ラブライブリスタートシリーズ ラブライブカーニバル アフターメッセージ   作:しゅみタロス

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第6話 新たなる時代

東京 渋谷

 

ラブライブ運営委員会総合会議所。

 

赤峰「会長と会うのは君が入社した時以来だね、3人共」

心咲「まさか2度目の会談とはな、こうして考えてみると余り接点は無い気がするが……」

歳「どちらにせよ、お偉いの会議に俺達まで呼ぶ理由が分からないけどな」

智樹「僕としてはこの総合会議所で行われるからには堅苦しい雰囲気だろうな……ちょっと心配だ」

赤峰「緊張するのも無理もない、君たちはまだ1回しか会ったことが無いんだから、まあ、緊張せず、話を聞いてほしい物だな」

 

赤峰さんは少し気楽な表情で俺達を案内する、エレベーターで上階に上り、降り立つ先には会長室の扉があった。

 

赤峰「心咲君、扉を開けて見なさい。会長がお待ちだ」

 

赤峰さんに言われ、俺はドアノブに手をかけ、扉を開いた。

 

そこには……

 

???「待っていたよ、こうして会うのはデビュー当時以来だね、我が王、心咲君とその眷属たち」

心咲「お久しぶりです、加賀美会長」

 

オールバックの少しカタギに見えるこの人こそ、ラブライブ運営委員会 総合会長

 

元天才シンガー、加賀美定之(かがみさだゆき)

 

1980年代を代表するJ-POPの大御所、近代音楽の流れを作った作曲家でもあり、大きなバンドグループやスクールアイドルを何人も指導している日本音楽業界の怪物だ。

 

赤峰「それじゃあ、会議を始めようか。あとこれはいつものエッグタルトです」

加賀美「恩に着るよ、赤峰君。折角だから茶菓子として彼らにも振る舞ってくれ」

赤峰「お気遣いありがとうございます」

 

俺達は黒いソファーに座ると赤峰さんがコーヒーとエッグタルトを持ってくる。変な張り詰めた空気の中で俺達の前に会長と赤峰さんが座った。

 

加賀美「やれやれ、最近の若い子は自意識が強いな、何も君たちを悪い様にするつもりはない。お茶でも飲みながら、未来の話をする。ただそれだけじゃないか。いつもの様に振る舞ってくれて構わない、若いんだから楽にすると良い」

 

少しそう言われて空気が楽になった、俺は高そうなコーヒーカップでコーヒーを飲みながら本題を切り出す。

 

心咲「ワールドユナイテッドミュージックステージで手に入れた15億円、一体何に使うんですか?」

 

そして加賀美会長はエッグタルトをフォークで4等分にしながら話を始めた。

 

加賀美「実は君がデビューした当時に、赤峰君が君たちの存在をより民衆に焼き付けるために、水面下でラブライブ運営委員会の独立を考えていた」

3人「!!!!」

 

運営委員会からの独立、一体何をするつもりだ!!

 

加賀美「ある時、赤峰君は私にこんな事を言っていた。君達には可能性があり、スクールアイドルを導く力がある、その力を今後のラブライブに最大限生かすには新たな部門、いや、赤峰君が立ち上げる芸能事務所が必要だと言われたのさ」

 

心咲「芸能事務所!!」

 

俺は話を聞いてただ理解するには大きすぎる話だと思った、俺達の為に芸能事務所丸々一つ起業するのか。

 

歳「じゃあ、あの15億円はその芸能事務所の設立資金って事か?」

 

加賀美「その通りだ、赤峰君が設立するその芸能事務所の設立に際しL4クリエイツと業務提携を結んだ上で君たちをアメリカに呼んだんだ。狙い通りに行ってくれて良かったよ」

 

そして赤峰さんは芸能事務所の設立理由を話す。

 

赤峰「こうして君たちのおかげで私の夢が叶う、多くのスクールアイドルが王の眷属としてその先の時代を担っていく。その行く末を見るために、君達と芸能事務所を立ち上げるんだ」

 

赤峰さんは俺たちに手を差し伸べる。

 

赤峰「私と共に、来てくれるかい?」

 

俺はその手を掴んで伝えた。

 

心咲「それが、多くのスクールアイドルたちの総意ならば、王として、その事務所に立つ。当然だ」

 

 

 

 

それから1年の間。

 

俺達は芸能事務所の起業の為、寝る間も惜しんで人材管理や企業データの構築を日々の仕事と並行して行っていた。

 

多くの人達に支えられながらただ茨の道を進み続けた。

 

そして……

 

桜の舞い散る始まりの地、秋葉原に巨大な事務所が立てられたのだった。

 

 

その日、ようやく完成したスクールアイドルの芸能事務所に多くのテレビ局や記者が殺到し、事務所の完成会見を待っていた。俺は事務所の入り口に立ち、あのシルバーハートのイヤリングを身に着けてスピーチを始める。

 

心咲「この度は、皆さんの応援もあり、こうして自らが代表となる芸能事務所を設立する事が出来ました。これからの時代、多くのスクールアイドルが円盤人形の様に美しく、世界に誇る大物として活躍していけるよう、自らが付けたこの事務所の名は……」

 

俺は事務所前の看板に掛かった、布を剥ぎ取った。

 

心咲「ディスク・ドール・シンフォニクス芸能事務所、ここから先、多くの時代に生まれる伝説を、この場所で俺自らが導いていく事を、強く宣言します!!」

 

ワアアアアアア!!

 

 

 

 

そして俺は出会う事になる。

 

天使の祝福に導かれた、沼津の女神と黒猫たちに。

 

 

これは、新たな始まりの序章(プロローグ)に過ぎないのだった。

 

 

 

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