あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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なんやかんや出来ました。


もう、みんなのおかげでやる気が止まらないじゃないか。

トゥインクルシリーズ。

それはウマ娘達が各々己の大切なもののため競い合う一度限りのレースであり、学園をあげての一大イベントでもある。

ウチのウインディもまたデビュー戦を勝利で飾り、ジュニア級として一年間、クラシック級として一年間、そしてシニア級として一年間の合計三年間戦うこととなる。

 

彼女の適正距離から考えるに、走らせるならマイルから短めの中距離が妥当。ならばまず手始めに狙うべきは10月開催の東京レース場で行われるオープンのプラタナス賞か、同じく東京レース場で11月開催のカトレア賞あたりか。

 

ウインディの強み、それはレース中相手が誰でも物怖じしない、その食らいつくような胆力と闘志にある。

 

それをオレは、この日の併走トレーニングで実感したのだ。

 

「すみません沖野先輩。」

「なーに、ようやく担当ウマ娘を持った後輩の頼みを無碍には断れねえよ。丁度ダートを使ったトレーニングもしたかったしな。」

その言葉に偽りはなかったようで、現に先輩率いるチームスピカの面々は次々とダートコースで準備運動をはじめていた。

「でもよー、ウチにダート走れる奴なんていなくねーか?」

ゴールドシップ、いつの間にいたんだ?

まあ、芝を走る子達はそれこそトレーニングでしかダート使わないだろうしなあ。

「その点は心配無用だ。スペが食堂で捕まえといてくれた奴がいる。そいつとそいつのトレーナーに了承はもらってあるさ。」

そう言って一旦言葉を区切り、先輩はこちらを見て来る。

「しかし、いいのか?相手は芝ダート問わずG1で活躍した猛者だ。お前の担当、凹むんじゃねぇのか?」

「ええ、凹むでしょうし、拗ねるでしょうね。」

「なら…。」

「でも、だからこそウチのウインディにはそういった経験が"今"必要なんです。」

ウインディと彼女は適正距離も近いし、一緒に走るだけでもいい勉強になるだろう。

「……そうか。」

「皆さーん、連れてきましたよー!」

「すまない。遅れたか?」

そこにはスペシャルウィークとオグリキャップが並んで歩いていた。

オレは体操服姿のウインディに近づきそして言う。

「ウインディ、彼女の走りから盗めるものは全て盗むつもりでな。」

そうでなくとも、走る彼女の技術の一部でもモノに出来れば収穫としては上々か。

「なんだ?トレーナーは弱気なのだな。」

ウインディはいつも通り勝ち気な笑みを崩さず

「盗むも何も、相手が誰でもこのウインディちゃんがぶっちぎってやるから安心して見てるのだ。」

と自信満々に言う。

 

うん。レースじゃなくてトレーニングだから無茶はしてほしくないんだけどなあ。

まあ、こればかりは本人が経験することでしか分からないだろうけど。

そしてその結果……………。

 

「うがーー!負けたのだーー!」

「うん、楽しかった。また走ろう。」

夕日に照らされる中、オグリキャップはまだ余裕を感じさせる表情で爽やかに汗を流していたのに対し、ウインディはヘトヘトのボロボロになって悔しがっていた。

何度も突き放され、何度もヘロヘロになりながらも、彼女の闘志だけは走るごとに増していき、その姿が不思議と、とても尊いものに思えた。

ウインディは常に全力だから、悔しがる時も全力なんだろう。

そう思うと、ほんのちょっとだけ運命なんてものを信じてみたくもなる。

そうでなければ、オレは未だに誰を担当ウマ娘にするか決めかねていただろうから。

地面であお向きでへばっているウインディに歩み寄る。

「ウインディ。」

「なんなのだ!」

ちょっと怒っているような声色だが、今はそんなことはどうでもいい。

「やっぱりオレの担当がキミでよかった。」

「……っ!?」

「だから、これからもよろしくな!」

「ガ………」

「ガ?」

「ガブーーーーー!!!」

「痛ったぁーーーー!?」

 

その後約20分間腕にガジガジされ続けた。

 

そんなウインディも超可愛い。

 

 

う〜、トレーナーのヤツ何を言ってるのだ。

 

ウインディちゃんがゆーしゅーなのは当たり前なのだ。

 

でも………

 

 

 

 

 

 

ちょっとうれしかったかも……。




なお、出走レースはウマ娘準拠でやってくつもりです。
900万以下とかウマ娘には無いからねしょうがないね。

あと、距離適性はアオハル杯を参考にしました。
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