あああああウインディちゃんが可愛いんじゃああああ   作:ガラクタ山のヌシ

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バレンタイン回ラスト。

皆さんはどれがよかったですかね。


ウインディちゃんのバレンタイン その3

素直ルート

 

ここはいつものトレーナー室。

そして、二月十四日の今日はバレンタインデー。

廊下はチョコやら恋バナやらの話題でいっぱいだ。

普段は真面目にトレーニングをやっているような生徒達も、そう言った話題に混ざっていることから、やはり例に漏れずそういう年頃なんだろうことが分かって実に微笑ましい。

そんなことを考えていた時だ。

ドタドタドタドタドタドタ…。

キキィ〜ッ!!バタァン!!

「トレーナー!!ウインディちゃんチョコ作って来たのだ〜♪」

そう言って可愛い梱包のされた小さな箱を手に持ちやって来たのは、我がキューティープリティー担当ウマ娘。

そしてウチの可愛い可愛いウインディことシンコウウインディだ。

「おぉ〜!!ありがとなぁ〜ウインディ〜!!」

いやぁ〜、教え子からチョコをもらえるなんて嬉しいもんだなぁ〜。

「エヘー♪お礼ならナデナデでいいのだ〜♪」

そう言いつつ頭を差し出してくるウインディ。可愛い。

「そっかぁ〜!!それじゃ、よ〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよし……」

「のだぁ〜♪もうちょっと強くしてもいいのだ〜♪」

ご機嫌だなぁ〜。そんなに嬉しそうだとこっちまで嬉しくなっちゃうよ。

「それじゃ、ご要望に応えてもうちょい強めにするなぁ〜?うりうりぃ〜〜」

「ふふ〜ん。こんどはちょーどいいのだ〜♪」

その後しばらくオレはウインディを撫でくりまわし続けた。

やがて、満足した様子のウインディがチョコが入っているだろう箱をオレに渡しながら言う。

「ウインディちゃんがんばってつくったのだ。食べてほしいのだ〜♪」

「おぉ〜。それじゃ、後で大事にいただくよ。ありがとなぁ〜」

そう言って、受け取ったチョコを机の引き出しにしまおうとすると

「いま!!いま食べるのだ〜!!」

オレの服の袖をグイグイ引っ張りながらそう主張する。可愛い。

「お、おう。わかったよ…。それじゃ失礼して…」

ピリリ…となるべく包装紙を破らないよう気を付けて開ける。

出来れば箱も包装ごと記念にとっておきたいからな。

出来るだけ丁寧に包装を剥がすと何やら青っぽい箱が顔を出す。

そして、その蓋をゆっくりと開けると、ココアパウダーが塗された四角いチョコが入っていた。

「お、これは…」

「ふふ〜ん、ウインディちゃんは今回、なまちょこにチャレンジしてみたのだ〜♪」

なるほど。生チョコかぁ〜。

それなら確かにすぐ食べないとだなぁ。

「すごいなぁ〜。けっこう難しかったんじゃないか?」

「だいじょーぶなのだ。二十回くらいしっぱいしたけど、なんとかりかばー出来たのだ〜!!」

二十回も失敗して、それでも諦めず…。

立派になったなぁ、ウインディ…。

教え子の成長に感涙を禁じ得ないよまったく。

「それじゃ、いただくよ」

しみじみとした感動を噛み締めて、付属していた白いプラスチックの二又フォーク(雪見だい○くについてるみたいなやつ)を生チョコの一切れに突き刺す。

フォークはスッと入り、持ち上げても形は崩れない。

普段作らない人が作ると上手く固まらなかったり分離しちゃったり、けっこうその手の失敗があるらしいが、上手くやったもんだなぁ。

「あむ、モグモグ」

うん。甘過ぎず、苦過ぎず。なめらかな口溶けで程よい感じだ。

オレは好きだなこういうの。

持ち上げたところの断面を見る限りダマになったりもしてなさそうだ。

そう考えるとかなりの完成度なんじゃないか?これ。

「ど、どうなのだ?」

少し緊張した様子で聞いてくるウインディ。可愛い。

オレは口に含んだ分を飲み込むと返事をする。

「美味しいぞ〜、さすがウインディだなぁ〜。よしよし〜」

「エ、エヘ〜、よかったのだぁ〜」

そう言うウインディは、見るからに緊張がほぐれた様子だ。

まぁ確かに、自分の作ったのものを誰かに食べてもらうのってヘンに緊張するしなぁ。

まして、今回は何度も何度も失敗を繰り返したチョコだ。もしこれでダメならと思うと、受けるショックは決して小さなものではないだろう。

だからこそ、オレはウインディに向かい、もう一度、感想を言う。

「美味しかったぞ〜ありがとうなぁ〜」

「のだ〜♪」

寮の冷蔵庫にしまって、後の楽しみに取っておくつもりが、ひょいパクひょいパクと食べ続けた結果、あっという間に完食してしまった。無念……。

「ご馳走様だなぁ〜」

「ふっふん!!来年も期待してまってるのだ〜♪」

腰に手を当ててそう言うウインディはすっかりいつもの調子だ。

「それじゃ、予定してた通りの買い出し、付き合ってくれるか?」

「まっかせるのだ〜♪」

ちなみに、思いの外セール品を買い込み過ぎてしまい、結局ウインディに頼る羽目になってしまってオレの格好がつかなかったのは余談も余談だろう。

 

 

ふふ〜ん♪

 

次はどんなチョコにちょーせんしようか

 

楽しみなのだ〜♪

 

 




筆者的には一番普通でしたね〜。

それでも可愛いウインディちゃんよ。
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