見事ジャコを倒すことが出来たユウスケ
だったが、まだ英雄派が残っている!
京都での戦いに終止符が打たれようとする!
「ふぅ…勝ったのか…」
ジャコを倒したユウスケだったが、
最後の一撃の反動のダメージで立ち上がることが
出来ず、膝をついていた。
「ユウスケさん!」
そこへアーシアが涙を流しながら駆け寄ってきて
癒しのオーラで傷を回復させてくれる。
戦いに勝ち一息ついたユウスケだったが、
まだ戦いは終わっていないことを思い出し
曹操達の方へ視線を向けるが何やら彼らは
驚き動揺しているようだった。
ジャコが破れたことに驚いているのかと
思ったが、奴等の視線の先にいるのはイッセー
だった。俺が戦っている間に何かあったのか?
「アーシア、あっちで何かあったのか?
英雄派も呆然としていて状況が分からないんだけど」
「はい、実は先ほどリアスお姉さまが突然現れて、
イッセーさんがお姉さまのおっぱいを触ったら
リアスお姉さまのおっぱいが輝いて天に昇って
光と共に消えてしまったんです!」
「……はい?」
今の俺はそうとう間抜けな顔をしているだろう。
ただ、今の説明を聞いても全く分からない。
良くは分からないが今までの経験から
俺はある可能性を思いつきイッセーの方へ
視線を向ける。
「赤い坊や。おまえさん、女の胸の内を
聞ける能力があったよなぁ?」
そんなことまで、知ってるのか、
それともイッセーの能力が有名なのか?
まあ、厄介な能力だからな知ってても
可笑しくないのか。
「え、ええ、ありますけど」
「そうか、儂が協力するんでな、
そこの小さなお嬢ちゃんとあの九尾の
姫さんに術をかけてくれんか?」
パイリンガルを九重と三坂さんに?
初代孫悟空様に何か考えがあるのか?
「いっけぇぇぇぇっ!『
カァッ!
突如、赤龍帝の鎧の各部にある宝玉から、
赤い閃光が溢れ出るっ!
な、なんだこれは。
「いくぜぇぇぇぇぇええっ!ブーステッド
ギアァァァァアアアアアッ!」
イッセーの声に反応し、体を包む紅い閃光は
極大のオーラを辺り一帯に解き放たれる!
『
『
『
『
『
『
『
宝玉が数々の音声を鳴り響かせていき、
壊れたかのように『D』を繰り返し始めた!
『DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD‼‼‼』
そして、イッセーは高らかに叫ぶ!
「モードチェンジッ!『
イッセーがその場で踏ん張ると、奴の肩から背中
にかけて赤いオーラが集まり形をなしていく。
できあがったのは背中のバックパックと、
両肩に装着された大口径のキャノンッ!
ブゥゥゥゥン…。
静かな鳴動が始まり、赤龍帝のパワーがキャノンの
砲口に集まっていった。
あれは、僧侶にプロモーションしたっていうのか!?
いま、アーシアは認証はしていない。まさか自分の
意志でプロモーションを!?
イッセーは僧侶にプロモーションした影響で底上げ
された魔力だけでは説明できないとんでもない量の
オーラがバックアップに溜まっていき、
膨大なエネルギーの一撃を作り出していくッ!
「…あれは、マズイな…」
曹操がぼそりとつぶやいた。どうやらキャノンに
集まるパワーを同様に察知したようだ。
あれは直撃すれば、只じゃすまないだろう。
そして、キャノンにエネルギーの蓄積が止まる。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost
BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost
BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼』
「吹っ飛べェェェェェェッ!
ドラゴンブラスタァァァアアアアアッッ!」
ズバァァァアアアアアアアアッ!!
肩のキャノンから極大の一発が放射されていくッ!
その放射のあまりの勢いに踏ん張っていてもイッセー
の体が後方に押されている。流石にその場に持ちこた
えるだけで精一杯のようだった。
そして、英雄派のほうへ放出されていく
大出量のエネルギーッ!
「おもしれぇ、受けてやるぜ、
伝説のドラゴンさんよぉッ!」
ヘラクレスが前方に立ちふさがり、
イッセーの一発を受けようとするが。
「受けるなッ!避けろッ!」
曹操が叫び、槍の石突でヘラクレスを
その場から吹っ飛ばした!曹操達他の
メンバーもイッセーの一撃から素早く
避けていく。
外したキャノンの一撃は、奴等の遥か
後方に飛んでいき。
ドォォォォオオオオオオオオオオオンッ!
空間全体を震わせるほどの大爆発と共に
背景の町並みが丸ごと巨大なオーラに
包み込まれていく!
…エネルギーが広がって、町全体を
激しい光が包み込んでいく!
光が止んだ後に残ったものは、何もなかった!
放たれた先の風景が消滅し、ゲームフィールド
にまでダメージを与えたようで、空間が歪み
だしていた!
「…町が丸ごと吹っ飛びやがった!おい!
こんなのを立て続けに放たれたらこの空間が
保たんぞ!」
ヘラクレスはイッセーの一発の威力をようやく
理解したのか、驚愕の声音を出していた。
「疑似空間の町が歪む、か。ここはかなり強固
に創られているんだけどね。…なんて威力だよ」
ジークフリートも笑みを止めて、目を細めていた。
「曹操ォォォォォオッッ!」
イッセーが曹操の名を叫び、背中のキャノンを
パージしたっ!パージされたキャノンが淡い光
となって霧散していく。
「モードチェンジ!『
バッ!
イッセーがドラゴンの翼を羽ばたかせて、
曹操に向かうッ!背中のブーストの数が
倍に増え、盛大に魔力の火を噴出させるッ!
空気を震わせながらイッセーは空を切る
ように飛んでいく!
「装甲パージッ!」
イッセーが叫ぶと、
されていく!胴体、腕、足、頭から厚い
装甲が剥がれていく!
余計なものを捨て、最低限の装甲だけで飛ぶ!
と化していた。さらに鎧の形状が変化し、高速に
対応できるスリムなフォルムと化した。
防御力を捨て速度にだけ特化した姿だ!
これは、生身では捉えきれない程の速さだッ!
イッセーは上空を神速で飛んでいく!
さすがに速さに慣れていないはずだ。
どうやって曹操と戦うっていうんだ?
「てめぇに体当たりするぐらいなら
出来るよなァァァァッ!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost
BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost
BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼』
イッセーは曹操に正面から突っ込んでいく!
「速いツ!」
曹操が槍を前方に構えてイッセーを迎える!
ドンッッ!
イッセーが神速で正面から曹操に体当たりをかました!
「ごふっ!」
曹操が軽く吐瀉した。
イッセーは曹操を捕まえた状態でそのまま飛び続けるッ!
「やっと、捕まえたぜ。これなら、文句ねぇだろ?」
イッセーがそう言うと、奴はうれしそうに笑った。
「まったく、君は正面から本当に突っ込んでくる
んだなッ!だが、その装甲の薄さで俺の槍は耐え
られないだろうッ!パワーアップ早々悪いが、
これで終わりだッ!」
確かに、今のイッセーの装甲の薄さじゃ、槍を受けたら
一発でアウトだぞ、どうするんだイッセー!?
「モードチェンジッ!『
赤いオーラがイッセーを包み込み、パージした装甲を
修復させていく。だが、オーラの形成はそれだけに
留まらない。さらに鎧をぶ厚く、肉厚にしていく。
さらに両腕にも大質量のドラゴンのオーラが集結
していき、通常の籠手の倍、いや、五、六倍は
あろうかという極太の様相を見せたッ!
イッセーがモードチェンジしたことで神速が止まり、
空中でイッセーと曹操は宙に投げ出された。
曹操の槍がイッセーを捉え、光の刃がイッセーに
向かっていく!
ガシュッ!
イッセーは右のぶ厚い籠手を立て代わりにして、
その槍の一撃をを受ける。
聖槍が籠手に突き刺さるが、槍はイッセーの
籠手を貫くことができずに途中で止まっていたッ!
「もっと出力をあげないと、この鎧は破壊しきれない
というのかッ!上級悪魔なら瞬殺できる出力なんだぞッ!」
そう叫ぶ曹操に、イッセーはぶ厚く、大きくなった
左の拳をかまえた。
「おっぱいドラゴンなめんな、
このクソ野郎ォォォォォォッッ!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost
BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost
BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼』
イッセーは極大な左の拳で曹操をぶん殴ったッ!
即座に曹操は槍を籠手から抜き放ち、盾のようにしたが。
「こんにゃろォォォォォォッ!」
ドンッッ!
拳がインパクトした瞬間、籠手の肘部分に新たに
生まれた撃鉄が打ち込まれる!
膨大なオーラを噴出させながら、拳の勢いが
猛烈に増した!
イッセーは空中で地面に向けて、
曹操をぶん殴ったッ!
ドォォォォン…ッ!
曹操がイッセーの一撃を食らい、
地面へ勢いよく叩きつけられていった!
落下する寸前、一撃を食らった曹操の
表情は笑っているように見えた。
奴が落下した衝撃で地が割れ、激しい土煙、
粉塵が巻き起こる。
空中での接近戦を終えたイッセーは、
ぶ厚い鎧を装着したまま俺達の傍に降り立った。
…サァァァァ。
先ほどのモードで厚くなった装甲分が霧散して、
風に乗って消えて行く。
「…はぁはぁ…」
イッセーは息をあげ、その場でひざをついた。
どうやら、あの姿は消耗が激しいようだ。
イッセーが得た新たな力は俺のフォームチェンジ
と似たような物なんだろう。
『王』の確認を取らず自分の意志で昇格できるのか。
さらに覚醒した新たな赤龍帝の力は驚くほどの魔力、
速度、攻守を手に入れた。
『僧侶』なら、魔力に特化し、ドラゴンショットを
超強化したと思われる。ドラゴンブラスターを
放つ事が出来ていた。
『騎士』は余分な装甲をパージして、鎧が高速仕様
になり、速度が凄まじいまでに向上していた。
そして『戦車』は『騎士』とは逆に装甲を厚くさせて、
速度を犠牲にして、攻撃と防御に特化させているようだ。
俺とは違った方向性での強化だな。
鎧じゃなくてまるでロボットみたいな強化だ。
アーシアの回復でようやく立ち上がった俺達の視界に
立ち上がる曹操の姿が映り込んだ。
あいつ、あれをまともに食らってまだ立てるのか…?
いや、すんでの所で槍を盾にしたから、それで
耐えられたのか…。
地面に叩きつけられた衝撃で生まれたクレーターから
曹操が上がってくる。
鼻と口から血を流していた。それを拭い、
首をコキコキ鳴らしながら言う。
「これは、空我殿、あのジャコを倒したのか驚きだよ
君も新たな力に覚醒したというのか、そして赤龍帝殿。
先ほどは失礼した。驚くべき変化を遂げたようだ。
十分な強さを土壇場で得るなんてね。槍で守らなければ
死んでいたよ」
奴自身は生身だからな。あの一撃で大ダメージは確実
と思っていたが、流石は最強の神滅具だな。
「『悪魔の駒』のルールを逸脱した君だけの新たな
特性か…。まるでイリーガル・ムーブだな」
「イリーガル・ムーブ?」
イッセーが初めて聞く単語に首を傾げ聞き返すと、
曹操が答えた。
「チェス用語さ。不正な手を意味する。その攻撃は
明らかに『悪魔の駒』のシステムに不正するような
手に見えたからね」
不正な手か、確かにあの力はゲームじゃ使えないよな。
『俺としては「トリアイナ」だと感じたが』
ドライグの声が聞こえそう漏らす。
「トリアイナ?どういう意味だ?」
『トリアイナ、ギリシャの海神ポセイドンが持つ
三叉の矛のことだ。トライデントという名の方が
知られているかもしれんな。先ほどの三種の駒に
よる連続攻撃が三叉の矛のような鋭さを感じた』
「イリーガル・ムーブにトリアイナか。いいね
じゃあ、こいつは『
でも名づけようかな」
「怖いな。直接的な攻撃力は『覇龍』なしのヴァーリーに
そろそろ匹敵するかな?いや、彼も日々成長しているか
ら、現在はわからないが…」
「それと予想以上にスタミナとオーラを消耗する。
使いこなすにはまだまだということかな。いや、
使いこなせたとしてもその消耗は尋常ではないか…。
あと十分も禁手状態が保たないと見た」
ヤバいな、イッセーの反応を見れば、図星だってわかる。
一度見ただけで、そこまで分析されるなんてな。
そこでイッセーは息を吐き、曹操に言った。
「あんた、やりにくすぎるんだよ。ちょっと俺達
のことを舐めたかと思うと、今度は冷静に見てく
るしさ」
「いや、君達を少しでも軽んじた俺が愚かだった。
本当に済まなかった。強大な力に溺れず赤龍帝の
深奥を知ろうと動いている。そして始まり空我は
暴走もせず独自の形態、そしてさらなる進化を進
んでいる。君達はやはり強敵だ。反省しなければ
いけない」
曹操は肩に槍をトントンとすると続ける。
「楽しい。ヴァーリと個人的に一戦して以来の
戦闘高揚かもしれない。やはり、伝説のドラゴン
と戦うのは最高だな俺が心底英雄の子孫だという
証拠か」
楽しいか。俺達の敵はバトルマニアばかりかよ。
「お前は、このまま全勢力と激戦をするつもりか?」
俺の問いに曹操は首を横に振った。
「冗談。この戦力では長期戦に向かない。
一人の力が強くても、さすがに各勢力が
協力した兵力には勝てないさ。そちらに
大損害は出せるだろうが、こちらは全滅だ。
不意打ちを狙った一点突破のほうが効率
がいい。だからこの組織にいるのは割が
いいわけさ」
…そういう理由で、オーフィスの陣営に身を
置いているってことか。まあ、他にも理由は
あるんだろうがな。
バジッ!バジッ!
空間を震わす音が鳴り響く。
この音には覚えがあった。
空間を裂く音だ。
そちらの方を見上げれば空間に穴が
生まれつつあった!
こいつは…ッ!
俺の脳裏に空間の裂け目から現れた巨大な赤い
ドラゴンを見た時を思い出す。
「どうやら、始まったようだ」
曹操が嬉しそうに微笑んだ。
なら、これはグレートレッドが九尾の御大将
を使った魔方陣に呼び寄せられて…ッ!
「あの魔方陣、そして赤龍帝の膨大なパワー
が真龍を呼び寄せたのかもしれないな」
曹操が皮肉気にそう言いやがった!
イッセーのパワーアップが裏目に出たのかよ!
「ゲオルク、『
準備に取り掛かって」
そこまで言いかけて、曹操は言葉を止めた。
その目が細くなり、次元の裂け目を見て、
疑問の生じた表情となる。
「…違う。グレートレッドではない?…あれは、
それにこの闘気…ッ!」
オオオオオォォォォォォン。
空間の裂け目から姿を現したのは、十数メートル
程の。体が細長い東洋タイプのドラゴンだった。
グレートレッドじゃない!なんだ、あのドラゴンは!
緑色のオーラを発しながら夜空を舞う姿は幻想的だった。
曹操が叫ぶ。
「
曹操は東洋のドラゴンの登場に驚いていたが、
その視線はすでにドラゴンではなく、
その背に向けられていた。
俺達もそれにつられてそちらへ目を向けた。
そこには小さな人影らしきものがひとつ。
あ、人影がドラゴンの背から落ちた!
いや、あれは降りたのか!?あの高さから!
小さな人影は高さなぞまるでなかったかの
ようにスッと地上に降り立った。
「大きな『妖』の気流、それに『覇』の気流。
それらによって、この都に漂う妖美な気質
がうねっておったわ」
小さな人影は年老いた男性の声音でこちらへ
一歩一歩ゆっくりと近づいてくる。小さい。
本当に体が小さい。背丈は幼稚園の年長児
ほどしかない。
金色に輝く体毛!現れたのは法衣をまとった
…猿のような人の様な…。顔がしわくちゃだ。
てか、黒い肌だ。…妖怪?猴の妖怪なのか?
手には長い棍のような得物。首には珠の
ひとつひとつが大きい数珠。しかもサイバー
なデザインのサングラスをかけている。
煙管を吹かしながら、不敵な笑みを
浮かべていた。
「おー、久しい限りじゃい。聖槍の。
あのクソ坊主がデカくなったじゃねーの」
猿のじいさんが曹操にそう言う。
曹操は目を細めて微笑んだ。
「これはこれは。闘戦勝仏殿。まさか、
あなたがここに来られるとは、各地で
我々の邪魔をしてくれているそうですな」
「坊主、イタズラが過ぎたぜぃ。儂が
せっかく天帝からの使者として九尾の
姫さんと会談しようと思っていたのによぉ。
拉致たぁ、やってくれあもんだぜぃ。ったく、
関帝となり神格化した英雄もいれば、子孫が
異形の業界の毒なんぞになる英雄もいる。
『覇業は一代のみ』とよく言ったもんじゃ。
のぅ、曹操」
「毒、ですか。あなたに称されるのなら、
大手を振って自慢できるものだ」
…曹操が畏敬の念をもって接している
ように思える。英雄派の連中が猿の
おじいさんを見る目が厳しい。
緊張しているというか、重圧を
感じているというのか。
しかし、天帝の使者、天帝って帝釈天の事
だよな。棍を武器にする、猿の妖怪って
さっき闘戦勝仏って呼ばれてたよな。
「…誰だ、あの猿のような…じいさん?」
イッセーが疑問の声を出すと、
「…おそらく、孫悟空。しかも初代だよ」
治療の終わった木場が俺達の元に歩み
寄りながらそうつぶやいた。
やはり、孫悟空か。
「しょ、しょ、しょ、初代の孫悟空ぅぅぅぅ
うううッ!?あ、あの猿のじいさんが西遊記
で有名な…ッ!」
そうか、先生が言っていた強力な助っ人って
いうのは初代孫悟空のことなのか!
初代孫悟空が俺達の視線に気づいたのか、
しわくちゃな口元を微笑ませる。
「赤龍帝の坊や。よーがんばったのぉ。
いい塩梅の龍の波動だ。そっちの空我の
坊やも頑張ってたようだのぉ。だが、
もう無理はしなくていいぜぃ?儂が
助っ人じゃい。あとはこのおじいちゃん
に任せておきな。
初代孫悟空が空を舞うドラゴンに支持を
出していた。
すると、
『おいおい、来た早々龍使いが荒いぜ、クソジジイ!
オイラ、ここに入るだけでチョー疲れてんですけど!
てか、白龍皇の仲間の魔女っ子に手助けしてもらった
んだけどよ!おわっ!つーか、ヴリトラだ!おいおい
おい、狐と戦ってんのヴリトラだよ!どれぐらい
ぶりだぁ?」
あのドラゴン、テンション高いな。
初代孫悟空は煙管を吹かしながら言った。
「あとで京料理をたらふく食わせる。
それでよかろうて」
『ファッキンジジイ!あとで絶対たらふく食わせろ
良い!オラオラオラ!龍王様を舐めんなよ!
狐の姉ちゃん!オイラは強ェェぞ!』
文句たらたらに
「さてさて、赤いのには悪いがのー、てっとり早く
曹操の子孫にお仕置きせんとなぁ」
初代孫悟空が、曹操達に歩み寄る。ジークフリートが
六本の腕を展開させながら、初代孫悟空に突貫していった!
「ジーク!相手にするな!おまえでは」
曹操が制止させようとするが、ジークフリートは
嬉々として立ち向かっていった!
「お猿の大将!あの孫悟空なら相手にとって不足は」
「伸びよ、棒よ」
ドンッ!
初代孫悟空が静かに漏らした後、手に持っていた如意棒
が凄まじい速度で伸びていき、ジークフリートを難なく
吹っ飛ばしていく!
「ッ!」
ドォォォォオンッ!
ジークフリートは一発で瓦礫の中に
吹っ飛ばされてしまった!
つ、強い!流石は初代孫悟空!一撃であのジークフリート
を倒しちまった!木場とゼノヴィアの二人がかりでも勝て
なかったのに!
「儂にとっては不足じゃったようだの。若い魔剣使い、
腰が入っとらん。走り込みからやり直せぃ」
初代孫悟空は一瞥する。そこへ
『うおおおおおっ!おい、クソジジイ!
この狐、強ぇぞぉぉぉっ!』
九つの尻尾に締め付けられている
苦戦してるな。つーか、緊張感ないなこの龍王。
「気張れい。龍王じゃろうが」
ため息を吐きながら、初代孫悟空が言う。
『オイラは龍王のなかで一番の若手なんだぞ!
まだピチピチでい!』
「よく言うわな。その若手が目立った戦が
終わった瞬間にいの一番で引退なんぞ
しおってからに。若さで乗り切れぃ」
『……わかったよ、がんばりたい!』
それでいいのか、なんだかんだ良いコンビ
なんだな。
と、霧使いの魔法使いが九尾の御大将を
捕えていた魔方陣を解き、初代孫悟空に
手を突き出す。グレートレッドを召喚する
よりも初代孫悟空のほうをなんとかしないと
いけないと判断したか!
「捕縛する。霧よッ!」
初代孫悟空を包み込むように例の霧が集まるが。
「天道、雷鳴をもって龍のあぎとへと括り通す。
地へ這え」
トンッ。
初代孫悟空が呪文をつぶやき、如意棒で地面を
一度叩くと、霧が嘘の様に霧散した!あれだけ
であの霧を突破した!
「まだ神器の練り方が弱いの。そこの
のように対話したらどうじゃい?」
「ッ!あの挙動だけで我が霧を…ッ!
神滅具の力を散らすか!」
魔法使いも仰天していた。それもそうだ、
神滅具の中でも上位の力がまるで効かなかった
のだからな!
「槍よッ!」
ギュゥゥゥゥンッ!
隙を突いたかのように曹操が聖槍の切っ先
を伸ばし、初代孫悟空を奇襲しようとするが。
初代孫悟空は指先ひとつで槍を止めてしまう!
嘘だろ!完全に奇襲が決まったと思ったが!
「…良い鋭さじゃわい。が、それだけだ。まだ若いの。
儂の指に留まるほどでは他の神仏も滅せられんよ。
貴様も霧使いも本気にならんで儂にかかろうなどと、
舐めるでないわ」
初代孫悟空の一言を聞き、曹操は笑み
を引きつらせていた。
「…なるほど化け物ぶりは健在のご様子ですな…。
周囲に広く認知されているのは若い頃の強さだと
聞く。いまは如何ほどですかな?」
曹操の問いかけに初代孫悟空は不敵に
肩をすくめるだけだった。
ジークフリートが瓦礫から立ち上がり、
曹操に告げる。
「曹操。此処までにしよう。初代孫悟空は
『
有名人だ。これ以上の下手な攻撃はせっかく
の人材が傷つくよ。僕も甘かった。強い」
それを聞き、曹操も槍を降ろした。
「退却時か。見誤ると深手になるな」
バッ!
英雄派のメンバーが素早く一か所に集結し、霧使い
が足元に巨大な魔方陣を展開し始める。あれは
転移用魔方陣!逃げる気か!曹操が捨て台詞を吐く。
「ここまでにしておくよ。初代、グレモリー眷属、
空我、赤龍帝、再び見えよう」
待てよ!逃がすわけないだろッ!
俺達の修学旅行をめちゃくちゃにして!
このまま見逃すと思うなよ!
俺は曹操達の方へ手をかざし、魔力を
撃ちだそうとするが、
フッ!
突然、体の力が抜け、『
クソッ!さっき、魔力を全部拳に込めて叩きこんだから
ここにきてガス欠かよ!?
アーシアの回復もスタミナまでは回復しない。
奴等が逃げるのを見ていることしか出来ないのかよ!
すると、イッセーがオーラを集め、左の籠手に
キャノンを生み出した。
ブゥゥゥゥン…。
静かに鳴動しながら、籠手のキャノンに
エネルギーが溜まっていく!
そんな、イッセーの様子を見て
初代孫悟空が笑う。
「儂の役目、坊やがやるかぃ?まあ、ええ。あの坊主に
お仕置きしてみぃ。一時だけ、力が出るよう、
おじいちゃんが手伝ってやるわい」
初代孫悟空が如意棒の先でイッセーの鎧を
コツンと軽く叩く。
途端、イッセーからオーラが高まるのを感じる!
これは仙術の応用なのか!?
改めて、イッセーは曹操にキャノンの
狙いを定める!
「お咎めなしで帰れると思うのか?
こいつは京都での土産だッ!」
バシュゥゥゥゥゥゥゥンッ!
籠手のキャノンから濃縮された一発が撃ちだされる!
「しゃらくさい野郎だ!」
曹操の盾になろうとヘラクレスやジャンヌが
前へ出る!
「曲がれェェェェェェッ!」
イッセーが叫ぶ!
刹那、撃ちだしたキャノンの一撃が盾となる
ヘラクレス達に当たる瞬間に軌道を変えて、
奴等を越えていく!
バシュンッ!
不意打ちとなったのか、その一撃は
曹操の顔面を捉えた!
「ぐぅぅぅ…ッ」
赤い煙をあげながら、曹操が顔を手で覆った!
おお、キャノンの一撃が曲がった!?
イッセー、お前こんなことも出来るのかよ!?
土壇場でやりやがるな!
曹操は右眼から鮮血を散らしながら、
こちらに顔を向ける!
顔面が赤く染まっていた。
奴は右眼を手で押さえながら狂喜
に顔を歪ませたっ!
「…目が…。赤龍帝ぇぇぇぇぇっ!」
槍を構えると。力強い言葉、
呪文のようなものを唱えだした!
「槍よッ!神を射貫く真なる聖槍よッ!
我が内に眠る覇王の理想を吸い上げ、
祝福と滅びの」
ジークフリートが曹操の口と体を手で押さえた!
「曹操っ!唱えてはダメだ!『
いや、『
その声に曹操は激情を収め、深く息を吐く。
そして、ジークフリートが言う。
「退却だよ。『
時間だろう。さすがにこれ以上の時間稼ぎは外の
メンバーでも出来ないだろうしね。各種調整につ
いてもこれで十分データを得られるし、いい勉強
になったよ」
ジークフリートが初代孫悟空を睨みつけていた。
先ほどの攻撃をよほど根に持ったようだ。
曹操が左眼でイッセーを捉える。
その鋭い視線。…なんて目つきなんだ。
「わかっているさ。初代殿、空我殿、そして赤龍帝、
否、兵藤一誠。ここいらで俺達は撤退させてもらおう。
まったく、ヴァーリのことを笑えないな。彼と同じ
状況だ。君はなぜか土壇場でこちらを熱くさせて
くれる」
それは、俺達がヴァーリ達と駒王学園で戦った
時の事を言っているのか?
魔方陣がいっそう輝きを増した。
曹操が消える瞬間にイッセーに言った。
「兵藤一誠、もっと強くなれ。ヴァーリよりも。
そしたら、この槍の真の力を見せてあげるよ」
それだけ言い残し、英雄派はこの空間から消えて行った。
英雄派か…、俺達も強くなったと思っていたが、
奴等は完全に俺達の格上だった。
今回助っ人の初代孫悟空様が来なければ、
俺達は英雄派にやられていただろうな。
イッセーも厄介な奴がライバルに増えたもんだよ。
俺も負けてられないな。
英雄派が逃げた後、残ったのは俺達と助っ人
である初代孫悟空と
九尾の御大将だった。
『あー、しんどかった。ヴリトラいなきゃ、
辛かった…』
大きく息を吐いていた。
九尾の御大将は
ヴリトラのおかげで動きを止めた。
匙は元の人間形態に戻ったが、気を失ってしまい
今はアーシアの治療を受けている。
しかし、九尾の御大将は人型に戻ることはなく。
未だに瞳は洗脳の色を浮かべたままだった。
「母上! 母上!」
『…………』
九重が泣きながら八坂さんを呼ぶが…
反応は一切なかった。
「さて、どうしたもんかいの。仙術で邪な気を
といてもいいんじゃが、ここではちと時間が
かかるのぉ」
初代孫悟空も煙管を吹かしながら、
思慮しているようすだった。
ふと、何かに気づき、イッセーのほうに
視線を向ける。
「赤い坊や。お前さん、女の胸の内を
聞ける能力があったよなぁ?」
そんなことまで知られているのか、
まあ、意味不明な技だからな、
警戒されて、有名にもなるか…。
「え、ええ、ありますけど」
「そうか、儂が協力するんでな、
そこの小さなお嬢ちゃんとあの九尾の
お姫さんに術をかけてくれんか?」
あの技を二人に?目的は分からないが
初代様に何か考えがあるのだろう。
「いっけぇぇぇぇっ!『
イッセーが術を二人に目掛けて展開する!
同時に赤龍帝の鎧が解除してしまう。
流石にイッセーもガス欠か!?
そしてイッセーの技の発動を確認すると、
初代孫悟空が棒をくるくると回して
地面を叩いた。
瞬間、新たに妙な空間が発生し、パイリンガル
の空間が上書きされていき俺達を包み込む。
辺り一帯の視界がぼやけていく。
「赤い坊やの術の応用でな、心に直接語り
かけられるようにしたぜぃ。小さなお嬢ちゃん、
心の中でお母ちゃんに語り掛けてみな」
初代孫悟空が九重にそう言った。
九重は頷き、瞑目した。
すると、この不思議な空間を通して
俺の心にも彼女の声が聞こえてくる。
『…母上。…母上。聞こえますか、母上…
どうか、もとに戻ってくだされ…どうか、
どうか…』
しかし、まだ八坂さんは反応しない。
九重は涙混じりに続ける。
『…もう、わがままは言いません。…嫌いな
魚も食べます。夜中に京都に飛び出すことも
止めます…。…だから、どうか、いつもの
母上に戻って下され…。九重を…許して
くだされ…。母上…』
…悲痛な願いだった。九重は何度も何度も
謝り続け、八坂さんに語り掛ける。
そのときだった。
『………く、の、う……』
かすかだが、確かにその声は聞こえた!
九重が顔を上げ、再び心の中で叫ぶ。
『母上!九重はここです!また歌を歌って
くだされ!また舞を教えて下され!九重は、
九重は良い子になります!また一緒に母上
と…京都を!この都を歩きたいのです…っ!』
パァァァァァ。
やさしい光が九重を包み、八坂さんも淡い光に
包まれていった。九尾の御大将の体は光を発しながら、
徐々に徐々に小さくなっていく。
そして、光が止んだ時、そこにいたのは人間
サイズに戻った八坂さんだった。
おおっ!元に戻った!
「…ここは?」
八坂さんはふらりふらりと体がおぼつかない
様子だが、おぼろげながらも意識が戻りつつ
あるようだった。
九重が八坂さんに駆け寄る。
その胸に飛び込み、泣き叫んだ。
「母上ぇぇぇッ!母上ぇぇぇッ!」
八坂さんはやさしく九重を抱き、頭をなでる。
「…どうしたのじゃ、九重。
おまえは、いつまで経っても泣き虫じゃな」
やっとこの親子を再開させることが出来たな。
く、俺も涙が止まらないよ
「うぅ…九重ちゃん、良かった…」
みればみんなの治療を終えたアーシアも
ボロボロ泣いていた。
良かったな、九重。
二人の姿を確認した初代孫悟空様が
締めの言葉を言う。
「ま、何はともあれ、解決じゃい」
こうして九尾の御大将救出作戦は
いろんな困難をのりこえながらも
無事に幕を閉じる事になった。
初代孫悟空と玉龍の助力のおかげで
英雄派を退くことも出来き、
イッセーの力と九重の想いで
無事に九尾の御大将を救うことが
出来たユウスケ達。
ようやく、日常が帰ってくる。
次回、第116話「最終日」
是非見てくれよな
外伝でやってほしいコラボは?
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仮面ライダークウガ(五代雄介)
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仮面ライダーディケイド
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忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
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その他(希望があれば感想へ)