あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
別にデュエルはしないよ。
オレは今、とても珍しい光景を見ている。
「トレーナー、ここなんて読むのだ?」
「あぁ、ここはね……」
ウインディが読書をしている。
ウインディが どくしょを している。
まぁ勉強の本とかでは無く、息抜きにと勧められて半ば押し付けられるように渡された小説らしいのだが、かと言って全く読まないのは悪いと思ったのかいざ読み始めたら意外にも止まらないようだ。
しかしさすがはウチのウインディ。本を読んでいる姿もなかなか様になっているじゃないか。ウンウン。
その本というのは、なんでも今クラスメイトちゃん達の間で流行っているとかなんとか。
ウインディから聞いた内容としては、ある雪の日にトレーニング目的で雪山にトライしていた主人公(ウマ娘)が山中で足を滑らせて吹雪の中行き倒れてしまう。
最早ここまでか。そう思い目を閉じた主人公。誰かが助けに来るのも絶望的で、絶体絶命かに思われ、一時的に意識を手放してしまうが、気がつけば麓近くのログハウスに運ばれていた。
なんとかお礼をしようと恩人を待てども人っ子一人来ることなく、外を見ると、そこには蹄鉄付きの足跡が残るばかりだった…。
そして主人公は思うのだ。
「アタシも恩人に負けないくらいトレーニングを積んでやるんだから!」
なんと、彼女が目覚めてから決して短くはない時間が経っていたにもかかわらずその足跡はとても深く沈んでいたのだ。
こうして主人公は恩人を探しがてら、全国修行行脚の旅を始めるのだ!!というバトルものだ。
日本全国津々浦々を巡り、様々な武門の戸を叩いては挑み、叩いては挑みを繰り返すのだ。
ちなみにいまはすでに日本を出てオーストラリア編に突入したらしい。
カンガルー拳なるコンビネーションアタックは二十年に渡る研鑽の賜物だとかなんとか。
「後でトレーナーも読んでみるといいのだ〜♪」
そうにこやかに言うウインディは何やら新鮮で可愛らしい。もちろん普段もこの上なく可愛いが。
オレは仕事を早く終わらせてウインディと話題の共有をすることにした。
トレーナーとして、担当ウマ娘のモチベーションを下げるのも忍びないしな。
べっ別にウインディとキャッキャウフフと語らいたい訳じゃないんだからねっ!!
しかし、この時ひとつ失念していた。
ウインディの影響の受けやすさを。
それから少しして
「トレーナー!!山って今いけるのだー!?」
目をめっちゃキラキラさせながらそう言うウインディは相も変わらず愛くるしい。
うん。冬の山は危ないからねー。
何とか泣かせたり、ションボリされないように慎重に懇切丁寧にオレはウインディを宥めすかしたのだった。
「よーしよしよしよし」
「えへへ〜なのだ〜♪」
◇
トレーナー!!
今欲しいものってあるのだー?
マフラー?分かったのだー!!
ちなみに筆者は初代しかよく知らないよ!!