ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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京都観光を楽しんでいたユウスケ達。

そこへやってきた新たな敵!

相手はユウスケ達の対策をしてきた
英雄達の目的とは!


第107話「魔獣創造」

…なんだ、今のは…?訝しく思い、周囲を

見渡すと、俺、イッセー、アーシア、

ゼノヴィア、イリナ、九重、そして離れた

位置にいる木場しかこの周辺に人がいなかった。

 

「月詠!スイッチ!」

 

月詠とスイッチの姿がどこにも見えない。

それに松田や元浜どころか、他の観光客も

忽然と消えてしまった。

 

なんだ!?、何が起きたっていうんだ!

 

俺と同様に眷属の皆もこの現象に驚き、

身構える。…周囲を警戒するが、怪しい

奴の姿は見えない。

 

少しして、俺達の足元に霧らしき

ものが立ち込めてきていた。

 

「この霧は」

 

霧を見て驚いていたのはアーシアだった。

 

「この感じ、間違いありません」

 

『そうだね、アーシアがディオドラ・アスタロト

に捕まった時、神殿の奥でアーシアはこの霧に

包まれてあの装置に捕らえられたんだ』

 

アーシアに取り憑いている九衛門がそう

教えてくれる。こいつが出てきたってことは

アーシアの身に危険が及ぶ可能性があるって事か。

 

「…『絶霧(ディメンション・ロスト)』」

 

木場が俺達の方に歩み寄りながらそう言う。

 

「神滅具の一つだったはずだよ。先生や

ディオドラ・アスタロトがそれいついて

話していただろう?おそらく、これが…」

 

木場はその場で屈み、足元の霧を手で

触るようにしていた。

 

神滅具か…。イッセーやヴァーリの様な

ヤバい奴がここに来てるっているのか。

 

「お前ら、無事か?」

 

空からの声。顔を上げれば黒い翼を羽ばたかせて

アザゼル先生が空を飛んできていた。

 

俺達のいるところに降り立つと

翼をしまいながら言う。

 

「俺達以外の存在はこの周辺からキレイさっぱり

消えちまってる。俺達だけ別空間に強制的に転移

させられて閉じ込められたと思って間違いないだ

ろう。…この様子だと、渡月橋周辺と全く同じ

風景をトレースして作り出した別空間に転移させ

たのか?」

 

馬鹿な、転移の前兆なんて感じなかった。

生暖かい感触を体が感じたと思ったらこの空間だった。

 

「ここを形作っているのは悪魔の作るゲームフィールド

の空間と同じものですか?」

 

イッセーが先生に訊く。

 

確かに似ているな。

 

「ああ、三大勢力の技術は流れているだろうからな。

これはゲームフィールドの作り方を応用したんだろう。

で、霧の力でこのトレースフィールドに転移させたと

いうわけだ。『絶霧(ディメンション・ロスト)』の霧は包み込んだものを

他の場所に転移させることができるからな。

…ほとんどアクションなしで俺とリアスの眷属を

全員転移させるとは…。神滅具はこれだから怖い

もんだぜ」

 

と、先生は言う。なるほど、この空間はゲーム

フィールドの応用だったのか。

 

すると、九重が震える声で口を開く。

 

「…亡くなった母上の護衛が死ぬ間際に口に

しておった。気が付いた時には霧に包まれて

いた、と」

 

じゃあ、この現象は…。

まてよ、この神滅具の所有者って。

 

俺の嫌な予感は当たってしまった様だ。

 

渡月橋の方から、複数の気配が現れる。

薄い霧の中から人影がいくつも近づいて

きて、俺達の前に姿を現す。

 

「はじめまして、アザゼル総督、そして赤龍帝、空我」

 

挨拶をくれたのは学生服を着た黒髪の青年だった。

 

学生服の上から漢服を羽織っていた。

その手には槍を持っていた。

 

…あの槍からは不気味なオーラを感じる。

ただの槍じゃないな。

 

この男、若い。見た目だけなら、

俺達と一つか二つぐらい違わないんじゃないか?

いや、リアス先輩のご両親の例もあるからな

外見だけで判断できないな。

 

青年の周囲には似たような学生服を着たのが

複数人いる。若い男女ばかりだ。

 

いや一人だけ作業服にタンクトップの

ガタイのいい男がいる。

 

…異様なプレッシャーを放ってやがる。

悪魔やドラゴンとも違う雰囲気と気配を感じる。

 

先生が一歩前に出て訊く。

 

「お前が噂の英雄派を仕切っている男か」

 

先生の問いに中心の青年が肩に槍の柄を

トントンとしながら答える。

 

「曹操と名乗っている。三国志で有名な

曹操の子孫、いちおうね」

 

曹操という名に仰天するイッセーが

先生に訪ねる。

 

「先生、あいつは…?」

 

先生は視線を相手から外さずに皆に向けて言った。

 

「全員、あの男の持つ槍には絶対に気をつけろ。

最強の神滅具『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』だ。神をも

貫く絶対の神器とされている。神滅具の代名詞

になった原物。俺も見るのは久しぶりだが…

よりにもよって現在の使い手がテロリストとはな」

 

『ッ!?』

 

先生の言葉に仲間全員が酷く狼狽した。

男の正体よりもあの槍の正体に驚きの

視線を向けていた。

 

「あれが天界のセラフの方々が恐れている聖槍…っ!」

 

イリナが口元を震わせながらおう口にする。

ゼノヴィアも低い声で続ける。

 

「私も推さない頃から教え込まれたよ。イエスを

貫いた槍。イエスの血で濡れた槍。神を貫ける

絶対の槍っ!」

 

そうか、教会関係者からしたら、宗教の大本の

事件に関わったわけだし、教会関係者からしてみれば、

無視できない存在の一つと言っても過言じゃないな。

 

「あれが聖槍…」

 

隣のアーシアがうつろな目で槍を見つめていた。

まるで槍に魅了されて、意識が吸い込まれて

いくような

 

バッ。

 

先生が素早くアーシアの両目を手で隠した。

 

「アーシア。信仰のある者はあの槍をあまり

強く見つめるな。心を持っていかれるぞ。

聖十字架、聖杯、聖骸布、聖釘と並ぶ

聖遺物のひとつでもあるからな」

 

九重が憤怒の形相で槍を持つ青年、曹操に叫ぶ。

 

「曹操!一つ訊くぞ!」

 

「これはこれは小さい姫君。なんでしょう?

この私ごときでよろしければ、なんなりと

お答えしましょう」

 

曹操の声音は平然としているが、あきらかに

何かをしっているふうな口調だ。

 

「母上をさらったのはお主達か!」

 

「左様で」

 

あっさり認めやがったな。

 

「母上をどうするつもりじゃ!」

 

「お母上には我々の実験にお付き合い

していただくのですよ」

 

「実験?お主達、何を考えておる?」

 

「スポンサーの要望を叶えるため、

というのが建前かな」

 

それを聞き、九重は歯をむき出しにして

激怒していた。目にはうっすらと涙を

溜めている。よほど、悔しいのだろう。

 

母親を攫われた挙句、実験なんてよく

分からないことに利用されようとしてい

るのだから。

 

「スポンサー…。オーフィスのことか?

それとも財団Xとか言う奴等の事か?

それで突然こちらに顔を見せたのは

どういうことだ?」

 

先生が問いつめる。

 

「いえ、隠れる必要もなくなったもので

実験の前に挨拶と共に少し手合わせを

しておこうと思いましてね。俺もアザゼル

提督と噂の赤龍帝殿と空我殿にお会い

したかったのですよ」

 

なんて、ふざけたことを。

俺がそんなことを想っていると。

 

先生が手元に光の槍を出現させた。

 

「わかりやすくてけっこう。九尾の御大将を返して

もらおうか。こちとら妖怪との協力提携を成功させ

たいんでね」

 

先生の構えを見て、俺達も戦闘の態勢を整える。

俺は『真紅のクウガ(マイティーフォーム)』に変身し、

 

イッセーも籠手を出現させて「禁手」のカウント

を開始する。ゼノヴィア、アーシア、イリナも

それぞれ変身をすませている。

 

「ゼノヴィア!」

 

「すまない!」

 

ゼノヴィアはイッセーからアスカロンを受け取り

前方に構える。

 

あれ、そういえば、ロスヴァイセさんがいない。

 

最悪な予想がよぎる。

 

「せ、先生、ロスヴァイセさんは?」

 

俺と同じことに気が付いたらしいイッセーが

先生に訊くと、先生はため息をはいた。

 

「あいつもこちらに転移しているが、

店で酔いつぶれて寝てる。いちおう強固な

結界をあいつに張っておいたからそうそう

酷いことにならんだろう」

 

あ、そ、そうですか…。

まあ、酔った状態で来られてもマズいからな

来ないのが一番か、まあ、無事ならいいや。

 

しかし、俺達が構えてもやつらは一向に

構える様子は無かった。

 

…余裕か?それとも何か隠した手があるのか?

相手である英雄派は神器を持った人間の集まり

だったよな。神器を相手にするのは苦手だ。

能力が特異なのもあるからな。

まあ、うちの眷属達も同じだが、

何が起きるか分からないびっくり箱みたいな

連中だからな。とにかく、何が起きても

対応出来るようによく見ておこう。

 

と、曹操の横に小さな男の子が並ぶ。

そうそうがその男の子に話しかけた。

 

「レオナルド、悪魔用の

アンチモンスターを頼む」

 

それだけ頼むと、男の子は無表情で、

ただこくりと小さくうなずいた。

 

途端。その男の子の足元に不気味な影が現れて

広がっていく。

 

…背筋を冷たいものが走った。なんだ?

あの影からは言い知れない戦慄を感じた。

 

影はさらに広がり、渡月橋全域を包むほどになった。

 

すると、その影が盛り上がり、形を成していく!

影から腕、足、頭が成形されていく。

そして、成形された頭に目玉が生まれ、

口が大きく裂けていく。

 

しかも現れたのは一匹だけじゃない!十…いや、

まだ生まれていく。その数はゆうに百は超えてやがる。

 

「ギュ」

 

「ギャッ!」

 

「ゴガッ!」

 

耳障りな音、いや、声を発してそいつらは

影から現れた!

 

いや、影でモンスターを創り出したと

言うべきか。

 

二本足で立つ黒い皮膚のモンスター。

その全身は太く、肉厚だ。爪も鋭く、

牙もむき出しになっている。

 

それが大量に並んでいる。

 

これが、あの男の子の能力か…。

 

すると、先生がぼそりとつぶやいた。

 

「『魔獣創造(アナイアレイション・メイカー)』か」

 

曹操が先生の言葉に微笑んだ。

 

「ご名答。そう、その子が持つ神器は『神滅具』

のひとつ。俺が持つ『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』とは別の意味で

危険視されし、最悪の神器だ」

 

敵に二人も神滅具の使い手がいるってのか、

 

そこで、カウントも終わったようで、赤いオーラが

イッセーを包み、鎧を身に纏う

 

「先生、何が何だか…」

 

混乱するイッセーが先生にそう言うと、

先生が説明をはじめてくれた。

 

「あの男児が持っている神器はお前のと同じ『神滅具』

だ。神滅具は現時点で確認されているもので十三。

グリゴリにも神滅具の協力者がいるが…。その神滅具

のなかでもあの神器は性質、能力が赤龍帝の籠手や

白龍皇の光翼よりも凶悪なんだよ」

 

「お、俺のよりも強いんスか?」

 

「直接的な威力ならイッセーとヴァーリの神器の

方が遥かに上だ。ただ、、能力がな…。

木場の『魔剣創造(ソード・バース)』、あれはいかなる魔剣も創り出せる

能力だった。それはわかるな?」

 

「は、はい」

 

「『魔獣創造(アナイアレイション・メイカー)』がそれと同様だ。

いかなる魔獣をも創り出すことができる。たとえば、

怪獣映画に出てくるような全長百メートル、口から

火炎を吐く怪物。それを自分の意志でこの世に生み

出すことも出来る。自分の想像力で好きな怪物を

生み出せるとしたら、最悪極まりないだろう?

そういう能力だ。使い手しだいじゃ、一気に

そんな化け物を数十、数百の規模で作り出せるんだよ。

絶霧(ディメンション・ロスト)』と並ぶ、神器システムのバグが生んだ

最悪の結果とも言われている。『絶霧(ディメンション・ロスト)』も能力者

次第では危険極まりない。霧を国家規模に発生させて、

国民すべてを別空間、次元の狭間辺りに送り込めば

一瞬で国を一つ滅ぼすなんてことも可能だろうからな」

 

それってテロリストが持つのはマズいだろ。

 

「どっちも世界的にヤバイ神器じゃないですか?」

 

イッセーの言葉に先生は苦笑する。

 

「まあ、今の所、どちらもそこまでの事件は

前例がない。何度か危ない時代はあったけど

な。しかし、『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』、『絶霧(ディメンション・ロスト)』、

魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』。…神滅具の上位クラス四つのうち、

三つも保有か。それらの所有者は本来、生まれた

瞬間に俺の所か、天界か、悪魔サイドが監視体制に

入るんだが…。二十年弱、俺達が気づかずにいたって

のか…。それとも誰かが故意に隠したのか…。

確かに過去の神滅具所有者に比べると、

現所有者はほぼ全員、発見に難航している

面が目立つな」

 

そう言い、イッセーの方に視線を送る先生。

 

…そういえば、イッセーも最初堕天使に襲われた

時も危険な神器を所持していたから殺されたんだよな。

その時は、弱いから別の神器と勘違いされたな。

力の全貌を見ないと判断できないんだろうな

 

そして、先生のうぶやきは続く。

 

「…何か、現世に限って員が関係があるのか?

もともとの神滅具自体が神器」システムのバグ、

エラーの類と言われているからな…。ここに

きてからそれらの因果律が所有者を含めて

独自のうねりを見せて、俺達の予想の外側

に行ったとかか?それは勘弁願いたいところ

だが…。イッセーの成長を見ていると、

現世の神滅具全体に変調が起き始めている

と感じてしまっても不思議はないな…。

バグ、エラーの変化、いや、進化か?

どちらにしろ、神器研究や神器システム

を司っているわりに俺も含め、お互い

甘いよな、ミカエル、サーゼクス」

 

本質が研究職だからか先生が自問自答を始めると

長いからな…。

 

しかし、怪獣を思いのまま創り出せる神器

なんてどう考えても危険だ、使い手次第では

龍王のタンニーンやフェンリルを量産できる

って事か、いや、グロンギを量産するだけでも

大分ヤバいな。

 

「先生、『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』に弱点はあるんですか?」

 

俺が訊く、俺の知る神滅具も弱点の一つは

あった、何かしらはあるはずだろ。

 

「本体狙いだ。まあ、本人自体が強い場合もあるが、

神器の凶悪さほどじゃないだろうそれに

魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』は現所有者がまだ成長段階

であろうってのも大きい。やれるならとっくに

各勢力の拠点に怪獣クラスを送り込めている

はずだからな。倒すなら成熟していない今だ」

 

なるほど、本体狙いか。あの男の子は

まだ神器能力の修行中ってのも納得だな。

 

先生の言葉を聞いて、曹操が苦笑いした。

 

「あららら。なんとなく、『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』を把握

された感があるかな。その通りですよ、堕天使の

総督殿。この子はまだそこまでの生産力と想像力

はない。ただ、ひとつの方面には大変優れてまし

てね。相手の弱点をつく魔物。アンチモンスター

を生み出す力に特化しているんだな、これが。

今出したモンスターは対悪魔用の

アンチモンスターだ」

 

曹操が手をフィールドに存在するお店の

一つに向けた。

 

モンスターの一匹が口を大きく開け。

 

ビィィィィィィィッ!

 

一条の光が発せられた!刹那。

 

ドオオオオオォォォォンッ!

 

お店が吹っ飛び、強烈な爆発を巻き起こす!

 

「光の攻撃。こいつは!」

 

爆発の中、先生が叫んだ!

 

「曹操、貴様!各陣営の主要機関に刺客を

送ってきたのは俺達のアンチモンスターを

創り出すデータをそろえるためか!」

 

「半分正解かな。送り込んだ神器所有者と共に

黒い兵隊もいただろう?」

 

倒すと霧散するだけの黒い戦闘員か。

 

「あれはこの子が創った魔物だ。あれを通じて、

各陣営、天使、堕天使、悪魔、ドラゴン、

各神話の神々の攻撃をあえて受け続けた。

雑魚一掃のために強力な攻撃も食らったが、

おかげでこの子の神器にとって、有益な

情報を得られた」

 

「あの黒い怪人でデータを収集していたのか!」

 

「禁手使いを増やしつつ、アンチモンスターの

構築もおこなった。おかげで悪魔、天使、

ドラゴン等、メジャーな存在のアンチモンスター

は創れるようになった。悪魔のアンチモンスター

が最大で放てる光は中級天使の光力に匹敵する」

 

神器所有者の禁手使いを増やすのと同時に

アンチモンスターを創り出す為にデータを

集めていたのか。

 

憎々し気に睨む先生だが、一転して笑っていた。

 

「だが、曹操。神殺しの魔物だけは創り

させていないようだな?」

 

「………」

 

先生の一言に曹操は反論しなかった。

 

「どうしてわかったんですか?」

 

俺が訊くと先生はにやけながら答える。

 

「やれるならとっくにやってる。こうやって俺達

に差し向けてくるぐらいはな。各陣営に同時攻撃

ができた連中がそれを試さないわけがない。

それに各神話の神が殺されたら、この世界に

影響が出てもおかしくないものな。まだ。神殺し

の魔物は生み出せていない。これがわかっただけ

でも収穫はデカい」

 

曹操は槍の切っ先をこちらに向けた。

 

「神はこの槍で屠るさ。さ、戦闘だ。始めよう」

 

それが開戦の言葉となった!

 

『ゴガァァァァァッ!』

 

不気味な鳴き声を唸らせてアンチモンスターが

大挙としてこちらに向かってくる!

木場とゼノヴィアが前線に立つ!

 

ゼノヴィアはアスカロンとスパークレンスの

二刀流で敵陣に突っ込んでいった!

 

ゼノヴィアの豪快な斬撃を受けて、アンチ

モンスターが大量に難なく消えていった!

 

流石はパワータイプの『騎士』だ!

ありえない突貫の威力だな。

 

そこで、アンチモンスターの一匹が大きく

口を開けて光を放とうと。

 

ビィィィィッ!バジィィィィッ!

 

発射された光は、ゼノヴィアの前方に入った

木場の聖魔剣によって弾かれていく。

弾かれた光線が放たれた位置にある

建物に突き刺さり崩壊させた。

 

「このぐらいの光なら、

当たらなければ問題じゃない」

 

決めてくれるなイケメンはよ!

そうだな『騎士』である神速の木場に

この程度の攻撃は当たるはずもないものな。

 

「いや、当たる前に倒せばいいだけだ」

 

アンチモンスターを切り払いながらゼノヴィアが

そう返した。同じ『騎士』でも戦闘スタイルが

ここまで違うとはな。まあ、どちらもらしいけどさ。

 

「曹操、お前は俺がやらしてもらおうか!」

 

先生が龍玉、ファーブニルの宝玉を取り出して、

素早く人工神器の黄金の鎧を身に纏った!

十二枚の黒い翼を展開すると、光速で曹操に

向かっていく!

 

「これは光栄の極み!聖書に記されし、かの

堕天使総督が俺と戦ってくれるとは!」

 

曹操は桂川の岸に降り立つと不敵な笑みで

槍を構えた!槍の先端が開き、光り輝く

黄金のオーラが刃を作る!

 

先端が開いた瞬間、この空間全体の空気が

震えていった!

 

…なんて神々しさだ!見てるだけで

凄まじいプレッシャーを感じる!

 

ドウゥゥゥゥゥンッ!

 

先生の光の槍と曹操の聖槍がぶつかり、

強大な波動が生み出された!

その衝撃で桂川が大きく波立ち、

舞い上がった水しぶきが周囲に

飛び散っていく!渡月橋を中心に

川の水が雨のように降り注いでいった。

 

先生と曹操は攻め合いながら、

川の下流の方へ向かって岸を駆けていく!

 

曹操の相手は先生に任せよう。

それよりも俺の相手は…。

 

「この時を待ちわびてたぜ」

 

俺の前にタンクトップの男が立ち塞がる。

 

「どうやら、お前が俺の相手ってことか?」

 

俺の言葉に男は笑いながら答える。

 

「ああ、そうさ、この俺、ゴ・ジャコ・ギが相手だ!」

 

目の前の男の体が変異していき、

その体は甲殻類の殻に変わり、

ボクサーの構えを取る。

 

「さあ、遊ぼうぜ!クウガ!」

 

新たなグロンギが俺の前に現れたのだった。




ユウスケの前に現れた新たなグロンギ族のジャコ!

その圧倒的な力にユウスケは苦戦を強いられる!

格上相手にどう立ち向かう!

第108話「格上」

是非見てくれよな

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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