初戦で敗退してしまった。
優勝はオカルト研究部だったが、
木場の様子がおかしかった。
いつもと様子の違う彼は
俺達を冷たくあしらう
木場の過去に何があったんだ。
「聖剣計画?」
俺の言葉にリアス先輩はうなずいた。
「そう、祐斗はその計画の生き残りなのよ」
あのあと、一通りの活動を終えて家に戻ってきた
俺、イッセー、アーシア、リアス先輩。
話があると俺とアーシアはリアス先輩に連れられて
イッセーの部屋へ集まり、
改めてリアス先輩から切り出されたのは木場のことだった。
「数年前まで、キリスト教内で聖剣エクスカリバーが
扱える者を育てる計画が存在したの」
「…初めて知りました」
アーシアはこの計画を知らなかった。
聖女として祭られていた彼女の耳にまで極秘の
計画が届くわけもないか。
「聖剣は対悪魔にとって最大の武器。
私達悪魔が聖剣に触れたらたちまち身を焦がす。
斬られればなす術もなく消滅させられる。
神を信仰し、悪魔を敵視する使徒にとっては
究極とも言える兵器よ」
聖剣…ゲームや小説にもよく出てくるものだ。
俺達も悪魔だし、遭遇したくないものだ。
「聖剣はその出自は様々だけれど、一番有名なのは
エクスカリバーかしら。日本でもいろいろな
書物で取り上げられているわね。神の領域にまで
達した者が魔術、錬金術などを用いて
創り上げた武器それが聖剣。けれど、
聖剣は使う者を選ぶの。使いこなせる人間は
数十年に一人出るかどうかだと聞くわ」
たしかにエクスカリバーは石に刺さっており、
選ばれた者しか抜けなかったと言われているな。
「木場は魔剣を創り出す神器を持った能力者ですよね?
それと同じように聖剣を創り出す神器はないんですか?」
イッセーの質問だ、確かに魔剣があるなら聖剣の神器だって
存在するんじゃないか?
「ないわけじゃないわ。けれど、現存する聖剣と比べると、
今のところ聖なる神器は今一つね。もちろん、弱いって
ことではないのよ?中にはイッセーの神器同様に
『
イエス・キリストを殺した者が持っていた神器
『
『
――『
神を倒せるほどの力を有した神器のことか。
イッセーの左腕にもそれが宿っている。
聖なる武具の神器にも『
しかもそれが、磔にしたキリストを処刑し、血に触れたことにより
神聖化したと言われていたが、そもそもが神器だったのか、
歴史の謎が豆知識レベルで披露されるとは、
悪魔目線での歴史の話は奥が深いぜ。
「ただ、エクスカリバー、デュランダル、日本の天叢雲剣、
それらの聖剣が協力すぎて、匹敵する聖なる神器は現時点で存在しないわ。
魔剣のほうもほぼ同様かしら」
今名前が挙がった剣をポンポン量産されようものなら
既に悪魔は滅んでいるからな。
「祐斗は聖剣――特にエクスカリバーと適応する為、
人為的に養成を受けた者の一人なのよ」
「じゃあ、木場は聖剣を使えるんですか?」
イッセーの問いにリアス先輩は首を横に振る。
「祐斗は聖剣に適応出来なかった。それどころか、
祐斗と同時期に養成された者たちも全員適応出来なかった
ようだけれど…」
そうだったのか…。
あれほど剣に精通し、魔剣を数多く扱える木場でも
聖剣はダメだったのか。
「適応出来なかったと知った協会関係者は、
祐斗達被験者を『不良品』と決めつけ、処分に至った」
――処分。
人に使う言葉じゃないだろうに、まぁ内容も大体予想はできるが、
リアス先輩も不快な思いなのか、目を細める。
「祐斗を含む被験者の多くは殺されたそうよ、
ただ『聖剣に適応出来なかった』という理由だけで」
「…そ、そんな、主に仕える者がそのようなことを
していいはずがありません」
アーシアにとってその情報はショックだったようだ。
目元を潤ませている。
自分の信じていたものが次々と裏切ってくれれば、
泣きたくもなるだろう。
「彼ら教会の者たちは私達悪魔を邪悪な存在だと言うけれど、
人間の悪意こそが、この世で一番の邪悪だと思うわ」
リアス先輩の瞳は憂いを帯びていた。
リアス先輩は悪魔だ。けど、とても優しい。
人間界にいるのが長いから、
人間のような感情を得てしまったとリアス先輩は言っていたけど、
それだけではないと俺は感じる。
彼女は生来やさしい女性なんだと思う。
種族なんて関係ない。優しい者もいれば、
救いようの無いクズだっている。
人間だってそれは変わらない。
まぁ俺の持論だがな。
「私が祐斗を悪魔に転生させたとき、あの子は瀕死の中でも
強烈な復讐を誓っていたわ。生まれた時から聖剣に狂わされた
才能だったからこそ、悪魔としての生で有意義に使って
貰いたかった。祐斗の持つ剣の才能は、聖剣にこだわるには
もったいないものね」
リアス先輩は聖剣によって無惨な人生にされてしまった木場を
悪魔にすることで少しでも救いたかったのだろう。
聖剣なんかにこだわらないで、悪魔として力をふるい生きてくれ――と。
でも、木場は――。
「あの子は忘れられなかった。聖剣を、聖剣に関わった者たちを、
教会の者たちを」
神父を嫌悪していたこと、聖剣の情報にこだわったこと、
木場は結局いまだに引きずっているわけか。
いや、自分の人生を好き勝手にしておいて殺されたんじゃ、
恨んでも仕方ないと思う。
俺も堕天使にイッセーやアーシアを殺された時は
恨みを感じたからな。
それが幼少の頃からとなると、恨みの大きさも相当なものなんだろう。
リアス先輩は大きく息をつく。
「とにかく、しばらくは見守るわ。
いまはぶり返した聖剣への想いで頭がいっぱいでしょうから。
普段のあの子に戻ってくれるといいのだけれど」
「そのことなんですが、切っ掛けがこの写真みたいなんです」
俺は例の写真をリアス先輩へ手渡す。
木場がこの写真に写っている刀剣を「聖剣」と言っていた。
何か関係あると思うんだが…。
リアス先輩は写真を見るなり、眉をひそめる。
「イッセー、ユウスケ、あなた達の知り合いに
教会と関わりを持つ人がいるの?」
「身内にはいませんが幼馴染の親父さんが教会で働いていました。
彼女も親父さんの仕事を継いだと以前メールが来ましたね」
「そう、貴方達の近くに――いえ、十年以上も前にこの町にも
聖剣があったなんてね。恐ろしいわ」
「じゃあ、その剣はマジで聖剣なんですか?」
イッセーの質問にリアス先輩が頷く。
「ええ、聖剣のひとつね。先ほど説明した伝説の聖剣程ではないけれど、
本物だわ。となると、この男性が聖剣使い…。
なるほど、私の前任悪魔が消滅させられたと聞いては
いたけれど、その理由がこれなら説明もつくわ。
でも、確か――」
リアス先輩が独り言を始めてしまったな。
何か思い当たる事でもある様だが…。
しかし、リアス先輩がしばし考え込んだ後、
「もう寝ましょう。あまりあれこれと考えていても
祐斗の機嫌がおいそれと直ってくれるわけでもないわ」
そう言うとリアス先輩は服を脱ぎだした!?
「ぶ、部長!? な、なぜにここで服を!?」
慌てふためくイッセーに様子に既に
下着姿のリアス先輩はきょとんとしている。
「なぜって、私は寝るときは裸じゃないと眠れないってイッセー
も知っているでしょう?」
「いやいやいやいや!リアス先輩そこはご自身の部屋でお願いしますよ!
俺だっているんですよ何故イッセーの部屋で!」
すかさず、アーシアが俺の目を塞いでくる。
「ユウスケさん!見ちゃだめですよ!」
「イッセーと一緒に寝るからに決まっているでしょう」
当然のような口調でリアス先輩は答えた!
ぶ!
何かが勢いよく噴き出す音がしたが、
恐らくイッセーの鼻血だろう。
イッセーからしたら夢に見たシチュエーションだろう
「なら、私も今夜は、ユウスケさんと寝ますぅ!」
そう言ってアーシアは俺の背中を押して部屋から連れ出そうとする。
おいおいおいおいおいおい!うれしいけどそれはダメだろう!
そこはリアス先輩の真似はしなくていいんだぞ!アーシア!
「リアス先輩!アーシアに悪影響です!服を着てください!」
俺の言葉にリアス先輩は不機嫌そうに眉を吊り上げる。
「悪影響?それはずいぶんな言い方ね、ユウスケ。
私が裸で寝ているのは知っているでしょう?
イッセーと私は何度か寝ているのだから今更よ」
「…な、何度も寝た…?そ、そんな二人共
そこまで進んでいるなんて…!?」
アーシアがリアス先輩の発言に驚愕し固まっている。
「なら、私もユウスケさんと裸で寝ます」
ちょっと!なぜそうなる!
「いや、裸はまずいよ!イッセーも先輩に服着てもらえ!」
「うぇ、俺に振るのかよ!」
「あら、イッセーだって裸がいいわよね?」
そう言ってリアス先輩はイッセーに視線を向ける。
イッセーは理性と煩悩がぶつかり頭を抱えてるのであった。
―〇●〇―
イッセーside
「…ふぅ」
俺は台所で水を一杯のんで一息入れていた。
…あのあと、なんとか部長を説得し今夜だけは寝間着を着てもらい
一緒に寝ることに決着はついた。
ユウスケは説得した俺にサムズアップしてたが、
心境は複雑だ、アーシアは俺達が守らないといけない
妹のように思っている子だ、
その子が、部長の影響でエロくなるのはうれしいが、
悪い事でもあるような…。
うぅ俺の小さな脳みそじゃ対処しきれないよ。
ユウスケはリアス先輩については自身でどうにかしろとしか
言わないしなぁ、
ベッドでは俺を抱きしめるように部長が寝ている。
夢にまで見たシチュエーションだ、
これほど素敵なものはないだろう!男として最高だぜ!
と、思ってみても部長に手を出せば皆に怒られる。
それだけで済むのか…?
生殺しだ!ちくしょう!生殺しだ!!
うぅ、どうすればいいんだ?
『よー、相棒。悩んでいるところ悪い』
――っ。
…まさか、そちらから話しかけてくるとは思わなかった。
俺の左腕、神器『
『
フェニックス家とのレーティングゲームのあと、
突然俺へ語りかけてきたんだ。
そして、俺に『
持つ究極の力を貸してくれた。
それにより、俺はライザー・フェニックスを倒して、
部長の婚約を破棄させることに成功した。
しかし、そのとき俺の左腕は力の代償としてドラゴンの
腕と化してしまったんだ。
今は部長と朱乃さんの力で普通の腕に戻っているが、
ドラゴンの力を散らす術を定期的にしないとドラゴンの腕と
なってしまう。
てか、あれから出てこなかったうえに呼びかけてもシカトしやがって!
『まあ、そう言うなよ。
今回は逃げない。ちょっと話そうや』
俺はリビングにあるソファーに座り込む。
「急に出てきやがって」
『まあ、そういうな』
もしかして、俺の中のドラゴンの力が溜まってきていたのか?
こいつが話かけてきたのはそれの影響だろうか…。
「で、話ってのは?」
『異性の話でもいいんだがな』
「…聞いてたのか?」
『まあ、俺とお前は常に共にあるから、
否応なく聞こえてしまうさ』
そうですか、丸聞こえですか。
しかも心の声まである程度聞こえているっぽいから、
性質が悪いな。下手に妄想もできないじゃないか。
『ククク、色を知るのも良い年ごろだろう。
そういうのは早め早めに体験しておいたほうがいい。
いつ「白い奴」が目の前に現れるか分かったものではないからな』
「…なあ、前から訊きたかったんだけど、
その『白い奴』ってなんだ?」
『――白い龍、バニシング・ドラゴンさ』
――っ。
バ、バニシング……ドラゴン?
ドライグ――ウェルシュ・ドラゴンと関係があるのか?
そういや、ドライグは『赤龍帝』と呼ばれているんだよな。
じゃあ、白い龍ってのは――。
そう考えこむ俺にドライグが話しかけてくる。
『神と天使、堕天使、悪魔、これら三者が大昔に
戦争をしていたのは知っているな?』
「ああ」
その話は部長や他の部員からも説明受けている。
基本らしいからな。
『そのとき、いろんな存在もそれぞれの勢力に力を貸した。
妖精、精霊、西洋の魔物、東洋の妖怪、人間。だが、
ドラゴンだけがどの勢力にも手を貸さなかった』
「どうしてだ?」
『さて、どうしてかな。明確な理由は今では分からない。
しかしな、ドラゴンってのはどいつもこいつも力の塊で、
どいつもこいつも自由気ままでわがままだった。
中には悪魔になったり、神に味方したりした
物好きなドラゴンもいたようだが、
大半は戦争なぞ知らんぷりして好き勝手生きていた』
うわー、迷惑な生き物なんだな、ドラゴンって。
フリーダムだぜ。
『ところがな、三大勢力戦争の最中、大喧嘩を始めた
バカなドラゴンが二匹いた。しかもそいつらときたら、
ドラゴンの中でも最強クラスで、それこそ、
神や魔王に匹敵するほどの力を持っていた。
戦争なんて知る者かと、三大勢力の面々を吹っ飛ばしながら
二匹だけで喧嘩をし始めたんだよ。三者にとって、
これほど邪魔な存在もなかっただろう。
真剣にこの世界の覇権をめぐる戦いをしているのに、
そんなのお構いなしに戦場を乱したのだからな』
最悪じゃないか、そいつら!チョー迷惑ドラゴンかよ!
「なんでそんなに喧嘩してたんだよ?」
『さて、何が面白くなかったんだろうな。
そいつらもきっと、最初の喧嘩の理由なんて
思い出せもしないだろう。
それで怒り心頭の三大勢力は初めて手を
取り合った。
「この二匹のドラゴンを先に始末しないと戦争どころじゃない!
協力して倒そう!」ってな』
…敵対している者同士が同盟か。
理由がドラゴンの喧嘩。
なんだか、複雑そうだ。
『喧嘩の邪魔された二匹はそれは怒った。「我らの邪魔をするな!」
「神如きが、魔王如きがドラゴンの決闘に介入するな!」って、
バカ丸出しの逆ギレだ。神と魔王、堕天使の親玉に食ってかかった。
まあ、それがいけなかったんだろうな」
マジで最低最悪最凶のドラゴンだぜ。
でも、だいたい分かってきた。
この二匹のドラゴンってのが――。
『その後、ドラゴン対三大勢力の戦いは熾烈なものとなり。
そこで奴が現れた。突如現れた唯の人間に俺達は敗北した。
それが、お前の兄と同じ「究極の闇」さ、その力は強大で
近くにいた三大勢力も巻き添えを食らった。
そいつに敵も味方もないかのように目に映る者を
全て倒していた。その後その人間は姿を消し。
二匹のドラゴンは幾重にも切り刻まれ、その魂を神器として
人間の身に封印された。神器に魂を封じられた二匹は
人間を媒介にして、お互いに何度も出会い、
何度も戦いをするようになってしまったんだよ。
毎回、どちらかが勝ち、どちらかが死んだ。たまに出会う前に
片方が死んでしまい、戦わない事もあったが、
だいたいは戦っていた。媒介である人間が死ねば、
神器であるドラゴンたちも機能を一時的に停止する。
次にドラゴンの力を宿せる人間が生まれてくるまで
この世に魂を漂わせるのさ。
それを長い年月の間、延々と繰り返してきた』
「それがお前と『
『ああ、そうだ。今回、俺の宿主はお前さんだった。
しかも悪魔になるとはな。これは長い年月で初めてのことだ。
だから、楽しみにしているんだよ。今回はどうなるのかがな』
おいおい、勝手に俺に宿っておいて、
俺の人生を楽しまないでくれよ。
でも、こいつに俺の夢をハッキリと伝えておいた方がいいな。
俺は咳払いを一つして、高々と吼える!
「よく聞け、ドライグ!俺は上級悪魔に昇格して、
ハーレム王になりたい!女の子をたくさん
眷属下僕悪魔にして、俺だけの美女軍団を作るのが夢だ!」
一瞬だけ反応が薄れ、そのあとにドライブの笑い声が聞こえてくる。
『ハハハ!そんな夢を持った宿主も初めてだ。
たいがいの宿主は、俺達の力に溺れ驕るか、
恐れおののくか、どちらにしてもまともな
人生を送った者はいなかった」
「え?俺って異常か?変?」
『変ではあるが、異常ではないさ。どちらにしても、
お前はドラゴンに憑かれた者。ドラゴンってのは、
どの時代、どの国でも力の象徴だった。
ほら、カタチは違えど、色んな国にドラゴンの絵や彫刻があるだろう?
人間は様々な時代でドラゴンに憧れを持ち、
敬意を払い、恐れたんだよ。ドラゴンは知らず知らずのうちに
周囲の者を魅了する。もしくは、ドラゴンのもとに力が集まる。
お前さんの下に憧れる者、挑戦する者が現れたとしたら
それはドラゴンの力だろう』
「…なんだか、傍迷惑な力だな。俺、いろんな奴に
狙われるかもしれないの?」
『力に引き寄せられた強者と相対する、
それが龍帝を宿す者の常だよ。だが、
悲観的になることもない。女も寄ってくるぞ』
「マ、マジか!?」
「『ああ、マジだ。俺の宿主だった人間たちは、
皆異性に囲まれていた。モテモテっていうのか?
異性には困っていなかったな』
「じゃ、じゃあ、女の子もとっかえひっかえ!?」
『毎晩、違う女と寝ていた奴もいた』
な、なぁにぃぃぃ!?歴代の先輩方は
そんなことをしていたのか!
す、素晴らしいじゃないか!素敵じゃないか!
う、うひょぉぉぉぉぉっ!
つい心の中で歓喜の雄叫びをしちまったぜ!
こりゃスゴイ!スゴイよ、マジで!
「う、うおおおおお…。マ、マジかよ…お、お前、いえ、
あなたはそんなにスゴイ神器様だったのですね!」
いつの間にか俺は左腕に頭を下げ、敬意を払う言葉になっていた。
いやー、そんな素敵アイテムだとは思わなかったからさ、
その情報は俺にとって吉報だ。
『…急に尊敬の眼差しと警護になったな…。
お前さんみたいにゲンキンな宿主は初めてだ』
「そ、そんな、ドライグ先生に失礼なことなんて言える
立場じゃないっスよ!ああ、先生、これからもご指導
ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!」
『…わからん男だ。しかし、確かに面白いことになりそうだ。
まあ、お互い「
「そういや、『
『強い。元来、俺達の力は神や魔王すらも
圧倒できるんだよ。ただ、神器として封印
された時に呪縛を掛けられてな、力を全て
解放するのには厳しい状態だ。
それでも、力を使い慣れれば上級悪魔や堕天使の
高位にいる者など歯牙にもかけない』
なるほど、俺も「
神器の扱いを極めれば、それだけ強くなれるってことだな。
正直、神様を倒したり、魔王様を倒したりなんてのに
まったく興味はないんだけどね。
魔王になって女の子をたくさん集めるってのも最高だろうな。
…堕天使と確執を持っているけど、幹部に会いたいとも
思わないしな。
でも否応なしにいつか出会う事になるのか、その「
宿主はどんな奴だ?知らない奴なのは確実だろうけどさ。
でも、できれば女の子がいいな。
俺はドラゴンの運命に囚われることなく、
思う存分生きてやる!「
精進する!
「どちらにしても今の俺の目標は部長のおっぱいだ。
部長のおっぱいを――」
『揉むのか?』
「いや、吸う!」
『………』
ハッキリと言ってやった。
龍帝の野郎は何故か黙り込む。絶句してる?
『…そ、そうか、まあ、がんばれ』
何たる呆れ声。しかし、俺は真剣なんだぜ、龍帝さん。
「ドライグ、お前の力も貸してもらうぜ!」
『…女の乳を吸う為のサポートか…。俺もずいぶん落ちたもんだ。
しかし、それも一興か。こういう相方もたまにはいい」
溜息交じりだが、あちらも了承してくれたようだ。
なんだか、変な所で達観しているよな、こいつ。
「おう!ともにやっていこうぜ、相棒!」
『ああ、そうだな、相棒』
こうして俺と龍帝は目標を新たに深夜の誓いを立てるのだった。
木場は以前として様子がおかしい
そして、突如として現れた教会からの使者
使者の目的は奪われた聖剣の奪還。
聖剣への復讐に燃える木場の前に
新たな聖剣が現れる。
そしてその持ち主はユウスケのよく知る人物だった。
次回 第30話「幼馴染」
是非見てくれよな!
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