あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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ハニトーってなんであんなデカいんですかね?


ウインディちゃんとお祭りデートとな?

十一月某日。

今年最後のレースも終え、再びトレーニングに励むウインディ。

そんなウインディへのご褒美にオレは休日である明日、とある場所に連れて行こうとトレーニング終わりの彼女に話しかける。

「ウインディ。明日酉の市行ってみるか?」

「のだ?とりのいち?」

何のことだかわかっていないようで、「のだ〜?」と聞いてくる。

「まぁ、平たく言えばお祭りだな」

商売繁盛、武運長久、開運などを司るとされる日本武尊にちなんだ祭であり、同じく商売繁盛を司るえびす講と双璧を成す大きなお祭りだ。

なんでも日本武尊が東征に赴く際、祈願したのが始まりだとか何とか。

開催場所としては大鷲神社や(おおとり)神社、花園神社などで、特に鷲神社、花園神社、大國魂神社で行われるのは関東三大酉の市とも称されるほどだ。

「のだ!?お祭り行きたいのだ〜!!」   

「よしよし。それじゃあ明日は九時ごろに校門前なぁ〜」

オレはウインディをナデナデしながらそう言う。

「のだ〜♪わかったのだ〜♪」

そう言うとウインディはトレーニングの疲れが嘘のようにルンルンで寮に戻って行った。

翌日。校門の前で車を止めて待っていると、ウインディが小走りでやって来る。

「エヘヘ〜。お待たせなのだ〜」

「お〜う。外出届は書いて来たか?」

「もっちろんなのだ〜!」

そう言ってウインディは車に乗って来る。

「それじゃ、しゅっぱ〜つ」

「なのだ〜♪」

目的地は鷲神社。

さすがに大きな祭りだけあって開催前から大盛り上がりである。

オレとウインディは駐車場に車を停めて、近くの喫茶店で時間を潰す。

「オレはコーヒーとベイクドチーズケーキでいいかな。ウインディは?」 

「うーむ、悩みどころなのだぁ〜」

「ゆっくり決めてて構わないよ。いっしょに頼もう」

流石にオレだけ先に注文して先に食べ始めるのはちょっと気が引ける。

何やらしばらく悩んでいたウインディだったが、ついに決めたようで

「ハニートーストの大とココアにするのだ!!」

と高らかに宣言する。可愛い。

店員さんに来てもらい、先程の注文をしてしばらく待つ。

「お待たせしました〜ハニートーストの大とココアでーす」

そう言って店員が持って来たのはいわゆるデカ盛りのハニートーストである。

まるまる一本の食パンにその倍の高さのクリーム、チョコソースやバナナなどフルーツのトッピングはまさにカロリーお化け。

「のだ〜♪」

それをウインディは美味そうに食べている。可愛い。

うん。カロリー調整しなきゃ。

その後からオレのベイクドチーズケーキとコーヒーが来た。

やっぱりケーキといえばチーズケーキだと思う。

昔っから生クリームってやつがどうにも苦手でなぁ。

そんな事を思いつつ、ケーキとコーヒーを交互に口にしていると

「トレーナー」

とウインディが話しかけて来る。

「ん?どしたウインディ」

オレは思わずウインディに聞くと

「あ〜んなのだ♪」

と言いつつフォークに刺したハニートーストを差し出して来る。

オレは、考える暇も無く口を開けハニートーストを頬張った。

生クリーム?美味しいよね!!(手のひらクルー)

「美味しいのだ?」

「サイコーだね」

そんなこんなで喫茶店で時間を潰したオレたちは、目的地である鷲神社へと歩いて行く。

いくつもの提灯が灯され、しめ縄や熊手が飾られているのを見るのは壮観である。

既に出店や露店が居並ぶが、オレは既に腹一杯なので食べ物関係の店には特に惹かれはしなかった。

ウインディとはぐれないために手を繋ぎ、お祭りらしい射的やヨーヨー釣りなんかを楽しむ。

「トレーナー!あのぬいぐるみ欲しいのだー!」

みるとそれはデフォルメされた獅子舞だった。

「よしよし任せろ」

一回二回と当てるもなかなか取れないもんだ。

一回五発で300円の射的を五回ほどやったところで

「お兄さん。もう少し上を狙った方が良いですよ」

なんて店主に勧められて、何とかゲット。

「トレーナー、ありがとうなのだ〜」

なんて言われたら撫でない選択肢はないよね!

「よーしよしよし」

「エヘヘ〜、もっとまわるのだ〜」

お面を買ったり、くじ引きしたり、小腹をすかせたウインディに焼きそばや焼きとうもろこしを買ったりしていると、いつの間にやらあたりは暗くなって来た。

そしてオレはあることに気づく。

「あぁ、そう言えばまだ熊手買ってなかったな」

「くまで?なのだ?」

「そうそう。なんでも葉っぱなんかをかき集めるように福をかき集めるっていうものらしいんだが…」

「トレーナーものしりなのだな〜」

「まあ調べたからね」

そんな事を話しながら鷲神社の本殿に向かう。

せっかくだからと御祈願をかけて貰おうとも思ったが、ウインディが「ふっふーん。ウインディちゃんくらいになると、そんなの必要ないのだー」

と言っていたのでナシに。

熊手御守売り場は本殿の敷地内だったっけ?

確か太鼓が鳴り始めたら買い始めた方がいいとか何とか。

幸い売り場が開く前に着いたのでウインディと何気ないお話をしていたら太鼓が鳴った。

「ウインディ、先に買っていいぞ」

といってお代を渡すと、ウインディは熊手御守を買う。

何やら札?を渡されていたようだが後で聞いてみよう。

ついでオレも熊手御守を買って、先程の札について聞いてみる。

「ああ、あれは一番札ですね。妹さん運がいいですね〜」

とりあえず、言われた交換場所に行くと、なにやら大仰なストラップ?みたいなやつをウインディがもらってた。

何やら三名様限定の品だったらしい。

帰りの車内。ウインディは遊び疲れたのかぐっすり寝ている。

お面やら水ヨーヨーやら、ぬいぐるみやらストラップやらいっぱい抱えて寝こけている。

「ウインディ、これからもよろしくな」

助手席で眠るウインディにオレはそれとなく言う。

なお、この後再びヒシアマゾンにお説教をもらったのは余談である。

 

 

とれーなー

 

おまつり楽しかったのだぁ〜

 

ありがとーなのだぁ〜

 

zzzz




小判根付け、フクちゃんがマジで欲しがりそうだなぁって書いてて思いました。
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