あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
「よっこいしょっと。ふぅこんなもんか」
トレーナー室内に時期的にちょっと早い気がするがコタツを出した。
外は日によっては風花が飛んでくる程度には冷えていたので設置自体は問題はない。と思う。
早速入ってみるが、まぁ当然というかまだ十分に暖まっていなかったのかそんなにだった。
なので、待ち時間にみかんやらパソコンやらをコタツの上に持って行く。
そうして改めて入ってみると、ぬくい。本当にぬくい。
心なしか仕事の進みも違う気がする。
そりゃあトレーナー室は冷暖房も完備してはいるが、それだけじゃあ何か味気ない。それにコタツの中でのびのびと足を伸ばせるのもリラックスできて良い。
まぁ、ちょうど何もないスペースだったしいいかなぁと思ってのことだったんだが…。
ここでひとつ問題が発生した。
「あぁ〜ごくらくなのだぁ〜」
ウインディがコタツの魔力にやられてしまったのだ。
いやまぁ、授業はきちんと受けているし(同級生ちゃん達の証言アリ)トレーニングもちゃんとやってくれるんだが、トレーニング上がりの度にトレーナー室に入り浸られるとなぁ…。
噂程度の話ではあるが、どこかのウマ娘は授業をサボタージュして昼寝をしているなんて話もあるが。
まあその辺はトレーナーの方針である程度の調整は効く場合もあるが。
だがそれは大抵やむを得ない場合だったりする。
たとえば「我思う。故に我あり」と言う言葉で有名なフランスの哲学者、ルネ・デカルトは幼い頃から寝坊による遅刻をよくしていたそうだが、それが体質的なものであると理解を示した当時の校長から寝坊による遅刻を免除してもらっていたという話もある。
そして、そんな彼の死因はスウェーデンの女王クリスティーナに、授業を依頼された際、普段とは逆の早起きを強いられ続けたことで風邪をこじらせ肺炎を併発させてしまったことだと言う。
慣れないことはするもんじゃないな。
それを考えると、そのウマ娘にもそのウマ娘なりの事情があるのかも知れない。
このように、どうしてもと言う事情がありさえすればそこからはトレーナーの匙加減なのだ。
「トレーナー、みかんむいて欲しいのだぁ〜」
まぁ長々と言ったが、要するに。
「しょうがないなぁ。ほれ」
「あ〜ん」パクッ
「こらこら、指を甘噛みしないのー」
「♪〜」カミカミ
ウチのウインディは天才的に可愛いってことだ。
「トレーナー、もういっこなのだ〜♪」
そんなこんなでみかんをむいては食べさせ、もう一度みかんをむいては食べさせを繰り返していると、やがて満足したのかウインディはコタツでまったりしている。
ちなみにオレは今そのウインディと向き合う形で座っている。
「トレーナー、隣に行っても良いのだ〜?」
「うん?どうした?別に良いけど」
今日はいつも以上に甘えたがりだな。
オレが了承するとウインディはモゾモゾとコタツの下をくぐって隣に来た。
至近距離、目と鼻の先にウインディがいる。
オレじゃなきゃ可愛すぎて心停止してるね。
「エヘヘ〜」
と笑顔で言うとズイッと頭を差し出す。撫でろと言うことらしい。
この行動にも慣れてきたあたり、オレもようやくトレーナーらしくなってきたってことかね?
なんて調子に乗って見ても仕方ない。
「よ〜しよしよしよしよし」
「のだ〜〜♪」
ウインディはいい子だなぁ。
まったく、将来悪い男に引っかからないか心配だ。
ふいに外をみやると少し雪が降っていた。
明日は大事をとって、室内トレーニングにするかなぁ。
ウインディに再び視点を戻すと何やらウトウトしている様子。
「ウインディ〜、コタツで寝るなよ〜風邪ひくぞ〜」
結局そのまま寝落ちしてしまったウインディをおんぶして美浦寮に連れて行ったのだった。
◇
ふは〜
コタツは生き返るのだぁ〜
また行くのだ〜♪
コタツはいいぞぅ。