ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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今回で遂に五代さん登場


今後の展開に乞うご期待


番外編 異世界とのクロスロード[クウガ編]
第25話「異界の戦士」


とある街道。

 

俺は夜道をバイクで走っていた。

 

「それで、部長。これから行く市民プールには

なにがあるんですか?」

 

俺は後ろに乗せている。

 

今回の依頼者の大空奈美先輩に尋ねる。

 

彼女は俺が所属している新聞部の部長で、

 

俺が悪魔だと知る数少ない人間だ。

 

オレンジ色の長髪が特徴的な女性だ。

 

「今回のネタは『市民プールに現れた

半魚人』よその正体を暴いて記事にするわよ」

 

そう、この人の依頼は駒王町に現れる。

 

未確認生命体の調査だ、

 

俺が記事を担当するんだが、

 

結構人気がある。

 

俺からしたら、自分自身が

 

周りから見たら未確認生命体だからな、

 

複雑な気持ちだ、正体も

 

大体は変人か悪魔関連か。

 

ぶっちゃけ変人の方が多いぐらいだ、

 

この町もどうかしてるよまったく。

 

「今回の正体ってもしかしたら

自称人魚のあのマグロですかね?」

 

俺の脳裏には以前出会った。

 

人間の足が生えたマグロがよぎった。

 

「いえ、今回の目撃情報は

人型だったわ」

 

なら良かった。

 

あのマグロ声だけはきれいだからな

 

パンチがききすぎなんだよ

 

二度と会いたくないよ。

 

そんなことを考えていると、

 

前方の風景が一瞬歪んで見えた。

 

「なんだ…?」

 

「どうしたのユウスケ?」

 

一瞬だったが、目の疲れか?

 

「いえ、気のせいだったみたいです」

 

俺が後ろの部長に声をかけたその時。

 

「ユウスケ、前!」

 

シュゥゥゥゥゥン。

 

前方から銀色のオーロラが現れた。

 

「捕まっていて下さい先輩!」

 

俺はバイクにブレーキを掛けて、

 

止まろうとしたが、

 

オーロラがこちらに迫ってきた。

 

回避は不可能と感じた俺は、

 

腰に回された部長の手を上から握る。

 

「絶対に放しません!」

 

「信じているわよ、ユウスケ!」

 

そして、俺達は銀色のオーロラに吞み込まれた。

 

 

―〇●〇―

 

 

カタカタカタカタッ

 

ここは研究室と思わしき場所。

 

部屋の電気も付けずに一人の男が

 

パソコンで作業していた。

 

ピコンッ!

 

突如、目の前のモニターに

 

通知が現れる。

 

「ほう、イレギュラーの少年が世界を越えたか」

 

そう言って男は椅子に掛けてあった。

 

黒いコートに袖を通す。

 

「なら、この目で見てみよう。

あの世界で彼が何をなすか見ものだね」

 

そうして男は歩き出し、

 

銀色のオーロラを出しその中を通っていった。

 

そして、残されたパソコンには

 

『MEMORY・PROJECT』

 

の文字が映し出されていた。

 

 

―〇●〇―

 

 

俺達はバイクごとオーロラに吞み込まれた。

 

気が付くと俺達は工場跡にいた。

 

周りを見渡せば、以前戦った工場跡に似ているが

 

それよりも気になることがある。

 

「どういうこと?さっきまで夜だったのに

昼になってる⁉」

 

奈美先輩の言葉通り夜だったはずが、

 

今は太陽が真上に上っている。

 

「わかりません。場所だけではなく

時間も移動したのかもしれません」

 

自分で言ったことだが、

 

そんなことあり得るのか?

 

すると、近くから何かが壊れる音が聞こえてくる。

 

「何かしらあの音」

 

「解体工事の音だといいんですが」

 

俺達はとにかく音の方へ行くことにした。

 

―バキィッ! 

 

音がだんだん近づいている。

 

広場と思わしきに出るとそこで、

 

二人の異形が戦っていた。

 

「はぁぁぁぁッ!」

 

「ジャラゾグスバ、クウガ」

 

片方は虫と思わしき異形だったが、

 

もう一人は俺も良く知るものだった。

 

いや、自分は鏡でしか見たことは無いが、

 

「あれって、クウガよね!」

 

そう、そこでグロンギと戦っていたのは俺が変身する。

 

赤い鎧のクウガであった。

 

 

―〇●〇―

 

 

俺達がクウガの戦闘に釘付けになっていると、

 

「君達!何処から入ったんだ!此処は危険だから

直ぐに避難しなさい!」

 

此方へ、ライフルを持ちながら

 

警察と思わしき男性が走ってくる。

 

「すみません。私達も気がついたらここに居て

何が何だか⁉」

 

部長が刑事さんへ説明する。

 

「未確認にさらわれてきたのか?

ならこちらへ来なさい。

此処は危険だ!」

 

すると、グロンギがクウガとの戦闘を止め

 

此方へ飛びかかってきた。

 

「超変身!」

 

すると、先ほど戦っていたクウガが

 

鎧を青に変化させてグロンギに

 

飛びかかり、邪魔をする。

 

その一瞬の隙に俺達は離れる子音が出来た。

 

「青くなった⁉」

 

「このぉ!」

 

青いクウガはグロンギから離れると

 

近くに落ちていた鉄パイプを拾うと、

 

シュィィィン!

 

鉄パイプが即座に青い棒へと姿を変える。

 

シャッコン!

 

それは、両端が伸びロッドとなった。

 

「鉄パイプが武器になった⁉」

 

「君達!惚けてないで、急げ!」

 

刑事さんが催促してくれるが、

 

俺は戦っている彼をおいていくことが出来なかった。

 

「部長、刑事さんの指示に従ってっください

俺はあの人を一人だけで戦わせることは

出来ません!」

 

「分かったわ、頑張ってユウスケ」

 

俺は部長にそう言って戦いの場に走り出す。

 

「君何をやっている!危ないぞ!」

 

刑事さんの言葉を背に、俺はいつもの

 

構えを取る。

 

「変身!」

 

俺はボタンを押すのと同時に跳躍した。

 

そして、俺の体は空中でクウガへと変わった。

 

「な!四号がもう一人⁉」

 

「はぁぁッ!」

 

俺は跳躍の勢いのまま、グロンギを殴りつける。

 

「貴方が誰か知りませんが、俺も一緒に戦います!」

 

俺はもう一人のクウガに対して声を掛ける。

 

「分かった今はこいつを倒そう!」

 

青いクウガがそう言うと、

 

ベルトに手をかざして叫ぶ。

 

「超変身!」

 

クウガの掛け声と共に姿が又変わる。

 

その姿は銀色の鎧に紫色の模様が加わった

 

ものへと変貌した。

 

それは、紫のクウガと呼べばいいか。

 

「この姿はのろいので、奴をおさえて

もらえますか」

 

「わかりました!」

 

紫のクウガは近くに落ちていた鉄くずを拾うと、

 

それは、一本の剣へと姿を変えた。

 

「やっぱり俺とは違うのか⁉」

 

考えるのは後だ、まずは目の前の敵だ!

 

「はぁぁぁぁッ!」

 

俺はグロンギに殴りつける。

 

相手もクウガが二人になったことに驚愕しており、

 

隙だらけだった。

 

俺がグロンギの相手をしていると

 

紫のクウガが直ぐそこまで近づいていた。

 

俺は後は任せようと後ろに下がると。

 

「はぁあ!」

 

ガキィィィンッ!

 

剣がグロンギの腹を切り裂き、

 

硬い皮膚に当たり火花を散らす。

 

「ボボパギダダンジバゲデロサグ」

 

グロンギが何か叫ぶと背中の羽根を広げて

 

飛び去ろうとする。

 

そりゃ虫だからな。空も飛ぶか。

 

「五代!これを使え!」

 

先ほどの刑事さんが、五代と呼んだ

 

紫のクウガに拳銃を投げ渡した。

 

「よし!」

 

もう一人のクウガが拳銃を受け取ると

 

頷き、先ほどと同じようにベルトに

 

手をかざす。

 

「超変身!」

 

もう一人のクウガがまた姿を変えた。

 

今度は緑色の鎧に変わり。

 

受け取った拳銃もボウガンに形を変えた。

 

「フッ!」

 

緑のクウガが弓を射るかのように

 

ボウガンの取っ手を引き、

 

引き金を引く。

 

すると、緑の閃光がボウガンから放たれると、

 

グロンギを撃ち抜く。

 

ドカァァァンッッ!

 

撃ち抜かれたグロンギは爆発し四散した。

 

「さて、君はどなたかな?」

 

もう一人のクウガが、変身を解除して、

 

此方に振り返る。

 

その人二十代ぐらいの青年だった。

 

「はい、俺は兵藤祐介と言います」

 

俺も変身を解除して、挨拶をする。

 

「おお、俺もおんなじユウスケなんだよ

俺は五代雄介。よろしくね」

 

そういって俺達は握手を交わした。

 

 

―〇●〇―

 

 

戦闘が終わり刑事さんと部長が合流する。

 

「君は何者だ。五代と同じく姿を変えたが

詳しい話を署で訊きたいのだが

どうこうしてもらっていいかね?」

 

刑事さんからしたら俺は突如現れた

 

不審者だからな。

 

「まあまあ、一条さん。

彼は怪しい人じゃないですよ。

だって俺を助けてくれたし」

 

「そういうが五代、突如現れた二人目のクウガだ

気になるのは当然だろ。

それとまだ名乗っていなかったな

俺は一条薫。警視庁の未確認生命体関連事件

合同捜査本部の刑事だ」

 

「どうも、駒王学園所属の2年生兵藤祐介です」

 

「同じく駒王学園3年の大空奈美といいます」

 

俺達が名乗ると一条さんは考え込むとこちらに質問する。

 

「聞いたことが無いな。それはどこの学校だい?」

 

「駒王町です」

 

「やはり聞いたことが無い」

 

そういって、一条さんは携帯を取り出した。

 

大分古い機種だなまだ使えるんだ。

 

「署に確認しよう」

 

「私達も質問していいでしょうか?」

 

「おお、何でも聞いて」

 

部長が質問すると、五代さんが返事してくれる。

 

「未確認生命体ってなんでしょうか?」

 

部長の質問に五代さんが目を丸くする。

 

「知らないの?未確認?」

 

どうやらそれは常識のようだな。

 

俺は言いえぬ不安があった。

 

「署に確認したが、そんな町は

存在しないようだ。あらためて聞くが

君達は何者だ?」

 

「あははは…マジか」

 

俺は突然の出来事に驚くだけだった。

 

まさかの異世界召喚ってやつ?

 

 

―〇●〇―

 

 

警察庁の会議室。

 

「異世界から来た⁉」

 

俺の答えに一条さんは驚愕している。

 

驚くのも無理はない俺も信じられなかったし。

 

「その話は、本当なのかな?」

 

一条さんは信じられない様で再度訪ねてくる。

 

「はい、疑問に思っていたのが、一条さんの携帯です」

 

「私の携帯?」

 

「はい、俺達からしたらその携帯は大分昔の旧式なんです

それにこの警察署の内で使われているパソコンなども

旧式なので、少なくとも最先端の技術を使う警察では

あり得ませんこの段階では、過去にタイムスリップしたと

思いました」

 

「待ってくれ、それじゃあ君たちは、

異世界の未来人ということか?」

 

「そうなります」

 

「何か未来人という証拠はあるかね?」

 

まだ疑っている一条さんに俺は

 

携帯と免許証を取り出した。

 

「これを見ればわかるかと」

 

一条さんが免許証をマジマジと見つめる。

 

「ふむ、生年月日や発行日を見れば未来から

来たとわかるか。ならこっちの板は何だい?

何かの機械だとは思うが」

 

一条さんはスマホを持ちながら訪ねてくる。

 

「この薄さで携帯ですよ。

俺達の時代だとこれが普及しています

名前はスマートフォンと呼びます。

これ一つで通話、メール、ネットなど見れますよ」

 

「何と、確かにそれはまだ無いものだ、

それが本当なら未来人というのは

理解できた」

 

一条さんはようやく未来人ということは理解してくれた。

 

「へぇー未来ではこういうのがあるのかぁ」

 

五代さんもスマホを眺めて感心していた。

 

「それでは、もう一つ異世界から来たという話だが、

何か証明できるものはあるかね?」

 

そう、俺がここが異世界と思った理由は。

 

「それは、先程の怪物です」

 

「ふむ、君達の世界には居ないのかな?」

 

「いえ、グロンギ族自体は居ました。

唯、過去の記録にも東京でここまで大きな事件はありませんでした」

 

そう、聞くところによると、グロンギによる大量虐殺は

 

グロンギが出るたびに必ず出ているらしい。

 

俺達もまがりにも新聞部だそんな大事件が有れば

 

必ず調べてる筈だ、それにこの時代でも新聞で大々的に

 

取り上げられているしな。

 

「俺が出会ったグロンギは二体だけですが、

人の目を忍んで悪魔勢力に潜入していました。

この世界のグロンギとは目的が違うと思います」

 

「「悪魔⁉︎」」

 

一条さんと五代さんは

 

悪魔という単語に驚いていた。

 

「君の世界には、悪魔が実在するのか?」

 

「というか、俺自身が人間から悪魔になった

転生悪魔なんです」

 

バサッ!

 

俺は証明する為に悪魔の羽根を出した。

 

「な⁉︎なるほど、本当のようだな

それなら、とりあえず君について

教えてくれないか?」

 

「はい、俺には双子の弟が居るのですが、

堕天使に狙われて二人共その時殺されました

そして、同じ学園に通う悪魔の先輩に

悪魔として転生することで、

生き返ることが出来ました」

 

「なるほど、では大空さんも

悪魔なのかい?」

 

「いえ、私は普通の人間です」

 

「ふむ、悪魔はてっきりもっと

恐ろしいものと思っていたが」

 

一条さんが俺を見ながら呟く。

 

「いえ、俺は元人間ですし、

想像されているのは、

悪魔社会から逃げ出した

はぐれ悪魔などですね」

 

「ほお、悪魔にも色々あるのか」

 

「そこは、人間にも犯罪者が居るのと

同じだと思っていただければ」

 

「まあ、異世界人なら君が

トライチェイサー2000を

所持していても不思議ではないか」

 

「あのバイクは契約の代価で

頂いたものですが、何かあるんですか?」

 

「あのバイクは警察内で試験機として

開発されたばかりで五代だけが

所持しているんだ」

 

細かい歴史も違うな。

 

たしか、あのバイクは

 

白バイとしては導入されなかったはずだし。

 

「よし、では異世界の未来人という話は理解した。

なら、君達がここへ来るときに通った

銀色のオーロラについて調べるように

依頼しておこう。帰る伝手も無いと

不安だろう。それと、世界を渡ったなら

体の検査もしておこう。

世界が違うし、種族も違うから

分からない事もあるだろうが、

健康かぐらいは分かるだろう」

 

そういって一条さんは携帯を取り出し。

 

何処かへ連絡している。

 

「俺だ、一条だ。

至急見てもらいたい患者がいるんだが、

…いや、生きている人間だよ

普通ではないが、他の医者に

任せるわけにはいかないんだ」

 

「大丈夫なんでしょうか?

俺、クウガで悪魔ですけど」

 

俺の疑問に五代さんが答えてくれる。

 

「大丈夫。多分連絡しているのは

椿さんだと思うから、

俺の事も見てくれるから

今更驚かないと思うよ」

 

五代さんの言葉に俺は安心した。

 

「話はついた、これから

関東医大病院へ向かおう」

 

こうして、俺達は病院へ向かった。

 

 

―〇●〇―

 

 

俺達は一通りの検査を受けて

 

一人のお医者さんと対面している。

 

「こいつは、椿 秀一俺の高校時代の同級生

でここに努める医者だ」

 

「正確には死体解剖専門なんだが、

椿だよろしくね」

 

そういって椿さんは握手を求めてきた。

 

「よろしくお願いします。

兵藤祐介です」

 

「よろしくお願いします。

大空奈美です」

 

俺達が握手に答えると

 

椿さんはカルテを取り出す。

 

「結果から言うと二人共健康そのものだ

世界が変わろうと人体に変わりはなかったよ。

唯、祐介君はね。あ、この場合は

兵藤君ね。背中に羽根があること以外。

人間とは変わりなかったよ。

普通の学生に比べたら鍛えている

ぐらいかな。悪魔と聞いて楽しみだったに

肩透かしだったよ」

 

椿さんは俺の結果にがっかりしていた。

 

「あの、悪魔は日中身体能力は弱るので

夜なら五感や肉体も強化されますが」

 

「なら、夜にまたおいでよ

入口なら開けとくからさ!」

 

大分変った人だな。

 

「そうもいかないだろう。

この世界に急に来たのだから

今日の宿もないだろう」

 

そういえば、そうだ

 

金は持っているけど。

 

未来でのお金なんて下手に使えないしな。

 

「それなら、俺に任せてください」

 

止まる場所について、五代さんに案が

 

あるようだ。此処はお任せしよう。

 

「なら、五代に任せよう。

それで、彼のベルトも五代と

同じものなのか?」

 

「ああ、細部は違うが同じものだった。

体内のベルトが体中の神経組織に侵食している。

多分リスクはあるだろうな」

 

一条さんの質問に椿さんが答えたが、

 

リスクって何の話だ。

 

「兵藤君。君のベルトについてなんだが、

それを使い続ければ君もいずれグロンギと

同じ戦う為の存在になる恐れがある」

 

「そんな…⁉」

 

一条さんの言葉に奈美先輩が驚く。

 

「あまり。驚いてないんだな」

 

椿さんは俺が驚いていない事に指摘する。

 

「はい、今までも何度か力に飲まれそうに

なったことがあったので

もしかしたらと思っていました」

 

「ユウスケ!何で黙っていたの⁉」

 

「すみません。まだ、

憶測程度のものだったので」

 

俺が以前闇に飲まれかけた

 

事を知り部長に怒鳴られてしまった

 

「でも、大丈夫です!

俺は闇にはなりません。

部長やアーシアを悲しませる事は

したくないので」

 

俺の話に部長は納得してくれたのか

 

涙ぐみだなが頷いてくれた。

 

「わかったわ。信じてるから

貴方も頑張りなさい!」

 

「おお、青春だねぇ」

 

俺達の会話に椿さんがちゃちゃを入れる。

 

「ところで、五代と細部が違うといったな

どんなところが違うんだ?」

 

一条さんが先ほどの椿さんの

 

説明で気になることを訊いた。

 

「ああ、前に五代はベルトから足にも

ベルトの神経が伸びているんだが、

兵藤の場合は足だけでなく

腕にも伸びているんだ。

そこには、何か思い当たることは

あるか?」

 

「以前堕天使と戦った時に

相手を殴る直前に拳が熱くなりました。

多分それが関係しているのかもしれません」

 

「なら、足に神経が言っているのも

同じ事か?」

 

「はい、俺が修行した時に先ほどのパンチを

キックの時にも同じ様に力を

込められればと思い自分で考えました」

 

俺の説明に皆さんは納得した様だ。

 

「なんか、俺と違う変化が、

兵藤君には起きてるんだね。

なら、赤以外のクウガは

どんな変化があるんだろう?」

 

五代さんは自分と違うクウガに

 

興味津々の様子。だが、

 

「期待している所、すみませんが

俺は赤以外のクウガにはなれません

他の色のクウガがある事自体

ここで初めて知りました。

それぞれどんな特徴があるんですか?」

 

俺の質問に五代さんが答えてくれる。

 

「そうだね、まず青のクウガは跳躍力が

上がるけどその分防御力が下がるかな。

緑のクウガは五感を強化して敵を

射抜くんだけど、五感を強化するから

長時間は変身できなくて

制限時間いっぱいに使うと

白のクウガになって

暫く変身できないんだ。

最後に紫のクウガだけど、

防御力と攻撃力が上がる

けれど増えた重量のせいで

動きが鈍くなる

とりあえず、こんな所かな」

 

「それを考えると兵藤君には

別の変化が起きてもおかしくないな。

彼は翼があるから空が飛べる。

なら跳躍力が高まる青のクウガは

必要ない。

先ほどの話から夜には

五感も強化されるから

緑のクウガも下手になれば

さらに五感が強化されて

脳の処理が追い付かない。

彼としても紫のクウガしか

変身するメリットはないだろう」

 

一条さんの話に俺は

 

自信の事を正直に話す。

 

「いえ、クウガの状態だと

悪魔の能力は使えないんです。

身体能力や五感の向上はされますが、

翼を生やしたり、悪魔としての力

が使えないんです」

 

「悪魔の力とは何だい?」

 

「転生悪魔はチェスの駒と

同じ役割を貰います。

『騎士』なら速度の向上

『僧侶』なら魔力の向上

『戦車』ならバカげた力と防御力」

『女王』ならその全てが向上します。

そして俺の『兵士』はチェスでいう

『プロモーション』を行えば

それぞれの駒の力が使えます」

 

「なるほど、興味深いな

悪魔もいるから魔法も存在するか」

 

椿さんは駒の特性の説明を聞き

 

考えこんでしまった。

 

「なら、やっぱり俺と君は違うはずだよ。

姿は同じクウガでも種族も違うし

願う力も違うはずだ」

 

五代さんの発言に気になることがあった。

 

「願う力ですか?」

 

「そう、俺も最初青のクウガになった時は

もっと高く跳びたいって思ったから

変身できたんだ、だから君も

自分のなりたい者になればいいと思うよ

想いが君の力になるよ!」

 

 

そういって五代さんはこちらに

 

親指を立てる。

 

自分のなりたい者…。

 

想いが、力にか…。

 

「よし、とりあえず、知りたいことは

一通り知ることが出来た。

銀色のオーロラについては

分かり次第連絡しよう」

 

「わかりました。本日は

ありがとうございました」

 

俺と部長は一条さんと椿さんに

 

頭を下げ退室する。

 

三人が退室し二人っきりになる

 

一条と椿。

 

「あの二人どう思う?」

 

「無事に返してやりたいな。

ただでさえ右も左も分からない

異世界に来たのに俺達に

心配かけないように

気丈にふるまっていたが、

まだ子供だ不安でいっぱいだろうに」

 

一条の質問に椿は気になっていた事を

 

呟いた。

 

「何かあれば、あてにさせてもらうぞ」

 

「ああ、構わないさ。だけど、

あの子にはこの世界の戦いに

巻き込みたくはないな」

 

「それは難しいだろう。

咄嗟に五代を助けに入る

優しい子だ。俺達大人が

しっかりしないとな」

 

一条はそう語ると

 

今後の事を椿と語り合うのであった。

 

 

―〇●〇―

 

 

俺達は病院を出た後、

 

五代さんの先導でバイクを走らせていた。

 

すると、一軒の建物の前で停車した。

 

「よし、到着!」

 

付いた場所はレンガ造りの

 

2階建ての建物だった。

 

「喫茶店ポレポレ?」

 

そう、ついた場所は宿ではなく

 

喫茶店だった。

 

「ほら、こっちこっち」

 

俺達は五代さんに呼ばれて中に入る。

 

カラーン!

 

「おお、お帰り雄介!」

 

「おやっさん。ただいま」

 

店内に入ると壮年の男性が五代さんに

 

声を掛ける。

 

「二人に紹介するよ。こっちはおやっさん

俺の育ての親でこのポレポレのマスターだよ」

 

「なんだよ雄介その紹介は⁉

いらっしゃいお客さん。

私は『オリエンタルな味と香りの店』

喫茶店ポレポレのマスターです」

 

「だって、おやっさんはおやっさんだし

二人も気軽におやっさんって呼んであげて」

 

五代さんからマスターのおやっさんを紹介された。

 

「とりあえず、おなかすいたでしょ

此処のカレーおいしいから俺がおごってあげるよ」

 

「なら、雄介店手伝えよ。奈々の奴は今日は

休みだから人手がいるんだ」

 

俺達は五代さんに案内されてカウンター席に座る。

 

「はいどうぞ、当店名物ポレポレカレーだ

めしあがれ」

 

俺達の前にはおいしそうなカレーが

 

運ばれてくる。

 

「「いただきます!」」

 

俺達はせっかくの厚意に甘えカレーを頂くことに。

 

一口食べたが、今まで食べたカレーの

 

中でも一番美味しかった。

 

「「美味しい」」

 

「そうでしょ。どんなにつらい時でも

美味しいものを食べれば笑顔になれる

連れてきてよかったよかった」

 

五代さんは俺達が知らない世界に

 

来て帰れるか不安になる俺達を

 

気遣ってここに連れてきたのか。

 

「そうだ、おやっさん。

わけあってこの二人泊まるところが

ないんだよ。此処に泊めてあげられないかな」

 

「それはいいけど、訳ありって?

いや、聞くのは野暮って奴か

いくらでもいればいいさ

家賃は気にするな店を

たまに手伝ってくれればいいさ」

 

「「ありがとうございます」」

 

二人のやさしさに俺は嬉しくなった。

 

だけど、おやっさん絶対に変な勘違い

 

してそうだけどね。

 

「大空奈美です。これから

よろしくお願いします」

 

「兵藤祐介です。

よろしくお願いします」

 

「おお、同じユウスケかいいね。

ダブルユウスケか

だけど呼び名に困るな

まあ、いいか」

 

こうして俺達の異世界生活は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




突如異世界にきてしまった二人。

世界が違えども助けてくれる人たちがいた。

この世界の事を知るべく五代に連れられて。

城南大学へ赴く二人。

そこで、この世界の歴史に触れる。

さらに、町には新たなグロンギが現れた。

祐介は五代と一緒に現場に向かう。

そこで目の当たりにするのは非常な現実。

祐介達は無事に帰ることは出来るのか

次回 第26話「グロンギ」

見てくれよな。

お気に入り登録100人!ありがとうございます

これを励みに書き続けます。

これからもお楽しみに

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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