あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
それはいつものようにパソコンで作業をしていた時のこと。
ピロン、と軽い電子音が作業用パソコンから流れる。
どうやら学園からの定期メッセージが届いたようだ。
これはまぁ、この資料の提出期限守ってねーとか、どこそこのトレーニング施設が開きましたよーとか、後はチームを持っているような先輩方各位に向けての激励だったりが主な内容だ。
ん?
追記ででっかくなんか書いてあるな…。
えーっとなになに?
………………………。
ふむふむ。
ざっくり言うと、明言は避けるけどウマ娘とトレーナーの距離感がバグってるところがちらほらあるから気をつけてねって感じだ。
そっかそっか〜。そんなとこもあるのか。
ウチは関係無いな!!
そもそもオレからはもちろん、ウインディから引っ付くようなことは実はあまり無い。
それこそ、先日のコタツでの出来事くらいなもんだ。
外食に一緒に出たり、ついでに買い物したり、トレーニング用品を買ったりはした。
しかし公の場でベタベタはしてないし、おんぶしたことはあっても、それはトレーニング後のウインディ自身がヘトヘトで動けなかったからだ。
頭を撫でるのも、あくまでウインディのモチベーション維持のため。そりゃあ可愛くて可愛くてたまらなくなって一時間くらいナデナデしていたこともあったが、それだって十分コミュニケーションの範疇だと思う。
ついこないだ、偵察に行って何故だか速攻でバレたタイキシャトルにも、ついでと思ってオレたちの距離感について相談したら
「OH!ドンウォーリー、ダイジョーブデース!!」
っていい笑顔でサムズアップされながら太鼓判押されたし。
その後「マカセテクダサーイ!!ナイショにしときマース!!」とか言われたが、あれは偵察のことを黙っててくれるってことだろうし……。
って言うか今にして思うと生徒に相談するようなもんでも無いなこれ。
別に聞かれて恥ずかしいことでも無いけども。
まぁ、先輩方の話を聞いた感じ、担当ウマ娘との距離感がヘンになるのは新人トレーナーあるあるらしい。
まだ春のあの日。新人歓迎会で酒が入ったゴツイガタイの先輩が、あの過去を懐かしむような目は本当に優しかったなぁ…。
「ヘンな気起こすなよ〜。まぁウマ娘に人間は力で勝てんがなウワハハハ!!」なんてからかわれたりなんかもしたが。
ちなみに彼は既婚者。そして奥さんはウマ娘。
その意味するところは………うん。まぁそゆこと。
ああ言うのに対するうまい返しってなんなんだろうなぁ。
「っと、仕事仕事」
定期メッセージ見といて資料遅れましたーじゃギャグにもならない。
元々あとちょっとくらいまで出来てたから仕上げだけだし。
ここがこれでー、こうなってこうなるからー………
……………………。
よし、出来た。
あとは誤字脱字が無いか確認して、できる限りの推敲もしてー、送信!!
「ふぅー、ひとごこちついた」
ドタドタドタドタドタドタドタドタ……。
おお、この足音は
「トレーナー!!クラスメイトにイチゴ狩りのペアチケットもらったのだ〜!!」
そう元気よく言う、自慢の担当ウマ娘だった。
「って、結構遠いな」
ウインディに渡されたチケットを見て、オレはそう思った。
「まぁ期限は無いみたいだし、後で考えようか」
「のだ〜♪」ナデナデ
◇
イチゴは甘くて好きなのだ〜♪
のだ?
あのツブツブが実なのだ?
あとでトレーナーに教えてあげるのだ〜♪
いやぁ、誰のとこなんでしょうねぇ?