あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
「頑張れ〜!ウインディ〜!!」
「はぁ…ふぅ…ぬぬぬ〜っ!!まだまだイケるのだぁ〜〜〜っ!!」
ダダダダダダダダダダ……。
ここはトレセン学園に程近い神社。
毎年初詣には参拝客で活気に溢れる人気スポットで、普段も一般の参拝客がそれなり以上に来る知る人ぞ知る名所だ。
今回のトレーニングではそこの階段や、山の坂を使わせてもらっている。
これはトレーニング効果が期待できるのはもちろん、いつもいつも同じ風景ばかりでは飽きるかもと、ウチのウインディに気分を一新してもらう意味もある。
「すみません。場所をお借りさせていただいて…」
オレはすぐそばでトレーニングを見守る神主さん(三十代半ば既婚者)に謝意を告げる。
「いえいえ、トレセン学園さんには色々とお世話になっていますから…」
ニコニコと笑顔で答えてくれる神主さん。良い人だなぁ…。
オレはそんな神主さんに軽く会釈をすると、腕時計に目を落として時間の確認をする。よしよし。予定通り順調にトレーニングが進んでるな。
そして、時計から目を上げると、再び目を階段の下のウインディに声をかける。
「ウインディ〜〜!!あと一往復したら休憩入れるからなぁ〜〜!!」
「はあ…ふぅ…わかったのだぁ〜!!」
うんうん。いい返事が返って来たなぁ。
そして、一往復を終えて、ウインディが敷物の上にそのまま大の字になる。
「はぁ〜〜!!つかれたのだぁ〜〜!!」
「お疲れ。お腹を壊さないようにゆっくり飲むんだぞ〜?」
オレはそう言ってスポーツドリンクを取り出す。
「ありがとなのだ〜…コクコク…」
ウインディはムクリと起き上がってそれを受け取り、飲みはじめる。
「良い感じだぞ〜?ウインディ〜!!」
「エヘ〜♪うれしいのだ〜」
「ふふっ…」
不意に、零れたのだろう笑い声の方を見ると、先程の神主さんがニコニコと微笑んでいた。
「?どうかしましたか?」
「あぁ、お気を悪くしたのならすみません。ただ、随分と仲がよろしいと思いましてね」
「ふふん!そんなのトーゼンなのだ〜!!」
その言葉に気を良くしたのか、ウインディは腰に手を当て胸を張る。可愛い。
「と、仰いますと?」
「ウインディちゃんとトレーナーはムテキだからなのだ〜!!」
「ほうほう。なるほど」
なるほどなるほどと頷く神主さん。
う〜む。何がそこまで腑に落ちたのだろうか。
「よろしければ、お帰りの際に御守りを差し上げましょう。霊験あらたかな神様のご加護もありますし、きっとご利益もありますよ」
ご利益かぁ……。
「そう言えば、ここのご利益は…」
「無病息災の健康祈願に縁結びですね」
うん。そのおかげか毎年お守り売り場の一角が修羅場と化すんだよなぁ…。
「のだ〜?えんむすびってなんなのだ〜?」
ウインディが質問を投げかける。普段聞きなれない言葉にどうやら興味を示したようだ。
「そうですね。縁結びとは文字通り人と人との縁を結ぶことを差します。良い師やお友達、尊敬できる人と出会えますようにと、そう祈ることですね。もっとも、神様はあくまで縁を結ぶだけで、そこから先はご本人様の努力次第と言ったところですが…」
神主さんが丁寧に説明してくれている。さすが本職。
「ん〜……なるほどなのだ〜!!」
「それと…」
「それなら、ウインディちゃんはだいじょーぶなのだ!!」
付け加えて何かを言おうとした神主さんに、ウインディが元気に言う。
「ウインディちゃんにはトレーナーもクラスメイトの子達もいるのだ〜!!」
いい笑顔でそう言うウインディ。嬉しいなぁ〜。それと可愛い。
「おや、そうですか。これはお節介をしてしまいましたかね」
「いえ、お気持ちは十分に嬉しいです。ありがとうございます」
オレは神主さんに再び軽く会釈をして謝意を示す。
それから余裕を持って十五分ほどの休憩を挟むことにした。
ウインディもすっかり回復したようで、早くトレーニングの続きがしたくてウズウズしているようだ。
「さてと、それじゃウインディ、続きをやろうか?」
「よ〜し!かんばるのだ〜♪」
「それじゃあまた階段を二十往復したら坂の登り降りトレーニングしたらトレセン学園に帰ろうか?」
「ばっちこ〜い!!なのだ〜!!」
言うと、ウインディは再び階段を降り始めた。
「よい気合いがのっていますねぇ」
「神主さんが快く場所を貸して下さったおかげですよ」
オレがそう言うと神主さんは「いやぁ〜…」とくすぐったそうにしている。
「頑張ってください。微力ですが、私どもも応援させていただきますね」
「ええ!!ウチのウインディが活躍する様を是非、ご覧になってください!!」
そう言って、オレはウインディに視線を向ける。
さて、後はウインディの様子を見つつ、ペース配分なんかを注視するくらいかなぁ。
その後、日が暮れ周囲が見えなくなった頃に、トレーニングは切り上げにして、オレはウインディといっしょに車に乗って学園に帰ったのだった。
◇
のっだ〜のだ〜♪
トレーナーとドライブなのだ〜♪
神社のトレーニングも楽しいのだなぁ〜♪
因みに作ったのはバ○バトスです。
けっこう好きなんですよねー。