あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
「うぅ〜、トレーナー、まだ終わらないのだぁ〜?」
「後ちょっとだよウインディ、頑張ろう」
現在、場所はトレーナー室。
そこでオレはウインディの勉強を見ていた。
ことの発端は今朝、パソコンを開いてさあ仕事を始めようと思った矢先の出来事だった。
扉がバァン!!と音を立てて開くとウインディが深刻そうな顔をしてこちらに歩いて来る。
「トレーナー!一大事なのだー!」
「一体朝からどうしたんだい?」
「実は………」
「実は?」
「テストで赤点を取ってしまったのだぁーー!!」
あーなるほど。
ここトレセン学園は基本的にウマ娘のレースやライブの育成に力を入れているが、だからといって学生の本分たる学問に力を入れていないかと問われれば答えはNOだ。
他の一般的な学校のように普通の授業もあれば、テストもある。
だから赤点を取った者には、当然追試があるし、その分時間を勉強にとられる事となる。
クラシック級に上がるまでまだ猶予があるとはいえ、トレーニングができないのは流石に痛い。
そう言った意味では確かに一大事かもしれない。
「なるほど、それで勉強を見てほしいってことか?」
「そうなのだ!」
ウインディは力強く頷く。
そうして教科書を持って来てもらい、追試の範囲を教えてもらってどこが分からないのか聞いてみると自信満々に「全部なのだ!」と答えられた。
「トレーナーに教われば安心なのだ〜♪」
と呑気に構えているウインディ。可愛い。
取り敢えず5教科の範囲と追試の日取りに目を通し、基礎から教えているのだが……
「うぅ〜」
この通りウチの担当ウマ娘はぐでーっと机に突っ伏している。
こうしてわざわざオレに教わろうという姿勢がある分、やる気がないわけではないと思うが、本当に苦手なのだろう。
コンディションでいえば、さしずめ絶不調といったところだ。
ハァと一息つきオレはウインディにたずねる。
「今日はもうやめとくか?」
なんであれ、やる気が出ない時に嫌々やってもいい結果は出ない。
「うぅ〜、やるのだぁ!」
「でもなぁ…」
正直無理はしてほしくない。
勉強も大事だが、それが元で体を壊したんじゃレースにもトレーニングにも響く。
それに追試までの猶予はまだ幾らかある。
不調の時に無理くり詰め込むよりも、調子の良い時に少しでも覚えておいた方が結果として当人のためになると思うんだが……。
「うぅ〜」
正直目の前のしょぼくれたウインディは見たくない。
この場から逃げたいという訳ではない。大事な教え子を放っては置けない。
他の同期連中はそう言うだろうし、沖野先輩だってきっとそうだ。
故に
「ウインディ」
名前を呼ばれウインディはビクッと震える。
「遊ぶぞ!」
「ふぇ?」
「わーははは!トレーナーは下手くそなのだなー!」
「くぅ!もう一回!もう一回!」
トレセン学園最寄りのゲーセンで某ロボットの格ゲーに勤しんでいる。
ちなみに互いにCPUがタッグである。
「あー!オレのバ○バトスがーー!?」
「わーははは!νガ○ダムは伊達じゃないのだー!」
その後、公園で売っていたクレープを食べたり、喫茶店で一休みしたり、トレーニング用のシューズを見たりと色々と見て回った。
「ウインディ」
オレがそう呼ぶと
「なんなのだ?」
と笑顔で返して来る。可愛い。
「勉強を頑張ったら、また来ような」
そういうとウインディは思い出したように驚いた顔をするが
「分かったのだ!!」
その顔にはもう、無理をしていた時の影は無かった。
◇
えへへー、トレーナーとお出かけたのしかったのだー♪
べんきょーのせいでトレーナーに会えなくなるのはイヤだったけど
また、行きたいのだ…な。
サブ垢でカフェきました(ボソッ)