1話では収まらないので複数話に分けて
出します。
それでは本編どうぞ
俺と奈美先輩はオカルト研究部の部室へと到着した。
ガチャッ。
「お待ちしておりました。ユウスケ様」
中に入るとグレイフィアさんが俺達を待っていた。
「お嬢様の言った通り、無事に助けてきたのですね」
グレイフィアさんは関心したように呟く。
「はい、俺はまだ戦えます!」
俺はグレイフィアさんへ試合参加の意志を示す。
「すみません、ユウスケ様はゲームに参加することはできません」
そんな!せっかく戻って来たのに参加も出来ないなんて⁉
「どうして、途中参加は出来ないんですか!」
俺の質問にグレイフィアさんはためらいながらも答えてくれた。
「…試合はもう、終了しました」
「え…?」
俺は自分の耳を疑った。
「俺は間に合わなかったのか」
そうだ、結果は⁉リアス先輩達は勝ったのか?
「リアス先輩は勝ったんですよね!」
俺の質問にグレイフィアさんは直ぐに答えてくれた。
「この試合の勝者は…… 」
―〇●〇―
深夜十一時四十分頃。
時はユウスケが出ていった後に戻る。
イッセーside
ガタガタッ、ガタガタッ。
俺は心配で貧乏ゆすりしてしまう。
「イッセー、心配なのは分かるけど、
今はユウスケを信じなさい」
落ち着かない様子の俺に、部長が声を掛けてくる。
「は、はい。わかっているんです。
あいつが簡単に負けるような奴じゃないことは」
ただ、今回は人質を取られているし、
相手もどんな奴か分からない。
「奈美の事はユウスケに任せたのだから
必ず助け出してくれるわ、私達は試合に
集中するべきよ」
部長の言葉はもっともだ。
今は落ち着いて時間まで待とう。
開始十分前になった頃、部室の魔方陣が光だし、
グレイフィアさんが現れる。
「皆さん、準備はお済みになられましたか?開始十分前です」
グレイフィアさんが確認すると、皆が立ち上がった。
「ユウスケさまがいらっしゃらないようですが?」
グレイフィアさんが、ユウスケの不在に気づく。
「ええ私達の友人が何者かに拐われたわ、
相手の要求でユウスケが一人で救出に向かったわ」
「わかりました。試合は延期も出来ないので、
ユウスケ様を待つ事は出来ませんが宜しいですか」
悪魔の未来を賭けた戦いだ、人間が一人拐われたぐらいでは
中止にはならないか。
「仕方ないけど、ユウスケなら無事に救い出して
戻って来るわ」
部長の返答を聞き、グレイフィアさんが説明を始める。
「開始時間になりましたら、ここの魔方陣から
戦闘フィールドへ転送されます。場所は異空間
に作られた戦闘用の世界。そこでは
どんなに派手なことをしても構いません。
使い捨ての空間なので、思う存分にどうぞ」
はぁ。なるほど。戦闘用のフィールドか。
悪魔はそんなものも用意できるんだな。
確かに人間界や悪魔の世界の
どこかで戦いを始めたら破壊は免れないし、
色々な影響が出るかもしれない。
何をやっても害の出ない世界は必要ってことか。
それはいいとして、このゲーム参加する
前に俺は疑問があった。
「あの、部長」
「何かしら?」
「部長にはもう一人、『僧侶』がいますよね?その人は?」
そう、アーシアを悪魔へ転生させる前に部長は言っていた。
すでに自分には『僧侶』がいると。
他の任務があるから合わせる事は出来ないって話だけど、
この大事にいないってのはどうなんだ?
俺の質問を受けると、俺とアーシア以外のメンバーの
様子がおかしかった。
なんだか、腫物に触ってしまったような感じだ。
空気がガラリと変わってしまった。
みんな黙ってしまっている。
「残念だけど、もう一名の『僧侶』は参加できないわ。
いずれ、そのことについても話す時がくるでしょうね」
部長は俺に目を合わせずに言う。
とんでもない問題児みたいだな。
この話題はここまでにしておいた方がいいかも知れない。
でも、主の大事なゲームを放り投げてまで
やっていることってなんだ?疑問は尽きない。
重たい空気の中、グレイフィアさんが口を開く。
「今回の『レーティングゲーム』は両家
の皆さまも他の場所から中継でフィールド
での戦闘をご覧になります」
マジか。見られるの?高みの見物か。
いいご身分ですね、上級悪魔の親御さんは。
って、部長の親御さんも見ているのだから、
俺も無様な所は見せられないな。
「さらに魔王ルシファー様も今回の一戦を
拝見されておられます。それをお忘れなき
ように」
魔王!魔王様が⁉うっわ、それは緊張するよ。
俺らのトップが見ているなんて、
どんだけ注目されてんだ、この試合!
と、部長が心底驚く様子を見せる。
「お兄様が?…そう、お兄様が直接見られるのね」
…え?
俺は我が耳を疑った。いま、部長は何て言った?
お、お兄様…?
俺は疑問を感じ、手をあげながら口を開く。
「あ、あの、今、部長が魔王様の事をお兄様って…。
俺の聞き間違いでしょうか?」
だが、木場はさらりと答える。
「いや、部長のお兄様は魔王様だよ」
なっ…。
「ま、魔王ぉぉぉぉぉぉっ⁉
部長のお兄さんって魔王なんですか⁉」
「ええ」
即肯定する部長。
マジですか!マジで⁉いや、待てよ。
でも部長は「グレモリー一族」だよな。
魔王様方のお名前と違う気がするんだけど…。
ルシファー、ベルゼブブ、レヴィアタン、アスモデウス。
どの名前にも当て嵌らないぞ?
「部長のファミリーネームと魔王様方のお名前が違うから、
混乱してたりする?」
木場に思っていた事を言い当てられる。
不愉快だが、まさにその通りだ。
「ああ、まあな」
俺が渋々同意すると、木場は説明を始めた。
「先の大戦で魔王様は致命傷になられてね、
既に亡くなられたんだよ。しかし、
魔王なくしては悪魔はありえない。そこで…」
悪魔達は魔王の名前を残し、強大な力を持つ
者へ名を受け継がせた。
現四大魔王は、初代から名を受け継いだ
後継者の最上級悪魔だそうだ。
そうか。「ルシファー」も「ベルゼブブ」も、
個人名じゃなく、今では役職名か。
「正直言うと、神陣営、堕天使の組織、悪魔、
この三すくみのうちで現在一番力を持って
いないのは悪魔なんだよ。結構、
危ない状況なんだけど、現魔王様に
負けず劣らずなんでどうにか保っているんだ」
…悪魔社会も薄皮一枚で繋がっているってところなのか…。
図書館の書籍にも書かれている魔王が既に死んでいるって、
かなりショックだ。
「じゃあ、最上級悪魔として部長のお兄さん
が魔王に選ばれたわけか?」
俺の問いに木場も頷く。
「サーゼクス・ルシファー。『
それが部長のお兄様であり、最強の魔王様だよ」
サーゼクス・ルシファー。
『グレモリー』でなく『ルシファー』か。もう、
部長と同じ家名を名乗ってないわけだ。
「…だから、部長は家を継がないといけないのか」
兄貴が魔王になっちゃったら、そりゃ仕方ないな。
お兄さんは悪魔社会を背負わないといけないんだから。
すっげぇ。部長ってば、身内まで桁外れなんだな…。
「そろそろ時間です。皆さま、魔方陣のほうへ」
グレイフィアさんに促され、俺達は魔方陣に集結する。
「なお、一度あちらへ移動しますと終了するまで
魔方陣での転移は不可能となります」
帰ってくる時は勝敗が決しているってことだな。
魔方陣の紋様がグレモリーから見知らぬものへ変わり、
光を発した。フェニックス家でもない。ゲーム用の物かな?
そんな疑問が頭を過っているうちに、
俺達を光が包み込み、転移が始まったのだった。
ー○●○ー
…目を開けるとそこは。
…あれ?俺は眼前の風景に首をかしげた。当然だ。
だって、ここは部室だもの。
あらら、転移失敗?だが、
俺とアーシア以外は落ち着いたもので
この状況に何も動じていない。
つーか、グレイフィアさんが居ないんですけど。
まさか、一人だけ転移しちゃったのか?
と、思っていたら。
『皆さま。この度グレモリー家、フェニックス家の
「レーティングゲーム」の審判役を担うことなりました。
グレモリー家の使用人グレイフィアでございます』
校内放送?グレイフィアさんの声だ。
『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、
ご両家の戦いを見守らせていただきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。
早速ですが、今回のバトルフィールドは
リアス様とライザー様のご意見を参考にし、
リアス様が通う人間界の学び舎「駒王学園」
のレプリカを、異空間にご用意しました』
なっ!じゃ、じゃあ、この部屋は作り物?
まんま同じじゃん!飾り物の位置や
部屋の壁の傷まで再現率が高すぎるだろう!
あ、でも。窓から外を見ると、空が白い。
深夜のはずなのに空は暗くなかった。
真っ白な世界に学校のレプリカが存在する感じなのか?
つーか、異空間に俺の学校を再現って悪魔の力はどこまで
凄まじいんだ!
『両陣営、転移された先が、「本陣」でございます。
リアス様の「本陣」が旧校舎のオカルト研究部の部室。
ライザー様の「本陣」は新校舎の生徒会室。
『兵士』の方は「プロモーション」をする際、
相手の「本陣」の周囲まで赴いて下さい』
俺の事だ!相手の本陣とやらに行かないと
『プロモーション』出来ないのか。
俺の駒の特性上、『プロモーション』は必須。
『プロモーション』とは、チェスのルールと同様、
『兵士』が相手陣営の最深部に駒を進め
た時に発動できる特殊なものだ。
『王』以外の駒に変化可能となる。
是が非でも俺は相手の本陣に突っ込まないといけない。
生徒会室か。校舎の最上階の一番端っこだ。
俺はそこを目指す!
逆を言えば、ライザー側の『兵士』がここまで
来ると『プロモーション』出来る。
あちらは俺一人と違い、八名もいる。
全員、『女王』に変化したら手のつけようが
ないじゃないか⁉
『女王』は最強の駒。昇格されたら
大変な目に遭うのは必定だ。
『兵士』が最初の動いて潰し合うのが定石らしい。
ってことは、俺一人で美少女『兵士』
を八名も相手にしないのかな…。
こういう時ユウスケが居ればなぁ…。
それでも、人数差は覆せないけど。
「全員、この通信機器を耳に付けてください」
朱乃さんがイヤホンマイクタイプの通信機器を配る。
それを耳に付けながら部長が言う。
「戦場ではこれで味方同士やり取りするわ」
これで離れた場所から命令を受けたりするのか。
大事なアイテムだ。壊さないようにしなくては。
『開始のお時間となりました。なお、
このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。
それでは、ゲームスタートです』
キンコンカンコーン。
鳴り響く学校のチャイム。これが開始の合図か。
こうして、俺達にとっての初『レーティングゲーム』
の狼煙があがった!
―〇●〇―
「さて、まずはライザーの『兵士』を
しないといけないわね。八名全員が『女王』に
『プロモーション』したら厄介だわ」
部長がソファに腰を下ろしながら言う。以外に余裕だ。
朱乃さんもお茶の準備をし始める。
あ、あの、戦闘中ですよ…?
「ぶ、部長、結構落ち着いてますね…」
「イッセー、戦いは始まったばかりよ?もともと、
『レーティングゲーム』は短時間で終わるものではないわ。
もちろん、
大概は長時間使うわ。実際のチェスと同様ね」
そ、そういうものなのか?
俺はてっきり映画の合戦シーンのような戦いを
想像していたんだけど…。
こう、「入り乱れて超決戦!」みたいな。
「『レーティングゲーム』は戦場を使い込んで
こそ意義がある。大抵の場合。
両陣営の本陣は砦か城、または塔になるわね。
本陣と本陣の間に森や山、川、湖を挟んで大掛かりな
戦闘をするのよ。今回は学校が舞台。祐斗」
「はい」
部長に促され、木場がテーブルの上に地図を広げた。
おおっ、俺達の学校の全体図だ。
マスで区切られ、縦と横に数字やら英字やらが書かれている。
ああ、わかったぞ。これ、チェスのボードと同じなんだ。
部長は旧校舎、
新校舎の端っこを赤ペンで丸をした。ああ、なるほど。
俺達の本陣と相手の本陣に印を付けたのか。
「私達の本陣近辺に森があるわ。これは私達の領土
と思って構わない。逆に新校舎はライザーの陣営ね。
入った瞬間に相手の巣の中に入ったと思ってちょうだい。
校庭は新校舎から丸見え。ここをただ通るのは危険だわ」
確かに。窓から丸見えだもんな、校庭。戦闘フィールド
に一度来てしまうと、この中で魔方陣転移は不可能。
つまり、旧校舎から新校舎に移動などの小規模
の魔方陣移動もできなくなる。
ここから他の場所へ移動するのは足でのみ。
まあ、翼を広げて空からってのもあるだろうけど、
目立つから得策じゃないな。それに俺はまだ飛べないし。
「じゃあ、新校舎に入るなら、裏の運動場からですか?」
俺の問いに部長は苦笑する。
「普通ならね。でも、そんなの相手だって理解しているわ。
運動場に下僕を配置するでしょうね。
…運動場にある部活の棟。ここに『戦車』か『騎士』
を置くかしら。いえ、運動場みたいに広い場所なら
機動力が求められる。『騎士』を一名置いて、
下に『兵士』三名ないし、四名配置かしら。
それなら運動場全域を把握できる」
そこへ木場が意見を言う。
「部長、旧校舎寄りの体育館。
これを先に占拠しませんか?
ここを取れば新校舎までのルートを確保できます。
体育館は新校舎とも旧校舎とも隣接してますし、
相手への牽制になります」
木場の意見に部長も頷く。
「ええ、私もそう思っていたわ。まずは体育館を取る。
…場所的に相手が投入してくるのは『戦車』かもしれない。
室内だから、機動力の『騎士』よりも破壊力の『戦車』
のほうが特性を活かせるわ」
…うお、俺にわからない戦略分析会議が行われているぞ!
ま、まあ、俺は命令された指示に従うだけさ!
迷惑だけは掛けないようにしようっと。
「…祐斗と小猫は、まず森にトラップを仕掛けてきて
ちょうだい。予備の地図を持っていって、
トラップ設置場所に印を付けるように。
あとでそれをコピーして全員に配るわ」
「はい」
「…了解」
命令されるやいなや、木場と小猫ちゃんは
地図と怪しげなトラップグッズを手に持って
部室を出ていった。
「トラップ設置が終了するまで他の皆は
待機。あー、朱乃」
「はい」
「祐斗と小猫が帰ってきたら、森周辺、空も含めて
霧と幻術を掛けておいてくれるかしら。
もちろん、ライザーの眷属のみ反応する仕組みよ。
霧と幻術の件、お願いね、朱乃」
「わかりました、部長」
朱乃さんが了承する。
すでに作戦が始まっているんだな。
俺とアーシアはどうしたらいいかわからんぜ。
「あ、あの、部長。俺はどうしたらいいんですか?」
流石に俺だけ動かないってのもダメな気がする。
何か仕事がしたい!
「そうね。イッセーは『兵士』だから『プロモーション』
しないといけないわね。」
「はい!」
元気よく返事した俺。部長はちょいちょいと手招きする。
はて?なんだ?
「ここに座りなさい」
隣に座るように指示してくるので、部長の隣に座った。
すると、部長は自分の太ももを指差す。
「ここへ横になるのよ」
ッ! ま、まさか、それは伝説の…
伝説の膝枕ってやつですかぁぁぁぁ⁉
そ、そんな…その白いおみ足を枕にしていい
なんてこと…許されるのかっ!
「よ、よろしくお願いします!」
俺は無意識のうちに部長へ行儀よく頭を下げていた。
ゴクリ…。生唾を飲み込みながら、
少しずつ東部を部長の太ももへ。
ぴと。
俺の頬に柔らかい感触が伝わってくる。
ぬおおおおおおっ!
なんで部長はこんなに柔らかいんですか⁉
部長との肌の触れ合いが多すぎて、俺、
どうにかなってしまいそうです‼
部長のスキンシップは多感な時期をお過ごしの
俺にとって必殺すぎるっ!
このまま頬擦りしたいけど、
そんなことしたら俺がダメになるっ!
「うっうっ」
いつの間にか、涙がこみ上げてきた。
膝枕。女の子にやってもらいたい百の願い
のなかでもトップ10に入る。それが、
それが今実現できているなんて…。
自然と涙が流れて仕方ない。ああ、
大切なゲーム中なのに何をやってるんだ俺。
でも、モテないエロ学生だった俺が
こんなことをしてもらえるようになるなんて、
世の中分からないものです。
ああ、父さん母さん生んでくれてありがとう!
そんな俺を見て部長が溜息を吐く。
「もう、何を泣いているの?」
「うぅ、部長に膝枕してもらえるなんて
感動で涙が止まりません。この感触を
俺は一生忘れません。うぅ、生まれてきて良かった」
「膝枕位またしてあげるわ。本当に大袈裟な子ね」
なっ⁉ バ、バカな⁉ アリなんですか⁉
なんで部長はここまで俺を甘えさせてくれるんだ⁉
いや、それはいまどうでもいい!あー、
俺の学園ライフはなんて素晴らしいものなんだろうか!
松田と元浜との距離がどんどん広がっていく!
逆に申し訳なくなってきた。
あいつらの人生、これから楽しくなるよう願うしかない。
すっ。
俺の頭に部長の手が置かれた。
「…あなたに施した封印を少しだけ解くわ」
「え? 封印?」
疑問を口にしたとき、俺の体が大きく脈動する。
ドクン!
同時に体の底から力が湧き上がってきた。
なんだ、これ?すげぇ、
ブーステッド・ギアのパワーアップとは違う感覚だ。
あれが他の場所から流れ込んでくる力だとすれば、
今のこれは体の奥底から噴きあがり、
全身に馴染んで解けていく感じだ。
これは、いったい。
部長が不思議に思う俺の耳元で口を開く。
「覚えてる?貴方を下僕に転生する時、『兵士』
の駒を七つ使ったって話を」
「はい」
「そのとき、イッセーの力は悪魔として
未成熟すぎたから、『兵士』の力に
制限かけたの。唯の人間から転生した
ばかりのあなたでは、七個分の『兵士』の力に
耐えられなかった。単純な話。
朱乃の次に強力な力となるのだから、よほど力を
付けないとイッセーの方が壊れてしまう。
だから、何段階かに分けて封印を掛けたのよ。
それを今少しだけ解放させたの」
解放。 じゃあ、今は俺の体に溢れる
この力は本来俺のものか。
「あの修行は、ブーステッド・ギアと『兵士』
の力に対応する為のもの。
まだまだ足りない部分もあるけれど」
あの過酷な修行にここまで意味があるとは!
死にかけてまで必死に乗り越えてきてよかった!
なでなで。
俺の頭を撫でてくれる部長。
あー、お姉さまに頭を撫でられるのって気持ちいいなぁ。
アーシアがこちらを興味深く観察している。
「ユウスケさんにも膝枕したら喜んでくれるでしょうか…」
「いい、イッセー?相手が女の子でも倒すのよ?
手加減しちゃダメ。あちらは手加減なんてしないのだから」
「わ、わかりました!」
「そう、いい子ね。『プロモーション』は『女王』
になること。最強の力を持つ『女王』になれば
戦況も変わるわ」
「男の俺が『女王』になるってのもなんだか
変な感じです」
俺の意見に部長が小さく笑う。
「駒の役割名なんだから、深く考えなくていいのよ。
うちはただでさえメンバーがライザーよりも少ないわ。
今はユウスケもいないのだから、
一人でも欠いたら戦いが厳しくなるわね」
部長は俺達の役割をちゃんと把握して、戦場での使い方を
模索しているんだな…。
俺が遠くから神器で高めた魔力の弾を校舎に向けて
放てば一気に勝負がつく…ほど甘くはないか。
あちらもそんな手、重々承知だし、
対策されているかもしれない。
それにパワーアップした攻撃には限りがあるし、
俺は魔力が苦手だから、無駄なことはできない。
やるなら、『女王』に昇格してからの方が、
威力も含めて安心できるだろう。
うん、俺は部長と仲間達を信じて前へ出るだけだ!
「部長!俺、絶対に部長を勝たせて見せます!」
本心だ!決心だ!やっぱ、こういうのは
言葉に出してナンボだろう。
それを聞いた部長が微笑む。
「ええ、期待しているわ。私の可愛いイッセー」
絶対に部長を勝たせて見せる!
あんな奴に部長を渡してなるもんか!
と俺は木場と小猫ちゃんが帰ってくるまで
部長のおみ足を堪能していたのだった。
おかげで英気に満ちた!
遂に始まったレーティングゲーム
イッセーが修行の成果を今発揮する。
今こそ見せろ新技を!
ゲームの勝者はどちらだ!
次回 第19話「撃破」
見てくれよな
外伝でやってほしいコラボは?
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仮面ライダークウガ(五代雄介)
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仮面ライダーディケイド
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忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
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その他(希望があれば感想へ)