あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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今年こそはウインディちゃん実装くるんやろなぁ。

……くるよね?


あけましておめでとうございます。

さて、除夜の鐘を鳴らしてからしばらく経った。

オレとウインディは一度トレセン学園に戻り、小休止と初日の出を一緒に見るため、そして初詣でのための準備をしていた。

そして、車を回してウインディを待っていたら

「お、お待たせ〜なのだ〜…」

ウインディにしては元気の無い声だ。

不思議に思い、声のした方を見てみると

「うぅ〜、動きづらいのだぁ〜」

振袖姿のウインディがいた。

「おぉ〜、似合ってるぞ〜ウインディ〜」

「へ?そ、そうなのだ?エヘヘ…よかったのだぁ♪」

初日の出を思わせる赤に花嫁衣装を思わせる白。縁の部分には縁起のいいとされる桜と鶴のコントラスト。

いやもうホント似合ってる。

普段活発なウインディだからこそのギャップと言うか、新鮮味と言うか、なんというか、なんかもうとにかく素晴らしく可愛い(語彙力喪失)。

しかし、それはそれとして本当に動きにくそうだなぁ。

「ウインディ、ほれ」

「たすかるのだぁ〜…」

なんとか手を貸して車に乗ってもらい、目的の神社に向かう。

その道中の車内にて思ったことを話す。

「しっかし、ウインディが振袖をもってたなんてなぁ〜」

「のだぁ〜、クラスメイトがしんねんのおいわいに〜ってくれたのだ」

マジか。確か振袖って買おうと思うと結構高いもんで、レンタルで済ませる人も結構いるって聞くぞ。

クラスメイトちゃん、かなり太っ腹だなぁ。

いや、女の子に太い腹ってのも失礼か。反省。

初日の出見たさに結構早めに出たのが幸いしたのか、ウインディの着付けの時間を差っ引いても道は比較的空いていた。

目的の神社に着くと、ウインディがオレに手を差し出して

「トレーナー、いっしょに階段のぼるのだぁ〜」

と言って来たので

「はいよ〜」

とオレはウインディと手を繋ぎ、一歩一歩石段を上がっていく。

登り切ったところで、東の方にうっすらと明かりが見えオレとウインディは急ぎつつ、しかし転ばないよう細心の注意を払い、景色のいい展望台になっている場所の手すりに近寄る。

すでに何組かの男女がいたが、空いているスペースを見つけてそこで開門時間と初日の出を待つ。

「トレーナー、もっと近づいてもいいのだ〜?」

「ん?寒いんなら別にいいぞ〜?」

そう言うとウインディがススッと近づいて来ると

「エヘ〜♪」と笑う。可愛い。

「よ〜しよしよしよしよし」

「新年初ナデナデなのだ〜♪」

そう言われればそうだなぁ。可愛い。

「ん?」

ウインディとそんなやりとりをしていると、空がだんだんと明るくなって来る。

「初日の出なのだ〜!!」

ウインディはテンションが上がっているらしく、しっぽをブンブン振り回している。

持ってきた一眼レフカメラで初日の出をバックにウインディを数枚撮る。

絵になるなぁ。

そして、タイマーをつけて二人いっしょに撮りもした。

「現像できたらあげるからな〜」

「たのしみなのだ〜♪」

やがて開門時間の八時となり、神社の境内は

初詣での客でいっぱいになった。

早めに来といてよかった。

「甘酒いかがですか〜?アルコールは入ってませんよ〜?」

どうやら巫女さんが甘酒を配っているようだ。

並ぶ間、オレはそれをウインディの分も合わせてもらう。

そしてオレ達の番になったので、賽銭箱の前に立ち小銭を投げ入れて、パン、パンと二回柏手を打つ。

ウインディもオレを真似て柏手を打つと、なにやら一生懸命にお祈りしていた。

そんなに心を込めてどんなことを頼んだのか気になりはするが、まぁ聞かないようにしよう。

こう言うのは口に出すと叶わないって言うしな。

お賽銭を入れ終わると、今度はおみくじだ。

六角形のおみくじ箱から木の棒を引いて、そこに書かれた一番〜百番までの番号の引き出しからおみくじを取り出してもらうシステムだ。

なお、この時の数字の大きい小さいは特に関係ないようだ。

ちなみにオレは五十五番で小吉。

喜ぶべきか落ち込むべきかかなり微妙だなぁ。

凶じゃなかっただけいいかぁ…。

ん?……この待ち人のとこ、すぐ近くにってなんだ?

一方、ウインディはと言うと……。

「わ〜い!大吉なのだ〜!!」

と、大吉を引いて大はしゃぎしている。可愛い。

「これ、もってかえっていいのだ〜?」

ウインディは大吉のおみくじを手に、ウキウキ気分でそう言って来る。

「大丈夫だと思うぞ〜?」

別に引いたおみくじを返却しなきゃならないようなことは少なくともオレは聞いたことがないし、木に結んで帰っていく人とかもいるが、あれはどちらかというとおみくじの結果が良くなかった人達だろうしな。

「帰りにお守り買ってくか?」

ちょうどいいお土産にもなるだろうし、普段ウチのウインディが世話になってるクラスメイトちゃん達の分も買って行くか。

「のだ〜!!」

「こらこら、動きにくい格好してるんだから転んじゃうぞ〜」

今年もウインディのおかげで楽しく退屈しない一年になりそうだなぁ。

 

 

のだ〜

 

前までは別に初日の出とかきょーみなかったけど

 

今年はトレーナーといっしょにみたかったのだ〜

 

エヘヘ〜♪




因みにおみくじにおける待ち人と言うのは自分の人生に大きな影響を与えるような人。また家で帰りを待っててくれるような人のことを指すそうで転じて『とても大切な人』という意味だそうですね。
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