あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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いやまさかね!!


いやぁ〜、とある可能性に戦慄したねぇ〜。バレンタインキャラなんて…、まさかそれでウインディちゃんの枠が潰されるなんて…あるわけ無い…よね?(震え声)

う〜ん。遅くなってしまった。

まさかトレーニング後のちょっとした買い出しのついでに寄った店でけっこう長い行列に並ぶハメになるとは…。

なんか新しいゲーム?だか何だかの発売日だったかららしいが、それにしても異様な長さだったなぁ。

おかげで目的のものは一通り買えたが、こんなことならウインディも誘えば良かったか?

いやしかし、こないだから負荷を増やしたトレーニングで既に疲れているウインディに荷物持ちをしてくれなんてさすがに頼めないしなぁ…。

今日は一緒に外で夕飯を食べる約束をしていただけに申し訳なくなってくる。

同級生ちゃん達や同室の子もいるし、寂しがってなければいいんだが……。

トボトボと歩いているとやがて、トレセン学園の門が視界に入る。

「ん?」

トレセン学園の門の前に見慣れた人影がいる。

「ウインディ〜!!」

オレはその人影が誰かわかるや、地面に荷物の入った袋を置いて手を振ってウインディを呼ぶ。

「のだっ!!トレーナー!!」

オレを見つけるなり笑顔で走ってくるウインディ。可愛い。

そのまま跳躍したかと思うと、その手足でもってがっしりと飛びついて来た。

ちなみに今回はかまってちゃんモードの時の甘噛みもセットだ。

思った以上に心配かけてしまったみたいだなぁ。

「トレーナー!!おそかったのだ〜!!あむあむ…」

う〜ん、くすぐったい。そして可愛い。

ヨダレはふかなきゃだが。まあ今はそんなことはどうでもいい。

「ごめんなぁ。待たせちゃったなぁ。帰りについでと思って寄った店でけっこうな行列ができててなぁ…」

まずはウインディに謝るのが先決。

「エヘ〜♪それならいいのだ〜」

そう言うと、ウインディはゆっくりと地面に降りる。

「ご飯はもう食べたのか?」

オレは気になったことを尋ねる。

もう食べてるなら、後でそのメニューを聞いてメモをする必要があるのと、あとは単純にお腹を空かせていないかの確認だ。

「まだなのだ〜……」

首を横に振り、そう言うウインディ。

そういい終わるや、くぅと小さく腹の虫が鳴りなんだかめちゃくちゃ申し訳なくなって来る。

ず〜っと待っててくれたんだなぁ。健気すぎる……。

しかし…う〜ん。困ったなぁ〜。

学生寮の門限の都合上、時間的に食堂はもうやっていない。

厨房のスタッフさんはもう帰っているだろうしなぁ。

ヒシアマゾンにもこんな時間に甘えるのは流石に気がひけるし、そもそも彼女自身は既にクラシックシリーズを終えているとは言っても寮長である関係上かなり多忙だ。

かくなる上は…。

「それじゃ、ウインディさえ良ければこれからトレーナー寮に来るか?」

それなら外出届を出さずとも、学園の敷地内だしなんとかなるか。

先にヒシアマゾンに事情を話すことにはなるだろうが。

まぁ今回は明らかにオレの落ち度だし、何よりウインディのためだ。

「いいのだ〜!?」

提案した途端、ウインディの顔がぱぁっと明るくなる。

「警備員さんにも事情は話しておくし、なによりちょっと材料を買いすぎちゃってな…」

いやぁ、野菜とか日用品って安いからっていっぱい買うもんじゃないね。

その重量も帰りが遅れた一因なんだが。

もちろん途中で台車借りたけども。

「やったのだぁ〜♪」

「おっとお〜……」

今度はいきなりおんぶかぁ…。ホントにウインディは甘えん坊さんだなぁ。可愛い。

「ところでさっきといい今といい、なんで飛びついて来たんだ?」

「のだ〜。ウインディちゃん流のスキンシップなのだ〜♪」

「そっかー、スキンシップかぁ〜」

「最近ぜんぜんたりてなかったのだ〜」

そっかぁ〜。

なら仕方ないね!!

ウチの可愛いウインディのいや、担当ウマ娘からの可愛いスキンシップを拒否できるトレーナーが居ようか、いや居ない(反語)。

まぁ、実際問題このくらいなら十分許容範囲だと思うし…。許容範囲だよね?大丈夫だよね?

……とりあえず、これからすべきなのは美浦寮に向かい、ヒシアマゾンの許可を得ること。

そして、ウインディにキチンとご飯を食べてもらうことだ。

本当はもっとちゃんとした時間に食べて欲しかったが、まあ過ぎたことを気にしすぎて、引きずってても仕方ない。

その分消化に良いものを作るだけのことだ。

ウインディにヒシアマゾンを呼んで貰い、事情を話す。

「すまないなぁ、今回はホントにオレの落ち度なんだ。だからウインディは怒らないでやってくれないか?」

「はぁ〜、アンタほんっとウインディに甘いねぇ〜……まぁいいよ。それにウインディの方もアンタを待つって聞かなくってねぇ…」

「わ〜い!!ありがとなのだ〜!!」

「オレからもありがとうなぁ〜」

「はいはい。泊まらずに帰ってくるんだよ〜?」

こうして、なんとかヒシアマゾンの許しを得て、トレーナー寮に上がり込むウインディ。

「ちょっと待っててなぁ〜」

頭を拭いて、材料を取り出し、調理する。

「ほ〜らウインディ、みぞれ鍋だぞ〜」

やっぱこの時期は大根だよなぁ〜。

ヘルシーで消化にもいいし、鍋なら色々と栄養も摂れる。

「おぉ〜、おいしそーなのだ〜♪」

「ゆっくり食べたなぁ〜」

「はぐはぐ…おいひぃのだ〜♪」

「そりゃあ良かったよ」

その後、結局ウインディはたらふく食べたら満腹感と、まちくたびれた気疲れからか再び寝落ちしてしまい、オレは最早何度目になるか分からないおんぶでウインディを寮まで届けたのだった。

 

 

エヘヘ〜♪

 

おなべおいしかったのだ〜♪

 

はっ!!そうなのだ〜!!

 

今度はウインディちゃんがトレーナーをおりょーりで驚かせるのだ〜♪

 

 

 

 

 

 

 




バレンタインイベントは来てもいいけど、既存キャラの別バージョンでお茶を濁すのだけはやめてほしいですねぇ。
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