リバイスでは驚きの展開で
次週が待ちきれないし、
エルデンリングが発売されたから
そっちもやりたい!
欲望に負けなければ
来週も投稿しますが約束は出来ん!
今週は勝ったので投稿します!
本編をどうぞ!
木場の待つ運動場へ移動中の事だった。
『ライザー・フェニックス様の「兵士」三名、リタイヤ』
校内アナウンスだ!ライザーの『兵士』が三名もリタイヤ⁉
誰がやったんだ?俺は移動中だし、朱乃さんは『女王』と激闘中、
部長とアーシアも移動中だろうし…木場か!
これで相手は七名リタイヤ。残りはライザー含めて九名。
相変わらずの此方は小猫ちゃんを欠いて、残り五名。
まだ予断は許されない状況だ!
ッ!
運動場へ走る俺の腕を突然誰かが掴む!
敵⁉ 身構える俺だが、俺の腕を掴んでいたのは木場だった。
相変わらずの爽やかなスマイルだ。
「なんだ、お前か」
「うん」
死角になっている体育用具を入れる小屋の
物陰から木場は運動場の様子を伺っていたようだ。
「すまん、木場。小猫ちゃんは…」
「アナウンスを聞いていたから僕も知っているよ。
無念だったろうね。いつも何を考えているか
分からない子だけど、今回はユウスケ君の分もと
張り切っていたよ。森にトラップを作る時も
一生懸命にしていた」
「…勝とうぜ。ここに来れなかったユウスケと
やられちまった小猫ちゃんの分まで!」
「もちろんだよ、イッセーくん」
木場は普段の学園生活では腹の立つイケメンだが、
こと戦闘に関しては最高の味方だ。
オカルト研究部の男子コンビ!根性を出さないと
女子に恰好が付かないだろう!
「で、相手の『兵士』をやったのはお前か?」
俺の質問に木場は頷く。
「まあね。運動場の部室棟は重要なポイント。
敵が多くなるのは当たり前。なんとか、
見回りの『兵士』だけ集めて一網打尽にしたんだけど、
此処を任せられているボスが冷静でね、
まだ挑発に乗ってこないんだ。
というよりも『兵士』を使って僕の攻撃を
見ていたのかな。
が好きな戦法のようだね、ライザー・フェニックスは。
自分が不死身ってことと、下僕の人数が多いから
出来る事なんだろうけど」
木場の口元は笑っていたが、目元は一切笑っていなかった。
「ここを仕切っているのは『騎士』、『戦車』、『僧侶』
が一名ずつ。合計三名だよ」
「…すげぇ厳重じゃないか」
「まあ、それだけ警戒されているのさ。此方からの侵入を。
唯でさえ、体育館を消し飛ばされたわけだから、
こちらに力も集中するよ」
目ぼしいと思われた二つの侵入ルート。
体育館からのルートと、新校舎裏手の運動場からのルート。
片方は部長の作戦で消し飛び、
守備する所が運動場のみとなった。
こちらへ力を込めるのも当然か。まあ、
あの作戦を展開したせいで、前線に相手の『女王』が
突っ込んでくるなんて事態も起こったわけだけど…。
ここは体育館以上の激戦区になりそうだ。
うぅ、ちょっとビビってきたぞ!
「緊張しているのかい?」
木場がにこやかに訊いてくる。
「あ、当たり前だ!こちとら戦闘経験なんて
無いに等しいんだぞ。それでいきなり本番だ。
戦闘経験豊富そうなお前に比べたら俺は雑魚もいいところさ」
俺には強力な赤龍帝の籠手がある。本来、
それだけでも驚異的なところなのだと思う。
けど、使う俺自身がまだ戦いの素人だ。これじゃ、
宝の持ち腐れどころの話じゃない。
それでも部長の為に戦いたい。
部長の為に何かしたいんだ。
このフィールドで俺が弱者だとしても、絶対に唯では倒れない。
倒れるなら、必ず相手を一人でも多く道連れにする覚悟だ。
「ほら」
そんな決死の思いを誓った俺に木場が自分の手を見せる。
ッ。 木場の手は震えていた。
「イッセーくんは僕を戦闘経験豊富だと言ってくれる。
確かにそれは本当だ。でも、レーティングゲームに
参加するのは初めて。悪魔同士の本気の戦い。
今回が特例だとしても、本気だという事は変わらない。
いずれ、僕たちは否応無しに悪魔競技に参加していく。
これがそのファーストゲーム。油断も隙も見せられない。
これは部長の眷属悪魔としての全てをぶつけ合う勝負なんだよ。
今後の全てにも繋がる大事なものだ。僕は歓喜と共に恐怖も感じてる。
僕はこの手の震えを忘れたくない。この緊張も、
この張り詰めた空気も、全て感じ取って自分の糧にする。
お互いに強くなろう、イッセーくん」
木場……そこまで考えていたのか…。やっぱり、
戦闘に関してのこいつは。
「んじゃ、俺達はユウスケより一歩リードって事だ
なら、俺達の超協力プレーでクリアしてやろうぜ!」
「ああ、頑張ろうイッセーくん!」
お互いに拳をコンと当て合う。
その時、勇んだ女性の大声が聞えてくる。
「私はライザー様に仕える『騎士』カーラマイン!
こそこそと腹の探り合いをするのも飽きた!
リアス・グレモリーの『騎士』よ、
いざ尋常に剣を交えようではないか!」
野球部のグラウンド。
その中心で甲冑を装備した女性が堂々と立っている。
なんつー豪胆な女性騎士だ!
陰から狙い撃ちされても文句言えないぞ!
それとも、撃たれても防ぐ自信があるのか
ふっ。 隣で木場が笑う。
「名乗られてしまったら、『騎士』として、
隠れているわけにもいかないか」
そう呟くと、用具小屋の物陰から出て行ってしまう。
そのまま真正面から野球のグラウンドへ向かっていく。
「あのバカ」
俺は文句を言いつつも木場の後を追って真正面から出ていく。
カッコイイ。
堂々と表へ出ていった木場の背中を見て俺はそう思った。
「僕はリアス・グレモリーの眷属、『騎士』木場祐斗」
「俺は『兵士』の兵藤一誠だ!」
俺と木場がライザーの『騎士』、カーラマインに名乗る。
女騎士はそれを聞き嬉しそうに口の端を吊り上げた。
「リアス・グレモリーの眷属悪魔にお前達
のような戦士がいたことを嬉しく思うぞ。
堂々と真正面から出てくるなど、
正気の沙汰ではないからな」
おいおい、俺らはまともじゃありませんか。
「だが、私はお前達のようなバカが大好きだ。さて、やるか」
剣を鞘から抜き放つカーラマイン。
木場も銀光をきらめかせながら剣を抜き身にしていく。
「『騎士』同士の戦い 待ち望んでいた。個人的に
尋常じゃない斬り合いを演じたいものだね」
木場の攻撃的な物言い。おおっ、木場が生き生きと
した笑みを浮かべちゃってる!
「よく言った!リアス・グレモリーの『騎士』よッ!」
カーラマインが踊るように斬撃を繰り出した!
ギンッ!
火花を散らし、剣と剣がぶつかり合う!お互い
『騎士』のせいか、動きが神速だ!
おっ始めやがった!目では追いきれない剣戟!
二人共高速で消えたり、つばぜり合いで
現れたりの繰り返しだ!
で、俺はどうしたらいい?…うーん、
木場のフォローに回ったら無粋だろうしな。
どう見ても「一対一の決闘」ってやつですよ。
うーむ、ここで「木場がんばれ!」「木場ファイト!」
って応援でも送るべきか?
「ヒマそうだな」
「ッ!」
声のした方を振り返れば、顔の半分だけ仮面を付けた女性がいた。
確か、この女性は『戦車』だったはずだ。
そこへさらにもう一人が文句を言いながら現れる。
「まったく、頭の仲間で剣剣剣で塗潰された者同士、
泥臭くてたまりませんわ。カーラマインったら、
『兵士』を『犠牲』にするときも渋い顔していましたし、
主である『王』の戦略がお嫌いなのかしら?
しかも、せっかくかわいい子を見つけたと思ったら、
そちらも剣バカだなんてついてませんわね」
西欧のお姫様みたいなドレスを着こんだ美少女さんもいらっしゃった。
こちらは確かライザーの『僧侶』だ。
頭の両側にドリルみたいな縦ロール。
典型的なお嬢様って感じだ。戦う恰好ではないよなぁ。
うおっ!俺達この運動場を監視している悪魔達に囲まれている⁉
『僧侶』のお姫様はこちらをジーっと半眼で見つめてくる。
な、なんだよ。
「うーん。この子がリアス・グレモリー様の可愛がっている
『兵士』さんの一人? あの方、殿方の趣味が悪いのかしら」
などと、失礼極まりない事を言ってくる。くっ!
かわいい顔して毒舌だ!
俺はその場から飛び退き、二人に対して構えを取った。
「ブーステッド・ギア、スタンバイ!」
『Boost!!』
神器のパワーアップも始まった。あの騎士は木場に任せて
俺はこいつら二人を相手にするしかないか!
しかし、『僧侶』の女の子は溜息をつくだけだった。
「私、貴方のお相手はしませんわよ。イザベラ、
貴方が相手してあげたら?」
イザベラと呼ばれた仮面の女性は素直に頷く。
それを確認するとドレスを着た女の子はその場から
一歩身を退いて離れた場所からこちらを見守りだした。
えー!ドリルロールの女の子は戦わないのかよ!
「元からそのつもり。さ、お互い手持ち無沙汰ならば戦い会おう」
「あ、うん。それはいいんだけど、そっちの『僧侶』さんは
バトらないのか?」
俺の質問だ。だって、これは大切なゲームなんだろう?
いきなり戦いを放棄されると俺もどうしたらいいか
分からないんだが…。
その問いを受けて、仮面のイザベラさんも額に
手を当てて困り顔になっていた。
「あー、気にしないでくれ。あの子は特殊だから。
今回の戦いもほとんど観戦しているだけだ」
「な、なんだ、そりゃ!」
つい声に出してしまった。だって、観戦はないだろう!
大事なゲームだってのに!
「彼女は いや、あの方はレイヴェル・フェニックス。
ライザー様の妹君だ。特別な方法でライザー様の
眷属悪魔とされているが、実の妹君だよ」
………へ?
あの美少女ちゃんが?あの鳥野郎?え?
えええええええええええええええええええッッ‼
こちらが真相を知り驚いていることを認識したのか、
鳥野郎の妹さんがにこやかにこちらへ手を振ってくる。
…おいおい、アリか?自分の妹を眷属にして、
バトルに参加させるなんて!
「ライザー様曰く、『妹をハーレムに入れることは
世間的にも意義がある。ほら、近親相姦っての?
憧れたり、羨ましがる者は多いじゃん?まあ、
俺は妹萌えじゃないから形として眷属悪魔
ってことで』だそうだ」
あの鳥は、本当の変態でバカだったのか!
でも、妹をハーレムに入れたいってのは
十分に理解できるぜ!いいよね、妹!
俺も兄じゃなくて妹が欲しかった!
ってそうじゃない!あーそうかい!
あの子は妹さんで俺と戦わないのね!
「では、いくぞ!リアス・グレモリーの『兵士』よ!」
ビュッ!
『戦車』のイザベラが一歩前へ出たかと思うと、
俺の頬を鋭い拳が通り過ぎていく!
うわ!反射的に顔を横に避けてよかった!
「うん。この程度の打撃はかわすか。すまない。
少し見くびった。一段、否、二段ほどギアを上げよう!」
イザベラは体を揺らしながら、怪しげな動きを見せる。だが。
ビュッ! ドッ!
有り得ない角度、信じられない所から打撃を仕掛けてくる!
おわっ!折り曲げた腕を横に振っていたと思ったら、
鞭みたいな打撃が放たれてきた!
これ、ボクシングのフリッカーか⁉当たったら絶対に痛い!
こいつはボクサータイプの戦士か!
ボクサー特有の速度に『戦車』のパワーは凶悪な組合せだな!
ブーステッドギアが一定まで上がらないとこちらも
攻撃に転じられない!今はなんとかして逃げの一手!
と、必死に攻撃を避けていたが。
ズドンッ!
「…がっ!」
腹部を激痛が襲う。蹴りだ。蹴りを入れられた!
パンチに気を取られていたせいか、
足元を見ていなかった…ッ!
ボクサーだと勝手に決めつけていた⁉
キックボクシングか?いや決めつけてはダメだ!
よろめく俺の顔面にさらにラッシュが叩き込まれる!
フリッカーのコンビネーションが俺の顔面に何発も入れられる。
痛い!マジでヤバいぞ、これは!
『Boost!!』
くっ! 確か今ので五回目のパワーアップだったはず!
『兵士』相手なら十分だろうけど、まだまだ上げないと
『戦車』は倒せない!『戦車』の駒としての価値は『女王』
の次に高い!生半可な攻撃じゃ沈められない!
腕を交差させてクロスガードでなんとかフリッカー
の攻撃を防御する。ガード越しでも拳が重い!
こんなの食らい続けたらソッコーでリタイヤだぞ!
フリッカーの拳を引くタイミングを見極めて、
一歩後ろへ退く!相手の攻撃が止まった。だけど、
未だにステップは軽快だ。
いつ拳が再び飛んでくるか分からない。
木場や小猫ちゃんとのスパーリングをしてきて良かった。
マジで役に立っている。
特に相手の攻撃が止む瞬間を見極める感覚。
部長からも逃げる方法を学んでいたから、
今の攻撃は何とかなった。
その『戦車』イザベラが笑みを見せる。
「侮っていた。正直、蹴りが入った時点で勝負は決まったかと
思ったんだが……。どうやら、リアス・グレモリーは
よく鍛え込んでいる様だ。何よりも体力が凄まじいな」
体力…? 俺、凄いことをしているのか?
「真剣勝負の場合、一番重要なのは体力だ。
ただ対峙して戦うだけならバカでもできる。
だが、それを継続して数分間でも戦うには
かなりの体力が必要だ。戦闘は体力と
精神を激しく使う。避けるだけでも
相当な労力がいるからな。
それが今の所可能なのは、君が相当な
体つくりをしてきたからだ」
ッ。
胸がいっぱいになった。辛い修行。
鬼だと思っていた部長の檄。朝から走り込まされ、
山では岩まで背負わされて階段を駆け上がった。
死ぬかと思った。こんなの本当に必要なのか
と思った。でも、部長は朝から晩までずっと
俺に付き合ってくれた。
自然と目元が潤んだ。俺は敵が見ている
前で涙をだらしなく流した。
部長!
部長! 俺は戦えています! 俺は立っています!
部長のやってくれたことは全部俺の糧になっています!
負けない。負けるもんか!
俺は絶対に部長を勝たせて見せる!
こいつを!目の前の『戦車』をぶっ倒す!
「…どうやら、余計なことを言ったようだ。
君から感じる重圧が増したよ」
「『戦車』イザベラ。俺はリアス・グレモリー様の
下僕で一番弱くて戦闘の経験も少ない。
それでもあんたを倒す!」
俺が決意を新たにした時だった。
ブゥン!
風を切る音が聞こえる。
そちらを見ると木場の闇の剣が霧散していた。
刀身が闇に包まれた、光を食らう剣の
相手『騎士』の攻撃で闇の刀身が
一度消し飛ばされたみたいだ。
「残念だが、私に貴様の神器は通用しない」
カーラマインの剣は炎に包まれている。炎の剣か?
あれで闇の剣をやられたわけだな。
だが、木場は臆した様子も見せず、
逆に不適な笑みを見せる。
「では、僕もこう返そうかな。残念だね。
僕の神器はこれで全てではないんだ」
「何?戯言を。グレモリー家の『騎士』よ、
見苦しさは剣士としての本質を曇らせて 」
「凍えよ」
木場が低く唸る様に言うと、刀身を無くした剣に
何かが集まっていく。
ん? なんか、肌寒くなってきたような…。
冷気が辺りに漂い始める。
そんなことを感じていたら、木場の剣が凍っていく。
氷が積み重なっていき、刀身を形作っていった。
パリン!
氷が割れる音と共に、木場の獲物が氷の剣と化した。
「
いかなる炎も消え失せる」
こ、氷の剣⁉
おいおいおいおい!闇の剣だけじゃないのか、
木場の武器は⁉
この場にいる、木場以外の全員が驚愕の表情
を浮かべていた。いや、当然だ。
んなことが可能なのかよ!
「バ、バカな!神器を二つも有するというのか⁉」
炎の剣を横薙ぎに放つカーラマイン!
その顔は焦りに包まれている。
パキ、パキパキ…。
木場の剣に触れた途端、
カーラマインの炎の剣が冷えて固まっていく。
そして。パリンと儚い音を立てて、
崩れて消えた。
しかし、彼女は攻撃の手を休めない。
剣を早々に捨てると、腰に携えていた短剣を抜き放った。
それを天にかざして叫ぶ。
「我ら誇り高きフェニックス眷属は炎と風
と命を司る!受けよ!炎の旋風を!」
ゴウウゥゥゥゥゥゥ!
彼女と木場を中心にして、野球のグラウンドに
炎の渦が巻き起こる。熱い風が俺の肌を
チリチリと焼いてきた。
「カーラマインめ。味方が近くにいることを
忘れているのか!」
旋風から顔を守るため腕でガードするイザベラが毒づく。
熱風を受けて、木場の氷の剣がポタポタと
次第に融けていく。
それでも木場は動じなかった。
「なるほど、熱波で僕らを蒸し焼きに
するつもりか…。だけど」
木場は刀身が融けて無くなった剣を前へ突き出した。
そして、力強い言葉を吐き出す。
「止まれ」
ヒュゥゥゥゥゥゥンッ!
豪快な音を立てていた旋風が木場の剣の
方へ吸い込まれていく。
ついに数秒もしないうちに熱風は止み、
グラウンドがしんと静まり返ってしまった。
「
二本以上も魔剣を出したのは久しぶりだよ」
そういう木場の持つ剣の刀身には円状の特殊な
刃が生えていた。円の中心に不可解な
謎の渦が出来ている。
まさか、あそこに風を吸い込ませたのか?
つーか、あんな剣まで持っているのか!
「…複数の神器。神器所有者から獲物を奪い、
自分の者にしている後天的な神器所有者か?」
カーラマインの質問に木場は首を横に振る。
「僕は複数の神器を有していないし、
後天的な神器所有者でもない。
創ったのさ」
「創る…だと?」
「そう、『
それが、僕が持っている神器の本当の能力であり名称だ」
木場が地面に手のひらを向けると、グラウンドから
複数の剣が勢いよく飛び出してくる!
いろんな形状の剣。刀身も全て違う!
木場の話からすると、これ全部魔剣なのか!
「すなわち、僕に切れない物は無い!」
『Boost!!』
来た!
ジャスト百五十秒!こちらも準備が整ったぞ!
『魔力の塊を出すとき、自分が一番イメージしやすい形で撃つの』
部長のアドバイスが脳裏を過ぎる。俺の中で一番パワー
を放出しやすいイメージ、それは『ドラグ・ソボール』
の主人公「空孫悟」の必殺技『ドラゴン波』!
「ブーステッド・ギア!爆発しろっ!」
『Explosion!!』
強大な力の波動が俺の両手に集まりだした。
両手を広げて上下に合わせる!
撃つイメージを頭に浮かべ、
体に流れるエネルギーを感じ取って一気に打ち出すッ!
ただし、セーブしないと。
山を消し飛ばした時の威力はマズイ。
校舎を吹き飛ばしてしまったら、
部長の戦略に支障が出るに違いない。
できるだけ威力を抑える感じで。
必殺!「ドラゴンショット」!
言葉にだすと気づかれるから、
俺は自分の必殺技を心の中で叫んだ。
ドンッ!
俺の手のひらから、魔力の塊が飛び出した。
「ぐわっ!」
俺は飛び出た魔力の勢いに負けて後方に吹き飛んだ。
吹っ飛びながらも俺は自分の両手から出された
魔力の一撃を視界に映した!
デカいッ‼
俺との対比にしても、
俺の体の五倍は大きい魔力の塊だ。
それが凄まじいスピードで相手の方へ飛んで行く。
目標はライザーの『戦車』だ。
部長に言われた。レーティングゲームをする時、
一番厄介なのは『戦車』なのだと。
攻撃力と防御力が高くなる。
これは『戦車』の特性だが、これが何よりも怖い。
元から攻撃と防御が高い者に『戦車』の
役目を与えるのは王道だが、
それ以外の場合もあり得る。
魔力の高い者、速度が速い者にも『戦車』の
特性を与える事が出来るんだ。
魔力で戦う者はどうしても肉体的なものが
弱い傾向にある。それを特性で底上げするわけだ。
足の速い奴に『戦車』の駒を与えれば、
足が速くて攻撃力も防御力も高い
オールラウンダーが誕生する。
何よりも『戦車』は『兵士』の
プロモーションみたいな技も有していた。
『キャスリング』だ。
『王』と自分の位置を瞬間的に取り換えることができる。
これが一番厄介だと部長は言っていた。
チェックメイト後にその効果は無いが、
『王』と『戦車』の位置が入れ替わるの
は確かに強力だ。長所を伸ばすのも、
短所を補うのも主次第。駒の使い方は千差万別。
ってわけで、『戦車』イザベラを叩く!
「イザベラ!受け止めるな!避けろ!」
ライザーの『騎士』カーラマインが叫ぶ。
受け止めようとしていたイザベラが、
途端に回避行動を取った。
ヒュンッ!
イザベラは既での所で俺の一撃を躱す。
目標に避けられた俺のドラゴンショットは
遥か前方へ飛んでいく。
そちらにはレプリカのテニスコートがあった。
次の瞬間。
ゴォォォォォォォンッッ!
地を響かせる轟音!巻き起こる突風と共に
赤い閃光が俺達を襲う!
俺はドラゴンショットが衝突した
テニスコートの方を見て目を見開いた。
ないっ! テニスコートが、
周囲の運動場の一部と共に丸っきり無くなっているっ⁉
消し飛んだのか⁉ 俺の一撃で⁉レプリカとはいえ、
学園の風景が一気に様変わりしちまったぞ!
テニスコートが跡形もないじゃないか!
それどころか、大きなクレーターが生まれていた!
セーブを意識しておいて、なおこの威力!
改めて身に沁みる。俺の神器は異常だ!
「イザベラッッ!その『兵士』を倒せ!
そいつは!その神器はこの戦場を
一変させるほどの力があるッ!」
カーラマインの怒号に応え、
ライザー『戦車』 イザベラが俺へ照準を定める。
「承知!ブーステッドギア!
『プロモーション』させれば我々にとって
脅威となる!その前に叩く!」
さっきとは違うぜ、イザベラさん!
今の俺は上級悪魔クラスの攻撃力なんだよッ!
相手が拳、蹴りのラッシュを放ってくるが、
俺はガードしてやり過ごし、左拳に力を込める!
「だっ!」
俺の拳がイザベラに放たれる。
イザベラは腕を交差させて防御姿勢に入るが。
ドズンッ!
俺の重い一発がガードを崩し、
仮面の『戦車』を吹っ飛ばした!
よし!触れた!発動条件が揃ったぜ!
「弾けろ!『
ババッ!その瞬間、イザベラの服が弾け飛んだ。
露になる裸体。おおっ、大きなおっぱいだ!
引き締まった体が健康的に最高です!
脳内に記録保存完了!
「なっ!なんだ、これは!」
反射的に自分の大事な所を隠すイザベラ。
そうだよね、そう反応しちゃうよね!
ここだ!俺は間髪入れず、
右手の中に作り出していた魔力の
小さな塊を突き出した!
イメージは手のひらから噴出される
魔力の一撃!それを相手へ放つ!
「いっけぇぇぇぇ!」
ドシュゥゥゥゥ!
籠手の力によって高められた膨大な
魔力の波動が前方へ放たれた!
「くっ!こんなことで!」
魔の波動がイザベラを包み込む。
ドォォォォォンッ!
大きな衝撃が周囲へ広がる。
衝撃が収まった時、地面に倒れていた
イザベラの体が光り輝く。
次第に透けていき、この場から消えていった。
『Reset』
ブーステッドギアの効果が切れた。
その時、
『ライザー・フェニックス様の
『戦車』一名、リタイヤ』
グレイフィアさんのアナウンスが耳に届く。
「よっしゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
俺は『戦車』の撃破に歓喜の叫びを上げた。
戦えます!部長、俺は部長のおかげで
戦えます!
俺は一時の勝利の余韻に浸るのだった。
相手の『戦車』を倒したイッセー
だが、そこに増援がやってくる。
好きな人を守るため、イッセーは新たな力は
次の段階に至った!
「俺に力を貸しやがれ!ブーステッド・ギア!」
『Dragon booster Second Liberation』
赤き龍の力を解放せよ!
次回 第21話「贈物」
見てくれよな!
外伝でやってほしいコラボは?
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仮面ライダークウガ(五代雄介)
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仮面ライダーディケイド
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忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
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その他(希望があれば感想へ)