あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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まだまだ続くんだよなぁ。


ワールドワイドウインディ。もっと色々なウマ娘のエピソードに出てきてもいいのよ?

ここはトレセン学園トレーナー室。

「よ〜しよしよしよしよし」

ナ〜デナデナデナデナデ

オレはウインディを撫でくりまわしていた。

「のだぁ〜!?トレーナー、いきなりどーしたのだ〜!?」

さしものウインディも困惑している様子だ。

「いい子だなぁ〜ウインディは〜」

「ウガー!!ウインディちゃんはいいこじゃないのだぁ〜!!」 

あぁしまったしまった。

「じゃあわるいこわるいこ〜」

「ならいいのだ〜♪」

それでいいのかぁ……。

だがそんなところも超可愛い。

さて、なぜこんなことになっているかと言うと、その理由にとある一件が関わっているのだ。

「我ら世界にかみつくつむじ風」

「「ワールドワイドウインディ!!」」

「なのだ〜!!」

それは、元々はヒーローショーでのヒール役として組んだ際のコンビ名らしい。

片やワールドワイドに活躍の場を持つスーパーウマ娘シーキングザパール。

アメリカ生まれなためか、たまにグラスワンダーやエルコンドルパサーと一緒にいたり、あるいはケンカしている生徒たちの仲裁なんかをしている姿を見かけることもある、いわば姉御肌で世話好きなウマ娘なのだろう。ある意味でヒシアマゾンと似通ったところもあるようだ。

そしてもう片方はご存知ウチのウインディこと可愛い可愛いダート界のホープウマ娘、シンコウウインディだ。

そんなコンビがある日活躍した出来事があったというのだ。

ある日、トレセン学園購買でとあるパン(ゲソコロネというらしい)がテレビで紹介されたのを機に品薄になり、以前からのリピーターであるウマ娘が買えない事態に。

悲しみながらもう諦めようかと嘆く彼女の前にさっそうと現れたのが誰あろうワールドワイドウインディの二人だった。

「ゲソコロネが買えないなんて理不尽にはかみつくのだ〜!!」

「特訓よー!!」

と、言われるがまま特訓をしてみたら本当に買えるようになったとか。

「1000のかみつきもひとつめからなのだ〜!!」

という、ウインディのアドバイスを参考にしたとかしなかったとか。

さすがウインディと言いたくなるアドバイスだなぁ。可愛い。

というか、この話自体そのウマ娘…ナイスネイチャとたまたま廊下ですれ違った際に何やらお礼と共に説明され、今現在知るに至った訳だが。

「ウインディはすごいなぁ〜、かっこいいなぁ〜」

「エヘー、そんなのトーゼンなのだぁ〜♪」

「よしよしよ〜し。そんなかっこいいウインディちゃん。次のお休みの日にお出かけするか〜?」

せっかくのご褒美だ。トレーニング後の限られた時間ではなく、どうせならまる丸一日ウインディに楽しんでもらいたい。

「のだ〜♪それならウインディちゃん気になるお店があるのだ〜♪」

「そっかそっか〜。どんなお店かなぁ〜?」

「エヘー♪クラスメイトがトレーナーさんと出かける時にはぜひ寄ってねって言ってたのだ〜♪」

そう言いつつウインディが取り出したチラシには今度オープンするという喫茶店の名前が。

「えぇっとなになに?オープン記念として二人組以上のお客様には割引券を配布いたします。ヘぇ〜いいじゃないの」

清潔感もあるし、立地も学園から近くて通いやすそうだ。オープン日は…次の日曜か。

ちょうどトレーニングのガス抜きに一日休みにしてる日だな。

多少混雑するだろうが、せっかくだし行ってみようか。

「よ〜しいいぞ〜」

「わ〜いやったのだ〜♪」

ぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶウインディ。可愛い。

「ただし、ちゃんと外出届は出すんだぞ〜」

「しょーがないから書いてあげるのだ〜♪」

「おう、たのんだぞ〜」

しかし、この時のオレは気付いていなかった。

日曜のオープン日に、雰囲気の良さそうな喫茶店…。

その意味するところは…。

「カップルの数がすごいなぁ…」

「のだぁ〜」

オープン日当日。

オレとウインディは結構早めに出たのが幸いしてか、結構列の前の方に来ることができた。

と言うか、ウインディが楽しみすぎてめちゃくちゃに急かして来たんだが、今にして思えばそれは正解だった。さすがウインディ。

やがてオープン時間になり、俺たちの番が回って来た。

「いらっしゃいませ〜」

「のだ〜♪」

「ん?クラスメイトちゃん?」

案内に来たウエイトレスは見間違いでなければ、ウインディとよく一緒にいるクラスメイトちゃんのひとりだ。

「あはは、いらっしゃい」

「来たのだ〜」

「あぁ、なるほどバイト先だったのか」

トレセン学園はきちんと申請さえすればアルバイトの許可も降りる。

だからアルバイトする生徒自体が珍しいわけでも無いが。

「それではお席の方ご案内いたしますね〜」

そう言われて案内された席は、窓際の光が程よく差し込むなかなかに良い席だ。

両者が対面する形となっており、まさに二人席といった趣だな。

すこし窓から覗き込めばちょっとした絵本の中庭のような空間が外には広がっており、なかなか心落ち着く空間となっている。

「それではご注文がお決まりになりましたらそちらのボタンでお呼び下さい」

そう言うとクラスメイトちゃんはススッといなくなった。

「まさかクラスメイトちゃんのバイト先だったとはなぁ…」

「でも、たまにはこーゆーのも楽しいのだぁ〜♪」

ウインディは初めてやって来たお店に興味津々だ。可愛い。

「ウインディ、先に決めていいぞ〜」

「のだぁ〜♪」

わくわくとしたようすでメニューをめくるウインディ。可愛い。

それから十分ほど経過して

「う〜ん…どっちもよさそうなのだぁ〜♪」

なにやら迷っている様子だ。

まぁカロリー計算の都合上、こういう時の注文はひとつまでと決めてあるからなぁ。

「なんなら、ウインディが片方頼んで、オレがその気になるもう一方を頼めばいいよ」

「のだっ!!めーあんなのだ〜♪」

そうと決まれば話は早い。

「どれが気になるんだ?」

オレはウインディにメニューを見せてもらう。

「これとこれなのだ〜」

と写真に指を差すウインディ。

「あぁ〜、確かにどっちも美味そうだなぁ」

片やフワッフワしてそうなパンケーキ。

片やなかなか豪勢にフルーツの乗ったパフェ。

なるほど悩むなぁこれは。

「それじゃ、両方頼もうか」

「トレーナーはこれでいいのだ?」

「美味そうだし問題ないよ。それに他のメニューを頼むんなら次来た時にそうすればいいしな」

割引券がもらえるんなら、次はもう少し安く済むだろうしな。

ボタンを押し、注文を取りに来るのを待つ。

ウインディはソワソワした様子だ。

「どした?」

「エヘー、じつはこーゆーお店にくるのはじめてなのだぁ…」

恥ずかしそうにちょっと赤面してそう言うウインディ。可愛い。

「でも、はじめて一緒に来たのがトレーナーで良かったのだぁ…」

「そっかぁ。それじゃあこれからも色々なとこに行こうなぁ」

そんな話をしていたところ

「ご注文はお決まりですか?」

と、クラスメイトちゃんがやってきた。

「あぁ、このパフェとパンケーキください」

オレはメニューで商品を指差しながらそう言う。

「かしこまりました。少々お待ち下さい」

そう言うとクラスメイトちゃんは厨房の方に引っ込んでいった。

………ちょっと厨房が色めきたった気がするが、気のせいということにしておく。

ウインディとお話ししていると

「お待たせ致しました」

と、俺たちが注文した2つ商品の乗ったお盆を持ってきたクラスメイトちゃん。

テーブルの上に商品を置くと、ウインディになにやら耳打ちしている。

「うん。やってみるのだ〜!!」

そう言うウインディはなにやらやる気に満ち満ちている。よくわかんないけど可愛い。

さて、オレは目の前に置かれた結構大きめのパンケーキを食べようと付属のシロップをかけてナイフとフォークを手にするが…。

「トレーナー、あ〜んなのだ〜♪」

その言葉と共に、目の前に生クリームのかかったいちごが乗ったスプーンが。

顔を上げて見てみるとニコニコしたウインディがこちらにスプーンを差し出してきている。

「どうした?苦手なのか?」

確か前は普通に好きって言ってた気がするが…。

「のだ?クラスメイトがこのお店ではこーするのがルールだって言ってたのだ〜」

ええ〜、そんなわけが…。

不審に思われない程度にキョロキョロと周囲を見回す。

………確かにやってることにはやっているが、実行に移しているのは基本カップルらしき二人組だけだぞ?

そのことを言おうとウインディのほうを振り向くが…。

「トレーナー、たべてくれないのだ…?」

ウインディが悲しそうな顔をしていらっしゃる!!今にも泣き出しそうだ!!

「いや、もらう!もらうから!」

オレは焦りながらも、ウインディに差し出されたいちごを食べる。

パクリ。

うん。甘い。

「おいしいのだ〜?」

「めちゃくちゃ美味しいぞ〜。ウインディに食べさせてもらったからかなぁ〜?」

なんとかウインディを悲しませまいとちょっとオーバーに反応して見せる。

別に嘘でもないし。

「エヘー♪よかったのだぁ〜」

その言葉を聞いて、今度はウインディの表情がぱぁっと明るくなる。可愛い。

やっと食べられる。

そう思い、今度こそオレはパンケーキにナイフを入れるが…。

「のだぁ〜」キラキラキラキラ

ウインディが物欲しそうな目でこちらを見てくる。

あぁ、そう言えばこっちも食べたかったんだっけか。

オレは再び周りを見回し、誰もこちらを見ていないのを確認する。

ちらほら知り合いの顔も見えた気がしたが、彼らは目の前のウマ娘の相手に四苦八苦している様子。

こちらを気にする余裕は無いだろう。

意を決してオレはウインディにあーんを決行する。

「ほらウインディ。あ〜ん」

「のだぁ♪」

パクリ

秒で食いついてきた。可愛い。

その後もオレとウインディは自分のを食べつつたまに食べさせてを繰り返すことになったのだった。

いやぁ、いざやってみると恥ずかしすぎるなぁ…。

しかも次も来るって約束しちゃったし…。

しっかし、会計の呼び出した時にクラスメイトちゃんが意味深に笑っていたのが気になったが、あれはなんだったんだろうか?

 

 

のだぁ〜♪

 

どっちもおいしかったのだ〜♪

 

また行くのだ〜♪




思った以上に長くなっちゃった…。
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