ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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前回はイッセーメインだったので今回はユウスケの見せ場だぜ

ようやくここまでこれた

今回でライダーに必須なものが登場だ、

それでは本編どうぞ





第17話「古代の戦士」

決戦当日。

 

「よし」

 

俺は自室で気合を入れていた。

 

現在、夜の十時。決戦は二時間後の深夜零時ちょうどからだ。

 

今日に限っては悪魔の仕事も休み。学校が終わると、そのまま帰宅となった。

 

余計なことで力を使うこともないからな。

 

三十分前に部室へ集まる予定だからあと一時間と少ししか,ここには居られない。

 

それでも自室が一番落ち着くからな。ギリギリまでここに居たい。

 

部室に行けば否応無しに緊張感が頭を支配する。

 

こんなに緊張するのは、高校の受験の時以来じゃないか。

 

俺の今の格好は学生服だ。学生の正装といったらこれが一番だと思った。

 

というよりも、戦闘用に服を用意したほうがいいのか?とリアス先輩に尋ねたら、

 

「私の眷属のユニフォームがあるとすれば、駒王学園の学生服かしら。

オカルト研究部ですものね」

 

そんなわけで、俺の戦闘服は学生服だ。

 

Prrrrrrrr

 

携帯に電話がかかってきて画面には『奈美部長』と表示されていた。

ピッ!

 

「はい、もしもし」

 

『こんばんは、ユウスケ、今電話大丈夫かしら?』

 

「ええ、大丈夫ですけどこんな時間にどうしたんですか?」

 

『今日試合でしょ、かわいい後輩が気になってね

緊張しているようなら緊張をほぐしてあげようと思ってね』

 

「まだ緊張してないですよ。でも部室に行けば

嫌でも緊張すると思いますけどね」

 

『ならちょうど良かったわ。今学校に向かっている途中なの

おにぎり用意したから、試合前に食べて気合を入れなさい』

 

奈美先輩は嬉しそうな声で話す。

 

「この時間にですか一人では危ないですよ直ぐに向かいますか

待っててください」

 

『馬鹿にしないでよね、私だって鍛えてるんだから、大丈夫よ。

それにもうすぐ着くから心配は無用よ。

準備もあるから時間通りに来なさい』

 

「わかりました。後から行きますんで待っててください」

 

ピッ。

 

俺は部長との通話を切る。

 

コンコン。

 

部屋をノックする音。アーシアかな?

 

「ユウスケさん、入ってもいいですか?」

 

「ああ、入っていいよ」

 

ドアを開けて入ってきたアーシアの格好を見て俺は軽く驚いた。

 

シスターの服を着ていたからだ。もちろん、ロザリオは首に下げていない。

 

ヴェールも頭につけていないな。

 

「アーシア、その格好…」

 

「は、はい。部長さんに訊いたら、『自分で一番良いと思える服で来て欲しい』と。

私、悩んだんですが、これが一番動きやすいかなって思いました。

…クリスチャンではなくなってしまいましたが、

信仰を忘れたことはありません。今は悪魔ですけど…」

 

そうか、この子なりに考えてたんだな。

 

悪魔同士の戦いであえてシスター服で臨むってのも相当な根性があると思うが、

 

アーシアが決めたなら俺は文句もない。

 

リアス先輩だって笑って許してくれるだろう。

 

「うん。アーシアはシスターの姿が一番しっくりくるかもしれんな。

学校の制服も似合っていたけど、俺とアーシアが初めて出合った時は

シスターの格好だったし。やっぱり、よく似合っているよ」

 

「ありがとうございます」

 

俺が褒めてあげると、アーシアは心底嬉しそうな笑顔を浮かべた。

 

「あ、あのユウスケさん」

 

突然もじもじしだすアーシア。

 

「そばにいってもいいですか?」

 

「あ、ああ、いいけど」

 

ベッドに座っていた俺のもとへ近づいてきて、

 

隣にアーシアが座る。すると俺の腕に絡み、ぎゅっとしてきた。

 

「ど、どうしたんだ、急に」

 

慌てる俺だが、直ぐにアーシアからふるふると

 

震えているのが腕から伝わってきた。

 

「…これから怖い戦いが待っていると思うと、震えが止まらないんです。

でも、ユウスケさんが居てくれるなら私は大丈夫です」

 

「アーシア…」

 

「えへへ。やっぱり、ユウスケさんのそばに居ると怖くなくなります。

…お家を出る時間までこうしてていいですか?」

 

「うん」

 

「…これからもずっとユウスケさんのそばに居てもいいですか?」

 

「ああ、ずっと一緒さ」

 

「……よかった」

 

俺はアーシアの震える手を優しく握り、家を発つ時間まで静かに過ごした。

 

いつの間にか、アーシアの震えは止まっていた。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

深夜十一時三十分頃。

 

俺たちは部室へと到着した。

 

中に入るともうみんなが集まっていた。

 

皆学生服を着ていて、それぞれ、一番リラックスできる方法で待機している。

 

木場は手甲を装備し、脛当ても付けていた。剣は壁に立てかけている。

 

小猫ちゃんは椅子に座り、本を読んでいた。

 

手にはオープンフィンガーグローブ。格闘家がつけているようなものだ。

 

朱乃さんとリアス先輩はソファに座り、

 

優雅にお茶を飲んでいた。

 

「あれ?奈美先輩は居ないんですか?」

 

「奈美なら来てないけど、呼んでいるの?」

 

俺は嫌な予感がしていた。

 

「はい、家にいた時に部室へ向かっていると

連絡がありました」

 

「それは気になるわね、一度連絡を入れてみましょう」

 

「なら俺が連絡します。何でもないといいんですが」

 

俺は携帯を取り出して部長へと電話をかける。

 

Prrrr

 

ガチャッ。

 

「あ、もしもし、ユウスケです!部長今どちらですか?」

 

『随分遅かったじゃないか、かけてこないと思ったよ』

 

電話に出たのは、部長ではなかった。

 

変声機を使っているようで、誰かはわからなかった。

 

「誰だお前!部長はどうした」

 

俺の様子から皆が椅子から立ち上がる。

 

『そう興奮するな彼女は生きてる。今の所はな、

君の行動次第だと思え』

 

「どうすれば良い?」

 

『メールで指定した場所に一人で来い。

誰かを連れてきたら来なければこの女の命は補償できない』

 

相手の要求に俺は拳を握り怒りを抑える。

 

「わかった。」

 

ブチッ。

 

返事をすると相手は電話を切ってしまった。

 

「ユウスケ、状況を説明なさい」

 

リアス先輩が俺に説明を求める。

 

周りの皆も奈美先輩に何かがおきたことは

 

分かったようで、皆が真剣な表情をしていた。

 

「奈美先輩が何者かに拐われました。

相手は指定した場所に一人で来るようにと

要求してきました」

 

ピロンッ。

 

通知音が鳴り、携帯を見ると一件のメールが来ていた。

 

そこには地図が添付されており、

 

町外れのとある建物にピンが表示されていた。

 

「どうやら、場所の指定がされたようです。

町外れのおそらく取り壊し予定の建物だったはずです」

 

学校から大分離れており、移動だけでも時間がかかる距離だ。

 

「ユウスケ!こっちの事はいいから直ぐに向かいなさい」

 

リアス先輩がすぐさま指示を出す。

 

「ですが、試合の方は…」

 

「貴方が抜けてもカバーできるわ

確かに数的不利はあるけれど、今は仲間を信じて

向かいなさい」

 

「そうだぜユウスケ!お前の分も俺が頑張るからよ

奈美先輩を救って来いよ!」

 

「行ってください。ユウスケさん、

私も頑張りますから」

 

「ここは、僕たちに任せて行ってきなよ。

攫われたお姫様を救うのは騎士の務めだよ」

 

「みんな…」

 

俺は助けに行きたいが、俺が抜けていいものかと

 

危惧していた。だが、心配は無用だったようだ。

 

「でもこの距離を自転車は厳しいでしょう。

朱乃、確かあれがあったわよね」

 

「はい、部長」

 

朱乃さんが答えると依頼者から受け取った

 

美術品などの倉庫としている部屋へと向かった。

 

「私達はこっちよ」

 

俺達はリアス先輩に連れられて旧校舎の裏手に来ていた。

 

「ここよ」

 

そこは教室の外部を改修したのか、本来壁だったところに

 

大き目なシャッターが取り付けられていた。

 

「以前に依頼人から代価としてもらったけれど

使い道が無くて、とりあえず保管していたものよ」

 

そう言ってリアス先輩がシャッターを上げた。

 

ガラガラガラッ。

 

「これは…」

 

シャッターを上げた先にあったのは、

 

一台のバイクだった。

 

シルバーの車体に黒のアクセントが入った

 

オフロードタイプのバイクだ。

 

「このバイクは『トライチェイサー2000』

以前に白バイの新型モデルとしての試作品として

作られたものだけど、白バイでこの見た目は不適切

という理由で投入がされなかったものを依頼人が

引き取ったものよ、性能は保証されてるわ」

 

「凄い」

 

「ユウスケはバイクの免許持っていたわよね?」

 

「はい直ぐに免許は取りましたが、バイクは持って

いなかったので移動は主に自転車でした」

 

「ならこのバイクはあなたにあげるから

奈美を無事に救出してきなさい」

 

「はい!」

 

俺はすぐさまバイクにまたがったが、

 

エンジンを掛けようとしてハンドルの片方が無いことに気が付いた。

 

「あれ?このバイク、片方のハンドルがないんですが?」

 

「ええ、そのバイクは盗難防止で片方のハンドルグリップが始動キーになっているの」

 

「部長、これを」

 

先ほど倉庫に行った朱乃さんが小さなアタッシュケースを部長に手渡す。

 

「さあ、受け取りなさいユウスケ」

 

リアス先輩がアタッシュケースを開けてこちらに向けると中に

 

ハンドルのグリップが入っていた。

 

カチャッ。

 

俺はグリップを受け取りハンドルに差し込む。

 

ピピッ。ピー。

 

差し込むと電子音が鳴りロックが外れる。

 

「ユウスケさん、どうか無事に帰ってきてください」

 

アーシアが不安げな表情でヘルメットを渡してくる。

 

「わかってるさ、二人で無事に帰ってくるよ。

アーシアも気をつけてな」

 

「はい」

 

ブォン!ブロロロロロッッ。

 

俺はエンジンを始動し、走り出す。

 

目指すは町の外れにある廃墟だ!

 

 

 

―〇●〇―

 

 

キィキィィィィッッ!

 

俺はブレーキを掛けバイクを止める。

 

「ここがそうか」

 

目的地の廃墟に到着した。

 

ここは昔は製紙工場だったが潰れてしまい、今は使われていない。

 

敷地も広くこの中から探すのも一苦労だ。

 

ガララララララッッ。

 

入口の門扉を開け中に入る。

 

「おい!言われた通りに来たぞ!先輩を返しやがれ!」

 

俺の叫び声に返答は無く、風の音だけが周りに響く。

 

カランッ!

 

不意に近くの建物から何かが落ちる音がした。

 

「誰かいるのか!」

 

返事はない。俺は慎重に建物へ近づく。

 

向うは既に俺が来ていることは分かっているだろう。

 

こんな静かな所ではバイクのエンジン音でばれてしまう。

 

敷地に入った時から視線をずっと感じていた。

 

中は暗いが悪魔の俺には関係ない。

 

「ようやくご到着か」

 

知らない男の声が聞こえてきた。

 

「上か!」

 

上を見上げると、大きな機材の上に男が立っていた。。

 

ニット帽をかぶり、白い布で口元を隠した不気味な男だった。

 

そして、その後ろで天井から奈美先輩が縛られてつるされていた。

 

意識は無いようで気を失っているように見える。

 

「先輩は無事なんだろうな!」

 

「無事さ、今は眠らしているだけだ」

 

「何が目的だ、何故先輩を狙った!」

 

俺の質問に男は楽しそうに答える。

 

「何故その女なのかは知らんさ、俺は命令で攫っただけだ」

 

命令されたって事はこいつより上の存在がいるってことか。

 

「お前たちは何者だ!」

 

先輩の無事は確認した後はどうやって救い出すかだが。

 

「そうだな、自己紹介ぐらいはしておこう。

俺の名前は『ラ・ドルド・グ』グロンギ族の審判を務めるものだ」

 

「グロンギ族⁉」

 

何処かの部族か?、だけど、狙われる覚えはないぞ。

 

「貴様が生まれるよりも昔、まだ悪魔・天使・堕天使の勢力が争っていた。

古代から存在する人間の戦闘民族さ」

 

「そんな民族の末裔さんが何故俺達を狙う」

 

「勘違いしているな。私は末裔ではなく当時を生きた部族の生き残りさ」

 

ッ!

 

「狙いはベルトか?」

 

俺のベルトは昔の民族が使用していた装飾品だったはずだ、

 

こいつらの物で取り返しに来たのか?

 

「惜しいな、確かに目的はベルトを持つ貴様だが、

欲しいのはベルトではない」

 

「なんだ、仲間になれとでも言うのか?」

 

「いや、クウガと我らグロンギで協力なんてありえない」

 

「クウガ?」

 

もしかして、あの姿の名前か?

 

「なんだ、自分の名前も知らなかったのか」

 

男は呆れたようにつぶやく。

 

「ううん、ここは…」

 

どうやら俺達の声を聞いて、奈美先輩は気がついたようだ。

 

「奈美先輩!」

 

「ユウ、スケ…?。え、なにこれ!?」

 

気が付いた先輩は自分が縛られている事に気づき動揺している。

 

「ドルドって言ったな。俺は来たんだ。先輩は解放しろ」

 

「ああ、解放はしよう。だが、その前に

お前には『ゲシリベベギョン・ゲゲル』を行ってもらう」

 

「何だよそれは」

 

俺を試されているのか?そのために先輩は攫われたっていうのかよ!

 

ギュツ。

 

俺は拳を握り、怒りを抑える。

 

「要するに予選だ、君がゲゲルを行うに足る存在か、

試させてもらう」

 

「お前と戦えばいいのか?」

 

奴と戦うとなると、勝ち目があるか正直分からない。

 

人質を取っているからか、奴からは余裕を感じる。

 

「いや、君の相手は別にいる。

出てこいザイン」

 

ガチャッ

 

ドルドが誰かを呼ぶと、別の部屋から

 

レスラーと思われる男が現れる。

 

興奮しているのか目が血走ってやがる。

 

「ふぅぅ、やっと出番か、待っていたぞクウガ」

 

「彼は『ズ・ザイン・ダ』グロンギ族の戦士で

今回、君の相手をするものだ」

 

相手は小猫ちゃんと同じパワータイプか、

 

だが古代の戦士という事は人間ではないはずだ、

 

気を付けていかないと。

 

「ではこれより、『ゲシリベベギョン・ゲゲル』を行う。

ルールは倒されたら負けの単純なものだ、

勝者がこの女の処遇を決める」

 

なっ!

 

「ふざけるな!なんでそうなる!」

 

「君が勝てばいいだけだろう。

君が死んだ場合、彼女は解放し、ザインが彼女を狩る

解放するという約束は守るさ、そのあとは知らないがな」

 

ふざけやがって!こいつら完全に先輩を狩りの獲物としか見ていない!

 

「ユウスケ!」

 

先輩が俺に向かって叫ぶ。

 

「私の事は気にせず、戦いなさい!

あなたなら勝てるわ、私はそう信じてる!」

 

俺は先輩の言葉に目が覚めた。

 

相手が何者か、目的が何だとか、考えるだけ無駄だ!

 

「奈美先輩!俺戦います。俺は皆の笑顔を守りたいから

強くなったんだ、俺が笑顔を忘れたらダメなんだ!」

 

俺は腰に手をかざし、ベルトを出現させる。

 

そしてベルトに手をかざし、右手を前に突き出す。

 

そして交差していた腕を開き叫ぶ。

 

「見ていてください、俺の変身!」

 

ベルトの側面のボタンに拳を押し込む。

 

そして、ベルトの赤い発光と共に

 

俺は戦士クウガへと姿を変える。

 

「これが、ユウスケの戦士の姿…

かっこいいじゃないのユウスケ!」

 

ビシッ。

 

俺は先輩に向かってサムズアップし、

 

ザインへと立ち向かう。

 

「変身できるのがお前だけだと思うなよ!」

 

うおぉぉぉぉぉぉ!

 

ザインの雄たけびと共に体が膨れ上がり

 

その体が変わっていく、

 

俺の変身と違い、体事態を変貌させている様だ。

 

「ふしゅゅゅう これが、俺の戦闘体だ!」

 

ザインの姿は二足歩行のサイの怪物へと変貌した。

 

「人間とは思っていなかったけど、

ここまでとはな」

 

俺は驚いていた。

 

以前見たイメージの中の怪物に似ていたからだ。

 

クウガはこいつらと戦うために生まれたのかもしれない。

 

「戦闘中に考え事とは、愚か者がぁ!」

 

ザッ、ザッ、ダッ!

 

ザインが角を突き出しながら突進する。

 

バッ。

 

横に飛び、タックルを回避する。

 

ドガァッッ!

 

回避されたザインはそのまま後ろの壁にぶつかり

 

コンクリートの壁を壊してしまう。

 

下手に室内で戦うと建物が崩壊する危険がある。

 

どうにかして外に連れ出さないと!

 

「ちょろちょろするな!大人しく殺されろ!」

 

ブンッ。

 

ザインは拳を放ってくる。

 

「おとなしくするわけないだろ」

 

スッ。

 

木場との訓練の成果だな。

 

相手の動きが見える!

 

俺は相手の拳を避けながら、相手の隙を伺う。

 

「死ねぇぇぇ!!」

 

ブゥン!

 

当たらないことに苛立ったのか、

 

大振りに拳を放ってくるが、

 

それを躱し、こちらに背中を見せたザインに拳を放つ。

 

バキィ!

 

すると振り返ったザインの顔に拳が当たる。

 

「何だと⁉」

 

拳を顔面に食らったザインだが、怯みもしなかった。

 

「フン!こんな拳、俺には通用しない!」

 

ザインの皮膚が厚く打撃が全く効いていないようだった。

 

「ウォォォォォ!」

 

俺は打撃が効かないことに驚いた隙をつかれて、

 

体を持ち上げられる、そして、そのまま突進するザイン。

 

ドガァッ!

 

「グゥッ」

 

俺は壁に叩きつけられた。その威力は凄まじく、

 

壁をぶち破り、俺はそのまま外へと放り出された。

 

痛っう、威力は凄まじいが、こっちだって

 

伊達に小猫ちゃんのパンチを毎日食らっていないさ。

 

なんとか耐えられる。だが、何発も食らうのは危険だ。

 

特訓中に考えてた奴を試してみるか。

 

「今ので倒れないとは、思っていたよりタフなんだな」

 

「ああ、この程度でくたばったりはしないさ」

 

「その減らず口をきけなくしてやるぜ!」

 

ザインはもう一度突進の体制に入る。

 

俺は皆と修行していた際に攻撃の決め手がないことを

 

気にしていた。

 

レイナーレを倒した時と同様に力を集中させての

 

攻撃を足で放てないかと、密かに特訓していた。

 

今特訓の成果を見せる時だ!

 

ザッ、ザッ。

 

「ならもう一度食らいやがれ」

 

俺は変身時と同じように手を構え、

 

腕を広げて腰を落とす。

 

シュゥゥゥゥン!

 

足にエネルギーが集まり、燃えるように熱くなる。

 

ダッ!

 

俺とザインが同時に駆け出す。

 

バッ、クルッ。

 

俺は跳躍し一回転し右足を伸ばし飛び蹴りの体制に。

 

「おりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ガッ、パキィィン!

 

キックは見事ザインの顔面に決まり、

 

角を根元からへし折った。

 

ザインは突進の勢いもあり、蹴りを受けて

 

吹き飛んだ。だが、その一撃で倒す事は出来ず、

 

顔を押さえながら立ち上がる。

 

「これでも、倒せないのか、どんだけ頑丈なんんだよ」

 

「よくも俺様の角を…、ぐぁっ!」

 

突如ザインが苦しみだしたかと思うと、

 

先ほどキックを食らった顔に紋様が浮かび上がってくる。

 

ビキッ、ビキッ!

 

紋様から光が広がり、ザインの腰の装飾へと伸びてゆく。

 

「バカな!俺が、こんな所でぇぇぇぇ!」

 

ドカァァァァァァァァン!

 

光が装飾へ到達すると、体が爆発してしまった。

 

「なんだよ、これは…」

 

「それが、クウガの力さ」

 

俺のつぶやきに建物から現れたドルドが答える。

 

「クウガの力…?」

 

「我々グロンギ族はゲゲルを行う際に爆弾を

体に埋め込むのさゲゲルに失敗すれば、

爆死するようにね、クウガの力はその爆弾を

起爆できるのさ」

 

体に爆弾を埋め込むだって…。

 

「いかれてやがる」

 

「それが、我々のルールなのさ、今更理解されようとは思わんさ」

 

「奈美先輩は?」

 

俺はドルドを警戒しながら、尋ねる。

 

「何もしてないさ、今回はただ、君の実力が分かればいいからな」

 

「もう、先輩を巻き込むな!」

 

俺はドルドに向かって叫んだ。

 

「それを決めるのは、俺ではない。

では、近いうちにまた会おう」

 

ドルドがそう言うと、その姿が鳥人の姿に変わり

 

空へと消えていく。

 

敵が居なくなり気が抜けたのか、

 

変身が解除される。

 

とりあえず、今は奈美先輩を助けないと。

 

ダッ。

 

先ほどの建物へ入ると先ほどと変わらず

 

奈美先輩は吊るされていた。

 

「奈美先輩、大丈夫ですか!」

 

「ユウスケ!勝ったのね。なら、早く降ろしてちょうだい」

 

先輩は俺の姿を見ると、安心したのかいつも通りの軽口をたたく。

 

俺は柱に縛られたロープを解きゆっくりと先輩を下す。

 

「すみません先輩、俺の問題に巻き込んでしまって」

 

「何言ってるの!いつも振り回してるんだから

この程度の危険ぐらいなんてことないわ」

 

振り回してる自覚あったんだ。

 

「それに、必ず助けてくれるって信じていたし、

これからも何かあったら助けてくれるんでしょう?」

 

「当たり前です!」

 

奈美先輩の言葉に即座に返答した。

 

「それに今回の事件は特ダネよ、必ず新聞に載せるんだから!」

 

いつも通りの先輩に俺は安堵する。

 

今回の一件で怖い思いをしたはずなのに。

 

この人は本当に強いんだな。

 

「帰りますよ。家まで送ってあげますから」

 

「そういえば、リアスの婚約者との試合があるでしょう

先ずはそっちに行かないと!」

 

「そっちは皆に任せてきたので、大丈夫ですよ。

それより、また奴らが来るかもしれないですから

今度は責任もって送りますよ」

 

「分かったわ。なら二人でオカルト研究部に向かいましょう。

私が攫われたせいで、戦力が欠けたんだもの。

試合の結果もわからずに帰えれないわ!」

 

俺達はオカ研の部室へと向かう事になった。

 

バイクまで戻りヘルメットが一つしかないことに気付く。

 

「しまった。ヘルメットは一つか。

とりあえず先輩が使って下さい、

俺は悪魔なんで事故っても平気ですから。

まあ、事故るつもりはないですけど」

 

「警察に見つからないようにだけ

気を付けなさい」

 

俺と奈美先輩はバイクに二人乗りして走り出す。

 

「先輩…」

 

「何?」

 

「変身した俺、怖くなかったですか?」

 

俺はずっと気にしていたことを先輩に尋ねる。

 

俺とあのグロンギ族は根本的に似ていると感じた。

 

根拠があるわけじゃない。

 

俺がそう感じただけだ。

 

今回の一件で先輩に怖がられるんじゃないかと考えがよぎる。

 

先輩はそんなこと言わないかもしれないが、

 

聞かずにはいられなかった。

 

「かっこよかったわよ。助けに来てくれて、

嬉しかった。怖がるなんてあるわけないでしょう。馬鹿ね」

 

「ありがとうございます」

 

俺は嬉しくなって、涙があふれてきた。

 

俺はこの時間が長く続けばいいと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ユウスケが奈美を救出に向かう一方で

遂にレーティングゲームが開始する。

そしてイッセーの封印が解き放たれる。

イッセー達は無事に勝利する事はできるのか!

次回 第18話「封印」

見てくれよな

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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