忙しかったお詫びに、少し遅めの誕生日祝いも兼ねて、カレー店へと赴いたわけだ。
店内はさまざまなインドの神様の印刷された壁掛けが所狭しとかけられており、案内された個室のテレビには、何やら陽気に踊る男女が映っている。
椅子に座ると、ウインディは嬉しそうに注文用のタブレットを手に取る。可愛い。
メニューを眺めているだけでも楽しいのか、鼻歌まじりに何を頼むのか選んでいる。
「ふんふんふ〜ん♪トレーナー!!ウインディちゃん、このカレーのセットが気になるのだ〜!!」
「そっかぁ〜、それじゃあオレはこっちにしようかなぁ〜」
注文の内容が決まって呼び出しボタンを押す。
「イラッシャイマセ〜、ゴ注文ドゾ〜」
注文をとりにきたのはインドウマ娘らしきどこかエキゾチックな女性。
オレとウインディは注文をして、そのまま談笑していた。
「それにしても、最近忙しくってごめんなぁ〜ウインディ〜」
「のだ〜♪でもこーして連れてきてくれたから、気にしてないのだ〜♪」
なんていい子…流石は我が教え子。可愛いくってしゃーない。
そんな、楽しいひとときを過ごしていた時のこと…。
ピピピピピ…。
「うん?」
ポケットから着信音が聞こえ、すぐにオレの携帯が鳴っていたことに気がつく。
「ごめんなぁ〜ウインディ〜、ちょっと電話してくるなぁ〜?」
「ふっふん!!気にしないで待ってるのだ〜♪」
ウインディに断りを入れて席を離れ、電話に出ると、相手はたづなさんだった。
「すみません。突然…」
「いえ、それで内容は…ふむふむ…」
どうやら来週、ウマ娘のちびっ子クラブが見学にやってくるので、その案内を頼みたいとのこと。
中庭まで案内すれば、あとは寮長のヒシアマゾンおよび、フジキセキに引き継ぐので、仕事に支障はさほど出ないはず…か。
「分かりました。責任重大ですが、やらせていただきます」
最近…どうにもたづなさんには誤解されっぱなしだからなぁ〜…、少しでも貢献しておかないと…。
やがてたづなさんとの通話が終わり、そこそこ時間が過ぎていたことに気づく。
「少し…話しすぎたかな」
オレはそのまま早足で席に向かう。
するとそこには…。
「うぅ〜…トレーナー…」
涙目でこちらを見上げるウインディの姿が。
「ウインディ〜!!どうした〜!?」
「のだぁ〜…間違ってとれーなーの、食べちゃったのだぁ〜…」
話を聞くと、ウインディもあの後お手洗いに行って、戻った頃には二つカレーが置かれていたそうだ。
頼んだのは同じセットで、ぱっと見はそう変わらない。
きっと、さっきの店員さんが持ってきてくれたのだろうと思ったウインディは、オレを待とうと思ったが、我慢できず食べてしまった。
しかし、どうやら持ってきてくれた店員さんは注文をとりにきてくれた人とは別人だったようで…。
それがオレの頼んだ激辛カレーとも知らずに食べてしまったと言う。
「うぅ〜…まだ辛いのだぁ〜…」
「ほらウインディ〜!!ラッシー飲んで、な?」
今度からウインディとカレーを食べにくる時は…オレも甘口にしよう。
オレはそう、心に固く誓ったのだった。
◇
うぅ〜…やってしまったのだぁ〜…。
ちょっとしたぼーけんしんってやつでトレーナーの頼んだのひとくちもらったら…失敗しちゃったのだ…。
でも、こんどお出かけの約束してくれたからいいのだ〜♪
ウインディちゃんのちょっとしたイタズラ。
失敗。