ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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裏京都で妖怪の世界を見たユウスケ達、
九尾の娘である九重の願いで八坂姫の
救出を決意する!

敵に動きがあるまではユウスケ達は
引き続き観光を続けるのだった。


第106話「天龍寺」

次の朝。俺達はホテルを出て京都駅に向かっていた。

 

あの裏京都での一幕の後、金閣寺での観光を再開し

ホテルに戻ったあと、飯と風呂を堪能した。

 

また、イッセーの覗きを警戒したが、

どうやらいろいろあって既に眠ってしまっていた。

木場やシトリー眷属と情報共有やらいろいろあって

疲れていたようだ。そういう俺も部屋に戻って早々

眠ってしまったけどな。

 

アーシア達教会トリオが遊びに来たようだけど、

ロスヴァイセさんに回収されたらしい。

 

昨日は襲撃を警戒して気を張りつめてたから

疲れたのかな?三人には悪いことしたぜ。

せっかくなら皆でトランプでもしたかったな。

 

「それで、そこの二人はどうしたんだ?

凄い顔だけど」

 

朝出会った松田と元浜は顔が腫れあがっていた。

絆創膏が大量に顔に貼っている。

 

「こいつら、昨夜に女風呂を覗けるというスポット

を知ったようでな。そこに行ったらしいんだが、

そこはすでに生徒会に押さえられていたんだよ。

それでも突貫したみたいで、ボッコボコにされた

みたいなんだよね」

 

「まあな」

 

「これは名誉の負傷だ」

 

二人はボロボロだがやってやっと言わんばかり

にかっこつけていた。

 

「でもよ、俺も誘ってくれてもいいじゃねぇかよ!?」

 

「眠っているお前が悪い!」

 

「まあ、そのおかげで疑いをかけられなくて

済んだみたいだがな」

 

どうやら、変態三人組でセット扱いされているようで、

二人が実行したら残りの一人も疑われて捜索された

らしい。部屋でおとなしく寝ていたイッセーは

容疑が晴れたらしい。これで、起きていたら

簡単には容疑は晴れなかっただろうな。

 

普段の行いのせいだな。信用がなさすぎる。

 

まあ、変態達の奇行は今に始まったことじゃない。

さて、今日の観光についてだ、今日は嵐山方面に行く。

 

まず行くのは天龍寺だ。

 

「それで、天龍寺までは?」

 

俺がスイッチに訪ねると、パソコンを見ながら答える。

 

まずは、京都駅から嵐山方面行きに乗って、

最寄りの駅へ向かい。そこから徒歩で移動だ

 

「了解だ。じゃあ、駅まで行こうぜ。奈美先輩に聞い

てたけど、各所への移動はバスと電車がメインなのか」

 

「まあ、観光地はそんなものじゃろ」

 

俺の意見に月詠がそう答える。

 

そして、俺達はさっそく京都駅で嵐山方面行の

電車に乗り、目的地を目指した。

 

「到着だ」

 

到着したあとは、天龍寺まで徒歩。初めて来たが、

看板が出ているから、迷うことは無かったな。

 

皆で歩いていると、ついに天龍寺に到着。

趣のある門が俺達を迎えてくれる。

 

大きな門を潜り境内を進んでいく。

受付で観光料金を払っていた時だった。

 

「おおっ、お主たち、来たようじゃな」

 

聞き覚えのある幼い声。

振り返れば巫女装飾姿の金髪少女が立っていた。

 

「九重か」

 

「うむ。約束鳥、嵐山方面を観光案内

してやろうと思うてな」

 

俺達以外に一般の人間もいる為か

獣耳と尻尾を隠している。

 

すると、松田と元浜が九重を見て驚いていた。

 

「はー、かわいい女の子だな。なんだ、イッセー、

ユウスケ、お前達現地でこんなちっこい子を

ナンパしてたのか?」

 

失敬な奴だななんでナンパした

ことになってるんだよ!

 

「…ちっこくてかわいいな…ハァハァ…」

 

突然、元浜が危険な常態になってやがる!

 

こ、こいつマジのロリコンだ!

 

そんなヤバイ元浜の肩をスイッチが掴む。

 

元浜、イエスロリータ、ノータッチの心は

どうした?こんな巫女服の似合う美少女に

危害を加えるのは俺が許さないぞ

 

「悪かったよ…スイッチ」

 

静かに燃えるスイッチに元浜は落ち着いたようだった。

 

「とりあえずいいか。こちらは九重。

俺達のちょっとした知り合いなんだ」

 

「九重じゃ、よろしく頼む」

 

えっへんと堂々とした態度の九重。

お姫様だからか、若干態度がふてぶてしいな。

 

お姫様口調で金髪巫女服かアニメなら人気がでるな

 

スイッチが九重を観察しそう発言する。

 

「それで、九重。観光案内って、何をしてくれるんだ?」

 

イッセーが訊くと、九重は胸を張って自信満々に答える。

 

「私が一緒に名所について回ってやるぞ!」

 

現地の人が案内してくれるのは嬉しいな。

これも異文化交流の一環か。

 

「じゃあ、早速この天龍寺を案内してくれよ」

 

「もちろんじゃ!」

 

イッセーの言葉に九重はパァっと笑顔を輝かせた。

 

 

九重に案内されて、天龍寺を回る。

回る先で一生懸命に京都を紹介しよう

としている姿は微笑ましかった。

 

次に訪れた大方丈裏の庭園は見事なものだった。

そこまで楽しみにしていたわけではなかったが、

色づいた秋の山々を背景にして、和の庭園も

秋模様で、見る人を魅了してくれる。

この風景の中、池で泳ぐ鯉もポイントだな。

 

「ここの景色は絶景じゃ。何せ世界遺産じゃからな」

 

と九重が言う。

 

へえ、世界遺産かぁ、それを訊くとこの風景の

凄味が増すな。ちょっと思考が単純かな?

 

庭園も見て回り、最後に法堂に案内された。

堂内に入り、天井を見上げた瞬間、

俺達の目に飛び込んできたのは大迫力の龍の絵!

体が長い東洋の龍だ。

 

凄まじい眼力でこちらを睨んでいるように

天上に描かれていた。

 

「これは雲竜図。どこから見てもにらんでいる

ように見える『八方睨み』じゃ」

 

何処から見ても睨んでいるように見えるのか。

確かに、場所を移動しても龍と目が合う!

 

これは描き方に秘密があるのか?

 

凄いよな。撮影禁止だから、目に焼き付けてと

そのあと、天龍寺も一通り回った後、俺達は

外に出る。

 

「さてと、九重。次はどこに行く?」

 

俺が訊くと九重はいろんな方角を指さし

ながら楽しそうに言った。

 

「二尊院!竹林の道!常寂光寺!

どこでもあんないするぞ!」

 

張り切ってるなぁ、こう見ると年齢通りの

女の子って思えるな。こうして俺達は九重

先導で、嵐山観光に歩み出た。

 

 

「いやー、回った回った」

 

そう息を吐く松田だった。俺達は九重の勧めで、

湯豆腐で昼食を取っていた。

 

あのあと、九重の案内で嵐山を見て回った。

釈迦如来像と阿弥陀如来像を祀った二尊院

も見たし、人力車に乗って竹林の道も通ってきた。

 

人力車は初めて乗ったけど、楽しかったな。

車夫さんが話し上手で観光先でガイドしてくれ

ながら人力車を引いてくれた。何よりも人力車

から見える秋模様の嵐山の風景は最高だった。

 

「ほら、ここの湯豆腐は絶品じゃ」

 

九重が俺達に湯豆腐をすくって器に入れてくれる。

仕切っている九重は心底楽しそうだった。

これが普段見せている笑顔なのだろう。

その分だけ、頭を下げて俺達に懇願してきた

九重の姿は痛々しく思う。

 

…早くお母さんを取り戻してやりたいな。

 

おっと、せっかく九重によそってもらった

湯豆腐を食べないとな…。

 

うん、やっぱり京都の豆腐はうまい!

ここのはホテルのよりもさらにうまいな!

豆腐は出来たてが一番っていうからな。

これも出来てから時間がそんなに

立ってないんだろう。

 

「和の味がする。悪くない」

 

「はい、いつも食べているお豆腐とは

違って風味が新鮮でおいしいです」

 

「お豆腐いいわよねぇ…」

 

三人もご満悦の様子。

 

俺達が湯豆腐を堪能していたその時だった。

 

「あ、イッセー君、ユウスケ君」

 

突然の声。この声って。

 

「おおっ、木場か」

 

「そういえば、今日は木場の所も

嵐山を刊行するんだったな」

 

隣の席で木場の班が同じく昼食を取っていた。

全然気が付かなかったな。

 

「うん。天龍寺に行ってきたのかい?」

 

「ああ、九重の案内でイッセー達と

見てきたけど、見事な龍が天井に

描かれてたぜ」

 

「僕もこれから渡月橋を見てから午後は

天龍寺に行こうとしていたところなんだ。

楽しみだな」

 

「渡月橋か。俺達もこれ食べたら行くよ」

 

等と話していると、「秋の嵐山、風流なもんだぜ」

という聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「おう、お前ら、嵐山堪能してるか?」

 

声の主はアザゼル先生だった!

しかも真昼間から日本酒を飲んでやがるし!

 

「先生!先生も来てたんですか?って、

教師が昼酒はいかんでしょう」

 

イッセーが非難すると、「その通りです」と

先生の体面の席に座る女性が同意した。

 

それは、ロスヴァイセさんだった!

 

「その人、私が何度言ってもお酒を止めないんです。

生徒の手前、そういう態度は見せてはならないと

再三言ってはいるのですが…」

 

額に青筋を立てて、怒っている。

 

「まあ、そういうな。嵐山方面を調査した

あとでのちょっとした休憩だ」

 

先生達は嵐山で『禍の団(カオス・ブリゲード)』の調査をしていたのか。

 

「だがな、ロスヴァイセ。ちったぁ要領よく

いかないとよ。そんなだから、男のひとりも

できないんだぜ?」

 

バンッ!

 

先生の一言に真っ赤になってテーブルを叩く

ロスヴァイセさん!

 

 

「か、か、彼氏は関係ないでしょう!馬鹿にしないで

ください!もう、あなたが飲むぐらいなら私が!」

 

あ!先生の杯を奪って飲みだしたぞ!

 

ぐびっぐびっ、と見事な飲みっぷりだが、

 

「ぷはー。…だいたいれすね、あなたはふだんから

ちどがダメなんれすよ…」

 

え、よ、酔っぱらってるーッ!?

早っ!まだ一口だぞ!?呂律も怪しじゃん!

 

「い、一杯で酔っぱらったのか?」

 

驚く先生だが、ロスヴァイセさんは二杯目の

酒をつぎ、再び豪快に飲み干した。め、目が

座ってる。ロスヴァイセさんが先生に絡む。

 

「わらしはよっぱらっていやしないのれすよ。

だいたいれすね、わらしはおーでぃんのクソ

ジジイのおつきをしてるころから、おさけに

つきあっていたりしててれすね。…だんだん、

おもいだしてきた。あのジジイ、わらしがた

っくさんくろうしてサポートしてあげたのに、

やれ、おねえちゃんだ!やれ、さけだ!やれ、

おっぱいだって!あほみたいなことをたびさ

きでいうんれすよ。もうろくしてんじゃかっ

てはなしれすよ!ヴァルハラのほかのぶしょ

のひとたちからはクソジジイのかいごヴァル

キリーだなんていわれててれすね、やすいお

きゅうきんでジジイのみのまわりのせわして

たんれすよ?そのせいれすよ!そのせいでか

れしはできないし、かれしはできないし、

かれしはできないんれすよぉぉぉぉ!

うおおおおおおおおおんっ!」

 

………。

 

だ、大号泣じゃないか、俺達も。そして

アザゼル先生もどうしたらいいかわからなく

なっていた…。

 

先生は頭をポリポリかきながら言う。

 

「わかったわかった。お前の愚痴に付き

合ってやるから、話して見な」

 

そう言うとロスヴァイセさんはパァッと

明るい表情になった。

 

「ほんとうれすか?アザゼルせんせー、

いがいにいいところあるじゃないれすか。

てんいんさーん、おさけ、じゅっぽん

ついかでー」

 

まだ飲むのかよ!・しかも十本!?

これはヤバい奴だ…。まさか、ここまで

ロスヴァイセさんが酒癖悪いとは意外だな。

 

「お前ら、さっさと食って他に行け。

ここは俺が受け持つからよ」

 

先生がため息交混じりにそういう。

 

俺達は顔を見合わせ、先生の言う通り

にすることにした。昼飯を速攻で平らげて、

店を後にした。

 

「ひゃくえんショップ、サイコーれすよー!

アハハハハハ!」

 

店を出る寸前、酔ったロスヴァイセさんの

爆笑が背後から聞こえてきた。

 

 

店を抜け出て、渡月橋を目の前にした俺達。

 

「ロスヴァイセちゃん、すごいことになってたな」

 

「ああ、あれは相当酒癖が悪いぞ」

 

松田と元浜さえも若干引いている様子。

ロスヴァイセさん、男女問わず生徒に人気ある

からな、あんな姿見たら男子は困惑するだろう

此処にいる全員びっくりだよ。

 

「きっと、ロスヴァイセ先生も若いなりに

苦労しておるのじゃろ」

 

相手があのアザゼル先生だ。

溜まったものをぶつけたくなるのも納得だな

 

月詠とスイッチもロスヴァイセさんの奇行に

同情していた。

 

まあ、原因はアザゼル先生だけじゃなくて、

元雇い主のオーディン様にもあるんだよな。

ヴァルハラじゃあ、オーディン様のお付き

になるまでは窓際だったらしいし。

案外、苦労人のようだな。

 

「お主達の眷属は大変なのが多いのか?」

 

九重にそう訊かれてしまう。

 

「…ちょ、ちょっとな」

 

イッセーもそう返すしかなかった。

確かに、グレモリー眷属って、

人柄は良いけど、癖が強いのも確かだな。

 

まあ、ロスヴァイセさんの事はアザゼル先生に

任せて。次は渡月橋だよ。店を出て数分ほど

観光街を歩くと目の前に桂川が姿を現す。

 

あの歴史を感じさせる古風な木造の橋が渡月橋か。

ここから見える山の景色も絶景だな。

 

知っているか?渡月橋は渡り切るまで

後ろを振り返っちゃいけないらしい

 

そういうスイッチにアーシアが聞き返す。

 

「なんでですか?」

 

「それはな、アーシア。渡月橋を渡ってる時に

振り返ると授かった知恵が全て返ってしまう

らしいのだ。まあエロ三人組は振り返ったら

終りじゃな。真の救いようのない馬鹿に

なってしまうな」

 

「「「うるせえよ!」」」

 

イッセー達三人が月詠の言葉に言い返した。

 

三人の発言を気にする素振りを見せず、

スイッチが解説を続ける。

 

それもあるが、もう一つ説がある。振り返ると、

男女が別れるという言い伝えもあるそうだ。

まあ、こちらはジンクスに近い話だが

 

「絶対に振り返りませんから!」

 

スイッチの説明を遮って、アーシアは涙目で

俺の腕につかまってきた。

 

「だ、大丈夫だよ、アーシア言い伝えだって」

 

そう俺が言うものの、アーシアは首を横に振って

「絶対に嫌」と俺の腕に強くつかまってきた。

 

そんなわけで、俺はアーシアを引っ付けて、

渡月橋を渡ることになった。

 

少し前方には木場も居た。

 

渡っている最中には、アーシアは頑として振り返らなかった。

 

「気にせんでいいと思うんじゃが…。

男女の話は噂にすぎんのじゃ」

 

九重もそう言ってくれるが、

アーシアは純粋だからな。

 

そして、無事に渡り切り、半対岸に到着。

アーシアも大きく息を吐いて落ち着いたよう

だが、帰りも渡るの忘れてないか?

 

アーシアの冒険はまだ終わらないってな。

 

さてと反対側はどう回っていこうかな。

 

そんな風に風景をぐるりと一望した時だった。

突然、ぬるりと生暖かい感触が全身を包み込んでいった。




京都観光を楽しんでいたユウスケ達。

そこへやってきた新たな敵!

相手はユウスケ達の対策をしてきた
英雄達の目的とは!

次回、第107話「魔獣創造」

是非見てくれよな

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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