あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
次は時間かかるやろなぁ…。
ウマ娘という少女達は感情を顔以外で表現することが可能で、トレーナー学校では「彼女らの感情が表情で分からなければ耳を見、それでも分からなければ尻尾を見ろ。」と教わる。
そして、オレの担当ウマ娘はその全てに於いて分かりやすすぎる。
というのも
「うぅ〜。」
「なぁ、ウインディ。正直に言って欲しい。とうもろこし、大好物なんだろ?欲しいよな?食べたいよな?じゃあトレーニングを頑張ろうよ。」
「イヤなのだ!ウインディちゃんはイタズラで忙しいのだ!」
うん。トレーナー室のドアに黒板消し挟んでたね。わざわざ脚立まで借りてたね。
「じゃあ、このとうもろこしはオレが食べてもいいんだな?」
「か、勝手にすればいいのだ…。」
ウマ耳と尻尾が力なく垂れ下がり、声にもいつもの張りが無くなっている。可愛い。
なんならちょっと泣きそうになってさえいる。
オレはハァと一息つくと
「あのなウインディ、オレは別にお前が嫌いだったり困らせたくて言ってるんじゃないぞ?」
この言葉に嘘はない。
そもそも何が好物かという話題自体、彼女のことを少しでも知ろうとオレなりに考えた結果だ。
それをご褒美にすればウインディもトレーニングにやる気を出してくれると思って。
あれだ。ウマ娘の目の前にニンジンをぶら下げて頑張らせるやつ。
ところがウインディはまずニンジン(この場合はとうもろこしだが)を力づくで平らげ、明後日の方向に駆け出すタイプのウマ娘だったのだ。
本当に困ったちゃんである。だがそこが可愛い。
「そうだな、トレーニング前に三本、トレーニング後に四本食べていいことにする。どうだ?」
「ダメなのだ!少ないのだ!」
「じゃあ、トレーニング前に四本、トレーニング後に三本ならどうだ?」
「それならいいのだ!」
ウインディはムフーと得意げである。可愛い。
うりうりしてあげるとご満悦の表情である。
「じゃあ、レースに向けてトレーニング頑張ろうか。」
「やってやるのだ!」
「じゃあまずは適正を見たいから芝コースに行こうか。」
「まっかせるのだ!」
そして、この日のトレーニングが終了した。
出た結論は…………………………。
うん。ウインディはダート一本で行かせよう。
まさかいきなり芝で滑って転ぶとは。
泣きはしなかったが、やせ我慢しているのは目に見えて明らかだった。
その後何度かやらせてみたが、どうにもやりづらそうだった。
まずはご機嫌とらないとなぁ…。
30分程よしよしすればいいか。
その後ほぼ確定で構ってちゃんモードになるけど。
だがそこがいい。
やはりウチの担当ウマ娘は可愛い。
◇
ふっふん。ウインディちゃんはこーしょーじょーずなのだ。
クラスの奴ら、今にすご〜いってウインディちゃんを称えるのだ〜♪
?どうしたのだ?そんなヘンな顔をして。
ちょーさんぼし?なんなのだそれ?
ウインディちゃん好きの同士が少しでも増えてくれると嬉しいです。