何やら誤解があったようだが
どうやら京都で何かが起きている様だ
そして、修学旅行の中奴の思惑を阻止
すべくユウスケも動き出す!
初日の夜。
『ごちそうさまでした!』
俺達はホテルでの夕食を終えていた。
豪華な京料理を堪能した。
湯豆腐に湯葉、京野菜も美味しかった。
ようやく一息つけた。
襲撃を受けた後、俺達は素早く月詠達
と合流し、警戒をしながらも伏見稲荷
での観光を終えた。ピリピリしている
俺達に事情の知らない松田たちは
訝し気な様子だった。
帰ってから、アザゼル先生とロスヴァイセさん
に起こった事を報告。二人共困惑していた。
「なぜ京都で襲撃を受ける?」と。
事前に俺達悪魔が京都を旅行することは、
ここを統べる者達に伝えてあるはずだった。
先生はもう一度確認を取ると言っていた。
イッセーがリアス先輩に報告すべきか迷って
いたんだが、先生が「まだ何が起こったか
わからない。余計な心配をあいつに与えるな」
と言われ何とか踏み止まっていた。
まあ、情報の少ない現状で報告したところで
不安にさせるだけで、何もできないしな。
さて、そろそろかな?
―〇●〇―
イッセーside
食事を終え、ロビーのテーブルで明日の確認を
スケベ二人と話し合った後、
松田と元浜の部屋で少し遊んだ。
そのあと、部屋に戻り、敷かれた布団の上で
くつろぐこと十数分。
頃合いだろう。
俺はその場で立ち上がり、部屋の扉を静かに
開ける。左右確認、誰も居ない。
よしよし。おれはそろりと部屋を抜け出すと、
非常階段の扉を開けた。
…この時間帯、大浴場でお風呂タイムだ!
覗くしかない!いつもは俺を馬鹿にしている
クラスの女子共!くくくく!
この俺がその全裸を舐める様に見てしんぜよう!
自然とこぼれる笑み。湧き上がる性衝動に
駆られながら俺は階段を下りていく
そのとき、女風呂に続く非常階段の
踊り場に人影が二つ。
見ればロスヴァイセさんとユウスケだった!
―〇●〇―
ユウスケside
「やっぱり現れたな」
ロスヴァイセさんと待つこと数分、
階段にイッセーが現れる。
俺達の姿を確認すると皮肉な笑み
をこぼしていた。
「あなたがお風呂場にいくことなんて
最初からわかりきっていることですから」
「まあ、対策はするよな」
ロスヴァイセさんが構える。
「教師として女生徒の裸を死守します!」
俺は即座に『
「これ以上、男を下げる行いは看過できないな」
イッセーは階段をゆっくり下りながら淡々と話す。
「ユウスケ、ロスヴァイセさん…。いくら仲間でも
これだけは譲れない。俺は女風呂を覗きに行く!」
お互いの攻撃範囲直前で足を止め、
しばし睨み合う。そして。
「「行くぞ!」」
ババッ!
俺達の非常階段での戦いは火蓋を切って落とした!
ここはホテルの為、派手な攻撃は出来ない。
出来ても打撃合戦と小さな魔力攻撃だけだろう。
禁手状態ではないイッセーじゃあ、まともにやっても
ロスヴァイセさんには勝てないが、ホテル内で強い
魔術が使えないロスヴァイセさんだけなら相性は
悪かっただろうが、此処には俺もいる!
俺は殴りかかるが、イッセーは籠手を出現させて、
俺の拳をいなしていく、俺の背後から氷魔術で
ロスヴァイセさんが援護してくれるが、
イッセーは小さなドラゴンショットを生み出し
やり過ごしていた。
それでも、打ち落とせない弾も存在する。
氷の矢が当たるかと思った瞬間、
奴が炎を吐き全てを溶かしてしまう。
殴りかかろうとした俺も突然の炎に驚き、
その場から下がる。
クソッ!いつもはこんなに視野広くないだろ!
伊達にドラゴンじゃないのか。
「くっ!いつもより攻撃が鋭いですね!
性的なものが絡むとここまで力が引きあがる
なんて…!あまりに非常識極まりないです!」
「まったくだな、普段もこれぐらい
真剣に戦ってくれよな。流石に覗きは
諦めろよ」
「クラス女子の裸を見れるなら、
お前が邪魔をするのなら!お前は俺が倒す
今日!ここで!」
「その考えはおかしいだろ!」
「なんたるスケベ根性!あなたね!リアスさんや
朱乃さんの裸体を毎日のように拝んで、なおかつ
触ったりもしているのだから、それで十分でしょう!」
「それはそれです!これはこれなのですよ!」
「んまー!この女ったらしドラゴン
はだめだめですね!」
もう説得は不毛だろう、エロを動力にした
イッセーの進撃は簡単には止められないだろう!
「ちなみにですが、私達を突破しても
シトリー眷属の二年女子の方々が貴方
を見張ってます。最終手段ですが、匙君
が龍王に覚醒してイッセー君を止めることも
可能なのです。あなたはどちらにしろ、
お風呂を覗く事なんてできないのですよ」
「流石にシトリー眷属の手を煩わせるのは
グレモリーの恥だからなお前の覗きは
ここで阻止させてもらう!」
「少しは見逃してくれよ!ユウスケ、
お前も男なら覗きのお約束はわかるだろ?
ロスヴァイセさんだって、そのぐらい寛容
でないと、彼氏なんていつまで経っても
できませんよ!」
「は、お約束なら失敗して説教までが
お約束だろ!」
俺はイッセーに指を突きつけ返すが、
ロスヴァイセさんはイッセーの言葉に
突然狼狽し始める。
「かかかかかかかか、彼氏のことは今関係
ないじゃないですか!ど、ど、どうせ私なんて
処女の元ヴァルキリーですよ!私だって将来
有望でカッコイイ彼氏とエッチなこと
したいのにぃぃぃぃぃっ!」
絶叫と共にロスヴァイセさんが全身から
魔力を放ち始めた!
バチッ!バチッ!
非常階段を揺らすほどの迫力!
おいおい!イッセーの失言でロスヴァイセさん
の地雷踏み抜いてるじゃねえか!
プレッシャーも膨れ上がっている!
このままじゃこの階段自体も破壊されるぞ!
「もう許しませんからね!」
ロスヴァイセさんの手元から放たれた電撃が
非常階段を縦横無尽に走る!
うおおお、マズイ、頭に血が上って
俺の存在忘れてるんじゃないのか!?
「ロスヴァイセさん!流石にそれはマズいです!
落ち着いてください!」
俺がロスヴァイセさんに声を掛けていたその時、
イッセーが魔術攻撃をかいくぐり、距離を縮め
ていく!
『Explosion!!』
今の間に籠手の倍化が終わったか!
すると、イッセーがジャージを脱ぎ
ロスヴァイセさんへ投げつける!
「この程度で!」
ロスヴァイセさんが風の魔術でジャージを
吹き飛ばすが、
「違う罠だ!」
イッセーはフェイントを織り交ぜて
ロスヴァイセさんに近づき服に触れた!
「バラバラになれェェッ!『
イッセーの技が決まり、彼女のジャージが
豪快に弾け飛んだ!
そして、弾け飛んだ服を見て涙を流す
ロスヴァイセさん。
「う、うぅ…」
「おい!イッセーやりすぎだろ!」
「ゴメンなさい。つい」
謝るイッセーにロスヴァイセさんは
泣きながら激怒する。
「ついで済ませるつもりですか!?い、今だと三倍
以上するかもしれないのに!ブラジャーあパンツ
だって、安い時に勝ってきたんだからーっ!」
いや、そっち!?裸にされたことよりも
服を破壊されたことに怒っているのかよ!
「ハッ!やだ!、お、お嫁にいけなくなっちゃいます!」
ようやく自分の状態に気づいたのかのように
体を手で隠すロスヴァイセさん。
いや順序逆でしょ!
「今頃ですか!?」
イッセーもロスヴァイセさんの反応に驚く。
「今頃ってなんですか!衣類をバラバラにする
のがどれだけもったいないことか!貴方の
ドレス・ブレイクは環境に優しくありません!
先生、そういうのは許しませんよ!
資源は尊いんですから!」
まさかそっちで説教されるとはな
他の人とは感性が違うんだろうな。
「俺、そういうことで説教うけたの初めて
ですよ!いえ、ごめんなさい!謝ります!」
ロスヴァイセさんの反応に気が抜けたようで
イッセーも覗きどころではないみたいだ。
ふと、誰かが近づいてくる気配を感じ
そちらへ視線を送れば。
「あー、楽しんでいるところすまない」
それはアザゼル先生だった。
半眼で呆れるように頭をポリポリかいていた。
「アザゼル先生!ド、どうしてここに?」
「何か問題でもありましたか?」
俺とイッセーの質問に先生は話を続ける。
「俺とお前達に呼び出しがかかった。
近くの料亭に来ているそうだ」
呼びだし?今日の狐少女の件か?
じゃあ、京都のトップが呼んでいるのか?
「誰が呼んでいるんですか?」
イッセーが訊くと先生は微笑んだ。
「魔王少女様だよ」
―〇●〇―
俺達グレモリー眷属とイリナは、夜、
ホテルを抜け出て先生先導のもと、
街の一角にある料亭の前に立っていた。
「…料亭の『大楽』、ここにレヴィアタン
様がいらっしゃるのか」
どうやらセラフォルー・レヴィアタン様
京都と入りしているようだ。
俺達と先生はレヴィアタン様から誘いを
受けた。中に通され、和の雰囲気漂う
通路を抜けると個室が現れる。
戸を開けると、着物姿のセラフォルー
様が座っていた。
「ハーロー!赤龍帝ちゃん、空我ちゃん
リアスちゃんの眷属の皆、この間以来ね☆」
いつも通りテンションの高い挨拶を下さる
レヴィアタン様。
「お、兵藤達か」
匙とシトリー眷属の二年生女子たちだ。
先に来てたのか。
「よう、匙。京都はどうだ?
午後どこか行ったか?」
イッセーが匙に訪ねる。
「こちとら生徒会だ。今日の午後は
先生の手伝いで終わったよ」
ため息交じりの匙、生徒会は大変だな。
まあ、観光に行って襲われた俺達も
人の事言えないか。
「ここのお料理、とてもおいしいもの。
特に鶏料理は絶品なのよ☆赤龍帝ちゃん
達も匙君達もたくさん食べてね♪」
俺達が席に着くとレヴィアタン様が料理を
どんどん追加してくれる。夕食を食べた後
だったが、一口食べてみればおいしくて
ぜんぜん食えるな。
周りを見れば、他の皆も同じようだった。
「それでレヴィアタン様はどうして
ここにいらっしゃったんですか?」
イッセーの問いにレヴィアタン様は
横チェキで答えられる。
「京都の妖怪さん達と協力態勢を
得るために来ました☆」
そうか、外交担当だもんな。普段の様子で
想像できないけど、仕事はきちんとやって
いるのか。そっか、妖怪との協力態勢か。
しかし、レヴィアタン様は箸を置き、
顔を少々陰らせる。
「けれどね…。どうにも大変なことに
なっているみたいなのよ」
「大変なことですか?」
俺の問いにレヴィアタン様が答えてくださる。
「京都に住む妖怪の報告では、この地の
妖怪を束ねていた九尾の御大将が先日か
ら行方不明なの」
俺はその一言を聞いて、昼間の事を思い出す。
『母上を返せ!』
あの少女の言葉が脳裏に鮮明に蘇る。
九尾とは伝説の狐の妖怪だ。
じゃあ、あの子は。
「っ。それって…」
俺達の言いたいことがわかったのか、
レヴィアタン様が頷かれた。
「ええ、アザゼルちゃんから、貴方達の
報告を耳にしたのよ。おそらくそういう
ことよね」
先生が盃の酒を呷ると言う。
「ここのドンである妖怪がさらわれた
ってことだ。関与したのは」
「十中八九『
と、レヴィアタン様が真剣な面持ちで言った。
………。
旅行に来てまでテロリスト集団かよ。
九尾の娘は母親が奴らに攫われた。
それで俺達を攫った連中と勘違い
して襲撃してきたのか。
「お、お前ら、また厄介な事に
首突っ込んでるのか?」
目元をひくつかせている匙。
いや、巻き込まれただけで、
俺達から首を突っ込んだわけ
じゃねえよ!
「ったく、こちとら修学旅行で学生の
面倒見るだけで精一杯だってのにな。
やってくれるぜ、テロリストどもが」
先生が忌々しそうに吐き捨てる。
いや、途中いなくなってたじゃん!
レヴィアタン様が先生の杯に酒を
次ながら言う。
「どちらにしてもまだ公にすることは
できないわね。なんとか私達だけで事
を収束しなければならないの。私はこ
のまま協力してくださる妖怪の方々と
連携して事に当たるつもりなのよ」
「了解。俺も独自に動こう。ったく、
京都に来てまでやってくれるぜ、
やっこさんどもよ」
酒を再び呷りながら先生は毒づいていた。
この様子、京都で遊べなくなったのが
許せないんだなきっと。
旅行の初日早々から大変なことになって
いるけど…。俺達はどうしたらいんだ?
正直、もう旅行どころじゃないしな。
いや、貴重な高校生活の修学旅行なん
だからできれば満喫したかったんだがな。
「あ、あの俺達は…?」
イッセーが恐る恐る訊くと、先生が
息を吐きながら苦笑した。
「とりあえず、旅行を楽しめ」
「え、でも…」
「いいんですか?」
遠慮がちの俺とイッセーの頭を
先生が手でわしゃわしゃしてきた。
「何かあったら、呼ぶ。でも、
おまえらガキにとっちゃ貴重な
修学旅行だろ?俺達大人が出来る
さけなんとかするから、今は京都
を楽しめよ」
…先生。ずるいよな。普段おちゃらけた
総督なのに、こういうときだけ良いこと
言うんだからな。
「そうよ、赤龍帝ちゃん、空我ちゃん、
ソーナちゃんの眷属ちゃん達も。今は
京都を楽しんでね。私も楽しんじゃう!」
レヴィアタン様もそうおっしゃってくれた。
いや、この方が一番京都を楽しもうとして
いるかもしれん。
二人に余計な心配をかけないために、
俺達はこのまま観光を継続することとなった。
だが、有事の際は俺も動こう。
俺だって、この京都は守りたいからな。
―〇●〇―
「よし!次!」
「行くぞ!ユウスケ!」
「頑張って下さい!」
旅行二日目の朝。空が白け始めた頃、
俺はイッセーとアーシアとホテルの
屋上を借りてトレーニングをしていた。
アーシアはダッシュのタイムを計ってくれ
たりサポートしてくれており、
ユウスケは格闘戦の相手をしてもらっていた。
基礎訓練に加え、イッセーとの格闘戦や
アーシアに頼んで忍術攻撃に対して避ける
為の反応速度を上げるトレーニングを朝夕
毎日行っている。何にしてもいつも通り
積み重ねだ、それがサイラオーグさんや
東城、ウーノとの差を埋める確かな方法だ、
強くなる!
わずか一歩ずつでも、それでも確実に前に
進むため、トレーニングを継続する!
「悪いなアーシア。修学旅行にまで
付き合わせちまって」
俺は息を整えながら、そういった
アーシアは首を横に振る。
「いいんです。お二人と朝の京都は
楽しいですよ」
満面の笑みでそう言ってくれる。
なんていい子なんだ。
「剣の相手も居た方がいいん
じゃないかな?」
木場の声。見れば木場だけじゃなく、
ゼノヴィアも居た。
「せっかく木刀を買ったんだ。ここを
壊さない程度に励もうじゃないか。
あの大王家の次期当主とのゲームも
近いしな」
ゼノヴィア…。嬉しいけどさ。木刀を
持って観光する気か?いや、観光地を
破壊しないで敵の攻撃に備えるには仕方
ないのか?スパークレンスだと色々破壊
しちまいそうだしな。
「まあ、有事の際はULTRAスーツで
戦うまでさ」
ゼノヴィアはスパークレンスを取り出し
そう言う、まあ、最近は格闘戦にも力を
入れてるみたいだしな。なんとかなるか、
しかし、敵か。
ここで戦いが起こるかもしれないのか。
テロリストどもってことはまたグロンギも
現れるかもしれないな。
いや、考えてるだけじゃだめだな。
「よっしゃあ!朝の点呼前までに
勝負しようぜ!」
俺は気を取り直してそう呼びかける。
こうして朝雄トレーニングを再開したのだった。
イッセーの覗きを阻止したが、
ロスヴァイセさんの暴走に
巻き込まれたユウスケ!
そしてレヴィアタン様の呼び出しで
この京都で起きている事件を教え
てくれる
京都で暗躍するテロリスト共の
目的とは?
次回、第105話「裏京都」
是非見てくれよな!
外伝でやってほしいコラボは?
-
仮面ライダークウガ(五代雄介)
-
仮面ライダーディケイド
-
忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
-
その他(希望があれば感想へ)