あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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いやまぁ、数書いてるからって何だって言われたらそれまでなんですけども。


九十話…、あと十で三桁…、頑張ります〜!!

ここはいつものトレーナー室…では無い。

「ふんふんふ〜ん♪楽しみなのだ〜」

「そうだなぁ〜」

少し前にウインディに外出届を書いてもらい、早朝から車を走らせ一時間弱。今現在オレとウインディは開園前の遊園地の入場口に並んでいる。

と言うのも、オレのトレーナー学校時代の同期の一人が担当ウマ娘のためにとチケットを買ったものの、所用で行けなくなって勿体無いからと譲ってくれたのだが。

まぁ、日頃のトレーニングを頑張ったご褒美にちょうどよかったと思っておこうか。

人からのもらい物なのがちょっと心に引っかかるが。

「どれに乗りたいとかあるか?」

オレは隣にいるウインディに訊ねる。

「のだ〜♪ジェットコースターに〜、コーヒーカップに〜、バイキングとか、他にも色々乗りたいのだ〜」

並んでいる最中にスタッフさんに配布された遊園地の無料パンフレットを広げて、アトラクションの紹介文書や写真を眺めながら、ワクワクした様子でそう言うウインディ。可愛い。

かく言うオレ自身も久々のアミューズメントパークに少し楽しみにしている部分もあることは否定できない。

もっとも、あくまで保護者であると言うことを忘れない程度にだが。

さすがに今回は自制しないと。

ウインディに何かあったら凹むどころの話じゃ無いしな。

かれこれ三十分以上並んでいるが、ウインディは今か今かと期待に胸を膨らませている分苦では無いようだ。

まぁ先にチケットの列に並ばなくていい分、楽はできるんだが。

「お待たせいたしました〜。開園時間になりましたので、ゲートを開けさせていただきま〜す」

そのアナウンスが流れるや、入場口が開いて客たちはスタッフにチケットを見せて順番に入場する。

「まずはてーばんのジェットコースターなのだ〜♪」

ルンルンだなぁ、ウインディ。

「そっか。じゃあ行っといで」

「のだ?トレーナーは来ないのだ?」

「うん。オレは近くのベンチで待ってるからさ」

なにせ、絶叫ものは少〜し苦手だからなぁ…。

そう言えば、ジェットコースターといいゆっくりと上がってから勢いよく落ちるやつといい、小さい頃乗って以降、全然乗れてないなぁ。

「むぅ〜…」

うん?ウインディのご機嫌が若干ナナメになっているような……。

「トレーナーも来るのだ〜!!」

「うぉっ?どうしたウインディ〜!?」

ウインディに腕を引っ張られて、あれよあれよとジェットコースターに乗ることに。

…まぁこうなった以上、ウインディを見守りつつ楽しむことにも全力を尽くそう。

昔のことだし、大人になった今なら或いは……。

ゴオオオオオ…………!!

「のだ〜〜〜♪」

「うおおおお〜う!!まわる!!まわる〜!!」

…うん。

昔よりは多少マシになったかも知れない。

というか、朝メシ軽くすませて来てよかった…。

可愛い可愛いウインディにドン引きされたらオレはもう…。

「次行くのだ!次〜!!」

「おぉう。わかったわかった」

遊園地で元気にはしゃぎまくるウインディ。可愛い。

もう、さっきのダメージも癒されちゃう。

その後も、ウインディが楽しみにしていたアトラクションに順次乗ることに。

なお、もらったチケットはファストチケットだったらしく、何も知らずに並んでいたらスタッフさんが声をかけてくれた。

最初のジェットコースターは開園後直行して普通に乗れたから気づかなかった…。

他にもコーヒーカップをめっちゃ回したり…

「ぐるぐる〜〜!!なのだ〜〜!!」

「はっはっは〜!目が回るなぁ〜!!」

バイキングで語彙力を喪失したり…

「遠心力すごい!!遠心力!!」

「ふわぁってなるのだぁ〜♪」

巨大な迷路で頭を使ったり…

「こっちに何かありそうなのだ〜♪」

「お、これ謎解きのヒントなんじゃ無いか?」

気がつくと、童心に帰っている自分がいたことに驚きだ。

ウインディが楽しそうだとなんだかこっちまでどんどん楽しくなって来るなぁ。

やっぱりウチのウインディが一番可愛いってことだな。うん。

それ以外だとお化け屋敷で何とか見栄を張ってみたり…

「う、ウインディ〜?離れるなよ〜?暗いからなぁ、はぐれたら大変だからなぁ〜?」

「のだ〜。もっとくっつくのだ〜♪」

時折、園内のレストランやカフェで休憩を挟みつつ時間は過ぎていった。

「ここのピザなかなか美味いなぁ〜」

「焼きとうもろこし美味しいのだ〜♪」

そしてシメの観覧車。

よく分からんが、遊園地は最後に観覧車に乗るものらしい。

クラスメイトちゃん達もそう言ってたし、間違っては無い…ハズだ。 

夕焼けに照らされて、他のアトラクションの明かりがうっすらと見える観覧車の中、ウインディは少し落ち込んでいる様子だ。

「どうした?ウインディ、さっきまで楽しそうにしてたじゃないか?」

「……ごめんなのだトレーナー」

「うん?何がだ?」

別に謝られるようなことをされた覚えはないが。

「トレーナーと一緒に遊べるのがうれしくって、ついぼーそーしちゃったのだ〜…」

あぁ〜、あの序盤のハイテンションにオレがついていけてなかったことを今になって後悔してるのか…。優しい子だなぁ〜。可愛いなぁ〜。

「別にそのくらい何でも無いさ。オレはウインディの担当トレーナーなんだから、そのくらいどんと来いだよ」

「のだっ!?それじゃ、トレーナーもたのしかったのだ?」

ウインディ向かい合わせに座った不安そうにそう言う。

「もちろんだって。でなきゃ、そもそも同期にチケットをもらったこともウインディには話さないだろ〜?」

そう言うとウインディは一瞬ハッとなったような顔をする。

「エヘー、よかったのだぁ〜…」

う〜む…。はしゃぎ疲れてエネルギー切れを起こしちゃった感じかな?

「だから安心しろって、ウインディの幸せはオレの幸せなんだからな」

可愛い教え子の人生は我がことも同じだ。

だからこそ、注意すべき点も注意すべき点で気を引き締めて頑張らなきゃだな〜。

「トレーナー…」

心の内の不安を吐露してすっかり甘えたくなったのか、ウインディは頭をこちらに差し出して来る。

「よ〜しよしよしよしよしよしよし」ナ〜デナデナデナデナデ…。

「エヘー♪ありがとなのだぁ〜♪」

こういうことをした後のウインディはたいていかまってちゃんモードになる。

「トレーナー、これからもちゃんとウインディちゃんをかまうのだ♪」

「当たり前だろ〜?うりうり〜」

「のだ〜♪」

ピコピコと動くしっぽやウマ耳が可愛い。

なお、チケットをくれた同期はその後、フィアンセができたことを伝えて来たのだった。

まぁ、アイツ学生時代からからモテてたしなぁ〜。

え?お前も気をつけろって?心配しなくても元々オレには無縁だよ。

イヤミかまったく。

 

 

今日はトレーナーと遊園地に行って来たのだ〜!!

 

楽しかったのだ〜♪

 

のだ?しんてん?なんのなのだ〜?

 




これからも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
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