あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ 作:ガラクタ山のヌシ
新しいピックアップ発表されましたね。
うん。
なしてカワカミ?
そして、なしてヤエノ?
タマくると思ってたんやけどなぁ。
アナウンサーによる、出走ウマ娘の紹介も終わり、ゲートが開く。
レースの立ち上がりは問題ない。
練習の甲斐あってか、ゲートに鼻をぶつけることも無く、ウチのウインディは問題なく四番手につけた。
「さあ、先頭は七番エフェメロン、彼女と先頭を争うのは二人、三番リボンバラードと十三番チェンバロリズム。
一番人気十二番シンコウウインディは四番手につけています。さらに後ろには十番ボヌールソナタ、二番ハイドロチョップ、五番クラヴァット、四番アストレアノーチェ、八番ブルックリンアイル、九番ストレートバレット、一番ミニロータス、六番カスタネットリズム、シンガリは十一番ブラボーセカンドと続きます。」
よしよし、理想的な動きだ。
慌てず焦らず、しかし油断無くことを運ぶ。
やはりオグリキャップと並走させたのが糧になっているようだ。
「おっと、先頭を行く逃げウマ娘三人、まるで何かに押し出されるかのように加速して行きます。」
「まだレースも序盤なのに変ですねぇ。」
前三人もどうやらウインディの走りに気圧されて、我先にと急ぐあまり掛かってしまっている様子だ。しかし、そのせいで余計にスタミナを使ってるな。
そして、それが後になってじわじわと効いてくる。
マイルは長い距離ではないが、飛ばすにしてもペース配分はとても大事だ。
短距離並のスプリントと中距離そこそこの持久力、このどちらが欠けても勝利はできない。
それ故に、その場その場で切り替える走り方を自転車のギアシフトに例えられる事もある。
そして勝負どころの第三コーナー。
「さあ、一番人気シンコウウインディ、ここで仕掛け…抜けた!」
「凄まじいレース勘ですね。とても初レースとは思えません。」
「差は三バ身から四バ身、最終直線でグングングングン突き放す!後方、ミニロータス、アストレアノーチェが食いつこうとしていますが届かない!」
「これは決まったか、シンコウウインディ、今一着でゴールイン!!」
「やったーーーー!」
あっ万歳しちゃった。
いつ以来だろう。
周りがギョッとした目でこちらを見てくるが気にしない。
「トレーナー!」
お、走り終えたウインディがニコニコ笑顔でこちらに駆け寄ってくる。可愛い。
そしてジャンプして………え?
「ガブーーーー!!」
「痛ったーーー!?」
噛み付いて来た〜〜〜?
「すごい。有り余る闘志だ。」
「ああ、レースの直後に自分のトレーナーにかじりつく程とは。これからが楽しみだな!」
外野が何か言っているが、まさかウインディがここまではしゃぐとは…まあ、はしゃぐか。
初の本番、それを勝利で飾れたのは今後の自信にも繋がる。可愛い。
なお、他のトレーナー達はこれをスキンシップと取っているのか特に何か言ってくることもなかった。
別にお前ら後で覚えてろよとかは思ってないよ。
ホントダヨ。
◇
えっへっへー。
勝ったごほーびにイタズラしてやったのだー♪
ガブーーーー!!
シングレでタマ好きになった人は自分だけじゃないはず。
そしてダートに、ダートに光を………!!(切実)