ラブライブリスタートシリーズ ラブライブカーニバル アフターメッセージ   作:しゅみタロス

1 / 6
第1話 始まりは一通の招待状

あの時の事はずっと忘れない。

 

幼馴染との約束。

 

苦難の数々。

 

仲間たちとの絆

 

そして辿り着いた夢のステージ

 

大きなステージに響く歓声と鮮やかな閃光。

 

あの日、俺達はラブライブで優勝した。

 

 

あれから2年 俺たちはそれぞれの道へと進んでいる。

 

 

東京 渋谷

 

ラブライブ運営委員会 人材育成センター レコーディングスタジオ

 

心咲「ちょっと早すぎたかな?」

 

俺の名前は心咲護、19歳。

ラブライブ運営委員会のバンドマンでギタリスト兼若手俳優。

 

心咲「少し早いけど、スタジオ入るか」

 

ビルの中に入ればそのフロアにはいくつものスタジオが存在している、運営委員会が管理している為、デカいと言えばそれなりなのだが。

 

スタジオの扉を開けるとそこにはレコーディングスタッフが集まっていた。

 

歳「おお、来たか」

心咲「なんだ、お前も早く着いたのか?」

 

こいつは桐島歳、俺達のバンドメンバーでベーシスト。

 

智樹「心咲先輩、残念ですが僕たちは定時の出勤ですよ」

心咲「え?そうだっけ?」

歳「いつも通りの時間だ、忘れてたのか?」

心咲「ああ、そうだったのか……泊まり込みの仕事で出勤時間忘れてたよ」

智樹「心咲先輩、働きすぎですよ」

 

西条智樹、俺の高校時代の後輩でドラマー。

 

スタッフ「それじゃあ、レコーディング始めますよー」

 

スタッフの掛け声で俺達は楽器を手にする。

 

俺はギターを手に、マイクを調整すると一呼吸してギターを弾き始めた。

 

俺達のデビュー曲「銀翼のMEMORY」

 

激しく軋むように掻き鳴らすギターと俺のボーカル、それに呼応するかのように重く響くベースとドラム、汗すらも忘れるようなド派手なロックミュージックが終わると俺の服は汗で濡れていた。

 

 

ザアアアア

 

近くのネットカフェでシャワーを借り、汗を流すと、俺は近くの自販機でコーヒー牛乳を買う。

 

同じくシャワーを浴びた歳と智樹の二人もコーヒー牛乳を片手に俺の横に座った。

 

心咲「そう言えばさ、心咲は何でバンドマンの仕事だけじゃなく俳優の仕事も始めたんだ?お前、ずっと働きっぱなしじゃねえか?」

 

歳の言う通りだ、俺は最近ここに入ってからずっと無理に仕事を続けている。

 

だがその理由は歳からしてみれば余りにも言えない発言だった、少し口が堅くなる。

 

智樹「心咲先輩も彼女がいるでしょう?それにも関わらず何で仕事ばかり……」

 

心咲「その彼女、穂乃果ちゃんが理由なんだよなあ」

 

二人はその言葉に俺を凝視している、何か疑り深く歳は聞いた。

 

歳「穂乃果ちゃんが何かあるのか?」

 

俺は二人に前置きをした上で話を始めた。

 

心咲「あんまり、大声上げるなよ」

歳「わかった」

 

心咲「実は、穂乃果ちゃんが欲しがってる物がある」

智樹「ブランド物のバッグとかですか?」

 

俺は少し顔が沸騰しながら告げた。

 

心咲「俺との……子供だよ……」

 

歳・智樹「な、なななななななななっ!!」

心咲「静かにッ!!」

 

大声を出しかけた二人の口を塞ぐ。

 

歳「心咲、お前本当にその願い叶えるつもりなのか?」

智樹「現にまだ19歳でしょ、結婚もしてないのにそんな」

心咲「これを見て、それが言えるか?」

 

俺は左手の薬指に嵌められた指環を見せつける。

 

智樹「そ、それはッ!!」

歳「心咲、冗談だよな!!」

 

現状を受け入れられないのは仕方ないと思うがその顔はやめてくれと思うばかりだ。嘘じゃない、現実だ。

 

心咲「俺は既に穂乃果ちゃんにプロポーズしている、今は新宿のマンションで二人暮らしだ、だからこそ俺は穂乃果ちゃんの為に出来るだけお金が欲しいんだ。その為にはバンドマンだけじゃあ結構苦しくてさ、俳優業でバラエティーやドラマの仕事も引き受けて、気がついたらあまり帰れなくなってたんだ」

 

二人は俺の話を聞いて口が塞がらなくなっていた、まあ、まだ19歳の若者には早すぎる話だもんな。

 

智樹「それで、心咲先輩は子供を育てる為の資金を稼いでいると」

心咲「俺も最初は驚いた、でも穂乃果ちゃんの心からの願いだったから、聞き流せなくて本気で俺はその願いを叶えようとしてる」

歳「お前割とぶっ飛んだ願いにそこまで出来る人間だったんだな」

 

ブルルルルル、ブルルルル

 

会話の最中、振動する俺のスマホ、着信が来たのはラブライブ運営委員会の人材発掘部門室長、赤峰浩太からだった。

 

心咲 タン「どうも、心咲です」

赤峰「突然ですまないね、今仕事中かな?」

心咲「いえ、今の所仕事はありませんが」

赤峰「君とバンドメンバーに話がある、本部に来てくれるか?」

 

俺達はジャケットを羽織り、電車を乗り継いで本部のある品川に向かった。

 

ラブライブ運営委員会 東京本部

 

赤峰「突然呼び出して悪かったね、実は先ほど君たち宛てにこれが届いた」

 

渡されたのは一通のエアメール、そこにはアメリカの文字と一緒にある大会にまつわる手紙が同封されていた。

 

心咲「これは、まさか……」

 

赤峰「そう、アメリカ最大の音楽イベント、ワールドユナイテッドミュージックステージ、通称 WUMS(ワームズ)の招待状だ、君たちにはアメリカに飛んでもらう」

 

心咲「なん……だと……」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。