早く決着つけたいけどね
長い目で見てほしい
「よし!」
旧校舎の玄関で俺は気合を入れていた。
横には小猫ちゃん。
次の作戦で俺のパートナーとなる。
「いい、イッセー、小猫。体育館に入ったら
バトルは避けられないわ。指示通りに頼むわね。
あそこは重要な場所になるわ」
玄関までお見送りに来てくれた部長。
隣で小猫ちゃんが頷く。
「俺も問題ありません」
目的地は体育館。
そこで起こるであろうバトルに勝つこと。
動く駒は俺と小猫ちゃんだ。
失敗は許されない。ああ、負けられない。
『プロモーション』もせずにリタイアしてたまるか!
「では、僕も動きます」
木場も剣を腰に携えて出向く準備をしていた。
「祐斗、例の指示通りに動いてちょうだい」
「了解」
「アーシアは私と待機。けれど、イッセー達の
合図があったら、私と共に前へ出るわ。
絶対に貴方はやられちゃダメよ。
回復サポート要員に倒れられたら元も子もないわ」
「は、はい!」
アーシアも緊張しながら元気よく返事をした。
アーシアの回復能力は俺達の生命線。
あの力があるから、
俺達は多少の無茶も作戦に入れる事が出来た。
彼女と『王』である部長を守り切るのが
ゲームを勝ちへ持って行く為の必要な要素だ。
本来なら、俺とユウスケと小猫ちゃんで
チームを組み、部長が前線に出る際に
ユウスケがそちらに合流する手はずだったんだが、
居ない者を当てには出来ない。
俺達で頑張らないとな。
「朱乃は頃合を見計らって、お願いね」
「はい、部長」
最強の下僕、朱乃さん。この人の動きで
全てが決まると部長からも言われている。
ニコニコ顔の奥に潜んだ
凶悪な魔力の一撃を期待します!
全員の確認を取ると部長が一歩前へ出る。
「さて、私のかわいい下僕達。準備はいいかしら?
もう引き返せないわ。敵は不死身のフェニックス家
の中でも有望視されている才児
ライザー・フェニックスよ。さあ!
消し飛ばしてあげましょう!」
『はい!』
全員で返事をしたと同時に駆け出した!
俺と小猫ちゃんと木場が旧校舎を離れていく!
「皆さん!頑張ってください。」
アーシアの応援が後ろから聞こえる。
俺達は後ろ手に腕を上げて振って見せた。
さあ、後戻りは出来ないぜ、
兵藤一誠! 覚悟を決めて突貫だ!
体育館に向かって走り出す俺達。
途中で木場が別方向に向かう。
最初から木場とはそこで分かれる算段だ。
「じゃあ、先で待っているよ!」
「ああ、先で待ってろ」
お互い別れの挨拶を決め込んで、
散開する。奴は奴の仕事を。俺は俺の仕事だ!
小猫ちゃんと共に体育館へ。
正面からは新校舎と繋がっている為、
そちらからは入れない。侵入がバレるからな。
体育館の裏側から侵入を試みる。
そこへ向かい、扉のノブを回す。開いてる。
鍵は掛かっていない。
しっかし、この体育館、外観だけでも再現度高すぎだ。
旧校舎もそうだけど、本当にそっくりだ。
あとで、「実は本物の駒王学園が舞台でした」って
言われても信じるぞ。
裏口から入ると、演壇の裏側に出る。
演壇には幕が掛かっていない為、
内部が丸見えだ。
俺はそろりそろりと演壇の端っこから、
コートを見ようとしたら、
小猫ちゃんがぼそりと呟く。
「…気配。敵」
ッ! 驚く間もなく、体育館に大声が響く。
「そこに居るのは分かっているわよ。グレモリーの
下僕さん達!貴方達がここへ入り込むのを監視
していたんだから」
女の声だ。ライザーの下僕!
やはり侵入を見られていた!
なら、こそこそ隠れる必要もないか。
俺と小猫ちゃんは堂々と壇上に現れる。
体育館のコートには女性悪魔が四名。
チャイナドレスのおねえちゃんと双子、それに。
あのロリな女の子は俺とユウスケが戦った。
棍使いの女の子だ。まさか、こんな早く再開するとは…。
確か、チャイナドレスのおねえちゃんが『戦車』。
双子は『兵士』。小柄な子も『兵士』だ。
ここに来る途中、部室にて敵の写真付きで
説明を受けたからわかる。
『兵士』三、『戦車』一か…。
こちらも『戦車』と『兵士』だが、数が倍も違う。
だが、作戦のためにも激突は避けられない。
「ブーステッド・ギア、スタンバイ」
『Boost!!』
倍加が始まった。よし!やるしかねぇ!
「…イッセー先輩は『兵士』をお願いします。
私は『戦車』を」
「ああ!」
俺と小猫ちゃんはお互いに相手と対峙する。
チャイナドレスのおねえちゃんが
中国拳法っぽい構えを取り、小柄な女の子が棍で構える。
最後に双子が小型のチェーンソーをニコニコ顔でって、
チェーンソー⁉
ドル、ドルルルルルルルルル!
危険な音を立てながらチェーンソーに火が入った!
うお! マジか! そんな危険なシロモノ、
女の子が持っちゃダメだろ!
「解体しまーす♪」
双子が同時で楽しそうに宣言してくる!
うおーい!とっても明るい声でそんなこと
口にしちゃダメだぞ!
つーか、解体されたくねぇ!
チェーンソーを受けたらヤバい!
ガッ! ドッ!
少し離れた所では、既に小猫ちゃんと
チャイナドレスさんの戦闘が開始している。
打撃と打撃で繰り広げる格闘試合になってるぞ!
『戦車』同士だから一撃一撃が重そうだ。小柄な分、
機敏に動ける小猫ちゃんの方が有利かと思ったが、
あのねえちゃんも軽快な動きで
トリッキーな攻撃をしやがる。
ヒュン!
風切り音を出しながら、棍を器用に回す『兵士』の少女。
確か、ミラとかいう名前だったかな。
よそ見している余裕は無いな。
バラバラバラバラバラ!
双子がチェンソーを床に当てながら同時に直進してくる!
火花を散らし、床に傷を作りながら俺へ
目掛けてチェーンソーを振り上げた!
ドルルルルルル!
危険な駆動音が俺の耳元を通り過ぎていく!
うはっ! 危ねぇ! ギリギリで避けられた!
俺は双子の片方をショルダータックルで吹っ飛ばして、
距離を取る。このぐらいの行動なら倍加中の
ブーステッド・ギア状態でもリセットがかからないようだ。
あんま調子こいて攻撃すると元の状態に戻って一から増加
をやり直しだしな!
ヒュッ!
俺の背後から何かが向けられる音。
「おっと!」
これもまたギリギリで避ける。
俺の脇腹を棍が鋭く過ぎ去っていく!
ミラって子の攻撃だ!今度は自力でかわしたぜ!
思った以上に体が動ける!
修行の成果、それと先ほどの『兵士』の力の
封印解除が効いているのか!
いける!いけるぞ!俺は自分の力に確信が持てた。
と、余裕を見せていたら頬をチェーンソーがかすっていった!
痛みからして血が流れただろう。
よく見れば、俺の制服が所々裂けている。
うっ、実は結構危ないかも。
『Boost!!』
これで二段階め!
倍加中も容赦なく女の子達の攻撃が襲い掛かってくる!
だが。 よっ! ほっ!
上から降りかかる攻撃は体を横向きにして攻撃を避け、
横薙ぎの攻撃はジャンプしたり、
屈んでやり過ごす!
真正面からの棍による突きは腕を交差させて
しっかりガード!よっしゃ! 全部成功!
どうだ、ちくしょう!
「あー、もう! ムカつくぅぅぅぅ!」
「どうして当たんないのよ!」
双子のチェーンソー使いがその場で地団駄を
踏みながらムカついている様子だった。
「…ガードが崩せない」
棍使いの少女も自分の攻撃が効果的に
入らないことが気に入らないようだ。
残念。俺だって必死こいて修行したんだ。
はい、即敗北じゃ、部長や仲間に申し訳がたたない!
『Boost!!』
きた!三度めのパワーアップ!ここだ!
「いくぜ、俺の神器くん!」
『Explosion!!』
この段階で戦う!体中、力が溢れる!
一定時間のパワーアップ状態!
一瞬でも無駄にしないぜ!
「まずはキミたち!」
俺は双子の片方に向かって駆け出した。
速い!自分で言うのもなんだが、
いいダッシュだ!
目標も俺の動きに一瞬反応できないでいた。
認識してから行動に移し、
チェーンソーを振り回そうとしたときには俺の拳
が先に届いていた!
ドッ!
俺の放った攻撃で吹っ飛ぶ双子『兵士』の一人。
「この!よくもお姉ちゃんを!」
妹と思われるもう一人がチェーンソーを向けてくるが、
その前に俺は上半身を回して裏拳で少女に一撃当てる!
チェーンソー少女の妹が床に倒れ込んだ。
「はっ!」
間髪入れず、棍使いの童顔少女が俺へ突きを繰り広げてきた!
あの時は一瞬でやられたけど!今度こそは!
体を捻って突きを避ける!
渾身の突きを出したばかりで少女に隙が生じる!
ここだ!
「ダッ!」
バキッ!
俺の手刀が棍を叩き折った。って、
痛ぇ!棍が思った以上に硬かった!
間も空けずに得物を無くした少女を突き飛ばす!
「キャッ!」
少女が悲鳴をあげながら床に転がっていく。
「くっ!」
チャイナドレスのねえちゃんの声。
小猫ちゃんの方へ視線を向けてみれば、
床に手をつくチャイナドレスのねえちゃんと
変わらずに攻撃の構えを取っている小猫ちゃんの姿。
おおっ。見ているだけで小猫ちゃんの方が優勢だって分かるぜ。
「もう!こんな男に負けたらライザーさまに怒られちゃうわ!」
体勢を直したチェーンソー娘の一人が毒づく。
「絶対にバラバラにする!」
再びチェーンソーに火を入れる娘たち。
ふふふ、息まいているのも今の内だ。
俺は既に必殺技の発動条件を整えたぞ。
「くらえ!俺の新必殺技!『
パチン!俺が指を鳴らすと同時に
チェーンソーの双子、棍使いの服が弾け飛んだ。
そう、下着すらも粉々だ!
白く丸みを帯びた女性の裸体が俺の眼前で展開する。
おお、三人とも少々発育が足りないけど、これはこれで!
ブバッ!俺は笑みを浮かべながら鼻血を噴き出した。
「イ、イヤァァァァァァァァアアアアッッ!」
体育館中に響き渡る悲鳴。
三人ともその場にうずくまり、
大事な部分を隠そうとしていた。
「アハハハハハハ!どうだ、見たか!これが俺の技だ!
その名も『
俺は脳内で女の子の服を消し飛ばすイメージだけを延々と、
延々と妄想し続けたんだよ!魔力の才能を、
全て女の子を裸にするだけに使った!」
そう、その為だけに俺は魔力の才能を使い切ったと言える。
もともと、俺には魔力の才能がない。ならば、
自分の得意なイメージだけでも具現化出来るよう、
全部使い込んだ。全てはこの光景を見るがために!
ハハハ!見ろよ!女の子を裸にしてやったぜ!
このために野菜と果物の皮を、
手を使わずに魔力で剝いてきた。
気が遠くなるぐらい、数々の野菜と果物で練習してきたんだ!
発動の条件は相手に手で触れること。
その際にイメージで高まった魔力を相手へ流し込む。
その結果がこれだ。
「最低!女の敵!」
「ケダモノ!性欲の権化!」
チェーンソー娘達が涙目で俺を罵ってくる。
その言葉、甘んじて受けよう。
「…見損ないました」
グサッ。
遠くからぼそりと聞こえてきた小猫ちゃん
のつぶやきは流石に胸に刺さったけどさ…。
そのとき、耳に付けていた通信機器に音が入る。
『イッセー、小猫。聞こえる?私よ』
部長の声だ。小猫ちゃんの方にも届いているようだった。
「はい!俺も小猫ちゃんも無事です!つーか、
今のところいい感じです!」
『それは結構。でも、朱乃の準備が整ったわ!
例の作戦通りにお願いね!」
部長のオーダーが入った!
俺は小猫ちゃんと視線で合図を送り合い、頷いた。
ダッ!
うずくまる少女たちに目もくれずに俺と小猫ちゃんは
体育館の中央口へ向かった。
「逃げる気!此処は重要拠点なのに!
俺達の行動に驚くライザーの下僕達。
ああ、そうさ。ここは重要拠点だ。
旧校舎と新校舎を繋ぐ場所。
チェスで言う所の『センター』。
とても大切なものらしい。だから、
俺もあんた達も集まった!此処をゲットしようと!
それだからこそ、意味がある!此処を囮にすることに!
中央口から飛び出た俺と小猫ちゃん
カッ!
一瞬の閃光。刹那。
ドォォォォォォオオオオオオオオオンッッ‼
轟音と共に巨大な雷の柱が体育館へ降り注いだ。
雷が止んだ時、目の前にあったはずの体育館
は根こそぎ消失していた。
「
朱乃さんの声だ。
振り返ると、ニコニコ顔の朱乃さんが
黒い翼を広げて空に浮かんでいた。
右手を天にかざしている。
その手はパチパチと電気が走っていた。
『ライザー・フェニックス様の「兵士」三名、
「戦車」一名、戦闘不能!』
審判役のグレイフィアさんの声がフィールド中に響く。
って、今ので俺と小猫ちゃんが相手した
連中が全員戦闘不能っ⁉
マジかよ!今の一撃で⁉そういや、
以前に木場から聞いたことがある。
「『雷の巫女』、それが朱乃さんの通り名だよ。
部長が正規のゲームができる年齢じゃないから、
まだ朱乃さんは知る人ぞ知る存在だけど、
それでも一部の者の間では有名になっているんだ」
い、雷の巫女…。怖い。あんなのでお仕置きされたら確実に死ぬ!
…うん、朱乃さんを絶対に怒らせないようにしよう。
「やったね、小猫ちゃん」
と、俺が小猫ちゃんの肩をポンと叩こうとしたら、
彼女はさらりと避ける。
「…触れないで下さい…」
蔑んだ声と顔で俺をジトーと睨む小猫ちゃん。
うぅ、その反応は悲しい。だけど、
当たり前か、あんな技を見たら女の子ならば警戒しちゃうよね。
「ハハハ、大丈夫だよ。俺、味方には使わないから」
「…それでも最低な技です、女の敵です…」
あらら。どうやら、本格的に嫌われてしまったような…。
『皆、聞こえる?朱乃が最高の一撃を派手に決めたわ。
これで最初の作戦は上手くできたわね』
耳に付けた通信機器から部長の声が聞える。
何やら嬉しそうな声だ。部長の作戦。
それは、重要なポイントと思われる
体育館を破壊すること。相手の下僕を巻き込む事を前提に。
俺と小猫ちゃんは裏から侵入したが、
これは相手が監視している事を承知でやった演技だ。
相手の下僕も体育館に入り込ませて、
バトルするように仕向ける。
ある程度戦闘したら、俺達は逃げるだけ。
その後、天空から朱乃さんが体育館ごと一網打尽だ。
俺らは相手を檻に入れる為の餌だった。
檻に入ったところで餌は取り払われ、檻ごと処分。
部長の作戦は成功だ!重要拠点を丸ごと捨て去り、
逆に攻撃に利用するなんて流石です!
『戦車』一名に『兵士』三名を倒したのはデカい!
こちらはまだ一名も欠いていないし、
出だしは最高に決まった!
部長が話を続ける。
『あの雷は一度放ったら二度目を撃つまで時間がかかるの。
連発は不可能。まだ相手の方が数では上。
朱乃の魔力が回復ししだい、私達も前へ出るから、
それまで各自にお願いするわね。
次の作戦に向けて動き出してちょうだい!』
「はい!」
部長とアーシアが出るのか。
俺と小猫ちゃんの次の行動は…
木場と合流して運動場にいる敵を撃破すること!
と、その時だった。
ドォンッッ‼
突然の爆砕音が近くから発生する。
音の出先に目を向けると。
「…こ、小猫ちゃん!」
小猫ちゃんが少し離れた場所で煙を上げながら倒れていた。
俺は急いで駆け寄り、抱きかかえる!
小猫ちゃんの体と制服は爆発に巻き込まれた
ようにボロボロになっていた。
所々、服が消し飛んでいる。さっきの爆発音はもしかして…。
「
謎の声。見上げれば、翼を広げて空に浮遊している人影が一つ。
フードを被り、魔導師の格好をしている女性。
ライザーの『女王』か!
ライザーの下僕が小猫ちゃんをやったのか!
いきなり最強の下僕登場かよ!
「ふふふ。獲物を狩る時、獲物が何かをやり遂げた瞬間が
一番隙だらけとなっていて、狩りやすい。
こちらは多少の駒を『
貴方達を一つ狩れば十分。唯でさえメンバーが不足している上に、
誰かさんが不在ですもの。それだけで大打撃でしょう?
どうせ、私たちを倒しても家の『王』は倒せないんですもの。
あがいても無駄よ」
愉快そうに笑う魔導師の女性。
部室の時も思ったが、仲間を何だと思っているんだ!
「…イッセー先輩…。朱乃先輩…」
小猫ちゃんが消え入りそうな声で呟く。
「…すみません。…もっと部長達のお役に立ちたかったのに…」
「あ、謝ることなんざねぇさ!俺らは仕事をしたんだ!
問題ねぇ!待ってろ、アーシアが来れば直ぐに回復 」
小猫ちゃんの体が光に包まれる。次第に体が透けていき、
ついにはこの場から消失してしまった。
……。
『リアス・グレモリー様の「戦車」一名、リタイア』
無情のアナウンスが聞えてきた。
部長から説明は受けている。
俺達は一定以上のダメージを食らい、
その戦闘で再起不能になった場合、
リタイアとなってフィールドから強制転送されてしまう。
転送先は医療設備の整ったところらしい。
だから、大ダメージを受けても問題ない。死んだわけじゃない。
先ほど朱乃さんが倒したライザーの部下も小猫ちゃん
よりも先にそこへ転送転送されているだろう。
わかっている。頭ではわかっているんだ。これは勝負。
それでも俺は…俺は!
腕から消えた小猫ちゃんの重さ。
…ちくしょう。ちくしょう!
俺は怒りで体中が震えていた。
「降りてきやがれぇぇぇぇ!俺が相手だ!」
俺は次の作戦のことなど忘れて、
小猫ちゃんを倒した敵を挑発していた。
自分でも愚かなことだと分かっているつもりだ。
それでも俺は許せなかった。
小猫ちゃんは消える瞬間泣いていた。
無念の涙を浮かべていた!
まだ戦えたはずなのに!クソ!
俺がもう少し早く気づけば小猫ちゃんを
助けられたかもしれないのに!
最初の作戦が成功したことで舞い上がっていた!
「ふふふ。うるさい『兵士』のボウヤね。
貴方もさっきのお嬢さんみたいに爆発してみる?」
女王の腕がこちらへ向けられる!撃たれる!
「あらあら。貴方のお相手は私がしますわ。
ライザー・フェニックス様の『女王』、
ユーベルーナさん。『
とお呼びすればいいのかしら?」
俺を庇うように此方と女王の間に入る朱乃さん。
「その二つ名センスが無くて好きではないわ、
『雷の巫女』さん。貴方と戦ってみたかったの」
「イッセーくん、祐斗くんの元へ向かいなさい。
ここは私が引き受けますから」
「で、でも」
食い下がる俺に、朱乃さんは始めて真顔を見せる。
ドキッとした。凄まじい迫力が伝わってくる。
「イッセーくん。貴方は貴方の役目があるでしょう?
お行きなさい。ここは私の仕事です」
その通りだ。俺では朱乃さんの邪魔になるかもしれない。
俺は俺のやるべき事に殉じなきゃいけないんだ。
歯嚙みする俺へ朱乃さんがいつもの笑顔を見せてくれる。
「大丈夫。小猫ちゃんの仇は私が取ります。
この『女王』は、私の全身全霊をもって消し飛ばしますわ!」
ッ! 朱乃さんの体を金色のオーラが包み込む!
見ているだけで力強さが理解できる。
朱乃さんの魔力。俺達の中でも最強の『女王』!
「朱乃さん!頼みます!」
俺はそう告げると、踵を返して木場が持つ
運動場へ走り出す。
そのすぐあと、後方で激しい爆音と雷鳴が鳴り響いた。
そして、戦いは
移っていこうとしていた。
小猫ちゃんが撃破され
更に不利になった俺たち、
急ぎ木場と合流するが、
そこへ新手が現れる。
相手は騎士、木場が一人立ち向かう。
今こそ木場の神器が正体を表す。
次回 第20話「魔剣」
見てくれよな
外伝でやってほしいコラボは?
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仮面ライダークウガ(五代雄介)
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仮面ライダーディケイド
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忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
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その他(希望があれば感想へ)