あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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ウインディちゃんは可愛い。
カレンちゃんもカワイイ。
それで良いと思うの。



決してカレンちゃんにケンカを売ってるわけじゃ無いの。

ウチのウインディは相も変わらず可愛い。

今正に目と鼻の先に居るその姿はさながら甘えてくる仔犬のようだ。

なんて言うと、彼女は怒るだろうか。

こうなったことの顛末として、オレはいつものようにトレーナー室のコタツで小休憩を取っていた。

仕事もひと段落したし、ウインディが来るにもまだ時間があると思ってまったりしていたのだ。

ドタドタドタドタドタドタ……。

おや、そうこうしている間に可愛い足音が。

バターン!!

「トレーナー!!ウインディちゃんが来たのだーー!!」

いつものように元気いっぱい。

ハツラツ!!と言った様子のウインディが飛び込むようにしてトレーナー室に入ってきた。

「おおー、トレーナーお休み中なのだー?」

いつもこの時間は大体机の方で作業していることが多いからか、ウインディはなにやら意外なものを見るような目を向けてくる。

「そー。いまきゅーけーちゅー」

そう気の抜けた声で返事をすると、ウインディは何か閃いたように上履きを脱ぎ、コタツに潜り込む。

何かイタズラでも思いついたのかな?と思った瞬間。

ウインディはオレの脚の間に背中を預ける形でもたれかかって来た。

正直狭いし前が見えないが、オレは努めて冷静にウインディにその意図を問う。

「あのー、ウインディ?」

なにしてるの?と言おうとした時だった。

「エヘー、やっぱりなのだー」

と、ウインディはニコニコ顔で言う。

「何が?」

とオレが問うと

「大好きなトレーナーとコタツの間に入るといつもよりぽかぽかするのだ〜♪」

なっとくなのだ〜♪と、なにやら一人でうなずいているウインディに、何が言えるわけでも無く

「撫でても良いのだ〜♪」

と、いつものように差し出される頭をナデナデするしか出来ない。

「よーしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」

「エヘー、これがないとやる気が出ないのだ〜♪」

満足げな顔でそれを言われて、オレは幸せを噛み締める。

今たづなさんに見られたら、間違いなく笑顔でお説教だろうが。

そんなこんなでわちゃわちゃしている。

トレーニング開始まで色々と話したり、質問を受け付けたり、結構色々とやっているつもりだ。

「そう言えばウインディ、トレーニングでの意識する走り方分かって来た?」

「のだ〜。スーッと行って、グッとやってどかーん!!なのだ〜!!」

「そうそう」

言い方はちょっとアレだが、オレなりにウインディに合う走り方を模索した結果、そのリズムで仕掛けるのがちょうどいいと判断した。まぁ要するにウインディに合わせた感じか。

その時コンコン、と扉がノックされる。

オレは立ち上がり、ウインディはそのままコタツでぐでっとしている。

まだトレーニング開始時間には早いしまあいいかという判断だ。

「どうぞ」

「失礼する」

入って来たのは生徒会副会長、エアグルーヴだった。

そう言えば学年はウインディと同じか。

クラスはちがうようだけども。

わざわざここに来たイマイチ用件が分からない。

「?生徒会に出すような資料はオレは預かっていないが」

「あぁ、いやその件では無くてな。最近シンコウウインディの悪戯被害関係の書類が激減しているので、礼を言いにな」

「それ、本人がいるとこでするか?」

「すまん。だが今くらいしか時間を取れなくてな。それに、これでも私個人としては同期がデビューしたことを喜ぶ気持ちもあるのだ」

どうやらウインディの様子見に来てくれたらしい。

エアグルーヴは要件を済ませるとさっさと出て行ってしまった。

「へへーん。見てるのだ〜♪」

そう言うウインディの口ぶりは、初対面の悪戯っ子のものだった。気がする。

 

 

今におどろかせてやるのだ〜。

 

……のだ?

 

トレーナー!!

 

みかん無くなったのだ〜

 

 

 

 

 

 

 




そう言えば同期でしたねこの二人。
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