あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
つい最近まで暑いくらいだったのが、急に冷え込んで来た。
季節の変わり目は気をつけるようウインディにも言っておいたんだが…。
「ハーーーックシュン」
まさかオレが風邪をひく羽目になるとは。
体の丈夫さにはそこそこ自信があったため、少し…いや結構ショックだ。
昨日アグネスタキオンとマンハッタンカフェの二人と分かれてから急に寒気が襲って来て、今朝一応病院に行ったら症状から風邪だろうと、風邪薬をもらって帰って来た。
一応学園の方に休む旨は伝えてあるので、その点は心配ない。理事長曰く
「休養!ゆっくり休んで欲しい!」
だそうだ。
今頃はウインディもそのことを聞いているだろう。寂しがっていないだろうか。
ベッド横の小さなテーブルにその薬と水、あとはティッシュと何本かの栄養ドリンクが置いてある。風邪薬以外は一応帰りに買って来たものだ。
安静にしているよう言われたものの、ウインディのことが気になって気になって眠れない。
「ヂーーーーン」
鼻をかんでティッシュを少し離れたゴミ箱に投げる。はずれた。
なんとなく悔しくなってもう一投。はずれた。ちくせう。
元々症状自体はそこまでだったし、食欲も減退こそしているもののあるにはあるため、帰りに買って来たレトルトパウチのおかゆもある。
先輩も同期も、今頃頑張ってるんだと思うとなにやら自分が情けなく感じてしまう。
いやまあ、好きで風邪ひいたわけじゃ無いんだが。
……ちょっと寝るかぁ。
zzzzz
ピーンポーン
オレはそんなチャイムの音で目が覚めた。
窓の外はまだ明るく、時計を見るとまだ昼時だった。
薬が効いたのかそれとも少し寝て楽になったのか、あるいはその両方か。
何にせよだるさも和らぎ、けっこう動けるようになったのでマスクをつけて玄関に向かい鍵を開ける。
「おーう。なんだ、思ったより元気そうだな」
ガチャリとドアを開けるとそこには沖野先輩がいた。
「あぁ、先輩すみません」
「いいってことよ。病人に無理はさせらんねぇだろ?」
そう言うと沖野先輩は「上がるぞー」と言ってスポーツドリンクやら何やらが結構入った袋をテーブルの上に置く。
「食欲あるか?」
「ええ、なんとか」
「そうか。じゃあちょっと待ってろ」
そう言うと、先輩はビニール袋を持ってキッチンに向かった。
しばらくすると先輩はお盆にお粥を乗せて持って来てくれた。ありがたいっす。
「ズズッ…ウマいです」
「そうか。レトルトだけどな」
「十分ありがたいですよ」
あぁ〜、なんか腹一杯になったら急に眠く……zzzzz。
□
「で、お前の担当ウマ娘なんだが…」
zzzz
寝てやがる。
まぁ、トレーナー業は激務だしな。
休める時にはしっかり休んだ方がいい。
「しっかし、おまえさんがなぁ…」
後輩の中でもそれなりに優秀だった覚えがあるこいつが、まさか担当を持った途端にあそこまでトレバカになるとは。
「ま、問題無いか」
コイツの担当ウマ娘、目に見えて気落ちしてたしなぁ…。
まぁ、騒がないことを条件にちょっと釘刺せば大丈夫か。
感謝しろよー?
□
「トレーナー?大丈夫なのだ〜?」
んー、ウインディの声が聞こえる…。
「よしよし…」ナデナデ…。
声のする方に腕を伸ばしいつものようにうりうりする。
「うぅ〜、いつもより弱いのだぁ〜…」
ごめんよ〜ちょっと寝れば大丈夫だからなぁ〜。
「…そうなのだ!」
?どした?
「よいしょ、よいしょ…あったかいのだぁ♪」
うーん、なにやら布団に潜り込まれたようだ。
「エヘヘ、こうすればカゼはすぐ治るってゴルシが言ってたのだ〜♪」
そっか〜、後で先輩に報告だなぁ〜。
「トレーナー、はやく元気になるのだぁ〜」
なにやら不思議な夢を見た気がした。
翌日、何故か先輩と一緒に呼び出された。
スゴク怖かったです。
◇
エヘヘ〜、ゆうべトレーナーと寝ちゃったのだぁ〜
あったかかったのだぁ〜
ケガされた?ウインディちゃんどこもケガして無いのだ〜?
いったいクラスメイトちゃんはなにを勘違いしたんでしょうねぇ。