あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
描写ほんと難しいですわ。
各ウマ娘がゲートに入り、そして開く。
ウインディはゲートにぶつかる事なく、出遅れもなく善戦しているな。
立ち上がりは真ん中か、その少し前に位置取るのが先行の鉄板。
地味だが大事な基礎は、きっちりやっている。
ご褒美作戦はウインディ相手には破格の威力を発揮する。
「さあ、一番人気シンコウウインディ。現在の位置は三番手から四番手、絶好の位置につけています」
「後方の子達はまだ脚を溜めているようです。恐らくは最終直線で一気に抜こうという算段でしょうね」
「現在先頭を行くのは九番リボンバラード、続いて四番チェンバロリズム、十三番エフェメロン、八番シンコウウインディ、十番ボヌールソナタ、七番ハイドロチョップ、十二番クラヴァット、三番アストレアノーチェ、十五番ブルックリンアイル、十一番ミニロータス、二番ストレートバレット、五番カスタネットリズム、六番ムーンポップ、十四番ブリッツエクレール、十六番リードエスエフ、シンガリは一番インディアンブレスと続いています」
やっぱりと言うべきか、参加している面子はプラタナス賞の時とそう変わりないようだ。
ところどころ今回は参加を見送り、見に回っている子らも見受けられるが、まぁそれはそれだ。
中盤に差し掛かり、少し動きが見受けられる。
ミニロータスとストレートバレットが位置争いをしているようだ。
接触するほど近づいてはいないとは言え、少しハラハラしてしまうな。
終盤、実況のアナウンサーの言うように最終直線、仕掛けるウマ娘が多く見受けられる。
しかし、それでも
「シンコウウインディ!ここで抜け出しました!」
「リボンバラードを尻目に、ゴール板に向かって一直線です!」
ウインディの方が上だ。
□
いつものトレーニング後のことだった。
「気負うなよロータス」
そう言うトレーナーさんはいつもの調子だ。
「そりゃぁ、俺はぺーぺーの若造さ。経験も知識もなんもかんもまだまださ。でもな、だからこそ気負うなってーの。師匠の教えに間違いはねーぞ?」
ダート一筋三十年。いぶし銀という言葉がこの上無く似合う。彼の師匠はそんな人物だったらしい。
「でも、また負けたらって思うと…」
アタシが弱音を吐くと、トレーナーさんはわしっと、頭を撫でる。
「良いじゃねぇか。負けだって立派な経験だ」
そう言われると余計に悔しくてつい反論してしまう。
「でも!勝ちたいんです!!」
「なら、トレーニングをいつも通りにこなすこったな。強さに近道は無いと教えただろう?」
「それでも、また届かなかったら…」
「届くさ、いつか届く。それまでは天狗にさせておけ。なーに、手を抜けってんじゃあないさ。ただ、忘れんなよ?最後に勝つのは…」
アタシらだ。
□
「悠々と走る!今!ゴール板を駆け抜けて、一着はシンコウウインディ!」
「ミニロータス、四バ身まで詰めましたが届かず!」
うん。ウインディは満足そうだ。
しかしミニロータスはすごいな。
中盤の競り合いで消耗してて二着か。
本当に油断ならない。
「トレーナー!勝ったのだー!」
そう言って駆け寄ってくるウインディ。
「おおーー!ウインディ!おめで……」
「ガブーー!!」
うん。知ってた。
だが、心構えがあると無いとじゃ全然違うぜ!!
「ウインディ」
「もが?」
「後どのくらいガジガジする感じかな?」
「プハっ、もーちょっとこうしてたいのだー」
「そっかそっかー、よーしよしよし」
そんな時、外野が何か言っていたがオレは特に気にしなかったのだった。
「スゲェ!全く動じてないぞあの人!」
「ああ!俺感動したよ!」
「そうだな!自分でウマ娘の噛みつきを引き受けるなんて!」
◇
むー、トレーナー反応わるいのだー
まぁ、ウインディちゃんはやさしいから
ナデナデでごまかされてやるのだ〜♪
ライバル?出現ですね。